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<title>パパ脳梗塞の記録</title>
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<description>４２歳にして脳梗塞になった旦那さまの記録です。</description>
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<title>23.連絡がつかない！</title>
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<![CDATA[ <p>義母を実家に送って、家に着きました。</p><p>&nbsp;</p><p>パパに無事に着いたことを伝えようと電話をするのに…</p><p>一向につながりません。</p><p>何回も何回もかけてもコールすらしなくなりました。</p><p>&nbsp;</p><p>ヤバい。</p><p>&nbsp;</p><p>土曜に点滴が外れてから、</p><p>５階の病棟からひたすら抜けたがっていたパパ。</p><p>病院内を探検したいとお願いしまくるので、奥さんが一緒ならと許可をもらい。</p><p>試しにエレベーターに乗って１階に行ってみたものの、</p><p>怖くてビビりながら私の手を握り、きょろきょろしっぱなしだったパパ。</p><p>右側の半側空間無視の症状があるパパは、</p><p>私が右側を歩いていてもどんどん右側に寄ってきてしまいます。</p><p>&nbsp;</p><p>また探検したくなって、エレベーターに乗ってしまっていたらどうしよう。</p><p>そのまま病院を抜け出せてしまっていたらどうしよう。</p><p>&nbsp;</p><p>何十回もパパの携帯に電話をかけた後、</p><p>迷いましたが病院に電話をかけました。</p><p>&nbsp;</p><p>　パパと連絡がつかないんです、病室にいますか！？</p><p>&nbsp;</p><p>待ってる時間が果てしなく長く感じました。</p><p>お部屋を確認しに行ってくれた看護士さん、</p><p>「ちゃんと居ましたよ。充電が切れてただけですよ」</p><p>優しく教えてくれました。</p><p>&nbsp;</p><p>良かった…</p><p>&nbsp;</p><p>遠いことが、こんなに不安になるなんてことを再度実感した出来事でした。</p><p>&nbsp;</p><p>点滴も外れた。</p><p>そろそろ〇〇市は雪が降り始める。</p><p>この辺りから、転院の話を進めたい気持ちがはやるようになっていました。</p>
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<pubDate>Wed, 20 Dec 2017 21:50:45 +0900</pubDate>
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<title>22.８日目。義母と。</title>
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<![CDATA[ <p>１週間前の今日、パパは救急車で運ばれたんだな。</p><p>夢だったらいいのにな。</p><p>目が覚めたら全部嘘だったらいいのにな。</p><p>&nbsp;</p><p>思ってみても仕方ないことを考えてしまいました。</p><p>&nbsp;</p><p>今日は義母を病院に連れてきました。</p><p>車に乗れない義母。</p><p>よく１週間も我慢してくれました。</p><p>この１週間は、私も必死で義母のことまで気が回りませんでした。</p><p>実の息子がまさか脳梗塞になるなんて、義母も気が気じゃない１週間だったでしょう。</p><p>&nbsp;</p><p>病院に着いてパパの顔を見て、困惑していました。</p><p>義母も、可哀想でした。</p><p>&nbsp;</p><p>今日はいつもより早めに病院を後にしました。</p><p>お昼ご飯を食べていなかったので夕方早いうちにお店に入ったのだけど、</p><p>やっぱり私は食べる気にならず。</p><p>でも義母に子供たちをお任せするわけにいかなかったので同席はしました。</p><p>&nbsp;</p><p>外食がこんなにしんどいなんて。</p><p>&nbsp;</p><p>ナンセンスなんでしょうけど、</p><p>パパが病院食を食べてるのに私は外食なんて、って気持ちが大きかったですね。</p><p>共倒れするタイプでしょうか、私。</p>
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<pubDate>Wed, 20 Dec 2017 21:38:55 +0900</pubDate>
