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<title>うさけ の 銀英伝的然草 もどき！？</title>
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<description>多 分 、駄 文 。で も 、思 い つ く ま ま に 書 くよ♪銀 河 英 雄 伝 説 の 二 次 小 説 鋭 意 連 載 中 ！ ？</description>
<language>ja</language>
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<title>ブリュンヒルト騒動！！　　後編</title>
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<![CDATA[ <br><br><br><br><br><br><br><p><font size="3">　ビッテンフェルトを含めた６人の内、昼担当のハルバーシュタット、グレーブナー、ディルクセンの３人はさほど問題にもならなかったのだが、ビッテンフェルト、オイゲン、ホフマイスターの３人は、非常に問題であった。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　毎日、オフィスを出てから公衆トイレで、持参していた私服に着替えて店の前に集まり、使い捨てカイロや酒で暖を取りながら、店の前で徹夜を繰り返した。</font></p><p><font size="3">　ハイテンションでやたらと元気なのは･･･ビッテンフェルトただ１人。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">  道行く人が、あれは一体何の団体だ？と不振そうな冷たい視線を浴びせても、気にしない､気にしない･･･と、呪文のように心で唱えながら、グっと腹に力を入れてこらえるオイゲンとホフマイスター｡</font></p><p><font size="3"><br>  ただ、ホフマイスターは、元々、マイペースの性格で、周囲に溶け込むのが上手い。<br>　今回のこの状況でも、オイゲンほどへたってはいなかった。</font></p><p><font size="3">　ところが、オイゲンの方は生真面目な性格が災いしてか、激ヤセしてしまい、常人とは思えないくらいの胃薬を使用していた｡<br>　道行く人々の白い目･･･それは、彼等の私服が問題だらけだったのだ。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　ビッテンフェルトがネットで注文し、超特急で届いた私服･･･。<br>  夜担当の、自分を含めた３人に用意したのは、黒地の胸にデカデカとブリュンヒルトの画像がプリントされたトレーナー。<br>　それから、目に痛い蛍光色のオレンジ色のウィンドブレーカー。<br>　胸面は無地だったが、背中に、白地に黒い縁取りされた『Ich liebe Brunhild!!＜ブリュンヒルト大好き！！＞』という大きな文字がデカデカと入っている。<br>　素材にラメが入っている為、非常に目立つ派手派手しさだった。</font></p><p><font size="3">　この揃いの衣装は、ビッテンフェルトが自腹を切って用意したモノなので、事が終った後の｢奢り｣だけを胸に、泣く泣く袖を通した２人であった｡</font></p><font size="3"><p><br>　異様な風体の３人に、親子連れの子供が驚きや、不思議そうな顔で見つめて立ち止まると、｢ダメっ！！見るんじゃありません！！｣と母親が慌てて子供を引っ張って連れて行く｡</p><br><p><font size="3">　「何だか･･･犯罪者になったような気分です･･･」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　その子供達の視線の痛い事、痛い事･･･悪い事などしていないのに、何故か後ろめたさを感じる痛さである。</font></p><p><font size="3">　ブツブツと文句をぼやくホフマイスターに、ビッテンフェルトがすかさず渇を入れる！</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「おい、暗いぞ！！ほら、これを飲んで気を紛らわせろっ！！」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　そう言って、ビッテンフェルトはポットに入った、ホット･ウィスキーをカップに入れて手渡す｡</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「あ･･･スミマセン」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　カップを受け取ると、その手に温かさが伝わって来て、少しだけ寒いのや恥ずかしさが緩和されるホフマイスター｡</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「ところで･･･前から聞こうと思っていたのですが、閣下はどうしてアースグリムの模型を買われたのですか？」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「アースグリム」は、故ファーレンハイト提督の乗艦だった。<br>　ウィスキーを一口啜ったところで、ホフマイスターはビッテンフェルトに問うた｡<br>　今でこそ、黒色槍騎兵＜シュワルツ･ランツェンレイター＞艦隊に馴染んできたとは言え、回廊の戦い以前は、彼はファーレンハイト艦隊の一員だったのだ｡<br>　ファーレンハイト艦隊からの転向者という事で、黒色槍騎兵＜シュワルツ・ランツェンレイター＞艦隊に配属直後は、何となく肩身が狭く居心地の悪さを感じていた。<br>　それに、配置換えになったファーレンハイト艦隊の将兵の多くは、ビッテンフェルトのせいでファーレンハイトが亡くなったという思いの方が強く、実は、自分の新しい上官に恨みを持った時期もあったのだ｡<br>  ･･･勿論、今では、ビッテンフェルトの為人を知っている為、黒色槍騎兵＜シュワルツ・ランツェンレイター＞艦隊に馴染み、恨みなどはすっかり昇華されていたが｡</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「･･･あぁ、アースグリムの話か･･･。バルバロッサとトリスタンも、アースグリムと同時に発売だったんだが、あの２つは買わなかったのだ。俺だって人間だし･･･やっぱりなぁ、ファーレンハイトには生きていて欲しかったんだな。半分は俺のとばっちりで戦死したようなものだったしな･･･。それで、せめてもの償いの意味で、模型を買ってせっせと組み立てたんだ･･･」<br>　「償い･･･」<br>　「あぁ、どこにいても、４月の最後は胸を締め付けられる。