じぶんを たいせつに。 https://ameblo.jp/unyory/ 本のレビューを中心に書いてます。昔の記事でも、コメント・TB大歓迎です☆ ja-jp 明けましておめでとうございます☆ https://ameblo.jp/unyory/entry-11971649031.html 明けましておめでとうございます。2015年になりました。2014年は辛いことがあった分、自分と向き合う時間が増えました。そんな中でブログの更新頻度を増やせたり、家計簿をつけれるようになったり、毎月の目標を設定できるようになったり、些細なことかもしれないけれど、少しずつ目指すところへ近づけている気もします。そこで、もともと考えていたことですが、このタイミングでブログをお引越しします。もともとアメブロでトラックバック機能が使えなくなったあたりから引っ越しは考えていたのですが、正直大変だなという思いが 2015-01-01T01:16:48+09:00 2014年に読んだおすすめ本 https://ameblo.jp/unyory/entry-11971276996.html さて、2014年も今日が最終日。振り返ってみると、2014年は私にとって本当に苦難の、、いや、成長の機会の多い1年でした。失ったものも多いし、得たものも多い。辛かったことも(いまだに辛いことも)たくさんあるけど、自分を見つめ直すいい機会でした。そんな中、本には随分助けられました。そこで私が今年読んだ本(刊行された本というわけではない)の中でお勧めをリストアップしました。~小説編~○ 夜の写本師 乾石 智子 こてこてのファンタジー小説です。ファンタジー好きの方には是非お勧めしたい。世界観がしっかり 2014-12-31T13:26:07+09:00 「余白の愛」 小川 洋子 https://ameblo.jp/unyory/entry-11966903781.html 余白の愛 (中公文庫)/中央公論新社 耳を病んだわたしの前にある日現れた速記者Y。その特別な指にどうしても惹かれ、目を離すことができない。記憶の世界と現実の危ういはざまを行き来する、幻想的でロマンチックな物語。◆◆◆静かな、とても静かな物語で、本の終盤に差し掛かる頃には、もっとこの静けさに浸っていたいと、読み終わるのが残念に思った程。言葉選びが優しくて丁寧で、中でもYの話す言葉のやわらかさと、ヒロの優しい仕草に癒されました。現実と夢のような世界を行きつ戻りつし、最後の方は何がなんだかすこし混乱し 2014-12-27T18:37:53+09:00 「天国旅行」 三浦 しをん https://ameblo.jp/unyory/entry-11966901692.html 天国旅行 (新潮文庫)/新潮社 現実に絶望し、道閉ざされたとき、人はどこを目指すのだろうか。すべてを捨てて行き着く果てに、救いはあるのだろうか。心中(もしくは自死)をモチーフにした短編集。◆◆◆テーマは心中でありながら、主人公はみな生きる人たち。死を身近に何を考え、何を想うのか。死を選ぶ人たちにとって、死は救済であり、絶望的な生からの離脱であり、誰かに何かを訴える究極の手段でもある。一方で、本書に登場する死は、餓死、焼死、溺死と壮絶なものが多いです。「天国旅行」なんて美しいタイトルに反して、死は 2014-12-25T17:30:16+09:00 「ネトゲ廃人」 芦崎 治 https://ameblo.jp/unyory/entry-11966899654.html ネトゲ廃人 (新潮文庫)/新潮社 ネットゲームに膨大な時間を費やしてバーチャルの世界に生きる者、「ネトゲ廃人」中国や韓国では、広範囲にわたって大都市のネットカフェで死亡が確認されている。そんな、リアル(現実)の生活を犠牲にしてまで、ゲームの仮想世界に埋没するネット廃人へを取材すべく、北海道から九州まで著者がゲーム中毒者の実態に迫る。◆◆◆一体何がそんなに彼らを魅了するのだろうかと、通常であれば考えるかもしれない。