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<title>21.７日目。実家の両親がお見舞いに。</title>
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<![CDATA[ <p>昨夜は宿で、少しゆっくり過ごせました。</p><p>温泉にも入って、家（＝現実）から離れて少し休めた気がします。</p><p>&nbsp;</p><p>家族旅行に行くと、温泉は男ペアと女ペアで別れて入りますが、</p><p>今回は男は息子１人。</p><p>ちょっと怖がっていましたが、小学校高学年の男の子を女湯に入れるわけにもいかず、</p><p>なんとか１人で男湯に入らせたのですが、</p><p>見事に見知らぬおじいちゃんとお友達になっていました（笑）</p><p>パパのことも聞いてもらったそうで。</p><p>&nbsp;</p><p>いい出会いがあってよかったね、息子くん。</p><p>&nbsp;</p><p>早朝にチェックアウトし、パパの病院へ。</p><p>こんな朝早くから会えるなんて。宿をとったのは正解でした。</p><p>&nbsp;</p><p>そして今日、点滴が外れていました！</p><p>おトイレに行くのにとても不便だったので、身軽になってよかったね。</p><p>&nbsp;</p><p>今日は、実家から両親がお見舞いに来てくれました。</p><p>うちの母、パパのことが大好きなんです。</p><p>私が一番心配したのは当然ですが、母もかなり心配したはず。</p><p>父も母も、早くお見舞いに行きたいとずっと言ってくれていましたが、</p><p>しばらくはパパが人を拒否していたので来てもらえなかったんです。</p><p>母はパパの顔を見て、ホッとしたような不安なような、複雑な表情をしていました。</p><p>&nbsp;</p><p>入院してるとはいえ、身体的にはほとんど健常者と変わらないパパ。</p><p>黙って座ってれば病人には思えません。</p><p>失語症のことは両親には説明してあったので、</p><p>一生懸命話すパパを、温かい気持ちで受け入れてくれていました。</p><p>&nbsp;</p><p>両親は病気になったパパを受け止めてくれる。</p><p>そう実感できた日でした。</p><p>&nbsp;</p><p>私たちは前日から電車で来ていたので、</p><p>帰りは両親の車に乗せてもらって一緒に帰りました。</p><p>お寿司が食べたいという娘のリクエストに応えてお店に寄りましたが、</p><p>私は順番待ちのスペースにいるのもしんどく、家族連れを見ては涙をこらえ、</p><p>やっと呼ばれたもののそんな気分にはなれなかったので、車の中で休んでいました。</p><p>車の中でずっと泣いていました。</p><p>人前で泣けない私。</p><p>親にも弱いところを見せられません。</p><p>なんか、１回気をゆるませると際限なくなってしまう気がしていて。</p><p>なので親の前では特に、絶対泣きません。</p><p>今後もよっぽどのことにならないと泣かないと思います。</p><p>でも吐き出すことは必要。</p><p>なのでこうやって一人のときに泣くんです。</p><p>私はそれで十分。</p><p>子供たちが久しぶりに、楽しく食事できて良かった。</p><p>&nbsp;</p><p>明日は義母と一緒に来よう。</p>
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<pubDate>Wed, 20 Dec 2017 21:17:35 +0900</pubDate>
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<title>20.６日目。子供たちとホテルへ</title>
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<![CDATA[ <p>じゃらんで予約完了。</p><p>&nbsp;</p><p>ずっと考えていました。</p><p>同じ県内とはいえ、片道２時間半もかかっては移動に時間がかかりすぎます。</p><p>せっかくの週末なのに、パパといられる時間が短いなんて嫌です。</p><p>子供たちももっとパパといたいと言います。</p><p>&nbsp;</p><p>今日は金曜、宿をとって〇〇市に泊まることにしました。</p><p>…ところが〇〇市は県内では有名な温泉街。</p><p>宿が高い高い、、、</p><p>さすがにこれはと思っていたところに、直前特別プランなるものを発見。</p><p>神様が味方してくれてるみたいでした。</p><p>子供と合わせて３人、格安で予約することができました。</p><p>&nbsp;</p><p>この日も仕事には行きましたが、夜にはパパのとこに行けると思うと嬉しくて嬉しくて。