７月２６日と同じくらい、俺にとっては悔しい１日だな」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　“つらい１日”というビッテンフェルトのそのひとことで、ホフマイスターは救われた気がした｡<br>　自分は良い上官に、２度も恵まれたのだと･･･｡</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　発売当日･･･｡<br>　午前７時に、交代要員のハルバーシュタット、グレーブナー、ディルクセンがやって来たので、オイゲンとホフマイスターは一旦引き上げる事になった。<br>  ･･･と言っても、家に帰れるのではなくて、眠さを噛み殺しながら出勤するのであるが。<br>　そして、ビッテンフェルトだけは、そのまま、交代要員の３人と残った。<br>　<br>　「発売は１０：００＜ヒトマルマルマル＞からだ。場合によっては早まるかもしれん。俺は何としてでもゲットするぞ～っ！！」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　昼間担当の３人に、大声で吼えるビッテンフェルト｡<br>　ビッテンフェルトの後に軍服姿の３人が張り付く｡<br>　その後ろに並んでいたのは、如何にも模型好きそうな５人の男のグループ。<br>　髪はボサボサで、少々小太りで、見るからに不健康な軟弱な印象だったが、何を考えているか分からない怪しげな笑みを浮かべていたりする。<br>　･･･多分、買った後で、何処に飾ろうかとか、妄想･･･もとい、想像しているのだろう｡</font></p><font size="3"><p><br>　その後は、絹地の高級な服を着た･･･多分､貴族の子弟だと思われる少年達のグループだ。<br>　･･･多分、金の出所は親だろう｡</p><p><br>　その後には軍人ではなさそうだが、屈強そうなビジネスマンが数人、新聞を読みながら並んでいる｡</p><p><br>  孫や子供に頼まれた風のオジサンやオバサン、老人達もいたし、女性達もちらほら。<br>　まさに、模型を求めて、ありとあらゆるてところから、老若男女が集っている感じである｡</p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">  かなり後方に、３０人ほどの、うら若き乙女達のグループがいて、楽しそうに談笑していた｡<br>  何故こんなに沢山の女性の集団が･･･？？<br>　やや下心も秘めて偵察に行ったハルバーシュタットは、３０分もしない内に、困惑の表情で戻って来た。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">   ｢どうだ、美人だったか？」とビッテンフェルトが尋ねると、「はぁ･･･。でも小官は、あぁいうのはお断りです！」と強い口調で吐き捨てた｡<br>   ｢･･･ん？どうしたのだ？｣</font></p><p><font size="3">  怪訝そうに眉根を寄せたビッテンフェルト。<br>　それに対して、今にも泣き出すのではないかと思うほど情けない情情のハルバーシュタット。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">   ｢･･･どうしたもこうしたもありませんよ･･･。来ていたのは､『ラインハルト様ファンクラブ』だそうです。彼女達は、暑苦しい軍人は嫌いなんだとか･･･。小官は所属を隠していて大正解でしたよ。彼女達が好きなのは白い戦艦で、ブリュンヒルト以外だと､パーツィバルが好きだそうです。思わず、『黒いのはだめですか？』と聞いてみたらば、『黒？全然ダメ。ほら、黒色槍騎兵＜シュワルツ・ランツェンレイター＞艦隊みたいな戦争馬鹿は全く魅力がないわね』などと言い出して･･･。黒いだけで、センスの欠片が無いと、もう、言いたい放題でした。挙句の果てに、『むさい男ばかりだから､“男色吹き溜まり艦隊”って感じよね』などと笑いながら言う始末でして･･･｣  <br>　「･･･なにぃ！？」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　聞き捨てならぬ事を聞いて、ビッテンフェルトの表情が急変した。<br>　相手は女性達だが、怒りに震えながら、拳を握り締めて腰を浮かせた｡<br>　男から言われるのも嫌だが、女からそんな事を言われるとは何事か･･･！！</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">  ｢･･･気にしてはいけませんよ、閣下。･･･我らは立派な大人なのですから｣</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">  連日の疲れが溜まっている副官のディルクセンは、事が済むまで体力を温存しておきたかった｡<br>  彼は、日の徹夜などものともしない、血の毛の多いビッテンフェルトに呆れたが、副官である手前、出来るだけ、やんわりと言ってみる｡<br>  ビッテンフェルトは、｢ううう･･･」と呻いて、地面に腰を落とし、悔しそうに歯軋りをした。<br>　上官が落ち着きを取り戻したので、ハルバーシュタットとグレーブナーはホッとし、胸を撫で下ろした。</font></p><p><font size="3">　その後も、数珠繋ぎに人が並び、列は何と数百メートル･･･ぐるりと店を取り囲む盛況振りだった｡</font></p><font size="3"><p><br>　あまりの人の多さに、模型店の前は大混乱だったが、アルバイト君達が人員整理を行い、発売は予定通りに１０時だと明言した｡<br>　･･･融通の利かなさが、この辺りにも現れている｡<br>  集まっていた者達全員の視線の先は模型店の小さなガラス扉であり、誰もが１番をゲットせん！！と、血走ったギンギラギンの瞳で凝視していた｡<br></p><p>　<br>　発売開始･･･｡<br>　店員の「では、これより開店で～す！！」ののほほんとした掛声とともに、小さなガラス扉に向かって、どどどどど～っ！！と、血走った目をした異様な雰囲気を漂わせている人々が、津波の如く押し寄せた｡<br>　そして、お目当ての模型コーナーに人々が大突進！！</p><br><p><font size="3">　だが、ビッテンフェルトはそれよりも早く、まさに元来の猪突猛進さで、一番先にカウンターに突進した。<br>　そして、バババンッ！！とお金を投げるように支払い、店員を脅して、もぎ取るように、シリアルナンバー１番のゲットに成功したのであった･･･。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　彼が１番を買えたのは、人の波が押し寄せないように、左翼を担当したハルバーシュタットがまるで火でも吹きそうな形相で、人々を睨み倒していたからだ｡<br>  鐘馗様か、怖ろしい伝説の怪物メデューサでも見たかの如く、左側の人々は硬直状態になった。