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<title>超高層マンションEX</title>
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<description>和製アメリカンホームコメディー型小説書いてみます。</description>
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<title>超高層マンションEX　番外編　アメリカンホームコメディ</title>
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<![CDATA[ この物語は、愛あり、涙あり、笑いあり、精神的バイオレンス満載の、いわばフィクションである。 <br><br>超高層マンションEX　番外編　アメリカンホームコメディ<br><br>かつてその街には赤色の南死ィと言われる伝説の女がいた。<br>そして今日、2年間の刑期を終えて南死ィは帰ってくる。<br>南死ィが捕まったのは、ただ運が悪かっただけ<br>運が良ければ今回も捕まることなく、伝説の日々は続いていた。<br><br>その出所の日に出迎えてくれる人間は誰も居なかった。<br>家族でさえ南死ィに面会に来た者は居ない。<br>それでも南死ィは、それが辛いなんて思う事はもう無かった。<br>みんなが変わってしまって、自分の事は必要ないという事に理解が出来たのだ。<br>人は変われる事が出来るなら、その方が良いとも思っているから。<br>ただ自分がそれを一番に求めているのに、それが出来ないジレンマだけは隠せない。<br>いっその事、自分の事を知らない場所でやり直そうと考えだしていた。<br><br>家に帰ってみると、そこにはもう家は無かった。<br>待っていてくれる人が居ないだけじゃなく、帰る家もそこには無かった。<br>昔、夢に描いたアメリカのホームコメディ番組。<br>今はそこからどれ位遠くの位置に自分がいるのか分からない。<br>そんな南死ィを嘆く様に、空からはポツリポツリと雨が落ちてきた。<br><br>その頃仕事の出張で同じ街に来ている男が一人いた。<br>彼の仕事は、能率の上がらない中小企業との契約を切る事。<br>彼は人よりも考えすぎる人間。<br>だから契約を切られた会社の人達が、その後どうなるか<br>それが自分のせいだと罪悪感を感じてしまうタイプの人間だった。<br><br>二人は突然ふりだした雨の中で偶然出会った。<br>でもその時は交わる事のないハズの二人<br>雨宿りの店のテントの下、狭い中でお互い顔を合わせた。<br>「こいつ、狭いんだからどっかいけよ。濡れちまうだろっ！！」<br>と、いつもの南死ィなら言っていただろう。<br>でもその日は、そんな気力も無かった。<br>自分の惨めさが、この雨よりも冷たかったからだ。<br>男は一瞬綺麗な女だなと思った。<br>「急に雨が降って来ちゃって・・・困りましたね。」<br>その男の言葉に南死ィは応える事はない。<br>「すぐ止むと良いんだけど・・・」<br>言葉の途中で南死ィはテントから出た。<br>ずぶ濡れになりながら走り去る後ろ姿は<br>少し艶っぽく、それ以上に何か切ない。<br>女が道を渡ろうと横を見た時、まるで泣いているかの様に見えたからだ。<br><br>夜、ホテルに帰ってテレビを付けてみると<br>昨日訪れた会社の社長が首つり自殺をしたというニュースが流れた。<br>この2年間で3人目となる。<br>葬式に行かなればと考えると一気に気が滅入った。<br>前2回の事を考えると、今の自分に耐えられるのか不安になったからだ。<br>男は携帯の電源を切ると、ニュースも見ていない事にして街に出た。<br><br>久々に浴びる程酒を飲んだのに<br>気持ちはシラフを通り越して冷めていた。<br>雨は昼間よりも少し強く、車が横を通りすぎると同時に<br>男の背広を薄紺から濃紺へと変える。<br>男は傘を投げ捨てると、そのままフラフラと川の方へと向かった。<br>隣街へと続く大きな橋の上に着くと、男はおぼつかない足で橋の手すりを上り始めた。<br><br>「死のう」<br><br>男が覚悟を決め、いざ川へ飛び込もうとした時<br>フワっと身体が浮く様な感覚がおきた。<br>『死ぬ時は自分の身体が意識的に動くのか・・・』<br>と考えたが、それは川から遠ざかり、どんどんと橋の上に近づいていく。<br>やがて地面に落ちた男に鈍い痛みが襲いかかる。<br>それは止まる事を知らない。<br>雨の音で聞こえなかったが、誰かが何かを言っているらしい。<br>「ﾔﾛｳ・・ﾃﾒｰ！馬鹿野郎！！死にたいんだったら殺してやるよっ！！」<br>誰かが自分の上で馬乗りになって殴りかかってきている。<br>今さっきまで死のうと思っていたのに、男はそれを力一杯に突き飛ばした。<br>「な、何をするんだ！！」<br>顔を見合わせた相手は、昼間の女だった。<br>そして昼間よりも強い雨なのに、男はハッキリと女が泣いているのが分かった。<br>「死にたいんだろっ！！<br>　そんなに死にたいんだったら、アタシが殺してやるよ！！」<br>女は上半身を起こしたまま、こちらをジッと睨みつけた。<br>男は馬鹿バカしく思えた。<br>突然出てきた見ず知らずの頭のおかしそうな女。<br>何も分かってないくせに、殺してやるとまで言われている。<br>まるで自分の事を責めているかの様に。<br>「君に・・・君に何が分かる！！<br>　死にたいって感覚が君に理解できるか？！<br>　嫌な事全部押しつけられて<br>　そこから逃げる事も出来なくて・・・」<br>周囲に雨音が鳴り響く。<br>街の明かりと雨音が二人の会話の証人の様に包み込む。<br>「アンタは良いじゃん。<br>　押しつけてくる人間が居るんだから・・・。<br>　それにアンタの死にたい気持ちなんて理解出来ない。<br>　理解なんてしてしまったら<br>　アタシが死んでしまう。」<br>男は一瞬何も考えられなくなった。<br>段々と意識が冴えてくる。<br>言葉の意味が、通訳の様に徐々に解かれていく。<br>『この女は自分なんかより、ずっと死に近い場所にいるんだ』<br>男は痛む身体を起こして女に近づいた。<br><br>何故そういう台詞を言ったのかは分からない。<br>この女がどういう女なのかも知らない。<br>ひょっとしたら、明日になれば後悔するかも知れない。<br>でもその時は心の底から思ったのだ。<br><br>「大丈夫」<br><br>死のうとしていた男は、それを止めた女を抱きしめた。<br>女は声をあげて泣いた。<br>自分の声が他人の様に聞こえて<br>それは自分が『女』であると言う事を再認識させられた。<br><br>丁度18年前の話である。
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<link>https://ameblo.jp/ujdke/entry-10283254001.html</link>
<pubDate>Fri, 19 Jun 2009 02:28:39 +0900</pubDate>
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<title>超高層マンションEX　第拾話　これから</title>
