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<title>うめ・しばおのブログ</title>
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<title>庭にニワトリ</title>
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<![CDATA[ 高校生の時朝玄関のドアを開けると目の前にニワトリがいた。 <br><br>あまりに突然に、そしてあまりに当たり前にニワトリがそこにいたので僕は一瞬時間を止められた。 <br>そしてニワトリの時間も止まっていた。 <br><br>おそらく玄関前を通り過ぎる瞬間にドアが開き、不意に出てきた人間に驚いたのであろう。 <br><br>ニワトリは顔だけこちらに向け、半歩踏み出した状態で固まっていた。 <br><br>僕もドアから半歩踏み出した状態で固まった。 <br><br>しばらく見つめ合う人と鳥。 <br><br>動いたらやられる。 <br><br>そう思わせるに充分な程ニワトリはでかかった。<br><br>僕は踏み出した足をそ～っと戻し、開けたドアをそ～っと閉じた。 <br><br>心の中で静かに十秒数え、こそ～っと、もう一度ドアを開けた。 <br><br>ニワトリがいた。 <br><br>…どっか行けよ！！ <br>十秒やったじゃねーか！！<br><br>なんだコイツは一体どこから来たんだ。 <br>野生のニワトリ？ <br><br>そんな事はどうでもいい。 <br>いつまでもこんな鳥類に構っているヒマはないのだ。 <br>学校に遅刻してしまう。<br><br>僕は思い切って足を踏み出した。 <br><br>一歩外に出るとニワトリも動き出す。 <br><br>フンッ早くどっか行ってしまえ。 <br><br>ニワトリは裏の畑の方にコケコケと歩き出した。 <br><br>ニワトリの後ろ姿は驚くほどかわいかった。 <br><br>僕はニワトリのお尻を追いかけた。 <br><br>若干前かがみになり、両手を広げ、ニワトリを追いかけた。 夢中になって追いかけた。<br><br>畑の中を一定の距離を保ちながら追う者と追われる者。<br><br>畑の中をグルグルグルグル。 <br><br>僕はふと思った。 <br><br><br>『俺はいったい何をしているんだ』<br><br><br>我に返った僕は最後ニワトリに威嚇をして学校へと向かった。 <br><br>もちろん遅刻した。<br>しかしニワトリを追いかけていて遅刻しましたとは言えなかった。<br>
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<pubDate>Sun, 26 Feb 2012 00:54:41 +0900</pubDate>
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<title>微笑む</title>
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<![CDATA[ 金曜日の夜の最終電車。 <br>みんな疲れた顔をしている。 <br>そんな事を言う自分の顔が一番眠そうな顔をしているに違いない。 <br><br>確かに眠い。 <br>そら眠いですとも。 <br>今はね。<br><br>しかし働いている時に、メシを食っている時に、タバコを吸っているときに。 <br><br>いつでも言われる、眠そうな顔してるって。 <br><br>そんなにぼんやりした顔をしているのでしょうか。<br>ぼんやりフェイス。 <br><br>語感がいいな。 <br>ぼんやりフェイス。 <br><br>観音様のような慈愛に満ちた顔がいい。 <br>観音フェイス。 <br><br>人を安心させる顔がいい。 <br><br>観音様のように目を細め微笑みを浮かべる。 <br><br>「そんなに眠いんですか？目が開いてないですよ」<br><br>逆に不安にさせている。 <br><br>のどかに暮らしたい。<br>
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<pubDate>Sat, 25 Feb 2012 14:06:09 +0900</pubDate>
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<title>久しぶりに書いてみる</title>