<br>　右翼担当のグレーブナーも同様で、いつのまに用意していたのか、太いロープを張り巡らして、右側の人々の動きを完全に封じ込めていた｡<br>  後方には、広報ならぬディルクセンがいたが、彼もまた凄まじかった｡</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"> 「我々は黒色槍騎兵＜シュワルツ･ランツェンレイター＞艦隊だ！貴様ら、我々の前に一歩でも出てみろ！！主砲という名の鉄拳をお見舞いしてやるからな！｣</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　彼は開き直って、訳の分からない事をメガホンでがなり立てていたが、さすがにこの名前は絶大な効果があったと見えて、震えこそすれ、前に出る命知らずな者はいなかった｡</font></p><p><font size="3"><br>  この３人が絶妙な連携プレーでビッテンフェルトを守ったればこそ、ビッテンフェルトはある意味、楽にカウンターまで辿り着けたのだ･･･｡</font></p><p><font size="3">　「泣く子も黙る｣と言われる、帝国軍きっての猛将の団体（？）、黒色槍騎兵＜シュワルツ･ランツェンレイター＞艦隊の面々を相手に、真っ向から文句を言える者など何処にも存在しなかったが、これで更に人気が無くなりそうだ･･･という事に、悲しいかな、らは気付いてはいない｡</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　そして、リアルナンバー１番をすんなりゲットしたビッテンフェルトは、その凄まじい私服と一緒に、翌日の新聞の社会面をカラーで飾る事になったのだった･･･。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　翌朝･･･。<br>　朝忙しくて新聞を見る暇がなかったミッターマイヤーは、オフィスに着いてから、何気なく見た電子新聞で、ビッテンフェルトの行状を知る事になった。</font></p><p><font size="3">　模型を両手に抱えて、凄まじくだらしない格好で微笑むビッテンフェルトの姿。</font></p><p><font size="3">　しかも写真だけではなかった。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　『前から欲しかったので、まさに天にも昇る心地です！ジークカイザー･ラインハルト！！』</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　声高に言う彼の恍惚の表情と、酔いしれた音声まで収録されていた。</font></p><p><font size="3">　これを聞いて、ミッターマイヤーはオフィスの椅子から転げ落ちそうになった。</font></p><p><font size="3">　まさに、血の気が引く思いをした｡<br>  それは、主席元帥で、現在国務尚書の重職にあるミッターマイヤーを激怒させるには十分であった｡</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「全く･･･何がシリアルナンバー１番をゲットだ！！あいつは何を考えているのだ？権威ある元帥のやる事ではないっぞ！！クーリヒ！！すぐにビッテンフェルトの大馬鹿猪を呼び出せっ！！」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　ミッターマイヤーは、そばに控えていた副官のクーリヒに大声を張り上げて、彼を震え上がらせた｡</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　一方のビッテンフェルトは、官舎でブリュンヒルトの１番を散々眺め回した。<br>　何度見ても嬉しい。<br>　散々眺めた回した後で出勤し、オフィスの壁に、模型を大写しにしたパネル写真を飾り、恍惚の表情を浮かべてじっと眺めていた｡</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「やっぱり･･･うん、この艦は偉大な艦だなぁ･･･」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　ウットリしてそう呟いた後で、丁寧にも、写真に向かって敬礼までする始末｡<br>　高級副官のディルクセンは、（あぁ･･･また何処かトリップされているよ、この人は･･･）と思いながら、見て見ぬ振りをして、書類の整理に精を出す事に･･･。</font></p><font size="3"><p><br>　そこへ、緊張を貼り付けたオイゲンが物凄い勢いで、ドアをノックもせずに駆け込んで来たのだった｡</p><br><p><font size="3">　「か、閣下･･･！た･･･大変です！！た･･･たった今、ミッターマイヤー閣下からご連絡がぁっ･･･！どうやら･･･かなりご立腹のご様子ですっ！！」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><strong>Ｄａｓ　Ｅｎｄｅ</strong></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　ビッテンフェルトが模型が好きだとか､そういった事は、昔からある私の勝手な設定です。<br>　あぁ見えて、彼は模型作りやジオラマなんての細かい作業なら、趣味として好きだそうだ･･･と、そういう設定をしていたんですね｡<br>  それで、ネタとしてストックしてあったのが、ブリュンヒルトの模型を小道具にした作品でした｡</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　その昔、この小説をネットで公開した時、背景画像としてブリュンヒルトが欲しいと思いました･･･それも模型の。<br>　けれど、悲しいかな･･･私は作れませんです。</font></p><font size="3"><p><br>　それで、銀河英雄伝説のガレージキットで有名な、「アルバクリエイツ」さんのＨＰの画像を見て、使わせてもらえないかなぁ？？とダメ元でお願いしてみたのです。<br>　いやね、ここのガキージキットは美しくて･･･。<br>　模型屋さんの店頭に飾られているのを見て、凄いなぁ･･･と、ボーっと眺めた事もありました。</p><br><p><font size="3">　それでメールを出してみたんです･･･<br>　ＨＰの画像を使いたいと。<br>　そうしたら、いいですよ！！って返事が来ましてね。<br>　「画像提供　■▼▲◆」と入れて下さいって事でしたので、その通りにやったんですよ。<br>　そんな風に許可されたら嬉しいですよね。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　もう時効だから白状しますが、当時、アルバさんは、とある会社に頼んでＨＰを代行で運営してもらっていたのですね。