<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom">
<channel>
<title>最初で最後の男たち。</title>
<link>https://ameblo.jp/tsubunoazuki/</link>
<atom:link href="https://rssblog.ameba.jp/tsubunoazuki/rss20.xml" rel="self" type="application/rss+xml" />
<atom:link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com" />
<description>一生に一度の恋。一生に一度の相手。忘れなれない人。人生をかけた恋。決して純粋で綺麗なことばかりじゃない時間。そんな本当に体験した奇跡のような時間を死ぬまでに残しておきたいから書きます。</description>
<language>ja</language>
<item>
<title>#4  ミルキー</title>
<description>
<![CDATA[ 2000年&nbsp; &nbsp;9月<div><br></div><div>夏休みが明け、久しぶりに登校すると、みんなの肌はこんがり小麦色になっていた。茜も変わらず、毎朝自転車通学戦争と戦いながら登校していた。白いワイシャツから下着が透けるほど汗をかいてしまう真夏を越え、風が涼しく気持ちよかった。</div><div><br></div><div>新学期が始まってすぐ席替えをした。</div><div>茜は、前から2番目、窓側から2番目の席にいた。あまりうまくサボることの出来ないポディションだ。大好きな高花くんは、もう同じクラスにはいない。近くの席になりたいとか、中学生の時のようなワクワクは何もなかった。</div><div><br></div><div>勉強が嫌いな茜は、授業中はよく、後ろの席の夏菜(なつな)とメモを回して、時間を過ごして楽しんでいた。夏菜とメモを回して会話している恒例の時間と、同じくらい恒例になっていた事が茜の心をドキドキさせた。</div><div><br></div><div>授業が終わるチャイムが鳴る頃、いつも教室の前の入口に咲が立っていた。</div><div>授業から解放されるのは、その時のクラスの授業内容によって多少の誤差がある。</div><div>たまたまなのか、隣のクラスの、咲の授業は少し早く終わる時なのか、茜のクラスの授業が少し遅く終わる時なのか。</div><div>そんな事は考えたこともなかったけど、1日の中で咲を見つける機会が増えた。</div><div>その日も、そろそろ授業が終わる頃、夏菜からメモが回ってきた。</div><div>「ねえ茜！また咲田君きてるよ、茜に会いに来てるよねー♡♡」読んだ瞬間、ついつい後ろを振り向いて夏菜を見たら、満面の笑みで笑った後に目線を咲に向けた。茜も思わず咲を見ると、咲もまた、満面の笑みでこっちを見て手を振っていた。</div><div>まさかっと思いながらも夏菜の言葉が恥ずかしくて動揺が隠せなかった。</div><div><br></div><div>キーンコーンカーンコーン</div><div>チャイムが鳴って、休憩になったとたんクラスの皆が席を立って動き出す。</div><div>茜もトイレに行こうと教室を出た、その時ドアに立っていた咲に声をかけられた。</div><div>「手出して」</div><div>ドキッとしてしまった。</div><div>あの体育祭の時のキラキラの笑顔。</div><div>あっまたこの笑顔だって思って手を出すと</div><div>「ハイ、あげる」</div><div>ミルキーを1つ手に乗せてくれた。</div><div><br></div><div>茜は、気がつけば、咲の些細な行動にドキドキするようになっていた。</div>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/tsubunoazuki/entry-12592563647.html</link>
<pubDate>Sun, 26 Apr 2020 17:15:28 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>#3 夏合宿</title>
<description>
<![CDATA[ 初めての夏休みを迎え、運動部の合宿が順番に始まった。バスケ部は、同じ体育館競技のバレー部(バレーボール)と一緒だった。<div><br></div><div>入学して、初めてのお泊まり行事。</div><div>厳しい練習が待っている怖さより、いつもより長く、友達と居られる事、バスケができる事にワクワクした。</div><div><br></div><div>練習は、朝、昼、晩とあったが、女バス(女子バスケットボール部)はONとOFFの切り替えがとても上手な集団だった。</div><div><br></div><div>朝、起床したら、朝練をしてから迎える朝食の時間。茜は、隣に座っていたバレー部の子達の顔色の悪さに驚いた。朝食すら辛そうに食べるほど、朝練がハードだったようだ。</div><div>女バスのメンバーは、練習が終わって、体育館を出た瞬間から、みんなで大笑いをして合宿を楽しんでいたのを覚えている。練習が終われば、夜になっても友達と過ごせる。門限の早い厳しい家庭で育った茜は、いつもと違う特別な日という意味でも合宿をおもいきり楽しんだ。</div><div><br></div><div>夜は男バスも女バスも混ざって近くへ買い出しへ。お菓子やアイスを買いに出かけた。食べたいものを買い終えたところで、男バスの子達とお喋りしながら宿に向かう。後ろには、美月と咲が話しながら2人で歩いていたのが見えた。</div><div><br></div><div>次の日、練習前の準備体操の時間だった。</div><div>「いーちにーさーんし」と円になってストレッチをしている時、隣にいた美月が「そういえばね茜」思い出したかのように口を開いたので耳を傾けると「咲が、茜の事可愛いねって言ってたよ」と言い放ってすぐ「いーちにーさーんし」とストレッチを続けた。</div><div>茜は一瞬時が止まって「.........え！！！！」</div><div>いーちにーさーんし。</div><div>茜「えっだって全然話してないょ💦」</div><div>美月「昨日夜買い出し行った時言ってたょ」</div><div>茜は、男の子からそんな風に言われたことがなかった。動揺した気持ちを誤魔化そうと、練習に集中した。練習が終わっても、美月の言葉は焼き付いた。みんなで過ごす最後の夜は、少しドキドキしながら布団に入った。</div><div><br></div><div>合宿が終わっても、夏休み中の練習は続く。</div><div>暑い蒸した体育館の中、茜はぼーっとしていた。男子バスケ部が体育館の中を走って身体を温めている。そこに咲の姿があった。。。</div><div>入学してから、同じ体育館で部活をしてきた男バスだったが、合宿を終えてやっと、誰が誰なのか認識できるようになった。</div><div>夏休みなんてなかったかのように、毎日部活で学校に行き、バスケ部の仲は深まっていった。<br></div><div>それでも、夏合宿は、みんなで過ごした最後の思い出になった。</div><div><br></div><div>夏の辛い練習が終わった頃、入部した女バスメンバーは半分以下になっていた。</div>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/tsubunoazuki/entry-12590233149.html</link>