</p><p>仕事もはかどりました。</p><p>仕事を終えて夕方、子供たちと３人で実家の父に送ってもらい、最寄りの駅まで。</p><p>車を降りる時にお父さんから１万円いただきました。</p><p>「何かの足しにしてくれ」</p><p>って。</p><p>ありがとうございます。優しさが身に染みました。</p><p>駅に送ってもらう途中、パパから電話が。</p><p>単純に楽しみにしてくれてると思ったら、嫌な予感がするから来なくていいと言いだしました。</p><p>&nbsp;</p><p>ちょっと待って（汗</p><p>そんなこと言われたらめちゃ怖いじゃないですか。</p><p>　今日電車で来てもらうことにしたのを後悔する気がする。</p><p>　無事にたどり着けない気がする。</p><p>　今すぐ引き返して。</p><p>そんなことばかり言われて焦りましたが、それならそれで結構。</p><p>私たちはパパに会いたいのです。そのまま向かいました。</p><p>&nbsp;</p><p>〇〇市行きの急行は、空いてると思って自由席にしたらめちゃ混み…子供たちが立ったままでは危ないと、</p><p>車内で指定席を買ったらなんと先頭車両の一番前。</p><p>ラッキーって思いそうですが、前方がオープンになってるものの暗いしよく揺れるしでちょっと怖かった、、、</p><p>パパの予言があたってしまうかもなんて思いも。</p><p>&nbsp;</p><p>私は電車に揺られながら、フと流れる涙を子供たちに見られないように拭っていました。</p><p>この頃はまだ不安定で、気が付くと涙を流すこともしばしば。</p><p>&nbsp;</p><p>さて。無事に病院につきました。</p><p>パパは喜んでくれましたが、１０分もしないうちに、早く宿に入ってくれと言ってきました。</p><p>心配性なんですね～タクシーの運転手さんにどこか連れ去られるかも、とかも言ってました。</p><p>&nbsp;</p><p>まぁ何が起きてもおかしくない現代ですが、</p><p>私たちパパに愛されてる～って実感しながら宿に入ったのでした。</p>
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<pubDate>Wed, 20 Dec 2017 20:51:35 +0900</pubDate>
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<title>19.パパがいない</title>
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<![CDATA[ <p>帰り道は、独りでいるのに耐えられませんでした。</p><p>&nbsp;</p><p>Bluetoothを繋いで義姉に電話して、話を聞いてもらいました。</p><p>寂しい、寂しいって何回も言いました。</p><p>パパがいなくて寂しい。</p><p>頑張らなくちゃ。</p><p>私が頑張らなくちゃ。</p><p>ただひたすら自分に言い聞かせてきたこの数日。</p><p>少し、吐き出さないと潰れてしまいそうでした。</p><p>&nbsp;</p><p>義姉に聞いてもらって少し落ち着いた私。</p><p>まだ家までの道のりは残ってるうち、パパからも電話がありました。</p><p>パ『検査全部終わりました。今日はありがとうね』</p><p>そっか、無事に終わったのね。良かった。</p><p>これからはちゃんとご飯食べて、一緒に頑張ろうね。</p><p>なんて話をして電話を切りました。</p><p>&nbsp;</p><p>家に着くと、ガレージにパパの車。</p><p>この瞬間がしばらくしんどかったです。</p><p>車はあるのにパパがいない。</p><p>現実を突きつけられる瞬間でした。</p><p>&nbsp;</p><p>しかし私、顔はなよなよしてるんですけど強いんです。</p><p>次なる計画を企み始めました。</p><p>&nbsp;</p>
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<pubDate>Tue, 19 Dec 2017 01:12:59 +0900</pubDate>
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<title>18.５日目　検査めぐり</title>