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<![CDATA[ この物語は、愛あり、涙あり、笑いあり、精神的バイオレンス満載の、いわばフィクションである。<br><br><br>超高層マンションEX　第拾話　これから<br><br><br>深い眠りの中、沙夢は夢を見ていた。<br>夢の中ではまだ若々しいナンシーが自分を抱いている様だ。<br>「私が小さい頃に見ていた海外ドラマ。<br>　その中の家族は本当に幸せそうだった。<br>　そんな家族を夢見ていたけど、現実はそうじゃなかった。<br>　でもあなたが生まれた事によって、それは現実になる。<br>　私の夢が現実になる。<br>　そしてこの夢がずっと続く様に<br>　あなたがずっと幸せで居られる様に<br>　その願いを込めて付けた名前。<br>　沙夢・・・あなたとあなたの子供達がずっと幸せに暮らせます様に・・・」<br>夢はそこで終わった。<br>夢だったのか、昔見た事のあるモノだったのかは分からない。<br>それでも沙夢の頬には涙が伝っていた。<br>ゆっくりベッドから起きあがると<br>そこには昨日まで居た黒服の男は居なかった。<br>部屋を出ると長い廊下に、いくつもの扉があった。<br>先の方に階段が見える。<br>沙夢はゆっくりと階段を降りて広間へと向かった。<br><br>その頃下仲岬小学校では、池田弥栄がイベントの始まりを待ちかねていた。<br>しかし、まだ久里栖が学校に到着していない。<br>今イベントが始まってしまっては全てが水の泡だ。<br>焦る気持ちと、それを抑える気持ちが交差している時<br>教室の扉から、今回のターゲットが現れた。<br>「おはよう！久里栖さん」<br>弥栄はいつもの感じとは正反対に、満面の笑みで久里栖にあいさつをした。<br>「気持ちわる」<br>久里栖は無表情にそう呟くと、自分の席に着いた。<br>弥栄ははらわたが煮えくりかえりそうな思いをグッと抑えて<br>これから始まる晩餐を待つ事にした。<br>しばらくして、学年人気ナンバーワンの戸田靖彦が声をあげる<br>「あっれ～？おかしいな～。<br>　俺の笛どっかいっちゃったのかな？<br>　誰か見てない？」<br>その疑問は一人の生徒に収まらない。<br>「私のプレキュアのシール。<br>　机の中にいれてたのに無くなってる？！」<br>「俺の・・」「私の・・」<br>その声が数人に達した時、池田弥栄が全ての声を遮る。<br>「こんな事今までで初めてじゃない？！<br>　なんかおかしいよ。<br>　なんか突然こんな事が起きるなんて。<br>　なんだか・・・<br>　なんだか誰かが来てからだよね～。」<br>弥栄はウキウキしながらも冷ややかな目線で久里栖を見た。<br>すると、そこにはもっと冷ややかな目線を送る久里栖が座っていた。<br>ここで負けてしまってはいけない。<br>「も、もしかして久里栖さんの机の中に入ってたりして」<br>弥栄はいつもよりも倍位の速度で久里栖の机に近づき<br>机の中をのぞき見る<br>「あ、あれっ？！<br>　それ、プレキュアのシールじゃない？！<br>　転校してすぐ盗癖？本当26階の人間は惨め・・・ゴフォッ！！」<br>一部の同級生はその光景がトラウマになって対人恐怖症になってしまった。<br>下からめくる様な見事なボディー。<br>「惨めな女程、人を惨めに見たがるもんなんですね。<br>　鏡の前に立つまで、自分がどれだけパサパサかも気付かないで」<br>久里栖は永作博美のモノマネをした。<br>久里栖が再び席に着くと、弥栄は小声でぶつぶつ何かを言い始めた。<br>「ﾔﾙ・・・ｶｴｼﾃ・・・・ﾔﾙ」<br>久里栖は繰り返す言葉に驚いた。<br>「百倍にしてやりかえしてやる」<br>弥栄は永作博美の名台詞を呟いていたのだ。<br>久里栖はほんの少し弥栄を好きになれそうな気がした。<br><br>広間の中央には黒服の男が沙夢を待っていた。<br>食堂に案内されると、長いテーブルの奥の真ん中の先に蒼が座っていた。<br>「昨日はよく眠れたかな？<br>　こっちに来て座りなさい。」<br>案内された先に座る。<br>大きなテーブルに二人で食事をとるのは何とも寂しい気持ちにさせらるものだ。<br>「君の」<br>蒼は突然そこまで言って、言葉を止めた。<br>しばらく一点を見つめたと思うと、又続きを話し始めた。<br>「君の存在を知ったのは去年の事だ。<br>　本当は逢う事を諦めようかとも思ったが、2度も家族を失うのは嫌だと思った。」<br>沙夢は持っていたフォークとナイフを置くと、話を聞く体制になった。<br>「13年前君のお父さん・・・、つまり私の息子は<br>　ある女性を連れて家にやってきた。<br>　会った早々、あいつはその女と結婚するなんて言ったんだ。<br>　私も普通の女性ならそうはならなかった・・・<br>　しかし・・しかしその女は見るからに悪そうな女で<br>　私は息子に、女と結婚するなら絶縁すると言った。<br>　それ以来奴は消えてしまった。」<br>そう言い終わると蒼は又一点を見たまま止まってしまった。<br>「ママ・・・母は素敵な女性です。<br>　昔悪かったのか知らないけど、今では本当に素敵な母です。<br>　おじいさんが僕をここに連れてきたって事は<br>　やっぱり父との縁を戻したいんでしょ。<br>　とりあえず僕は一度家に帰ります。」<br>そういうと沙夢は食事を途中に席を立った。<br>「待て、・・・・又ここに来てくれるのか？」<br>蒼は少し怯えた様な表情で沙夢を止めた。<br>「・・・<br>　当たり前でしょ。家族なんですから。」<br>沙夢はニコっと微笑むと、心配してるであろう、離れている家族の元へと向かった。<br><br><br>次回予告<br>沙夢の戻った田中家の中で芽生える新たな家族愛。<br>小学生会で巻き起こる真奈美と貴美子の対決。<br>そして池田弥栄が明かすナンシーの本名！<br>次回　超高層マンションEX　第拾一話　変革<br>天を仰げば敵ばかり、地を見下ろせば亡者共 <br>この地に案ずる場所はあるのか？ <br>ハグして！そしてママにキスして！！
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<link>https://ameblo.jp/ujdke/entry-10282222685.html</link>
<pubDate>Wed, 17 Jun 2009 14:56:27 +0900</pubDate>
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<title>超高層マンションEX　第九話　幸せのそばで</title>
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<![CDATA[ この物語は、愛あり、涙あり、笑いあり、精神的バイオレンス満載の、いわばフィクションである。<br><br><br>超高層マンションEX　第九話　幸せのそばで<br><br><br>クイーンサイズはあるかと思われるベッドの中<br>沙夢はゆっくりと目を覚ました。<br>周りを見渡すと豪華そうなインテリアが置いてある。<br>近くの椅子の横では、先ほど話しかけてきた黒ずくめの男が携帯で話をしている。<br>「今目が覚めた様です。<br>　そちらに連れて行きましょうか？<br>　・・・<br>　わかりました。お待ちしています。」<br>電話が終わるのを待って沙夢が口を開いた。<br>「ここは・・・」<br>立ち上がろうとしたが、頭がふらついて思う様に起きれない。<br>「先ほどは申し訳ありません。<br>　色々と事情がありまして・・・。<br>　少しの間は目眩などもあるでしょうからユックリお休み下さい。」<br>男は思っていたよりも紳士的な感じだった。<br>側に来ると、冷えた水を沙夢に渡した。<br>「あと2.3時間は立つのも大変でしょう。<br>　家の方にはこちらから連絡しておきますので<br>　今日はここに泊まって行くといいでしょう。」<br>思考回路が上手く働かない。<br>聞きたい事が沢山あるのに、何から聞いたら良いのか分からない。<br>沈黙の中、ただただ時間だけが過ぎていく。<br>すると足下の方で扉が開く音がした。<br>初老の男がこちらに近づいて来る。<br>男は沙夢の前で立ち止まると、少し天を仰いでから沙夢を見た。<br>「はじめまして。<br>　私の名前は市倉蒼（そう）<br>　君の祖父だ。」<br>そふ・・・そふとは何かも、今の沙夢にはピンとこない。<br>「そふって？」<br>硬い表情の市倉が少し笑う。<br>「今日は疲れてるだろうから眠りなさい。<br>　また明日ちゃんと話をしよう。」<br>市倉はそういうと、ゆっくりと扉から出ていく。<br>「そふって？」<br>沙夢は市倉が出ていくと、男に同じ質問をした。