<br>　だから、その代行している会社から、アルバさんに「こういうメールが来ているよ」って連絡しなければいけなかったのですが、それをしないで、勝手に私に使用許可を出していたらしい･･･そんなの、私が知る由もない。</font></p><font size="3"><p><br>　実は私以外にも、画像の使用許可を勝手に出していたそうなのです、その会社。<br>　なので、アルバさんは、代行運営をやめ、自社でＨＰを管理する事になったと、代表のＯさんに言われた時は、どうしようかと思いましたね･･･。<br>　まぁ、私のせいで･･･ではないですが、引き金となったのは確かなのです。</p><br><p><font size="3">　その事実を知ったのは、ネットで公開後、暫くして行われた、ビッグサイトでのホビー関係の展示会でした。<br>　模型の事は詳しくない私だけど、アルバさんも出品されるから、アルバの代表のＯさんにお会いした方が良いかも･･･と思ったんですね、私。<br>　だって、使用許可が出ているんだから。<br>　アルバさんは岡山が本社だから、普段、会いたくても会えないでしょ？</font></p><font size="3"><p><br>　それでお礼を言ってみたら、「あ～あれか～実はね～･･･」ってな訳で、上記の事が発覚しまして。<br>　「差し上げた画像は使っていいですよ」って言われましたけど、さすがにマズイ！！と思い、今はうちのパソコンのファイルの中でひっそりと眠ってます･･･。</p><p>　勝手に頂く事になってしまった問題の画像の中には、ヨーツンハイムや、ハイゲンハイム（エルラッハの旗艦！！）なんて、レアな画像もあるんだけど、これらは、戦艦の造形、つまり、監修した加藤さんやら、結局のところ、徳間さんやら、田中先生やらの著作権に絡んで来ますから。</p><br><p><font size="3">　一時期、このブリュンヒルト騒動（ブログに公開したモノからは推敲されてます、かなり･･･）をアルバさんのカタログに載せるなんて話まで出ましたが･･･さすがにそれは･･･ボツりました･･･諸事情で。<br>　まぁ、ちょっとしたエッセイみたいなものは書かせて頂きました･･･代表のＯさんの心遣いで。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　今だから語れる、そんな曰くがあるのが、この「ブリュンヒルト騒動！！」です。（リアルでも騒動でしたからね、上記の件で）</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　ビッテンフェルトに巻き込まれた方々は不幸ですが、大好きな上官の為なら、彼等は何だってやるでしょう。<br>　人の道に外れていなければ･･･ね｡</font></p><p><font size="3"><br>  さて、怒り心頭のミッターマイヤーは、ビッテンフェルトに何を言うのでしょうか･･･？</font></p><p><font size="3">  そこまで書いちゃうと何となくつまらなくなるから、あとは皆様のご想像にお任せして私は早々に消えますね～！！(^｡^;A</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p></font></font></font></font></font></font></font>
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<link>https://ameblo.jp/usake/entry-10806973142.html</link>
<pubDate>Sat, 19 Feb 2011 23:56:58 +0900</pubDate>
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<title>ブリュンヒルト騒動！！　前編</title>
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<![CDATA[ <p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　<br>※この小説は原作終了後の世界を描いております。その為、役職や階級等に変化がございますので、その点をご了承下さいませ。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　宇宙暦８０９年（新帝国暦１１年）３月１４日･･･。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　崩御された先帝、ラインハルトの生誕を記念して、フェザーンで最も権威ある模型会社が“ある発表”を行った。<br>　それは、先帝の類稀なる功績を記念して、旗艦であった『ブリュンヒルト』の精密な完成模型を発売する事であった。<br>　大きさは２５００分の１のスケール。<br>　模型としては結構な大きさである｡</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　帝国国内では、このような模型が発売される時は、その提督が生きている間は決して行われない。</font></p><p><font size="3">　因みに、過去に発売された戦艦の模型では『ヴィルヘルミナ』や『ベルリン』がある。</font></p><p><font size="3">　そしてここ数年の間に発売されて人気となった模型には、故キルヒアイス元帥の乗艦であった『バルバロッサ』が一番人気で、ついで人気が高い模型は、故ファーレンハイト元帥の乗艦であった『アースグリム』である。<br>　それから、一時期、品薄状態になった模型には、故ロイエンタール元帥の乗艦であった『トリスタン』等がある。<br>　マイナーなところでは、故ケンプの『ヨーツンハイム』がある。<br>　それ以上にマイナーな模型は、製造数が極端に少なかった故エルラッハ提督の旗艦の『ハイゲンハイム』で、模型マニアの間では高値で取引されていると言う。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　そんな中、『ブリュンヒルト』だけは何故か発売が見送られていた｡<br>　皇太后のヒルダが難色を示したとも、皇帝の旗艦を模型等で造るなどなど恐れ多いと、製作を請け負う会社が見付からなかったとか、色々と噂だけが一人歩きをしていたが、本当のところは、ただ単に軍が難色を示していた･･･それだけだった。</font></p><p><font size="3">　『ブリュンヒルト』は未だ現役の艦であり、今は第２代皇帝となったアレクサンデルの旗艦となっていたからだ。<br>　戦艦のデータ流出の危険を懼れて･･･が大きな理由だった｡</font></p><p><font size="3"><br>　それが今回発売に至ったのは、模型ファン達による署名運動があった事が最も大きな原動力となっている｡