<pubDate>Fri, 17 Apr 2020 09:11:25 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>#2 キラキラの笑顔</title>
<description>
<![CDATA[ 2000年&nbsp; 初夏<div><br></div><div>ショートカットの髪を栗色に染めて、ルーズソックスを履いて、自転車を走らせる。</div><div>朝の通学ラッシュは、電車だけではない。</div><div>自転車通学も戦争だ。</div><div><br></div><div>後ろから「おー琴美おっはよー」知らない先輩に声をかけられる。「あっやっべえ間違った」</div><div><br></div><div>茜は、姉と同じ高校に通っていた。</div><div>姉の琴美は高校3年生。</div><div>そっくり。と、よく先輩に間違えられる事がある。新しい環境に飛び込んだ茜にとって、とても心強い事だった。</div><div><br></div><div>自転車を走らせていると、よく見かける、黄土色のセーターを着た男の子。髪の毛は寝癖のまま、いつも少し首を傾けて、寝癖の髪をいじりながら眠そうに歩いている。彼は電車通学の人だ。この色のセーターは、目立つからいつも目に入る。</div><div><br></div><div>入学して、少しクラスにも慣れてきた頃、体育祭があった。茜は、中学生の頃から続けていたバスケ部に入部。クラスメイトの他に、部活の仲間も出来て、学校生活が楽しくなっていた。</div><div><br></div><div>特に、隣のクラスの須藤 美月（すどう&nbsp; みづき）とは、仲良しで、部活以外の時間も話すことが多かった。美月も、ショートカットだったが、ベビーフェイスで、小柄で、とても可愛い女の子だった。中学生の頃、バスケ部の大会で見つけた可愛いい子だったから覚えていた。</div><div><br></div><div>そんな美月は、体育祭では敵チームだったが、空いてる時間に話しかけに来てくれた。</div><div>その時、美月の隣に、話したことのない男の子がいた。「あ、咲（さく）だよ～」「咲、茜だよ～」と美月が紹介してくれた彼は、朝見かける黄土色のセーターの彼だった。</div><div><br></div><div>咲田 夕路郎（さくた&nbsp; ゆうじろう）君。</div><div><br></div><div>「よろしくー」茜はびっくりした。</div><div>･･････なんてキラキラの笑顔をする子なんだろう。校庭が西陽に照らされていたせいか、ものすごくキラキラした笑顔が眩しかった。</div>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/tsubunoazuki/entry-12586204664.html</link>
<pubDate>Sun, 12 Apr 2020 22:15:00 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>#1  桜並木</title>
<description>
<![CDATA[ 桜が咲いた春の3連休。<div><br></div><div>2人で横になるには、決して広くないセミダブルのベッドで、茜は目を開けて暗闇の天井を見つめる。カーテンの奥からは、真昼間の晴れた光が差している。</div><div><br></div><div>晴れた休日に出かけなくても幸せ。</div><div>こうして、ただただ右手を握られながら昼寝をする。その幸せが奇跡みたいな時間だ、ということを考えながらまた眠りにつく。</div><div><br></div><div>この右手に、温かく繋がれた左手が、この男の左手だと想像が出来たのは、私、紺野 茜（こんの あかね）だけだったであろう。</div><div><br></div><div>2000年の春🌸</div><div><br></div><div>中学生最後の日、3月31日。</div><div>満開の桜の下を、好きな人と歩いていた。</div><div>それはまるで夢のような偶然だった。</div><div><br></div><div>１ヶ月前に、卒業遠足で、ディズニーランドに行った時の事。もうすぐ卒業、離れ離れになってしまうという焦りに、私は気がつけば動き出していた。クラスメイトの高花くんに告白をした。「ごめんなさい」......振られてしまったけど、残り１ヶ月の学校生活。思い切り過ごそうと決めた茜は、次の日の学校で、自分から高花くんに挨拶をした。</div><div>「おはよー」少しびっくりした顔で「おはよう」と返す高花くん。</div><div>また振られる前の日々に戻ることが出来た。</div><div><br></div><div>私の恋は、いつも片思いばかり。でも、諦めが悪くて自分の気持ちに嘘がつけないのは、35歳になった今も変わっていない。</div><div><br></div><div>2017年の春🌸</div><div><br></div><div>満開の夜桜の中、高花くんと歩いたあの道を歩いていた。まだ少し寒さの残る3月に、お鍋を食べてお酒を呑んで、あの日とは違う感情で、あの日と違う人に恋心を寄せながら。</div><div><br></div><div>中学生最後のあの日、散歩をしていて偶然にもばったり高花くんに会えた。2人で桜並木を歩いた事を思い出す......</div><div>思い出すことなんて全くなく目の前の背中を見ていた。</div>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/tsubunoazuki/entry-12585952489.html</link>
<pubDate>Mon, 30 Mar 2020 20:24:39 +0900</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