<br>「あなたのお爺様の事です。」<br>「・・・お爺様・・・。<br>　そうですか・・・少し寝ます。」<br>沙夢はそういうと、またグッスリと寝てしまった。<br>部屋の中では、廊下ですすり泣く声がうっすらと響いていた。<br><br>少し時間を置いて、深夜の田中家は大パニックになっていた。<br>長男の沙夢が誘拐されてしまったのだ。<br>誘拐と言っても犯人は分かっている。<br>だからこその大パニックなのだ。<br>「サムー！！どうしよぉ～！！<br>　警察行かないと～！！サムー！！」<br>ナンシーが混乱している横で、ダーリンは非常に冷静だった。<br>「落ち着いて、ハニー。<br>　おやじは監禁なんてしない。<br>　明日になったら戻ってくるさ。」<br>「でも、でも、サムー！<br>　なんで今更見つかったんだろ？！<br>　引っ越ししたのが悪かったのかしら？！<br>　それとも私の名前が広がっちゃったのかしら？！」<br>ダーリンは混乱しているナンシーをそっと抱きしめた。<br>「大丈夫大丈夫。まさ子なんて名前いくらでも居るよ。<br>　それより・・・<br>　見つかってよかったって思ってる。」<br>ナンシーがきょとんとした顔でダーリンを見つめる。<br>「え？よかったって、何言ってるの？」<br>「見つかって良かった。<br>　これで僕たちは結婚が出来る。<br>　法律上でもきちんとした親子になれる。<br>　見つかったんだから隠れる必要なんてないんだ。」<br>17年前、市倉家から絶縁されたダーリン。<br>しかし市倉家のたった一人の跡継ぎであるダーリンは<br>いつの日か呼び戻され、そしてどんな手を使ってでもナンシーと自分を引き離そうとする事を予想していた。<br>その為ナンシーとは結婚せず、自分は行方不明という立場にしたのだ。<br>運の良い事に父の蒼は、ナンシーの『まさ子』という名前以外の情報を何も知らない。<br>二人はそうやって市倉家から隠れながら生きてきたのだ。<br>ダーリンがナンシーにひざまずく。<br>「長い事待たせたね。」<br>ナンシーは突然のダーリンの行動に驚いた。<br>驚いて何が起こってるのか分からないハズなのに体が震えてしまう。<br><br>「僕と結婚してください。」<br><br>風邪のせいか、涙だけではなく鼻水も出てしまう。<br>喉の奥の方が痛くなって、上手く言葉が出てこない。<br>「よっろ・・ｴｯｸﾞ！よろこっぶぇｯﾌん・でｯﾌｯｸﾞ！」<br>出会って18年、二人はようやく結婚へとたどり着いた。<br><br><br>次回予告<br>遂に謎が解かれた田中家。<br>真実をつきつけられる沙夢。<br>その時沙夢がとった行動とは？！<br>そして池田弥栄の悪知恵の標的になった久里栖の運命は？！<br>次回　超高層マンションEX　第拾話　これから<br>天を仰げば敵ばかり、地を見下ろせば亡者共 <br>この地に案ずる場所はあるのか？ <br>ハグして！そしてママにキスして！！
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<link>https://ameblo.jp/ujdke/entry-10281392176.html</link>
<pubDate>Tue, 16 Jun 2009 04:07:14 +0900</pubDate>
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<title>超高層マンションEX　第八話　争えぬ血</title>
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<![CDATA[ この物語は、愛あり、涙あり、笑いあり、精神的バイオレンス満載の、いわばフィクションである。<br><br><br>超高層マンションEX　第八話　争えぬ血<br><br><br>風邪で寝込んでいたナンシー。<br>それも子供達が帰ってくるまでの間だけであった。<br>賢斗が家に友達を連れてきたのだ。<br>「こんにちは、片岡和樹です。」<br>和樹は大人しく、利口そうな子供である。<br>「あら～！いらっしゃい！！<br>　ここにケントが友達連れてくるなんて初めてだから<br>　ママ嬉しい！！和樹君ゆっくりしていってね！！<br>　じゃあただいまのキス・・・<br>　あ、風邪うつっちゃうから今日は無しね！」<br>ナンシーはフラフラになりながらもご機嫌な様子だった。<br>「ごめんね。ママいつもあんな風なんだ・・・。」<br>賢斗が恥ずかしそうに言った。<br>「羨ましいよ。<br>　うちのお母さんも、昔はあんな感じで明るかったんだけど<br>　今はいつもピリピリしてて・・・。<br>　前に友達を連れて帰った事があるんだけど<br>　君は何階に住んでるの？なんて言い出して・・・。<br>　昔のママに戻って欲しいな・・・。」<br>和樹は今までに見せた事の無い様な悲しい顔を浮かべた。<br>「・・・・・<br>　和樹君はママにそれを言った事あるの？」<br>賢斗は心配そうに和樹の顔を覗き込んだ。<br>「無いよ。<br>　だって、ママも色々あるんだろうし<br>　大人の世界ってもっと複雑な常識を抱えてると思うんだ。」<br>「じゃあ変な人になれば良いんだよ！！<br>　僕にもよく分からないけど<br>　みんなが思ってる常識に合わせてたら何も変わらないんだって！<br>　でも、それとは違う発想が出来る変な人が<br>　新しい何かを生み出したり、変えたりする事が出来るの。<br>　そしたら和樹君のママも元に戻るかも知れない。<br>　だから和樹君も変な人になって、元のママに戻ってもらえば良いじゃん！」<br>和樹は賢斗が何を言ってるのかはよく分からなかったが<br>何が言いたいのかは何となく分かった気がした。<br>子供達の中で、小学生会の常識が消えようとする兆しが生まれていた。<br><br>その頃池田佳美はウズウズとしていた。<br>みんなの前で、ナンシーをまさ子と呼べるのだ。<br>まるで外人の様な名前を名乗るナンシー<br>でも本当の名前は田中まさ子というありふれた名前なのだ。<br>どうにかしてでも明後日の小学生会には出て貰わなければいけない。<br>ただ、前回の小学生会の事件があっての話<br>なかなか参加させるのは難しそうだ。<br>佳美は少ない知識の中で色々と考えてみるが<br>何も発想は浮かんで来ない・・・。<br>どうやら佳美は考えるという事が苦手なタイプらしい。<br>そうなったら出来る答えは一つ<br>行動するのみだ。<br>佳美は思いつくと即行動に移した。<br>エレベーターが26階に着くと、佳美は無造作にチャイムを数回押した。<br>ぐったりした様子でナンシー・・・いや、田中『まさ子』が出てくる。<br>「明日の小学生会なんだけど、参加・・・しますよね？」<br>ナンシーはしばらく考えた。<br>中川貴美子は許せない。<br>しかし、それにこだわった所でどうなるというのだろうか？<br>別に無視していれば平和な毎日が続く様にも感じれる。<br>「やっぱり止めとくわ。<br>　私には合わないみたいだし・・・」<br>そうこうしていると奥の方から賢斗と和樹が顔を出した。<br>「こんにちわ」<br>佳美の『考える事は苦手』、それは知識に関してのモノ。<br>「あら～、38階の片岡さん所の和樹君じゃないの！！<br>　二人は仲が良かったのねー。<br>　でもお母さん同士も仲良くならないとね～。<br>　なかなか遊べなくなるかもしれないね～。」<br>抑えようとしていたが口元がどうも緩んでしまう。<br>ナンシーの考えは甘かった。<br>これは自分だけの問題では無かったのだ。<br>「わかったわ。参加します。」<br>佳美は『考える事は苦手』でも、悪知恵に関しては天才であった。<br><br>その頃学校に残っていた池田弥栄は非常に悔しい思いをしていた。<br>31階に住んでいるのに、学校での権力が失われようとしていたのだ。<br>それもこれも転校早々調子に乗ってる田中久里栖のせい。<br>なんとかして仕返しをしなければならない。<br>久里栖に対して直接的な何かをしたとしても<br>あの女はそれ以上の何かで仕返しをしてくるに違いない。<br>何か間接的に痛めつける方法は無いだろうか？<br>色々考えた所でアイデアは出てこなかった。<br>どうやら弥栄は考えるという事が苦手なタイプらしい。<br>そうなれば、まずは調査からだ。<br>弥栄は久里栖の机の中身をおもむろに探し出した。<br>しかし転校して間もない久里栖の机の中には何も無い・・・。<br>一瞬ガクっとした弥栄だが、別の発想が浮かんだのだ。<br>「無ければ入れれば良いじゃない。」<br>弥栄は『考える事は苦手』でも、悪知恵に関しては得意だった。<br><br><br>次回予告<br>さらわれてしまった沙夢。<br>そこで知らされる田中家の秘密。<br>沙夢の誘拐で混乱する田中家。<br>そして今明かされる田中家衝撃の真実とは？！<br>次回　超高層マンションEX　第九話　幸せのそばで<br>天を仰げば敵ばかり、地を見下ろせば亡者共 <br>この地に案ずる場所はあるのか？ <br>ハグして！そしてママにキスして！！