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<![CDATA[ 電車に乗っていると虫が入ってきた。 <br>所狭しとブンブン飛び回る虫。 <br>車内は軽くパニックだ。 <br><br>こっちくんな <br>こっちくんな <br><br>皆一様に警戒しながら虫に注目している。 <br>意外と重厚感のある黒光りした虫。 <br>自分の方へ近づくたび、持っている雑誌やら新聞やら手のひらでパタパタ。 <br>いい大人達がパタパタしてる。 <br><br>ブンブンと飛び回っているせいでそいつがいったい何の虫なのかはっきりしない。 <br><br>僕の隣に座る男性は特に警戒している。 <br>必死。 <br>必死にパタパタ。 <br><br>そんなお兄さんの思いをよそにヤツがとんでもない行動に出た。 <br><br>こっちに向かって一直線に飛んできた。 <br>お兄さんは持っている新聞を使い、今日一番のパタパタ<br><br>パタパタパタパタ<br><br>ピト。<br><br>「うぁ…」<br><br>ヤツは隣のお兄さんの肩に無事に着地した。 <br><br>カナブンだった。 <br>僕はジリジリとお兄さんとの距離を開く。 <br><br>カナブンが肩にとまった瞬間から動きを止めたお兄さん。<br>肩についたカナブンをジーッと見つめるお兄さん。 <br><br>お兄さんは何事もなかったかのように新聞を読み出した。 <br><br>… <br>… <br>えぇぇぇぇぇ！！ <br><br>いいの！？ <br>肩にカナブンついてますよ。 <br>あんなに必死にパタパタしてましたよね？ <br><br>カナブンならあり。 <br>そう判断したのだろうか… <br><br>お兄さんはカナブンを肩に乗せたまま次の駅で降りていった。 <br><br>お兄さんの背中が少し大きくみえた。
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<pubDate>Fri, 24 Feb 2012 00:23:59 +0900</pubDate>
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<title>そんな事を思う</title>
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<![CDATA[ 古い友人に会った。 <br><br>本当は知り合ってからそれほど時間が経っている訳ではない。 <br><br>だけどとても久しぶりだった。<br><br>ひどく懐かしく感じ、会えた喜びとなんだか少し照れくさいような気持ちが入り混じる。<br><br>それでもその人は相変わらずとても心地良い空気をまとい笑っていた。 <br><br><br>ほぐれていく感覚。 <br><br>せわしなく凝り固まった自分の心が徐々にほぐれていくのを感じた。<br><br>ゆっくりと時間が流れ、だけど気が付いた時にはもうこんな時間。 <br><br>その人の持つ空気感に合うお店をいつか開きたいと思う。 <br>きっとそれが本当に自分のやりたいお店。 <br><br>来てくれた人の時間がゆったりと流れ、だけどいつの間にかこんな時間になってたと思えるようなお店。<br><br>昨日の夜自分が過ごしたような時間が流れるお店。
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<pubDate>Thu, 28 Jul 2011 23:18:10 +0900</pubDate>
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<title>間違いなく好きと思える喜び</title>
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<![CDATA[ 音楽を聴く <br>自分の好きな音楽 <br><br>自分の好きな音楽をみつける <br>不意にみつけた時の喜び <br><br>感覚 <br>特に一貫しているわけではないが自分の好きなものはすぐわかる <br><br>耳に触れればすぐに感じる <br>間違いのない感覚 <br><br>人がどう思おうが関係ない <br>自分が好きな音楽が好き <br>一番かっこいい <br><br>それでいい <br>各々がそれでいい<br><br>自分が好きな音楽が一番かっこいい <br>で、いい <br><br>久しぶりにガツンときた <br>クソカッケー <br>という感覚 <br><br>すでに星の数程世の中には音楽が生まれている <br>それでもまだまだクソカッケー音楽は生まれるんだと思った夏の宵
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<pubDate>Sun, 24 Jul 2011 01:48:34 +0900</pubDate>
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<title>パラレル羊ワールドお祭り騒ぎ（８）</title>
