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<title>TOKERU’s Re-View</title>
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<description>美とは痙攣的なものだろう。さもなければ存在しない・・・――Andre Breton</description>
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<pubDate>Wed, 11 Aug 2010 15:30:33 +0900</pubDate>
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<title>T.S.エリオット「うつろな人間たち」について思うわずかなこと</title>
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<![CDATA[ 村上春樹の「海辺のカフカ」で登場人物の大島さんが以下のように話すシーンがあります。<br><br>「（中略）ただね、僕がそれよりも更にうんざりさせられるのは、T.S.エリオットの言う&lt;うつろな人間たち&gt;だ。その想像力の欠如した部分を、うつろな部分を、無感覚な藁くずで埋めて塞いでいるくせに、自分ではそのことに気づかないで表を歩き回っている人間だ。そしてその無感覚さを、空疎な言葉を並べて、他人に無理に押し付けようとする人間だ。（中略）」<br><br>このシーンがどのようなものかはご自身で作品を読んでいただくこととして、ここに出てくるT.S.エリオットはイギリスの詩人で、ノーベル賞までとった詩人です。彼の代表作は「荒地」という詩で、「四月はもっとも残酷な月だ」から始まるこの詩は、まさしく日本の現代詩を確立させた「荒地派」の名前の由来となった作品です。それに比べ上記の「うつろな人間」（1925）は少しマイナーな作品と言えます。この詩を日本語で読もうと思ってもなかなか見つかりません。ちなみに昭和35年にエリオット全集というのが出ています。訳は深瀬基寛さんです。ただし、この訳はかなり古いものですし、今読むと読みにくいというのがあります。確か、西脇順三郎氏の訳もあったと思いますが、私は持っていません。ということで、勝手に訳してみました。英文学の知識は余りありませんが、好き勝手に訳すことならできます。誤訳はもちろんあると思います。一度見直しただけでかなり発見しましたから。大目に見てください。<br><br>ここで、「うつろな人間」は、うつろであることに自覚的であって、村上春樹のいう「自分ではそのことに気づかないで表を歩き回っている人間」とは少し違うように思われます。この詩の中で、うつろであるとは「直視する眼」を失った人間であると示唆されています。彼らはその眼がないことに当初自覚的です。ところが、このうつろであることを自覚した人々に後の救済が予定されているかというと、そうではないようです。半ば白痴的にサボテンの周りを回るシーンはもはや終末的な様相を示しています。ここでの「うつろな人間」の独白は、彼の意識が最後に絞り出した叫びであるのでしょう。そして叫びの後に待っているのは世界の終わりというわけです。世界が終ったあとに残された人間、つまり、人生は自分のものとだけ認識し、自分がうつろであるということには自覚的ではなくなってしまった無感覚な人間が、村上春樹のいう&lt;うつろな人間＞なのだろうと思います。<br><br><br>*****<br>T.S.エリオット<br><br>「うつろな人間」<br><br>クルツはよ―死んじゃったよ<br><br>        老いた男のための1ペニー<br><br>１<br>わたしたちはうつろな人間<br>わたしたちは剥製人間<br>ともに寄りかかりながら<br>頭には藁くずが詰められて　アァ！<br>ともに囁いた声は乾いていて<br>静かで、かつ意味がない<br>乾いた草地の風のように<br>あるいは<br>乾いた地下室の中で<br>割れたガラスを踏む鼠の足音のように<br><br>形状のない形、色のない影<br>麻痺した力、動きのない身振り<br><br>直視する眼を持って<br>もう一つの死の王国へ渡ってしまった人たちへ<br>覚えていてください<br>わたしたちは<br>迷える暴力的人間などではなく<br>ただのうつろな人間<br>剥製人間であると。<br>―――もし覚えているならね<br><br><br>２<br>わたしが夢の中でも出会わなかった眼<br>夢見る死の王国でも<br>それは現れない<br><br>（そこで、その眼は<br>　壊れた柱の上にかかる陽光　<br>　そこで、ひとつの木は揺れ<br>　そして、声は　風のうたのなか<br>　色あせる星より<br>　もっと遠く　もっと荘厳に）<br><br>わたしを近づけないでください<br>夢見る死の王国に<br>それから<br>わたしに着せてください<br>手の込んだ偽りの衣を<br>鼠の外套、カラスの皮膚、交わる樽板<br>一つの地平で<br>風が振舞うよう振舞って<br>―――近づけないで<br><br>薄明の王国の<br>最後の出会いというわけではないのだから<br><br>３<br>ここは死者の国<br>ここはサボテンの国<br>ここでは石のイメージが<br>喚起され　この地で受け取るのは<br>死者の手の嘆願。<br>それは色あせる星の瞬きの下で<br><br>このようであったか<br>もう一つの死の王国は。