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<link>https://ameblo.jp/ujdke/entry-10278434308.html</link>
<pubDate>Thu, 11 Jun 2009 15:01:50 +0900</pubDate>
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<title>超高層マンションEX　第七話　見えない影</title>
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<![CDATA[ この物語は、愛あり、涙あり、笑いあり、精神的バイオレンス満載の、いわばフィクションである。<br><br><br>超高層マンションEX　第七話　見えない影 <br><br><br>車の中で北島真奈美は携帯から電話をしていた。<br>「今日予約を取っている中川貴美子ですが。<br>　今日って何階の何号室になります？<br>　前に泊まった部屋があまりよくありませんでしたから<br>　部屋によっては替えてもらおうかと思いまして。」<br>真奈美にとっての賭けは成功だった。<br>確認の住所もスラスラと言える。何せ同じ住所なのだ。<br><br>貴美子が来るまでに、現場にカメラを仕掛けなければならない。<br>時刻は3時30分、設置するにはギリギリだ。<br>しかし運の悪い事に、渋滞に巻き込まれてしまう。<br>真奈美は何時に出るか分からないが、帰りの現場を撮る事にした。<br>それがかえって成功に結びつくとは思いもしなかった。<br>貴美子がとった部屋の横に、ベッドメイキングのカートが置かれていたのだ。<br>5時17分、貴美子が男と一緒に部屋を出る。<br>真奈美は貴美子がエレベーターから降りてくるのを確認すると<br>その10分後に設置したビデオカメラの撤収へと向かった。<br>カートは残念ながらそこから無くなっており、真奈美は従業員室へと移動<br>先ほど置き忘れたビデオカメラが無いかを訪ねると<br>設置していたビデオカメラが出てきた。<br>するとカメラは電池が運良く切れていて、何の疑いもなく返して貰う事が出来たのだ。<br>真奈美は換えのバッテリーをカメラに入れると<br>エレベーターの中で確認を始めた。<br>3階のロビーに付いてエレベーターから降りても、真奈美の確認はなお続く。<br>そしてその瞬間は訪れた。<br>「映ってる・・・！！！」<br>二人が一緒に部屋から出て、抱き合いながらキスをした所で映像は消えていた。<br>真奈美は笑いを堪える事が出来なかった。<br>駐車場に向かう為、今乗ってきたエレベーターに乗り込む時でさえ<br>もう一度ビデオを逆戻しして映像を見ては笑ってしまった。<br>しかし、その行為が自滅に向かう事には気付かなかった。<br>ウェストゥンホテル3階、カフェ『レイゾンデイト』<br>その一部始終を中川貴美子が見ていたのだ。<br><br>その日、一日中バスタオルを捲いて中川貴美子を捜していたナンシー。<br>全然見つからないまま、日が暮れる頃には風邪をひいてしまっていた。<br>家に帰ってダーリンや子供達の顔を見た時には<br>さすがに自分の中のまさ子は、ナンシーに戻ってしまったのだ。<br>風邪は一日寝れば治るかと思っていたが<br>次の日もそれは続いた。<br>ナンシーは仕方無く、下仲岬病院に行く事にした。<br>病院では仕方無いが、ナンシーは『まさ子』という名前を封印している。<br>『田中まさ子』は今存在するべきでは無いのだ。<br>誰にもバレない様に、サングラス、マスク、黒帽子、黒い服と<br>逆に目立つ様な格好で待合室で待っていた。<br>「田中まさ子さ～ん、お入り下さーい。」<br>内科の待合室に名前が響く。<br>ナンシーは俯きながら内科の診療室へと入って行った。<br>その様子をじっと見ている一つの影。<br>「まさ子・・・ナンシー・・・まさ子？<br>　お、おもしろくなてきた。」<br>そこにはパート先の出張フキマーケットで病院を訪ねていた<br>池田佳美の姿があった。<br><br>浮気現場を押さえられた事に気付いた中川貴美子。<br>今回ばかりは負けを認めざるを得ない。<br>しかしそれは今すぐに起こる事では無いとも思っていた。<br>何かで自分を脅してくるタイプの女では無い。<br>どちらかというと、恥をかかせたいに決まっている。<br>しかもそれは多分みんなが集まる場所で・・・。<br>明後日の小学生会に乗り込むに違いないはず<br>なぜなら自分だったらそうするから。<br>何か案が無いか考えている時、部屋中にチャイムの音が鳴り響いた。<br>どうやらキッチンで見るように頼んでいたテレビが届いたらしい。<br>サイズは小さいモノの、リビングに置いてるモノと同じ型のテレビだ。<br>設置して貰ってリモコンをつけると<br>キッチンだけではなく、リビングのテレビも電源が付いてしまった。<br>リモコンの設定を忘れていて、両方のスイッチが付いてしまったらしい。<br>貴美子の中で可能性が生まれた瞬間だった。<br>この勝負、まだ負けと決まった訳ではないという可能性。<br><br>学校から帰ろうとしていた田中家長男の沙夢は、いつもと違う事に気が付いていた。<br>先ほどから誰かにつけられている感じがしているのだ。<br>後ろを振り返った所で、誰かが居る様子はない。<br>ただ、どこからか視線は確実に感じている。<br>沙夢は駆け足で走って、物陰へと身を潜めた。<br>徐々に足跡が近づいてくる。<br>足跡が自分の前で停まった瞬間、男が声を掛けてきた。<br>「田中沙夢君だね。<br>　今から君の家族に関しての大事な話がある。<br>　悪いが付き合ってもらうよ。」<br>男はそういうと、沙夢の口にハンカチを押し当てた。<br><br><br>次回予告<br>小学生会が沈黙をしている頃<br>子供達の間では何かが動こうとしていた。<br>遂に始まる池田家の逆襲。<br>その逆襲に田中家は対抗できるのか？！<br>次回　超高層マンションEX　第八話　争えぬ血<br>天を仰げば敵ばかり、地を見下ろせば亡者共 <br>この地に案ずる場所はあるのか？ <br>ハグして！そしてママにキスして！！
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<pubDate>Tue, 09 Jun 2009 13:49:00 +0900</pubDate>
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<title>超高層マンションEX　第六話　覚醒</title>