<br>　また、軍が新たに製造中の最新鋭の戦艦が、新たな皇帝の旗艦となる事が決定しており、その為、軍の規制が緩くなったのである。<br>　その為、『ブリュンヒルト』の模型化が決定し、それが大きく報道された。<br>　民衆はこのニュースに沸いた。<br>　かつては、このような一企業の新作発表等がメディアに取り上げられる事など皆無に等しかった。<br>　民衆に開かれた帝国･･･民衆は現在の帝国の政治体制を喜んで受け入れた。</font></p><font size="3"><p><br>  早逝したラインハルトを民衆は、今までの皇帝とは一味も二味も違うと、それこそ末端の平民までもが受け入れて信頼し、ここに来て結実した･･･と言っても良いかもしれない。</p><p><br>  ラインハルトは軍での功績は華々しかったが、それ以外に、何か著書を残しただとか、縁の地や生家が残っているとか、形として民衆に残したモノが殆ど無いと言っても過言ではない｡<br>  故に、彼の写真や彼の旗艦の写真を後生大事に額に入れて飾っている･･･そういう一般民衆の家庭が多かったのだ｡<br>  そこに、ブリュンヒルトの模型の話である｡<br>  ラインハルト関係のモノを欲しがり、ありがたがる民衆は多い｡</p><p><br>  彼らはこぞって署名運動を行い集会を開いたが、思想犯でも何でもないので、軍部もその運動を見て見ぬ振りをしていた｡<br>  ただ、その署名が１０万人を超えたところで、軍部もさすがに無視は出来ないと考え始めた｡<br>　やがて本格的に軍は動き出し、模型の件で御前会議まで開かれる事になった｡<br>  その結果の発売決定･･･さすがに世論には勝てなかったのである･･･｡<br>　帝国にも同盟に似たリベラルな風潮が徐々に浸透しつつあるのかもしれない｡</p><p><br>　今回の発売に関して、製作と発売の全権を請け負った会社は｢ノイエ･アルバ｣という小さな会社で、フェザーンでも老舗模型会社である。<br>　こだわりが強すぎて融通が利かないという噂もあったが、精密で確実な仕事を成し遂げるので、模型ファンの信頼度は高かった。<br>　今回の模型に関しては、キット販売ではなく、プロの最高技術で製作された｢完成模型｣の販売となった｡</p><p><br>  台座には合成素材ではなく、ホンモノの大理石を使用している。<br>　合成大理石が多い昨今としては、細部に至るまで極上の品が使われているという、細かいところまで高級感溢れる造りとなった｡<br>　艦の本体とエンジン部分は、蛍光塗料とは違う特殊塗料でコーティングされていて、部屋の灯りを落とすと、まるで宇宙＜そら＞の海に浮かぶブリュンヒルトを再現したかのように美しく輝く。<br>　その様は、｢美姫｣の名を持つ艦として、実に繊細で幻想的な仕上がりとなった。</p><p><br>　その分、値段は通常の模型とは比べ物にならないほど高価なモノとなったが、前評判は上々で、皆、発売を心待ちにしていた。<br>　模型ファン以外も、この模型を心待ちにしていた。</p><br><p>  更に、他の模型と差別化を図る為に、ラインハルトの信望者なら喉から手が出るほど欲しいであろう特典が付く事になった｡<br>  特典は２つ･･･｡<br>  それは、ラインハルトが皇太后ヒルダの求婚の祭に送ったバラと同品種のバラで作られたポプリで、それは薔薇香水で有名な老舗｢エメレット･ローゼン｣社製である｡<br>  更に、ラインハルトがブリュンヒルトの艦橋の指揮シートに座っているホログラフィと、立ち上がって腕を振っているホログラフィの２点が付く。<br>　在りし日の皇帝陛下のご尊顔を拝せる逸品である。<br>　しかも、腕を振っている方は音声付きで､『撃て＜ファイエル＞！！』と、当時の音声がそのまま入っているのだ。</p><p>  因みにこの特典の発案は軍務省で、発案者は｢文人提督｣と名高い、軍務尚書のメックリンガー元帥だった｡</p><p><br>　今回の模型は、プロによる塗装済みの完成模型で、細部までこだわった為に、１点ずつ、熟年の造形師達が関わっている為、大量生産は出来ないので、現定数５００個のみの発売だった。<br> また、『ノイエ・アルバ』は発売前の商品を、関係者(この場合は皇帝一家や軍関係者)にも、一切配らない徹底振りで、欲しい人は、発売当日、本店に並ぶしかなかった。<br>　しかも、前もって整理券を配らない事で有名な会社であった。</p><p><br>　ただ、モノが物だけに発売当日に混乱が予想されたので、会社は場内整理と警備の為に学生アルバイトを募集した。<br>　賃金は支払われないものの、レア物の模型をプレゼント（早い話が現物支給）する手はずになっていて、模型好きの学生達がボランティアにこぞって応募してきたのだった。</p><br><p>　本店のガラス戸に、｢『ブリュンヒルト』の模型は本店の店頭販売のみです。通販は行いません｣と、古い月のカレンダーの裏に黒のマジックで書かれたモノが、直営店のドアに１枚貼ってあり、通販を行わない理由として担当者は、｢発送しても構いませんが、何しろ細かい部品がありまして、破損の危険がある訳です。当社は責任を取れません。どうか並んで下さい」と言い切った。<br>　本店まで模型を運んだのでないか？<br>　それなら通販可能では？<br>　取材に行った帝国新聞の記者に対して、社員の男性は、「模型は本店の地下の工場で製作されており、壊れないように細心の注意を払っております」と胸を張ったそうで、記者もそれ以上突っ込んだ事を聞けなかった。<br>　「とにかく、皆さん、お並びになるので･･･｣と社員は言うのだが、地方居住者に、本店まで来い！！と言っているようなモノ。<br>　横暴とも取れる発言だが、元来、模型は繊細な物･･･模型ファン達は納得しているらしい。</p><br><p>　さて･･･。<br>　あまり知られてはいないが、実は、模型の類が大好きな男がここに１人･･･。</p><p><br>　自分でもキットを組み上げ、その手の模型雑誌を毎月、数冊は愛読しておりているのは、黒色槍騎兵＜シュワルツランツェンレイター艦隊＞司令官で、一応、帝都防御指揮官（現在はこちらが主である）のビッテンフェルト元帥。<br>　彼は、自分の旗艦の｢王虎＜ケーニヒス･ティーゲル＞｣の精巧な模型を自作するほどだった｡<br>  ブリュンヒルトに関しては、１年ほど前から、そろそろ出るんじゃないか･･･と、ホビー仲間の間では囁かれていて、ある程度は予測していていたのだが、発売時期がはっきりとしたので、躍り上がって喜んだ｡<br>  しかも特典が凄い！！<br>  薔薇のポプリの方は、会社が会社だけにさして嬉しくはないが、画像の方は欲しくてたまらない逸品なので、それが自分のモノになるかと思うと、顔がだらしなく緩んでしまうほどだ｡<br>  ･･･ビッテンフェルトも艦隊司令官だったから、戦闘中のブリュンヒルト内のラインハルトの姿なんて、殆ど拝んだ事がなかったのだ･･･スクリーン越しに拝す事は多々あったが･･･。</p><br><p>　「お～しっ！！