けれど、私も高校2年から大学2年までどっぷりネットゲームにハマった経験があるから、随 2014-12-23T18:24:07+09:00 「私は忘れない」 有吉 佐和子 https://ameblo.jp/unyory/entry-11966897611.html 私は忘れない (新潮文庫)/新潮社 日本のめざましい経済成長の陰に、電信電話もなく台風の被害も報道されない僻地。スターの座を夢みながらチャンスを逃した万里子は、衝動的に訪れた離島、黒島で厳しい自然の中でたくましく運命を切り開く人々の純朴な姿に心を打たれる。◆◆◆昭和34年、著者が20代の頃に書かれた本書は、現在絶版になっています。幼少期の主人公をはじめ、戦争を体験している人たちが生活している時代です。著者が実際に離島に足を踏み入れ取材をしてできた本書は、そんな時代に確かに存在していた離島の様子を 2014-12-21T18:18:49+09:00 「フェイバリット・ワン」 林 真理子 https://ameblo.jp/unyory/entry-11958577816.html フェイバリット・ワン/集英社 国内の弱小ブランドで働く駆け出しのファッションデザイナー、夏帆23歳。恋も仕事もどこか中途半端だった夏帆は、様々な男性と出会い、パリコレで刺激を受け、野心に目覚めていく。もっと素敵な恋愛をしたい。もっと上質な洋服のデザインをしたい。そして、世界から認められたい――。◆◆◆主人公は、どこにでもいる普通の女の子。お洒落が好きで、素直で、恋愛を楽しむ彼女は、まさに本書が連載されていた雑誌MOREの読者層そのものではないでしょうか。小説版「野心のすすめ」とも言われている本 2014-12-19T19:00:40+09:00 「29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。」 葉山 アマリ https://ameblo.jp/unyory/entry-11958569275.html 29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。 (リンダブックス)/泰文堂 銀座のホステス、ヌードモデル、ラスベガスでギャンブル…余命を1年と決めた彼女はもうすべて失ってもかまわないと思った。日本感動大賞(第1回)大賞作品。◆◆◆ 30歳の誕生日まであと数日。そんな時に、書店で偶然見かけた衝撃的なタイトル。気になって思わず購入しました。本書はどうやら、第1回日本感動大賞なるものの大賞作品で、実話を基にしたノンフィクションとのこと。恋人も友達もいない29歳の派遣社員が人生に絶望し、絶望の中自分の余命を 2014-12-17T18:10:38+09:00 「紙の月」 角田 光代 https://ameblo.jp/unyory/entry-11965046872.html 紙の月 (ハルキ文庫)/角川春樹事務所 何不自由ない、けれど時に違和感がよぎる夫との生活。もし、あの日、あの人に付いて行かなければ、もし、あの時、あんな風に手をつけなければ、もし、、、たくさんの「もし」を越えて、ついに果てしなく遠いところへ流された梨花は…――。◆◆◆一度転がり始めたものを止めるのが難しいように、物語はぐんぐん進む。 あっという間に読みきったけれど、とても、怖かったです。読みながら梨花の万能感を共有してみたり、手に入れたい服や化粧品を次から次に買う光悦感を味わったりもしましたが、 2014-12-16T17:44:32+09:00 「見えない糸―物乞いの少年とキャリアウーマンの小さな奇跡の物語」 ローラ・シュロフ  https://ameblo.jp/unyory/entry-11958545376.html 見えない糸 ―物乞いの少年とキャリアウーマンの小さな奇跡の物語/海と月社 服役中の黒人の若者の数が、黒人大学生の数を越えていた1980年代。一人の物乞いの黒人少年と、独身30代のキャリアウーマンの交わりを描いたノンフィクションです。◆◆◆中国のことわざで、「出会う運命にある二人を結びつける見えない糸がある」というものがありますが、まるで違う世界に生きる二人の強い結びつきは、まさにそういったものを感じさせずにはいられません。むしろ、いま私たちが出逢っているすべての人は、出逢うべくして出逢ったに違い 2014-12-14T18:53:59+09:00