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<![CDATA[ この物語は、愛あり、涙あり、笑いあり、精神的バイオレンス満載の、いわばフィクションである。<br><br><br>超高層マンションEX　第六話　覚醒<br><br><br>ナンシーの幼少期。<br>ナンシーの実家はボロボロの長屋の一軒にあった。<br>小さい頃の夢はキャビンアテンダントになって<br>アメリカ人と結婚する事。<br>しかし、それも『貧乏』という名の現実によって次々非現実的と気付かされる。<br>貧乏に対しての不満はさほど無かったのだが<br>ナンシーの恨みの方向性は、やがて『アメリカ』という国が対象になってしまう。<br>今では考えられない昔話のひとつだ。<br><br>ナンシーが買い物を終えて、駐輪場からエントランスに向かっていると<br>自分の足下に不自然な影が出来ているのに気付いた。<br>ふと上を見た時にそれは起こった。<br>バシャーーーーーーン！！！<br>ナンシーの全身はずぶ濡れだ。<br>相当ショックなのか、ナンシーは両手の買い物袋を地面に落とした。<br>・・・とその瞬間信じられない速度で走り出した。<br>水を掛けた場所とみられる非常階段を猛スピードで駆け上がる。<br>「ひっ！」<br>あまりの光景に、水を掛けた本人であろう人間の声が聞こえる。<br>高速エレベーターの2倍・・・いや3倍位のスピードで<br>ナンシーは階段を駆け上がった。<br>上で非常階段の扉が閉まる音が聞こえる。<br>ナンシーは野生の感でその扉の閉まったと思われる階の扉を開けた。<br>目の前には腰を抜かしながら進む女の姿。<br>ナンシーは勢いよく女の上に飛び乗った。<br>「テメェーー！！！汚ねぇーマネしてんじゃねーよ！！！<br>　この腐れボケなすがぁーーー！！！」<br>ナンシーは女を掴み起こすと、自分の方に向けた。<br>「・・・・み、みさき？！」<br>「ご、ウヒッグ、ごめんな、ウグッフ、さい」<br>そこには長越みさきが、グズグズの顔で横たわっていた。<br><br>その頃、仕事を休んで自宅に居た北島真奈美は、録音したテープのチェックをしていた。<br>『自分の病院に入れなかったのは仕方ないとして<br>　見舞いにも行かないなんて・・・。<br>　自分の息子としての自覚、ありますの？』<br>『・・・』<br>『あと、お義母様の件なんですけど<br>　そろそろ施設に入れる事も考えて頂きたいんですけど。」<br>『金なら幾らでも好きなだけ渡してるだろ。<br>　それに実質お前が何かしてる訳じゃないんだ。』<br>それは女と男の会話が入っている内容だった。<br>真奈美はテープを早送りして<br>話し声が聞こえる所で再生してを繰り返した。<br>『翔くぅ～ん。<br>　明日の夕方、ママお小遣いあげたい気分なのよ～。』<br>先ほどの女の声だが、話し方はまるで違う。<br>真奈美は、集中してその声に耳を傾けた。<br>『そう、じゃあ明日ウェストゥンのロビーに4時で』<br>真奈美は時計を見た。<br>時刻は3時5分。<br>「尻尾つかんだわよ～女狐！！」<br>真奈美は急いで駐車場へと向かった。<br>以前、真奈美はホームヘルパーの本田さんに<br>中川貴美子のホームヘルパーとの接触を頼んで<br>大金を叩いて中川家に盗聴器をつけてもらっていたのだ。<br><br>1005号室では頭をバスタオルで捲いたナンシーがみさきの話を聞いていた。<br>「息子が、・・・ウヒッグ<br>　中川さんの子供を怪我・・ヒッグ、させて<br>　この話を・・ウグッフ・・断ったら・・ヒッグ<br>　自分が嫌がらせを・・ヒッグ、させられると思って。」<br>みさきは自分の立場をナンシーに説明した。<br>「・・・・<br>　腐ってる。<br>　アンタの根性腐りきってるよ！！<br>　まず自分さえ良ければってその態度。<br>　本当に気にくわない！！」<br>ナンシーは机を目一杯叩いた。<br>「ひっ！！」<br>みさきが椅子から落ちそうになった時、家のチャイムが鳴った。<br>しかしみさきは動こうとしない。<br>「・・・出れば？」<br>ナンシーは苛つきながらも冷静に答えた。<br>みさきがインターホンに出ると、画面には俊彦の姿が映っている。<br>「トシ君・・ちょっと今」<br>ナンシーが椅子から立ち上がる。<br>「家に帰るわ。<br>　もうここに来る事も無いと思うけど。」<br>ナンシーはそのまま長越家を出た。<br>「でももっと許せない奴が居る。」<br>ナンシーの中にあるまさ子が完全に目を覚ました。<br><br><br>次回予告<br>遂に女狐（中川貴美子）の尻尾を掴んだ北島真奈美。<br>そこで仕掛ける攻撃方法とは？<br>次回超高層マンションEX　第六話　覚醒<br>天を仰げば敵ばかり、地を見下ろせば亡者共 <br>この地に案ずる場所はあるのか？ <br>ハグして！そしてママにキスして！！
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<pubDate>Mon, 08 Jun 2009 13:56:34 +0900</pubDate>
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<title>超高層マンションEX　第五話　変人と一般人</title>
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<![CDATA[ この物語は、愛あり、涙あり、笑いあり、精神的バイオレンス満載の、いわばフィクションである。<br><br><br>超高層マンションEX　第五話　変人と一般人<br><br><br>現理事長の片岡恵は5年前、ある詐欺商法で1千万円の借金を背負った。<br>派遣会社の役員を務める旦那は超が付く程の生真面目な男。<br>恵は旦那に相談する事も出来ず、ずっと一人で悩んでいた。<br>その悩んでいる様子に気付いた中川貴美子は、ある提案を恵に持ち込む。<br>もともと『階級制度』に対して批判的な考えを持っていた恵。<br>『階級制度』の中では第2のポジション38階という恵がこうでは<br>いずれ『階級制度』も駄目になってしまう。<br>中川貴美子は善意を前に出しながら、恵の1千万円を肩代わりした。<br>そこからである。恵が貴美子の言いなりなってしまったのは・・・。<br><br>久里栖が弥栄に、自分がマンションで居られなくなる前に<br>弥栄が学校に来れなくなる方が先かもね、との脅しを掛けている時<br>3年生のクラスでは賢斗が同級生にからかわれていた。<br>「ナンシーの息子はパパのたばこと同じ名前のケントーー！！」<br>「ナンシーにケントにオヤジはマイケルジャクソンか～！」<br>「お前の家超変だよ。変人家族。」<br>前日の小学生会以来、マンションの主婦達はナンシーの話題で持ちきり。<br>なかでも「ナンシー田中です。ナンシーって呼んでね」は笑いのネタだ。<br>賢斗は久里栖と違って大人しい性格。<br>同級生達の罵声に対しても、何の抵抗も出来ずに落ち込んでいた。<br>「お前ら止めろよ！！」<br>みんなが罵声を浴びせる中、いかにもお坊ちゃんと言うような少年が中傷を割った。<br>「なんだよカズキ・・・別に良いじゃんよ。」<br>カズキと呼ばれたその少年は、他の同級生をキリっと睨むと賢斗の前に立った。<br>「大丈夫？みんなキミの名前が珍しいんだよ。」<br>カズキがニコっと笑うと、今まで落ち込んでいた賢斗もニコッと笑い返した。<br>カズキ、本名は片岡和樹、38階に住む。<br><br>家に帰った賢斗は分かり易い位のものだった。<br>食欲も無く、部屋に籠もったまま出てこない。<br>ナンシーは小学生会の影響が学校にも及んでいるのだと確信した。<br>「クリスは学校で何か無かった？」<br>この家で一番しっかり者なのは久里栖。<br>ナンシーはさほど心配はして居なかった。<br>「あったけど解決したから大丈夫。<br>　それよりママの方こそ何かあるんじゃない？」<br>あったとしても言える訳がない。<br>だって久里栖は自分の子供・・・何をしでかすか分からないのだ。<br>多分『解決した』も本当の事だろう。<br>ナンシーはなんとなく想像が出来た。<br>「なんにも無いわよ。<br>　それより賢斗が心配ね・・・。<br>　少し様子を見てくるわ。」<br><br>部屋の中では賢斗がベッドの中で蹲っていた。