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<![CDATA[ <p>パパの病室で朝を迎えました。</p><p>久しぶりに一緒に朝を迎えられて、嬉しかった。</p><p>&nbsp;</p><p>実家にお世話になってる子供たち。</p><p>実家から学校に出かける息子に電話をかけて、行ってらっしゃいコールをしました。</p><p>私が嬉しそうにしているので息子も満足そう。</p><p>&nbsp;</p><p>子供ってすごいですね。</p><p>&nbsp;</p><p>この日は朝から検査づくしでした。</p><p>旦那さんが不安がるので、奥さんも一緒に回ってくださいとのこと。</p><p>車椅子で移動する間もずっと、手を握っていました。</p><p>&nbsp;</p><p>病室は５階で、１階に降りていろんな検査室に行くのだけど、</p><p>パパさんほとんど覚えていました。</p><p>パ『あ～ここ運ばれたときに入った…』</p><p>とか言うんですよ。</p><p>そんな覚えてるものですか？ちょっとびっくりしましたね。</p><p>それと同時に、やっぱり軽くすんでるんじゃ？と期待を持つ私。</p><p>私自身も情報の少なさに、出来る限り希望に目を向けて前向きに考えようとしている時期でした。</p><p>&nbsp;</p><p>ですがその希望はこの日のうちにどん底に堕ちることに。</p><p>私がいられる時間も少なくなってきました。</p><p>次は眼科の診察です。</p><p>視野の検査をしたのだけど、検査上は左目が全く見えていませんでした。</p><p>やはり、視覚にも結構な障害がありそうです。</p><p>でも現時点では検査を正確に行う事が難しい（言葉の理解力が乏しいので、検査方法がうまく伝わらない）ということで、</p><p>地元に転院してからまた改めて眼科を受診されるのがいいでしょう、とのことでした。</p><p>なんか、この眼科医はあまり信頼できませんでしたね。</p><p>感じ悪かった。（言っちゃった（笑））</p><p>&nbsp;</p><p>異常に光を眩しがるんですよね。</p><p>昨日から頭痛が割とひどく、頭というより左顔面から目の奥を痛がって、</p><p>左目をずっと閉じているような状態。</p><p>痛み止めもあまり効かず、この顔面の痛みの原因も追究してほしいと思いました。</p><p>&nbsp;</p><p>さて、次は脳波の検査です。</p><p>…が、私はタイムリミットがきてしまいました。</p><p>この検査、１時間半ほどかかるようで、終わるのを待っていると暗くなってしまいます。</p><p>私が帰る基準にしてるのは、“暗くなるまでに走り慣れた道まで戻る”ということ。</p><p>ギリギリでした。</p><p>&nbsp;</p><p>無理をして事故るわけにいかないので、泣く泣く帰ることに。</p><p>帰ると告げると一気に不安そうになったパパを見て、</p><p>私も涙を我慢しきれませんでした。</p><p>泣きながら別れて帰路についたのでした。</p>
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<pubDate>Tue, 19 Dec 2017 01:02:01 +0900</pubDate>
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<title>17.寝たくない</title>
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<![CDATA[ <p>相変わらず夢か現実かを聞いてくるパパですが、</p><p>この日くらいから、少し前向きな発言をするようになっていました。</p><p>&nbsp;</p><p>娘は色んな障害のおかげで学校に行けていません。</p><p>今後もかなりのフォローが必要になってきます。</p><p>そんな娘のことを思って、</p><p>パ『娘ちゃんのために早く復活しなきゃ。パパが働かなきゃ』</p><p>と言っていました。</p><p>一昨日までは自分のことは捨ててくれなんて言ってたので、うれし涙がでましたね。</p><p>&nbsp;</p><p>食事も自分から少し食べる仕草をしていたので看護士さんに偉いねぇと誉められると、</p><p>パ『ぴーちゃんが来てくれたから…』</p><p>とノロケる始末。私が恥ずかしいから（笑）</p><p>&nbsp;</p><p>腰椎穿刺のせいで歩行が禁止されたので、おトイレは尿瓶。</p><p>実物初めて見ました。</p><p>上手にできてましたよ、パパ♪</p><p>&nbsp;</p><p>さぁそろそろ寝る時間になったのだけど、突然、</p><p>パ『今日は寝ない。』</p><p>ぴ『は？？』</p><p>パ『だって寝ると明日が早くきてしまって、ぴーちゃんが帰っちゃう』</p><p>私はまだ気づいてませんでしたが、どうも幼児退行の傾向が出てるようでした。</p><p>この頃は、ただ不安で弱気になってるんだろうなって感じでしたが、</p><p>パパの幼児退行はこの後顕著に表れてくるのでした。</p><p>&nbsp;</p><p>明日が来てほしくないから寝ない、なんていうパパにほっこりしながらも、</p><p>おやすみをした私。</p><p>でもパパ、本当になかなか寝ませんでした。</p><p>普段からこんなに寝つき悪いんだろうか…</p><p>うろうろ～うとうと～と、ベッドの上でしっかり眠れずにいるのが伝わってきました。</p><p>&nbsp;</p><p>パパのベッドの上で手を握って、ずっとこうしててあげるよ、と声をかけるとスゥっと眠りました。</p><p>可哀想。</p><p>パパが寝たのを確認して私も簡易ベッドに横になりましたが、涙が流れるのを抑えられませんでした。</p>