店頭発売の１個目は何としても俺がゲットしてやる！！シリアルナンバーも入っているなら尚更だな！･･･おお、そうだ！！こういう時こそ、我等が艦隊の力の見せどころではないか！よし！オイゲンにも連絡せねばなっ！！」</p><br><p>　発売の約１ヶ月前･･･雪の降る寒い日だった｡</p><p><br>　「はぁ･･･ブリュンヒルトの模型ですか！？」</p><br><p>　そういや、ニュース速報でそんな事が話題になっていたな･･･と、殆ど気がない返事のオイゲン。<br>　また、くだらない事でも考えたのだろうか･･･と、やや頭痛を覚える。</p><br><p>　「そうだ･･･ここに書いてあるだろうが」</p><br><p>　ヴィジホンの向こう側のビッテンフェルトがニタニタしながら雑誌を指し示す。<br>　だが、画面が小さいのでハッキリとは分からないオイゲン｡</p><br><p>　「･･･それで、店頭で買われるのですか？」<br>　「だ～か～ら～！！卿は俺の話をちゃんと聞いているのか？この模型はな、現定数しか出ないし、店の店頭のみで発売なのだ！だから、徹夜をして買わねばならんのだ･･･」<br>　「はぁ･･･徹夜ですか･･･」<br>　「卿らにも協力してもらうぞ」<br>　「え･･･卿らって･･･え！！協力ぅ～！？」</p><br><p>　オイゲンは目を丸くする。<br>　何やら雲行きが怪しくなってきたのを肌で感じ取る｡</p><br><p>　「俺が欲しいのはだな、シリアルナンバーの１番なんだ！！こいつは５００セットしか出ないし、特典が凄いから凄く貴重な模型なんだっ！！模型ファン以外もこれを欲しがっているのだ。なにしろ、あの陛下の旗艦だったんだからな。卿にはその重要性が分からんのか！？」</p><br><p>　上官の勢いにオイゲンは溜息を付いた。</p><br><p>　（･･･自分の興味のある事には、何にでも熱くなる人なんだよなぁ･･･この人は）</p><br><p>　だが、口には出さず、とにかく笑顔で提案してみる。</p><br><p>　「･･･どうでしょう？ここはひとつ、閣下のご身分を説明して、メーカーから先に買うという訳にはいかないのでしょうか？」<br>　「おい、オイゲン！！俺がそういう卑怯者が大嫌いなのを卿は忘れたのかっ！！」</p><br><p>　怒鳴られたオイゲンは肩を竦めた｡<br>　･･･忘れる訳がない｡</p><br><p>　「･･･でしたね」<br>　「この会社も、そういう人間は嫌いだそうだ。だから、発売前にはモノを一切出さない。献上もせんそうだぞ？前もって整理券も配らないらしいしな。全く以って見上げた会社ではないか。さすが、フェザーン商人の底力を見たり･･･って感じだ」<br>　「･･･分かりました。･･･それで、いつ徹夜するので？」<br>　「･･･おう。俺もやるから、今日からだ！」<br>　「え、ちょっと･･･。きょ･･･今日からって･･･あの、申し訳ありませんが、模型の発売日はいつなのですか、閣下？」<br>　「今から一ヶ月後だ」<br>　「え･･･？」<br>　「え･･･じゃない。本当に一ヶ月後だ。とにかく、詳しい説明をするから、今から『ノイエ・アルバ』に来い。俺は先に行って待っている。そうだ、オイゲン。ハルバーシュタット、グレーブナー、ディルクセン、ホフマイスターにも連絡して１人も欠ける事無く、集合する事。いいな？」</p><br><p>　一方的にまくしたててビッテンフェルトはヴィジホンを切った。<br>　オイゲンはあんぐりと口を開けたまま、その場で硬直した｡</p><br><p><br>　「よし･･･来たか。では、説明する･･･」</p><br><p>　ノイエ・アルバの正面ドアの外に、私服でやって来た部下は総勢５人｡<br>　ハルバーシュタット、グレーブナー、オイゲン、ディルクセン、ホフマイスター･･･全員、黒色槍騎兵＜シュワルツ・ランツェンレイター＞艦隊の将官だ。<br>　しかも、黒色槍騎兵＜シュワルツ・ランツェンレイター＞艦隊きっての猛将達である｡<br>　現在、黒色槍騎兵＜シュワルツ・ランツェンレイター＞艦隊の司令官はハルバーシュタット、副司令官はグレーブナー、総参謀長はホフマイスターである。</p><p><br>　ビッテンフェルト自身は、帝都防御指揮官で、黒色槍騎兵艦隊の半数近くが、ビッテンフェルトの指揮下にあり、オイゲンとディルクセンはビッテンフェルトの直属になっていた。<br>　ただし、有事の際は、ビッテンフェルト以下の将兵達は、黒色槍騎兵艦隊として宇宙に出る事が可能で、その時は、指揮権は横滑りで、元帥であるビッテンフェルトが最上位になる。</p><p><br>　何とも面倒なシステムだったが、ビッテンフェルトが最高司令官だとハルバーシュタットやグレーブナーが認識しているからこそ、混乱もなく艦隊はまとまるので、今のところは問題は無い。<br>　ハルバーシュタットは、ビッテンフェルトの留守を預かって艦隊司令官を代行しているという感覚であるらしい。</p><br><p>　「ふん！帝都防御指揮官と言ったところで、最近の帝都はおとなしいものだ。別に変事も起こらんしなぁ･･･。卿等も、演習以外はする事がなくて暇だと言っていたではないか。暇を持て余しているなら、ここは俺の為に一肌脱いでくれ。かつての上官をないがしろには出来んだろう？なぁ、ハルバーシュタット！」</p><br><p>　名指しされたハルバーシュタットは、一瞬、苦虫を潰したような表情をしたが、敬愛する上官には逆らえるはずもなかった｡<br>　それに、ビッテンフェルトに頼られて、実はちょっと嬉しかったりもした。</p><br><p>　「取りあえず･･･。ハルバーシュタットとグレーブナー、ディルクセンの３人は毎日、０７：００＜マルナナマルマル＞から１９：００＜ヒトキュウマルマル＞までの１２時間を受け持つ事！！３人で相談して、必ず誰かがここに座り込むんだ。交代時間とかは卿らに任せる。俺とオイゲン、ホフマイスターは残りの時間で並ぶ事にする。とにかくだな･･･シフトは３人で相談してくれ。これを･･･いいか。３月１４日まで欠かさずに続けるんだぞ。必ず、誰かがいるようにしてな。それで１番をキープする為に、俺はこのノートを持って来た。今日の日付と来た時間･･･名前を明記して･･･っと。いいか！今日からこの６人のグループで徹夜をする。このノートがその証拠となるのだ」</p><br><p>　一ヶ月もの間、交代で並ぶと聞かされて、５人の部下は一瞬憮然としたが、さすがに文句を言う者はいなかった｡<br>　相手がビッテンフェルトでなければ、とうに怒りだしているところだ。</p><br><p>　「･･･ノートですか。用意がいいですね、閣下･･･」</p><br><p>　差し出されたノートに目を落とすグレーブナー。<br>　疲れたようにグレーブナーは小さな呟きを漏らし、他の者は溜め息を付いただけ。</p><br><p>　「うん、まぁな。実は･･･前にアースグリムのキットが出た時に俺も買ったんだが、１週間前から徹夜していた男がこれと同じ事をしていてな。それを踏襲しようという訳だ。でもな、そいつは１週間前。俺は１ヶ月前だ。だから俺の方が上手＜うわて＞だろうな！