<br>「学校行きたくなかったら行かなくて良いのよ。」<br>ベッドの足下でナンシーが呟いた。<br>「そんなんじゃないよ。<br>　・・・・僕の家って変なの？」<br>賢斗は布団を頭から被って顔も見せずに質問した。<br>「変な方が良いじゃない！」<br>「その答えは全然理論的に説明できてないから納得できないよ。<br>　っていうか子供だと思って適当に答えるの止めてくれない？<br>　そういうのって大人のエゴだと思うんだ。<br>　なんでもかんでも適当な答えで子供が納得すると思ったら大間違いだよ。<br>　そういうことから駄目な大人って生まれるんじゃないかな？」<br>賢斗は思った以上に早口で答えを否定した。<br>「あらやだ、知らない間に賢斗も大人になっちゃったのね。<br>　なんだかママ寂しい。<br>　でもちゃんと説明しないと駄目ね！<br>　・・・・・・<br>　例えば大勢の人が、争いや差別をした方が良いって言ってたらどう思う？」<br>賢斗は少し悩んで答えた。<br>「変だと思う。」<br>「でも殆どの人が良いって言ってたら<br>　賢斗の方が変だって思うよ。」<br>「何で？」<br>「人はね。正しいか正しく無いかじゃなくて。<br>　みんなとは違う考えの人を変だと思うの。<br>　でもね、全然違う意見を言い出さないと何も変わる事が無いのよ。<br>　みんなが争いや差別が良いって言ったとしても<br>　それを終わらせる事が出来るのは、それが間違いだって言える、みんなから見て変な人なの。<br>　だから変だって言われる事は、悪い事なんかじゃないの。<br>　もし賢斗が変だって言われたなら、それは賢斗が何かを生んだり変える力があるって事なのよ。」<br>賢斗は覆いかぶっていた布団を勢いよく捲りあげた。<br>「そっか！じゃあ僕変で良いや！！」<br>「やだっ、大人だと思ってたら、まだまだ子供ね。<br>　ママ安心しちゃった。<br>　ねぇ、ママにハグして！！そしてキスして！！」<br>賢斗はナンシーに抱きつくと、頬にキスをした。<br><br>みんなが寝静まった頃<br>超高層マンションの下には一台の黒ずくめの車が停まっていた。<br>その横には夜というのにサングラス、黒いスーツの男が<br>双眼鏡を片手に、携帯で何かを話している。<br>「会長ですか。<br>　先ほど確認が出来ました。<br>　本人の様です。間違いありません。<br>　来週まで様子を見て、直接接触を図ってみます。」<br>男は携帯を切ると、もう一度双眼鏡を覗き車に乗り込んだ。<br><br><br>次回予告<br>エスカレートする田中家への攻撃。<br>その時目覚めるナンシーの中の秘密<br>そして敵との接触によって分かる事実とは？<br>北島真奈美が仕掛けたホームヘルパー本田さんへのお願い<br>それが今明らかに！！<br>次回超高層マンションEX　第六話　覚醒<br>天を仰げば敵ばかり、地を見下ろせば亡者共 <br>この地に案ずる場所はあるのか？ <br>ハグして！そしてママにキスして！！
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<pubDate>Sat, 06 Jun 2009 23:53:36 +0900</pubDate>
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<title>超高層マンションEX　第四話　戦争勃発</title>
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<![CDATA[ この物語は、愛あり、涙あり、笑いあり、精神的バイオレンス満載の、いわばフィクションである。<br><br><br>超高層マンションEX　第四話　戦争勃発<br><br><br>弥栄の母である池田佳美は6年前、宝くじのバラ券で1億円を当てた幸運の持ち主。<br>それを資金の一部にしてこのマンションを購入。<br>しかし、マンション内の中には『実力の無い31階』や『生活バランスの悪い31階』と言われていて、本人もそれを言われている事を知っている。<br>だからこそ佳美はこの『階級』システムが好きなのだ。<br>いくら下の階で自分の家よりも裕福な暮らしをしていようが<br>このマンションで大事なのは『階数』。<br>自分より裕福な暮らしをしてようが、自分の方が立場が上なのである。<br><br>前日、田中家は全員ナイーブになっていた。<br>子供達は小学校で、ナンシーは小学生会で、ダーリンはプライベートで・・・。<br>それも1日経てば、大抵の事を忘れてしまうのも田中家。<br>しかしその日は少し違っていた。<br>それは子供達が出ていった後、ゴミを出して買い物から帰った時に起こった。<br>朝出したハズのゴミが玄関の前に置かれていたのだ。<br>ナンシーは恐れた。<br>住民達の攻撃に対してでは無い。<br>ナンシーは自分がまさ子に戻りそうな予感がしたからだ。<br><br>北島真奈美の生活は予定で追われている。<br>殆どプライベートの時間が無い。<br>しかしその日は久々のオフ。<br>真奈美のオフ、それは大半を睡眠時間で終わらせてしまう。<br>久々のオフだったが、その日はホームヘルパーの怒りの声とともに目が覚めた。<br>「どういう事なの？！<br>　又ゴミが戻ってるなんて！！」<br>いつもは大人しい本田さんが大声を荒げてる。<br>「どうしたの～本田さん。<br>　そんな大きな声だしちゃって。」<br>真奈美はボサボサの頭にフカしタバコで起きてきた。<br>「それが、朝出したハズのゴミが<br>　玄関の前に戻されてるんですよ。<br>　可燃ゴミ以外入れてないのに・・・。」<br>真奈美は2.3服タバコを吸うと<br>前の貴美子の捨て台詞を思い出した。<br>『あなたマンションで平和に暮らせないタイプね』<br>とりあえず起きたので真奈美は出かける事にした。<br>「ゴミ、会社の周りで出しとくから置いといて。<br>　それより本田さんに頼みたい事があるんだけど・・・」<br>真奈美の趣味、それは真実を暴く事。<br><br>その頃、下仲岬小学校6年1組では久里栖が男子生徒に囲まれていた。<br>「久里栖ちゃんって歌上手いよね～。」<br>「久里栖ちゃんって料理とか作れるの？」<br>久里栖は前の学校からモテモテだったのだ。<br>「ちょっと退いてくれる？」<br>久里栖の容姿とは全く逆で<br>公家顔の池田弥栄が他の女子2人を連れて登場した。<br>「アンタ転校早々ちょっと調子のってない？<br>　26階の癖に。」<br>「26階の癖に。」「26階の癖に。」<br>後ろの女子2人が弥栄の後に続くと<br>男子生徒からブーイングが飛んだ。<br>「うるさい！！お前らしばきまわすわよ！！<br>　それより青木、アンタお母さんに言って<br>　マンションで肩身のせまーい生活してもらおうかしら？」<br>今までブーイングしていた男子生徒が静まりかえる。<br>そして久里栖の周りには弥栄と他の女子2人だけになってしまった。<br>「何階に住んでるとか何？<br>　ばっかみたい。」<br>久里栖の言葉に対して弥栄の口元がにやつく。<br>「馬鹿みたいで結構。<br>　でもね、アンタがそういう態度をとればとる程<br>　アンタの親が大変な事になるのよ。<br>　アンタの親がアンタのせいで苦しんでも良いのなら別だけど。」<br>すると弥栄は何枚かの紙を久里栖に見せた。<br>ゴミだらけのベランダに立つ女の写真。<br>その下には『コミ屋敷に住む横田、住民環境を考え横田は立ち退きを』という文字。<br>他にも、首の無い鳥を持ち上げてる先ほどの女の写真に<br>『黒魔術をしている横田、住民の安全の為に早急に退去を』という紙チラシなどがあった。<br>ちなみに横田というのは、以前このマンションに住んでいた住人の一人だ。<br>「分かる？<br>　ルールに従えない人間は、マンション全体の敵なの。<br>　アンタがあたしに逆らうって事は<br>　マンション全体にアンタの家が逆らうって事な・・・ゴフォッ！！」<br>一部の同級生はその光景がトラウマになって女性恐怖症になってしまった。<br>下からめくる様な見事なボディー。<br>「こういう女を『寂しがりやの弱い女』って言うんですね、『したがりやのずるい女』って言うのかと思ってました。」<br>久里栖は永作博美のモノマネをした。<br><br>次回予告<br>遂に始まった小学生会の攻撃。<br>それ以上に自分自身を恐れるナンシーの秘密とは？<br>次男賢斗に降りかかる子供達のマンションルール。<br>賢斗は無事それを打開する事が出来るのか？<br>次回超高層マンションEX　第五話　変人と一般人<br>天を仰げば敵ばかり、地を見下ろせば亡者共 <br>この地に案ずる場所はあるのか？ <br>ハグして！そしてママにキスして！！