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<pubDate>Tue, 19 Dec 2017 00:36:57 +0900</pubDate>
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<title>16.４日目　パパの病室にお泊り</title>
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<![CDATA[ <p>仕事を半日で早退してパパの病室にお泊りすることに。</p><p>&nbsp;</p><p>午前中、またパパから電話がかかってきました。</p><p>相変わらず、不安げな弱々しい声。</p><p>&nbsp;</p><p>ぴ『今日、パパのとこに泊まりに行くよ。子供たちが送り出してくれたよ』</p><p>&nbsp;</p><p>そう伝えると、泣いて喜んでくれました。</p><p>とっても心細い毎日を送っているよう。</p><p>日にちや時間の感覚もなく、ただ点滴につながれ看護されるだけの時間。</p><p>パパは何度も何度も、</p><p>『ありがとうございます、ありがとうございます。ぴーちゃんありがとう』</p><p>と言っていました。</p><p>&nbsp;</p><p>このころのパパは、自分が言葉を話している実感がないというか、</p><p>私にもほとんど敬語で話していました。</p><p>一言一言をかみしめるようでした。</p><p>&nbsp;</p><p>仕事を半日で切り上げて、泊まる準備をして出かけました。</p><p>睡眠障害で学校に行けない娘が送り出してくれました。</p><p>相変わらず遠い道のりですが、パパに会える嬉しさでいっぱい。</p><p>&nbsp;</p><p>病院に着いて部屋の前に行くと、</p><p>『ドアを開けないでください』の表示が。</p><p>すりガラス越しに見る中には人影がたくさん見える。</p><p>そしてパパの叫び声。</p><p>押さえつけるような看護士さんたちの声。</p><p>&nbsp;</p><p>なに！？なにがあったの！？</p><p>急変！？</p><p>&nbsp;</p><p>途中、看護士さんやお医者さまの出入りがあったものの、</p><p>明らかに“患者の奥様”の私に気付いても何も話そうとしない。</p><p>せわしなく機器を持って行き来する。</p><p>&nbsp;</p><p>果てしなく長い数分でした。</p><p>呆然と立ち尽くしていました。</p><p>&nbsp;</p><p>やっと終わり、病室に入れることに。</p><p>パパはぐったりしていました。</p><p>&nbsp;</p><p>若くして脳梗塞になったパパ、原因を探ることも入院の一つの目的です。</p><p>その為、その日は髄液を検査するため腰椎穿刺をしていたのでした。</p><p>麻酔をしていてもかなり痛いと聞くあの検査、まさかパパが経験するなんて。</p><p>&nbsp;</p><p>でも私が泊まってあげられる日でよかったです。</p><p>結構なショックを受けていて、検査後数時間の安静が強いられたのでそばにいてあげれて良かった。</p><p>&nbsp;</p><p>少しして、先生が病室に見えました。</p><p>髄液を調べて、すぐ結果が分かる部分のみの説明をしてくださいました。</p><p>問題なし。</p><p>今のところ、先天的な疾患はなさそうとのことでした。</p><p>それならそれで、今回の脳梗塞は若いのだけど老人が起こすような一般的な脳梗塞だということになります。</p><p>パパ、一体どんだけ先取りしてしまったんでしょう…</p><p>そしてまた、あの脳の画像を見せられました。</p><p>やっぱり範囲が広くて何度見ても背筋が凍ります。</p><p>嘘であってほしいと、心から思いました。</p><p>&nbsp;</p><p>先生と少し話をして、リハビリは３ヶ月くらいはみましょうとのことでした。</p><p>私の感想は、３ヶ月でいいの？どのくらいまで回復するの？というのが率直な気持ちでした。</p><p>でもこの先生、前にも話したけどかなりおっとりさんで。</p><p>院内をもう少し自由に歩いてみたいのだけど、と聞いてみたら、</p><p>「看護士さんに確認してみるので…」だって。</p><p>いや、決定権はあなたにあるんじゃないの？って感じで。</p><p>&nbsp;</p><p>それがこの方、後々私の職場で知ることになるのだけど、</p><p>なんと東大医学部（理Ⅲ）卒業の方でした。</p><p>天才の中の天才。</p><p>病気の事自体はものすっごく色々知ってるんだろうなぁと思いました。</p><p>そんな天才がこんな田舎にいるなんてね。</p>