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<![CDATA[ 「…俺か」<br><br>その時の宮本の表情は逃れられない運命を受け入れるような決意に満ちた表情をしていた。 <br>なんて事はまるでなく、とても嫌そうだった。<br><br>せめて自分はなんとか宮本に与えるダメージを少なくしてやろう。 <br>僕はそう思っていた。<br><br>「本気で蹴れよ二人共」<br><br>先輩の非人道的な叱咤が飛ぶ。<br><br>「はい」<br>僕はそう返事をしたものの、ローキックをされたく無い一心で、宮本に対し大富豪で『宮本狙い』的な立ち回りをした事もあり、少し弱めに蹴ろう。 <br>その気持ちは変わりなかった。 <br><br>「本気じゃなかったらお前も斉藤のローキックだからな、しばお」<br><br>心変わりという言葉を知った瞬間だった。 <br><br>「しゃあ！来いこのやろう！」<br><br>宮本は意を決したようだ。 <br><br>「宮本順番決めていいよ」<br>「しばお！先輩！斉藤で！」<br>「やっぱりメインは最後にするのね」<br>「…斉藤の最初にくらったら後の二人の蹴りにも耐えられないと思いました」<br>「なかなか冷静だな宮本」<br>「…サッ！コーイ！サー！」<br><br>僕は宮本に悪いと思いつつも、宮本のふくらはぎ辺りをおもいっきりけっぱぐった。<br><br>「…ギャース！！」<br><br>どうやら良い角度で入ってしまったようだ。 <br><br>「…つぎ…こいやー」<br>「…宮本一人目でもう満身創痍な雰囲気だけど」<br><br>先輩は僕と全く同じところに狙いを定め、しなるような蹴りを放った。 <br><br>「…オーーン！！」<br><br>先輩は狙いを外す事なくピンポイントで打ち抜いた。 <br><br>「…つぎ」<br>「…宮本なんか老けたな」<br><br>ついに空手バカの登場だ。<br><br>「斉藤ぉぉ！！」<br>「宮本が吠えた！」<br>「これは期待できますね！」<br>「なんだー！」<br>「左でお願いします！！」<br>「…」<br>「…」<br>「…」<br>「左足でお願いします！！」<br>「…斉藤右足で」<br>「…はい」<br>「のぉぉん！」<br>「ちなみに斉藤バット折ったことある？」<br>「ありますよ」<br>「あるんだ」<br>「…あるのかよ」<br><br>斉藤は宮本に対し少し斜に構え「コォー」と息を吐くと「セイッ」と一つ気合いを入れた。 <br><br>「ちょちょちょ、斉藤君、本気じゃないか」<br>「もう宮本うるさい！めんどくさい！やれ斉藤！」<br>「オスッ！」<br><br><br>『バスン！！』<br><br>斎藤はノッポさんだ、斉藤の蹴りは宮本のモモの部分に叩きつけるように上から放たれた。 <br><br>宮本はその場に静かに崩れ落ちた。 <br><br>宮本大罰ゲーム大会脱落。
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<pubDate>Sat, 09 Jul 2011 23:45:28 +0900</pubDate>
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<title>パラレル羊ワールドお祭り騒ぎ（７）</title>
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<![CDATA[ 僕達はおっちゃんがこれ以上このゲームに参加するのは無理と判断し、僕と斉藤でおっちゃんをベッドに運んだ。 <br><br>日本帰国前夜に僕達は一体なにをしているのだろうか。 <br>この人体破壊ゲームはいつまで続くのか。 <br>答えは簡単だ。 <br>先輩の気分次第。 <br><br>「一人減りましたね」<br>「そうだな、古屋君起こそうか」<br>「…いや、古屋君はカラダ弱いからこのゲームには不向きかと」<br>「じゃあ４人でいいか」<br><br>どうやらまだまだ終わらないようだ。 <br><br>「僕らの部屋行きましょうか」<br>「そうだな」<br><br>僕達はベッドでカタカタと震えているおっちゃんに別れを告げ、僕と先輩の部屋に戻った。 <br><br>「…空気イスって恐ろしいですね」<br>「…人があんなに震えているところ初めてみましたよ」<br>「おっちゃんもスポーツとかしなそうだもんな、でもあれはちょっと弱すぎだろ」<br>「まぁ、確かに信じられないくらい汗かいてましたもんね」<br>「…まだやります？」<br>「いやぁ、あれみたら空気イスはもういいよ」<br>「ですよね」 <br>「じゃあ次はローキックね」<br>「えーーー！！」<br>「さ、斉藤いますよ！」<br>「負けなきゃいいんだよ」<br>「いいですよ俺はそれで」<br>「お前の蹴りなんてくらったら日本帰れなくなるだろ！」<br>「負けなきゃいいんだよ」<br>「お前が言うな！」<br><br>何か嫌な予感がした。 <br>わざわざ蹴りのプロがいるのに罰ゲームをローキックにするなんて。 <br>おそらく、先輩は斉藤のローキックが本当の罰ゲームと考え、ターゲットをまだ負けていない僕か宮本にしぼっている気がした。 <br><br>…負けられない。 <br>多分この罰ゲームは僕か宮本がくらうまで続くだろう… <br><br>宮本には悪いが、僕は宮本をなんとかビリにするべく奮闘した。<br><br><br>宮本罰ゲーム決定。<br>
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<link>https://ameblo.jp/umesibao/entry-10946335722.html</link>