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<pubDate>Fri, 05 Jun 2009 21:44:49 +0900</pubDate>
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<title>超高層マンションEX　第三話　社会のしくみ</title>
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<![CDATA[ この物語は、愛あり、涙あり、笑いあり、精神的バイオレンス満載の、いわばフィクションである。<br><br><br>超高層マンションEX　第三話　社会のしくみ<br><br><br>平凡な朝の一幕。<br>それはその家族にとっての平凡であって、一般的な平凡ではない。<br>慌ただしく外に飛び出そうとしてるのは、田中家長男の沙夢（さむ）と次男の賢斗（けんと）。<br>「ちょっと待って待って！！」<br>二人を呼び止めたのはナンシーだった。<br>「何？！もう遅れるよ！！<br>　初日から遅刻なんてありえないし。」<br>今日は二人の転校日、ちなみに久里栖はとっくに出ていった。<br>「ねぇ、二人とも何か忘れてない？」<br>二人はお互いの顔を見合わせると、渋々ナンシーの頬にキスをした。<br>「じゃあ行ってくるよ！！」<br>「行ってらっしゃ～い！愛してるわ～！！<br>　二人とも愛してるわ～！」<br>田中家の早朝は『ママにキス』で始まる。<br>ちなみに終わる時も『ママにキス』だ。<br><br>その頃10階長越家では、みさきがいつもより30分も前に家を出ようとしていた。<br>昨日は北島真奈美の登場により難を逃れたが<br>中川貴美子の怒りが収まった訳では無い。<br>今日も同じ時間に現れるという予感は否めない。<br>エレベーターに乗り込むが、背面の鏡を見る事はない。<br>みさきは1階につくまでの間、じっとエレベーターの先を見つめていた。<br>エレベーターが1階に到着する。<br>そこには・・・誰も居ない。<br>少し安心して自転車置き場へと向かう。<br>と、その時だった。後ろからみさきに声が掛かる。<br>「あら、おはよう。<br>　こんな朝早くからパートだなんて元気ね～。<br>　若さだけはあるみたいね。」<br>驚いて振り返ると、そこには31階に住む池田佳美が立っていた。<br>「はぁ～ビックリした。<br>　おはようございます。<br>　今日は用事があって早出なんですよ。」<br>貴美子じゃない事が分かって、安堵感が広がる。<br>しかし、その安堵感も次の言葉で一瞬にして無くなった。<br>「明日の小学生会、会長が出席するらしいわよ。<br>　会長も最近色々あるみたいだから<br>　あんまり機嫌損ねないでね。<br>　って、もう遅いかしらね？<br>　ホホホホホホホホホホホホ」<br>小学生会の会長。<br>それは小学生会を立ち上げた中心人物の一人。<br>その名は『中川貴美子』。<br><br>みさきがブルブル震えながらパート先に着いている頃。<br>下仲岬小学校では、久里栖の自己紹介が始まっていた。<br>「品川区から引っ越しして来ました。<br>　田中久里栖と申します。<br>　趣味は糸井重里のコピーの書き直し。<br>　って言っても最近では街に溢れるコピーの駄目出し全般なんですが☆<br>　特技は永作博美の物真似です。<br>　そういう事言うんだ・・・・こんな感じです！」<br>最初教室内の男子達が騒ぎ出したが<br>途中辺りから教室内は静まりかえった。<br>久里栖は他の生徒達よりも、そうとう大人びれてるらしい。<br>「ま、まぁそういう事だからね。<br>　みんな田中さんと仲良くするように。<br>　で、席なんだけど、あの後ろの空いてる所にね。」<br>久里栖が案内された席に着くと<br>横の女の子が久里栖に話かけてきた。<br>「あたし池田弥栄って言うの。<br>　アンタ26階に越して来たんでしょ？<br>　2日前にお母さんから聞いたわ。<br>　あたし31階に住んでるから<br>　これからちゃんとアタシの言う事聞いてよね。」<br>マンションのルール、それは小学校の中にも浸透していた。<br><br>同日午後、田中家に客が訪問してきた。<br>「はじめまして。<br>　私38階に住む片岡と言うものなんですが<br>　おたく、小学生のお子さんがいらっしゃるみたいですから<br>　このマンションでやってる小学生会に参加なさらないかと思いまして・・・<br>　小学生会っていうのはですね・・・」<br>彼女の名前は片岡恵。42歳<br>14歳の娘と8歳の息子、派遣会社の役員である53歳の夫との4人暮らし。<br>現小学生会の理事長をやっている。<br>「あ、聞いてます聞いてます。<br>　参加しますよ。」<br>恵は『聞いてます』の一言に少し心臓がドキっとした。<br>しかし次の『参加しますよ』で、あまり聞いてない事に安心した。<br>「あら～。そうですか～。<br>　実は明日、その小学生会の会合がございまして<br>　もしお時間空いてる様でしたら、明日からなんていかがかしら？」<br>「大丈夫ですよ。<br>　では明日。」<br>ナンシーは知らなかった。<br>その参加が、自分の『階級』の位置づけ教育という事に。<br><br>次の日、ナンシーは小学生会で自己紹介をしていた。<br>「初めまして！ナンシー田中と申します。<br>　みなさんナンシーって呼んでくださいね。<br>　えっと、小学3年生の息子と小学6年生の娘が居ます。」<br>自己紹介は簡単なモノだった。<br>簡単すぎる自己紹介に一人の参加者から質問が出る。<br>「田中さんは何階なんですか？」<br>少し変な質問だと思いつつ<br>「26階、2605号室です。<br>　っていうかナンシーで良いわよ！」<br>少し会場がざわめいた。<br>室内には仕様が全く違うテーブルと椅子が3種類置かれていた。<br>仕様がチープな方程、人数が多く座らされ<br>仕様が豪華になる程、人数が少ないという不思議な分かれ方だ。<br>ナンシーはその中間にあるテーブルへと案内される。<br>そうなのだ。これこそが『階級』。<br>1階から15階が『下級層』<br>16階から30階が『中級層』<br>31階から45階が『上級層』となっている。<br>しかも上級層になればなる程、その中で『階級』は細分化されている。<br>そうこうしてる間に壇上には貴美子が立っていた。<br>「この前言っていた期末テストの対策。<br>　みなさん考えてきてるかしら？<br>　10階の長越さん。」<br>貴美子がみさきに話を振った。<br>「え、えっと。<br>　子供達が勉強しやすい様に<br>　この会場の一部を・・・」<br>「あっそぉ。」<br>貴美子はみさきの話を最後まで聞かず、次の話に移った。<br>「夏休みの予定なんですけど<br>　夏休みに怠けて成績の下がる子が沢山居ます。<br>　毎年週二で勉強会をしているのですが<br>　それでも成績が落ちるのが現状。<br>　何か対策を練らなければなりません。<br>　次回までにみなさんで考えて欲しいんですけど<br>　何か今思いつく事とかありません？<br>　10階の長越さん。」<br>再び貴美子がみさきに話を振った。<br>「え、えーっと、えーっと。<br>　週二を週三にするってのは・・・」<br>「あっそぉ。」<br>このやりとりで、小学生会始まって以来のハプニングが起こってしまう。<br>「なんかおかしくありません？<br>　みさきにばかりに振って、肝心な答えを聞かないなんて。<br>　それに何でこんなにバランスの悪い座り方してるのかしら？」<br>タブーはいつか破られる。<br>それを破ったのは他の誰でもない。ナンシー田中だ。<br>「片岡！この人にちゃんとここでのルールを教えておいて。<br>　このマンションで住むって言う事を。<br>　私は私用があるから帰るわ。」<br>ナンシーの戦いが今始まった。<br><br><br>次回予告<br>遂にナンシーの戦いに幕が開けた。<br>それはナンシーだけに終わらない、田中家全員を巻き込む激しい戦いとなる。<br>その中に味方は居るのか？はたまた全員敵なのか？<br>そして池田家の過去が明らかに・・・。<br>次回の超高層マンションEX　第四話　戦争勃発<br>天を仰げば敵ばかり、地を見下ろせば亡者共<br>この地に案ずる場所はあるのか？<br>ハグして！そしてママにキスして！！