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<pubDate>Tue, 19 Dec 2017 00:22:24 +0900</pubDate>
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<title>15.ママのお願い</title>
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<![CDATA[ <p>ひとしきり泣いて家に入ると、温かく出迎えてくれる子供たちが。</p><p>子供たちのご飯を作って、</p><p>朝から考えていたことを子供たちに話しました。</p><p>&nbsp;</p><p>明日、仕事を午後から早退してパパのところに行って、</p><p>そのまま泊まってきていい？</p><p>&nbsp;</p><p>特に息子がだだをこねると思いましたが、</p><p>二人とも拍子抜けするくらいあっさり了解してくれました。</p><p>&nbsp;</p><p>パパか子供か、みたいな究極の選択をしているみたいでイヤだったのですが、</p><p>子供たちはちゃんと理解してくれてました。</p><p>今はパパを一番に。</p><p>子供たちのことは実家にお願いしました。</p><p>&nbsp;</p><p>翌日職場にもお願いしたのですが、</p><p>こちらも本当に快く了承してくださり、何も心配せず向かうことが出来ました。</p>
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<pubDate>Thu, 14 Dec 2017 17:25:36 +0900</pubDate>
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<title>14.パパから電話が！！</title>
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<![CDATA[ <p>パパには申し訳ないのだけど、</p><p>仕事をしている内は仕事に集中できて、ある意味楽でした。</p><p>&nbsp;</p><p>そんな中、仕事中にスマホが鳴りました。</p><p>着信はパパ。でもすぐ切れました。</p><p>&nbsp;</p><p>ん…？？？</p><p>&nbsp;</p><p>きっと分からないなりにも触ってどうにか発信したのだととりあえずスルー。</p><p>&nbsp;</p><p>するとまたすぐ着信がありました。</p><p>&nbsp;</p><p>仕事の部屋を出て廊下で電話に出ると、</p><p>&nbsp;</p><p>パ『ぴ…ぴーちゃん…？』</p><p>&nbsp;</p><p>という、かすれてものすごい弱々しいパパの声が聞こえました。</p><p>一瞬で涙が溢れました。</p><p>&nbsp;</p><p>ぴ『うんそうだよ！電話の使い方思い出したの？？』</p><p>&nbsp;</p><p>パ『いや、なんか、さわってたら…』</p><p>&nbsp;</p><p>失語症のため、あまり会話はうまくできませんが、</p><p>電話でつながっていることに喜びをかみしめていました。</p><p>&nbsp;</p><p>今日は行けなくてごめんということ、</p><p>いつも思ってるから安心してということ、</p><p>左利きなのを伝えたからリハビリの方法が変わるかもということ、</p><p>くらいを伝えました。</p><p>&nbsp;</p><p>パパは、相手の言っていることはかなり理解できるみたい。</p><p>ただ自分が言葉に表せないだけ。</p><p>なので私の気持ちはちゃんと通じたと思いました。</p><p>&nbsp;</p><p>なんとか仕事をこなし、自宅に帰りました。</p><p>ガレージにパパの車が。</p><p>でもパパがいない。</p><p>悲しくて悲しくて、帰宅したものの車の中でひとしきり泣いてから家に入りました。</p>
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<link>https://ameblo.jp/tyy024tyy024/entry-12336328015.html</link>
<pubDate>Thu, 14 Dec 2017 16:42:23 +0900</pubDate>
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