<pubDate>Thu, 07 Jul 2011 18:30:36 +0900</pubDate>
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<title>パラレル羊ワールド （６）</title>
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<![CDATA[ 「これじゃ罰ゲームにならないですね」<br>「…ちくしょー！！」<br><br>斉藤の筋肉をなめていた。 <br>恐るべし空手バカ。 <br>恐るべしプロテイン。 <br><br>「もうやめましょうか先輩」<br>「…うん」<br>「じゃあそろそろ寝ま…」<br>「シッペはやめよう」<br>「…そういうやめようですか」<br>「このまま終われないだろ！」<br>「僕達はもう終わりでも…」<br>「じゃあ次は空気イスね、５分」<br>「人の話し聞いてないですね…５分も！？」<br>「５分キツくないですか？」<br>「だから罰ゲームなんだろ！」<br>「…まぁそうですけど」<br><br>空気イスとは、まるでそこにイスがあるように膝を曲げ、あたかもイスに座っているようだが、そこは何もない、つまり空中に座っているような体勢のままキープ。背中は壁につけてよし。 <br>という、実際やってみると恐ろしくハードな体験なのだ。 <br>   <br><br>「マジっすか」<br>「先輩も負けたらやるんですよ」<br>「俺負けないし、大富豪で負けた事ないし」<br><br>一回戦いきなり負けた事が無かった事になっているようだ。<br><br><br>罰ゲームが空気イスになり、その第一の被害者となったのはおっちゃんだった。 <br><br>「…おっちゃんどんまい」<br>「…五分きついね」<br>「おっちゃん大富豪弱いな」<br>「…なぜ俺がこんな目に」<br>「おっちゃんさっきまで寝ようとしてたのにね」<br>「おっちゃん腕はアタマの上か腕組みね、はい、スタート」<br><br>おっちゃんはとっても嫌そうな顔をしながら空気イスを始めた。 <br><br>「なげーな五分」<br><br>先輩よりもおっちゃんがそう思ってるに決まっている。 <br><br>一分経ち二分経ち、三分が経とうとした時おっちゃんに変化が現れた。<br><br>「…フー」<br>「大丈夫？」<br>「…フシュー」<br>「おっちゃん？」<br>「フ…フシューフシュー」<br>「おっちゃん呼吸が変になってるよ」<br><br>顔を真っ赤にし、変な呼吸を始めたおっちゃん。 <br><br>「…やばい」<br><br>小さくつぶやくおっちゃん。 <br>残りは一分半。 <br><br>「おっちゃん！汗が！尋常じゃないほどの汗が！」<br><br>おっちゃんの額から滝のようにこぼれ出す汗。 <br><br>「フシュー！フシュー！」<br>「おっちゃんあと一分！」<br>「だフシューめフシュー」<br>「おっちゃん頑張れ！」<br>「おっちゃん五分内に止めたら初めからだからね」<br>先輩から血も涙もない一言。 <br><br>おっちゃんの膝が尋常じゃない位震えている。 <br>産まれたての子牛の七倍位震えている。 <br>「あああああ！フシュー」<br>最後の力を振り絞るおっちゃん。 <br><br>「はいストップ！」<br><br>おっちゃんはストップの合図と共にその場に崩れ落ちた。<br><br>「…な…なんで俺がこんなめ…フシュー」<br><br>おっちゃん大罰ゲーム大会脱落。<br>
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<pubDate>Sun, 03 Jul 2011 22:04:22 +0900</pubDate>
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<title>パラレル羊ワールド　　お祭り騒ぎ（５）</title>
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<![CDATA[ <font size="3">三回戦の結果は斉藤がビリだった。 <br><br>よーしよし！ <br>理想的な流れだ。 <br>もとはと言えばこいつが先輩にあんなシッペをするから悪いのだ。 <br>悪の元凶なのだ。 <br>もっと空気を読め、この馬鹿空手バカ。<br><br>宮本もどうやら同じ想いのようだ。 <br>僕は宮本に斉藤には遠慮は必要ないだろうと、目で合図した。 <br>宮本もコクリと頷いた。 <br><br>僕も宮本もあれをやるつもりだった。 <br>ビタ止めシッペを。 <br>宮本は斉藤の腕を掴むと指を軽く曲げ、大きく振りかぶり、振り下ろした。 <br><br>「べッ！」<br><br>…？予想外の音がし、そして。 <br><br>「いってえ！！」<br><br>声をあげたのは宮本だった。 <br><br>何が起きた！！<br><br>斉藤は笑っている。 <br>なんだ、一体何があった！ <br><br>「しばお、早くやれよ」<br>「お、おう」<br><br>斉藤は余裕の笑みを浮かべながら、僕を挑発した。 <br><br>僕は宮本と同じように、斉藤の腕を掴むとおもいっきりシッペをした。 <br><br>「ぐあっ！！」<br><br>まるで岩にシッペをしたような感触だった。 <br><br>斉藤はシッペをされる瞬間おもいっきり力を入れ、筋肉の鎧で自分の腕を守っていたのだ。 <br>斉藤にはシッペが効かないのか…<br>むしろこっちが痛いという、腑に落ちない結果。<br>このやろう…<br><br>僕達の様子を見ていたおっちゃんは軽く叩いた。 <br><br>さすがおっちゃん堅実だ。<br>将来きっといいおっちゃんになるだろう。 <br><br>そしてトリはやはりこの人だ。 <br>先輩は肩をコキコキ鳴らし、指を入念にほぐしていた。 <br><br>やる気だ。 <br>先輩に堅実だの保守だのはいらないのだ。 <br>いつでも攻めの姿勢を忘れない先輩。 <br>こういう所は少しカッコいいと思ったりもした。 <br><br>「コーホー」<br>「先輩が変な息づかいを！」<br>「コーホー」<br>「ウォーズマンみてーだ！」<br>「コーホー」<br>「先輩僕達の仇をうって下さい」<br><br>もはや場の空気はアンチ斉藤と化していた。 <br><br>先輩は斉藤の腕をガシッと掴むと、一つ大きく深呼吸をし、腕を振り上げた。 <br><br><font size="5">「ホアチャーー！」</font><br><br>奇声とともに腕を振り下ろす。 <br><br>「ベッ」<br><br>「いでー！」<br><br><font size="5">ダメだったー！！ <br></font><br>馬鹿空手バカの筋肉の鎧は、日々の鍛錬とプロテインによってそれはそれはカチカチなのだった。</font><br>
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<pubDate>Sat, 02 Jul 2011 00:22:27 +0900</pubDate>
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<title>パラレル羊ワールド　　 お祭り騒ぎ（４）</title>
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<![CDATA[ <font size="3">「さぁ、そろそろ寝ましょうか」<br>「そんな訳ないだろしばお」<br>「ですよね～」<br><br>無駄だとはわかっていたものの、一応言ってみた。 <br>この流れ、絶対痛い思いするもの… <br><br>「じゃあもう一回シッペで大富豪な」<br>「はい」<br>「はい」<br><br>負けたくない。 <br>負けたくないが先輩が負けるのも避けたい。<br>先輩２連敗なんて事になったら、きっと幼稚園児よりタチが悪い事になるのは目に見えている。 <br><br><br>第二回戦の結果はおっちゃんがビリだった。 <br><br>…おっちゃんか。 <br><br><font size="5">…おっしゃあ！！<br></font> <br>おっちゃんには悪いですけど、おっしゃあ！！ <br><br>「斉藤」<br>「はい」<br>「さっきのどうやんの」<br>「あぁ、あれはですね、指を軽く曲げて…」<br><br>…負けなくてよかったー！！ <br><br>僕、宮本とおっちゃんにシッペをする。 <br>僕達のシッペは先程と同じやり方だ。 <br><br>問題は後の二人だ。 <br>かわいそうなおっちゃん。 <br><br>「ベシン！！」<br><br>先程先輩がくらったのと同じ音が鳴り響いた。 <br><br>「いでえっ！！」<br><br>この空手バカはもう止まらない。 <br><br>さぁそしてこの人の番が回ってきた。 <br><br>僕達がおっちゃんにシッペをしている間、先輩はずっとシッペの素振りをしていた。<br><br>僕達がおっちゃんにシッペをしている時おっちゃんは僕達のシッペよりも、横でビュンビュン言っている先輩の方が気になるようだった。 <br><br>先輩はおっちゃんの腕をガッ！と掴むと腕が動かないように抑えた。<br><br><font size="5">「ばちん！！」<br><br>「おぉぉぉん！！」</font><br><br>おっちゃんは声にならない声をあげ、のたうち回っている。 <br><br>よかった。本当に自分じゃなくてよかった。 <br><br>と思ったのもつかの間「じゃあもう一回」<br>三回戦のゴングがあっさり鳴った。</font><br>
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<link>https://ameblo.jp/umesibao/entry-10940548154.html</link>
<pubDate>Fri, 01 Jul 2011 22:47:37 +0900</pubDate>
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