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<title>雨。独白。大好きだったあの子について。</title>
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<description>高校生のころ、大好きだったひとのことについて綴っています。</description>
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<title>短い10年と独白。</title>
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<![CDATA[ <p><br></p><p>すっぱいことが多い10年だったなぁ。</p><p>まだ30歳にもなってないのに、とっくに人生を何周かしたような気分だな。</p><p><br></p><p>私はすごくずるくて意気地なしで、あのとき誰よりも逃げつづけてきた自覚がある。<span style="font-size: 16px; -webkit-text-size-adjust: 100%;">たぶんある程度事情を知ってる人なら、かずくんが悪くないことくらい明白なんだろうな。</span></p><p><span style="font-size: 16px; -webkit-text-size-adjust: 100%;">私もそう思う、というよりそんなこと私が一番分かってる。だからあの時、表向きで彼が悪者みたくなってしまったことに後悔し続けてるんだと思う。後悔なんていったら、大好きだったまま離ればなれになったことに対してもそうなんだけど。</span></p><p><span style="font-size: 16px; -webkit-text-size-adjust: 100%;"><br></span></p><p>思い返せば 私の病が発覚して、多方面に迷惑かけて、関係に亀裂がはいって後悔するまではすごく早かったなぁ。疑わしいだろうけれどあれから本当に、きみを忘れたことなんてないんだよ。</p><p>元気に生きてるかな。好きなことをお仕事にしてるかな。わんちゃんとかラーメンとかアニメとかはまだ好きなのかな。あたらしい大好きな人には出会えてるのかな。</p><p><br></p><p>もう10年以上経つんだよ。</p><p><br></p><p>どうしてこんなにしょうもない貪婪をずっと抱えていられるんだろうって、自分が嫌いになるくらいにはまだ好きだよ。この気持ちを誰かに教えてなんていないし、ましてずっと口に出してないけど、どこにも棄てられない感情だからきっと墓場まで持っていくんだと思う。</p><p>でも本当にときどき、自分をコントロールできなくなりそうな時がある。自分のなかでちょっとのきっかけさえあれば地元に行ってしまいそうになる。なんかもう、愛で片付けるには重すぎるから執着に近いんだろうな。戻れないとこまで感情がいきすぎているんだろうな。</p><p><br></p><p>水族館、緑色のパーカー、花火大会、雨の公園、犬の匂い、穏やかで落ち着いた声、寺社仏閣めぐり、夕方の植物園、いつも私が右側で歩いてたこと。いつもこっそり窓からおじゃましてたこと。かずくんに抱きしめられるのがなにより大好きだったこと。</p><p><br></p><p>本当に全部思い出したんだよ、覚えてるんだよ。</p><p>今さらすぎるけれど、それでももう忘れたくないくらい何回も思い返してるんだよ。</p><p>私大好きだった。性格も声も見た目も感性も価値観も抱えてる病も、全部ひっくるめて世界で一番愛してた。</p><p><br></p><p>でもきっとあの時は同じように、かずくんも私のことを思ってくれてたんだよね。そうでなかったらかずくんから提案してはじめた交換日記のページ、あんなに涙跡ついてたりなぐり書きとかしないもん。</p><p><span style="font-size: 16px; -webkit-text-size-adjust: 100%;">自分や私のまわりのひとにぶつけようがない気持ちを、きっと全部あのノートに書いてくれてたんだよね。</span></p><p><span style="font-size: 16px; -webkit-text-size-adjust: 100%;">たぶん今はもう私の番なんだろうな。もし彼が生きてたとして、私のことなど微塵も思い出したくないと思う。</span></p><p><span style="font-size: 16px; -webkit-text-size-adjust: 100%;">この文章だって本人に届いてほしい気持ちで書いてるけれど、それを期待するわけにいかない。それだけ心を傷つけてしまってたから。</span></p><p><br></p><p>あーあ、もしひとりでさみしくしてるなんて分かってたら、絶対笑わせにいくのになぁ。ていうか私が笑顔にしたいから幸せなんてならなくていいのに。なんて情けないんだろうね。しょっぱいなぁ。</p><p><br></p><p><br></p><p><br></p>
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<pubDate>Thu, 23 Apr 2026 10:11:03 +0900</pubDate>
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