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<link>https://ameblo.jp/ujdke/entry-10274061900.html</link>
<pubDate>Thu, 04 Jun 2009 18:07:35 +0900</pubDate>
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<title>超高層マンションEX　第二話　交差するエレベーター</title>
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<![CDATA[ この物語は、愛あり、涙あり、笑いあり、精神的バイオレンス満載の、いわばフィクションである。<br><br><br>超高層マンションEX　第二話　交差するエレベーター<br><br><br>引っ越しがようやく終わった田中家。<br>終わるまでに帰ると思っていたドジそうな女は戻ってこない様子。<br>ナンシーはドジそうな女が住んでいると思われる10階で女の帰りを待つ事にした。<br>待って1時間くらい経った頃だろうか。<br>エレベーターが10階に上がってくる。<br>扉が開くと、そこにはドジそうな女と太々しい顔の少年が立っていた。<br>「あの、突然でごめんなさいね。<br>　あなた、もしかして部屋の鍵落としてない？」<br>「え？えっと・・・<br>　あれ？あれぇ～？<br>　鍵、それアタシの鍵だ！！」<br>女は嬉しそうにして見せた。<br>「お前馬鹿か。しっかりしろよ。」<br>俊彦がみさきに小声で怒鳴った。<br>「あらあら、ママにそんな事いっちゃ駄目！<br>　ママだって忙しそうだったんだからウッカリしちゃったのよね？<br>　あ、ご紹介遅れてごめんなさい。<br>　私26階に越して来たナンシー田中です。<br>　ナンシーって呼んでね！」<br>「26階・・・・。<br>　26階の方が10階なんて、すいません！<br>　どうしよぉ～！本当すいません！」<br>あまりに低姿勢な態度にナンシーは驚いた。<br>「すいませんすいませんは良くない良くない。<br>　こういう時はね。<br>　ありがとうって言うのよ！」<br>ナンシーは俊彦にむかってウインクして見せた。<br>「ありがとうございます！！<br>　えっと・・あの、えっと良かったらお茶でもどうでしょうか？<br>　あ！えっと、やだ。<br>　引っ越し終わったばっかりで忙しいですよね？<br>　本当すいま・・・・あ、えっと・・・」<br>「大丈夫大丈夫！！<br>　私の家の方はダーリンと愛する子供達がやってくれてるから。<br>　それよりお邪魔しても良いのかしら？」<br>ナンシーは長越家に招待された。<br><br>同じ『5号室』でも場所も広さもまるで別だ。<br>ナンシーは次に家に招待しようと思っていたが、少し躊躇した。<br>「名前、言ってなかったですよね・・。<br>　あたし長越みさきと申します。<br>　さっきのは息子の俊彦です。<br>　あと、ちょっと気になってたんですが<br>　ナンシーさんってハーフか何かですか？」<br>またまた何度も説明するが、ナンシーの本名はまさ子。<br>まさ子でハーフなんて事はなかなか無い。<br>「違う違う。ハーフじゃなくて純粋な日本人よ！<br>　っていうか俊彦君小学何年生？<br>　私の家にも小学6年になる娘が居るの。」<br>「え？！そうなんですか。<br>　息子は小学5年生なんですけど・・。<br>　じゃあこのマンションの小学生会にも入られるんですね？」<br>小学生会。<br>この超高層マンションでは数十人の小学生が住居している。<br>色々な行事、活動、勉強会などの為に結成されているのだ。<br>そしてこの小学生会こそが『階級』社会の根元とされている。<br>「小学生会なんてのがあるんだ。<br>　でも、それに参加するかどうかは・・・」<br>「だ、駄目です！！<br>　参加しないと大変な事になります！！<br>　26階なら尚更。<br>　以前・・・<br>　っていうか、もしお仕事とか無いなら参加してください。お願いします！」<br>みさきの様子は少し異常だった。<br>何かに怯えてる様な、はたまた過去のトラウマを思い出すかの様な・・・。<br>「あ、うんうん！<br>　参加するわ！！」<br>ナンシーの調子はアメリカレベルだ。<br>とりあえず何とかなるかで生きている。<br><br>次の日。<br>みさきのパートは朝の9時から始まる。<br>家を出るのは8時20分。<br>そんな事は知っている人は知っている。<br>エレベーターが到着して1階へと向かう。<br>その間みさきは背面にある鏡で髪型を整える。<br>1階の扉が開いた時、鏡越しに人影があるのに気付いた。<br>みさきは瞬間的に振り返ると、そこには貴美子が立っていた。<br>「す、すいません！<br>　すぐ降ります。すいません。」<br>みさきはすぐにエレベーターから降りて横によけるが、貴美子はいっこうにエレベーターに乗らない。<br>というより高層フロアの貴美子が、このエレベーターに乗るわけがない。<br>「うちの息子がお世話になりまして。<br>　おかげさまでようやく回復してきたみたいですけど。」<br>貴美子は目線を足下からゆっくりと首筋まで向け、首筋から一気に目を睨んだ。<br>「あのすいません！！<br>　病院代はこちらで用意します。<br>　息子にもきつく叱ってありますの・・・」<br>「そんな金っ！！！<br>　・・・そんなお金は要りませんのよ。<br>　うちだって貧乏じゃ無いんですから。<br>　それに長越さんの息子さんだけが悪いんじゃありませんし・・・。<br>　ただ・・・・<br>　目上の人に対して、どういう風にすれば良いか<br>　お宅の方でよ～く教育なさった方が宜しいんじゃありません？<br>　親子共々。」<br>「すいません・・・・。」<br>「10階なんですからっ！！」<br>その話の最中、どうやら女がマンションに朝帰りしてきた様だ。<br>「10階とか何階とかさぁ～。<br>　おばさん頭悪いんじゃない？<br>　カッコ悪っ。」<br>北島真奈美33歳。独身、IT企業経営。<br>彼女の住んでいるのは・・・43階。<br><br>次回予告<br>突如現れた北島真奈美に救われたみさき。<br>しかし真奈美の居ない場所で、着々と貴美子の魔の手は襲ってくる。<br>そして転校を迎える田中家に訪れる悲劇。<br>小学生会の恐ろしい実体とは？<br>次回の超高層マンションEX　第三話　社会のしくみ。<br>天を仰げば敵ばかり、地を見下ろせば亡者共<br>この地に案ずる場所はあるのか？<br>ハグして！そしてママにキスして！！
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<pubDate>Wed, 03 Jun 2009 09:45:13 +0900</pubDate>
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