<br>わたしたちがやさしさに震えるその時間に<br>一人起きて<br>キスをする唇は<br>破壊された石への祈りをつくる<br><br>４<br>その眼はここにはない<br>ここに眼は一つもない<br>この死にゆく星の谷で<br>このうつろな谷で<br>存在するのは<br>わたしたちの失われた王国の破壊された<br>この顎<br><br>最後に出会うこの場所で<br>わたしたちはともに群れとなって<br>この大げさな川の岸部に<br>言葉は避けて<br>集まって<br><br>見えるものは何もない<br>永遠に続く星のように<br>その眼が再び現れない限り。<br>あるのは<br>薄明の死の王国の<br>多葉のバラ　<br>空虚な人間だけの<br>希望<br><br>５<br>ココジャ　サボテン　ヲ　グルリト　マワル<br>サボテンヨ　サボテンヨ<br>ココジャ　サボテン　ヲ　グルリト　マワル<br>アサ　ノ　ゴジ　ダヨ　<br><br><br>観念と現実の間<br>行動と演技の間に<br>影は落ちて<br><br>　　　　　　　　　　王国ハ汝ノモノ<br><br>観念と創造の間<br>感情と反応の間に<br>影は落ちて<br><br>　　　　　　　　　　人生ハトテモ長イ<br><br>欲望と発作の間に<br><br>可能性と存在の間<br>本質と落下の間に<br>影は落ちて<br><br>　　　　　　　　　　王国ハ汝ノモノ<br><br>汝の　もの　は　<br>人生　は　<br>汝　の　もの　は<br><br>コノヨウニ世界ハ終ワル<br>コノヨウニ世界ハ終ワル<br>コノヨウニ世界ハ終ワル<br>銃声デハナク囁キデ<br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/tokeru-sakana/entry-10274324398.html</link>
<pubDate>Wed, 10 Jun 2009 16:00:00 +0900</pubDate>
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<title>六月の震え</title>
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<![CDATA[ <font size="3">聴いてみたい<br>あなたの声で読む詩<br><br>古びた詩集のなかの誰も聴いたことのないような一篇の詩</font><font size="3"><br><br>だが僕はその詩を知っている</font><font size="3"><br>なぜなら<br>冷たい雨の夜、新大阪から九州へ向かう新幹線で<br>僕が書いたものだから<br><br>それは恐ろしく単純な詩だ</font><font size="3"><br>ランボーやマラルメなら目を覆いたくなるような<br>単純な詩<br><br>あなたなら泣いてくれるだろうか</font><font size="3"><br><br>何か訳のわからぬものを愛する</font><font size="3"><br>あきれるほど単純な精神に<br><br>克明に描画しようと</font><font size="3"><br>両の目を切り裂くことを願う狂気に<br><br>また雨だ</font><font size="3"><br>それより<br>僕はその詩をだれのために書いたのか思い出せずに<br>少し震えた<br><br><br><br><br></font>
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<link>https://ameblo.jp/tokeru-sakana/entry-10131386394.html</link>
<pubDate>Wed, 27 Aug 2008 11:28:54 +0900</pubDate>
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<title>かなしみ</title>
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<![CDATA[ <p><font size="3">坂道を上ると<br>いつも同じ歌が聞こえてくる<br>フェンス越しに見る夕焼けに<br>僕は立ち止まってしまうから</font></p><font size="3"><br></font><p><font size="3">目に見えないほどちいさいものは<br>目に見えないほどちいさいんだから<br>あるかどうかなんてわからない<br>耳に聞こえないほどちいさいものは<br>耳に聞こえないほどちいさいんだから<br>いくら思っていたって伝わらない<br>だったら<br>ちいさいものたちはどこで生きていくんだろう<br>すべてちいさいものたちはどんな涙を流すんだろう</font></p><font size="3"><br></font><p><font size="3">ちいさいものたちはけっして大きくならないから<br>大きくなろうとしないから<br>僕はいつも立ち止まる<br>夕焼けに<br>その歌声に</font></p><br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/tokeru-sakana/entry-10130869364.html</link>
<pubDate>Sun, 24 Aug 2008 01:24:34 +0900</pubDate>
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