ガハハハハハ！」</p><br><p>　部下を巻き込んでいるにもかかわらず、上手＜うわて＞だと豪語するのもどうだろう･･･とオイゲンは呆れ果てたが、「･･･となると、私と閣下、ホフマイスターが夜の泊り込み班･･･って訳ですか？それも、毎日･･･なのですよね？」と恐る恐る聞いてみる｡</p><br><p>  (あぁ、胃薬持って来れば良かったなぁ。･･･明日からは錠剤と顆粒を２箱くらい用意しないと･･･。あ、即効性のドリンクも必要だな･･･)</p><br><p>  オイゲンは、久々に胃薬の必要性を感じた。<br>　キリキリと激しく痛みだした腹を宥めるように押さえた｡</p><br><p>　「おうよ！！俺たち人はここで真面目に徹夜だ！１９：００＜ヒトキュウマルマル＞から、翌朝の０７：００＜マルナナマルマル＞まで、ここで１ヶ月間夜明かしとするからな！！いいか、野宿だぞ！！」</p><br><p>　雪が降っていようがお構いなしで、寒空の中、野宿せよとの命令だ｡</p><br><p>　「え、野宿ですか？この寒いのに･･･」</p><br><p>　ホフマイスターが困惑の表情を浮かべて抗議をする。<br>　するとビッテンフェルトは彼を睨みつけたので、ホフマイスターは飛び上がった。</p><br><p>　「ス･･･スミマセン！！」<br>　「おい、ホフマイスター。そんな情けない顔をするな！あの極寒の惑星カプチュランカよりはマシだろうが。これも訓練だと思って、黙って俺について来い！！｣</p><br><p>　他人の迷惑やら、困惑などに、全くお構いなしのビッテンフェルト。<br>　もう、やる気満々に野宿を大宣言である。</p><br><p>　５人は仕方がないと諦めて、モノをゲットしたら、その後の１週間は、タダで飲み食いさせてもらうという約束の下、ビッテンフェルトの壮大なる計画に付き合う事になったのだった･･･｡</p><br><br><br><p>後編に続く。</p><p>　</p></font>
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<pubDate>Sat, 19 Feb 2011 00:59:58 +0900</pubDate>
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<title>れんねんかんぷ&amp;フレデリカ</title>
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<![CDATA[ <div style="text-align:center;"><object type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="200" data="https://stat.boo.ameba.jp/boo_images/20110215/21/85/e6/s/usake.swf"><param name="movie" value="http://stat.boo.ameba.jp/boo_images/20110215/21/85/e6/s/usake.swf"></object></div><div style="text-align:right;">  ⇒<a href="http://boo.ameba.jp/room/usake?guid=ON">usakeさんのﾌﾞｰｼｭｶを見る</a></div><br><br><br><br><br>フレデリカちゃんにえづけ。<br><br>ちょっと、大盤振る舞いしたらば、技を覚えてくれました！
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<link>https://ameblo.jp/usake/entry-10802458487.html</link>
<pubDate>Tue, 15 Feb 2011 21:25:59 +0900</pubDate>
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<title>バレンタイン</title>
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<![CDATA[ <p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　台所に入った私は、ふわりと漂う甘ったるい香りを不審に思った。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「なに、この匂い･･･」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　香りの元は小さな鍋からであった。<br>　私はそっと蓋を開けてみる。<br>　中には、ドロドロに溶けた茶色のモノ･･･甘い香りのミルクチョコレートが入っていた。</font></p><font size="3"><p><br>　作業台の上にはチョコレートの包み紙。<br>　つい最近、私が商店街の福引で当てた板チョコだった。<br>　しまうのを忘れて作業台の上に置きっぱなしにしていたので、誰かが食べても仕方がない状態だけれど、何の為に煮溶かしているのだろう？？</p><br><p><font size="3">　「･･･変ね。あ、マリアベルがお菓子でもこしらえているのかしら？」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　台所から居間に戻るなり、居間でブラウスを縫う事に精を出している妹に、「ねえ、マリアベル。チョコレート菓子でもこしらえてるの？」と聞いてみる。<br>　私の問いに、妹は驚いた顔をして手を休めた。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「それ･･･私じゃないわよ、お姉様」<br>　「え、そうなの？」<br>　「だって、私とお姉様は朝からここで裁縫していたでしょ。チョコレートを溶かす時間なんかないわ」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　確かにその通りだ。<br>　一緒に作業をしていたのだから、そんな暇はある訳がない。<br>　出来たとしたら、それは魔法使いかなにかだ。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「うん、そうよね･･･。じゃぁ、お母様･･･でもないわよね」<br>　母は朝早く、昨日までに仕立てたドレスを持って隣街に出掛けているのだ。<br>　「まさかとは思うけど･･･お祖母様なのでは？」とマリーベルは私に目を向けた。<br>　「･･･え、まさか･･･」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　私は驚いて口に手を当てた。<br>　私は縫いかけのドレスを慎重にテーブルの上に置いて、そっと台所に行ってみた。</font></p><p><font size="3">　すると、祖母が大きなへらで鍋の中をかき回していた。<br>　微かに歌も歌っている。<br>　祖母の大好きな子守唄だ。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「ねえ、お祖母様･･･何をなさっていらっしゃるの？」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　問いかけても返事はない。<br>　もう１度声をかけると、「あら･･･あなたは誰かしら？あぁ、今度新しく入った家政婦さんなのね？」と１人で納得し、また鍋の方に向いてしまった。</font></p><p><font size="3">　最近の祖母は、嫁である母や私達２人の孫を、すっかり家政婦だと思い込んでいるらしい。</font></p><font size="3"><p><br>　家の中をあちこち徘徊して回る事はないものの、随分とボケてしまい、一日中寝ていたり、寒空の中、庭の石ころをエプロンのポケットに詰め込んでいたり、突拍子も無い事を突然し出すので、家族はハラハラさせられてばかりだった。<br>　祖母はボケてはいるが、急にまともっぽくなって家事をしたりする。<br>　母は、祖母が火の始末で粗相をしたら怖いからと、台所の調理器具はオール電化にしていた。<br>　火事の心配はないのだけど、それでも、私からすると祖母が台所にいるのはちょっと怖い。<br>　私はどうしたものかと思いながら祖母の声を掛けた･･･勿論、家政婦の振りをした。</p><br><p><font size="3">　「奥様、何をこしらえておいでなのですか？」<br>　「え、あぁ、これが何か気になっているのね？おや･･･お前の名前を聞いていなかったね。名は何と言うの？」<br>　「これは申し訳ありませんでした、奥様。私、ゾフィーと申します」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　何度名前を言っても祖母は忘れてしまうのだが、家政婦になったつもりで、私は祖母の前で深々とお辞儀をした。<br>　<br>　「バレンタインのチョレートを作るのよ。あの人の分と、ウィリバルトのをね。あの子はどういう訳か女の子からチョコレートをもらった事がないらしくてね。晩熟で女の子に声をかけたり出来ないから、あの子、女の子の友達がいないのよ。だから、母親である私が作ってやらなければ･･･ね」<br>　「･･･あの、ウィリバルト様はお幾つなのですか？」<br>　「え？あぁ、あの子は今年で１２歳になるのよ。今は幼年学校の寮に入っているから中々戻っては来られないの。それにね、幼年学校は男の子ばかりだから、女の子からチョコレートをもらうのは無理でしょうしね。これをあげたら、きっとあの子は喜ぶと思うのよ。ねえ、お前だってそう思うでしょ？」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　私は一瞬、顔が強張った。<br>　だけれどゴクリと唾を飲み込む。<br>　笑顔をしていなければ･･･。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「はい、奥様。きっとお喜びになると思いますわ。本当にお優しいのですね、奥様は」<br>　「そうかしらねえ。･･･まぁ、私は母親ですからね」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　祖母はそう言って、鍋の中へレーズンや胡桃を入れて、またちょっとかき回した。<br>　祖母は戸棚の中にある、レーズンやクルミの在処はちゃんと認識しているらしい。<br>　ボケたように見えて、その辺はしっかりしているのがおかしかった。<br>　そうして、また子守唄を歌っている。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「私はまだここにいますから、お前は掃除でもしなさい、いいね？」<br>　「はい、奥様」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　祖母に頭を下げてから、そっと台所を離れて居間に戻ると、出掛けていた母親が戻っていて、マリアベルと話をしていた。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「あ、お母様･･･お帰りなさい。ねぇ･･･お祖母様が･･･」<br>　「あぁ、チョコレート菓子を作っているんでしょう？昨日ね、作業台の上のチョコレート見て、急に戸棚を開けてね、『胡桃はあるけどレーズンがないね。お前すぐに買っておいで』と言われてね。私がもたもたして出掛けるのが遅れてしまったら、『まだ、レーズンを買いに行かないの？役に立たない家政婦はこの家から出て行きなさい』って言われてしまったのよ。それで慌てて買って来たのよ」<br>　「･･･え、そうなの？･･･何だか、お祖母様の思考回路、５０年弱は後退しているわよ。この間よりひどくなっているみたいだわ」<br>　「５０年！？それ本当なの、お姉様･･･」<br>　マリアベルは蒼白になった。<br>　「･･･段々、昔に戻っていくのね。そのうちに、自分の若い頃の事を言い出すかもしれないわね。それにしても、お義父様のだけではなくて、あの人の為のチョコレートを作っていたなんて知らなかったわ･･･。見ていてつらいわ」</font></p><font size="3"><p><br>　私が祖母の様子を話して聞かせると、遠い過去へと逆行していく姿を不憫に思った母は、そっと目頭を押さえた。</p><br><p><font size="3">　「そのうちに、それすらも分からなくなってしまって、あの人の心配とかもしなくなるのかしら･･･」<br>　「それも寂しいわね･･･。お母様、お祖母様はチョコレート菓子を作ったらどうするおつもりなのかしら。お祖父様はとうに亡くなられているし、お父様だって行方がしれないのに･･･」<br>　「･･･あの人が行方知れずになった事を忘れてしまっている方が幸せなのかもしれないわね。あの人の姿を探している姿を見るのは本当に悲しくてつらいもの･･･。チョコレートは私が何とかするわ。･･･だから、あなた達は何も心配しないでね」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　母は寂しそうに微笑んだ。<br>　私も何とも言えない気分になって、妹と２人、神妙な面持ちで頷いたのだった。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　２月１３日の午後、夫と息子の為に祖母がせっせと作っていたバレンタインのチョコレートの詰め合わせが完成した。<br>　祖母は私や妹に見せて、「ねえ、家政婦さん達も誰かにあげるんでしょう？明日はバレンタインですものね」と少女のような笑みを浮かべて、ラッピングの施された２つの包を見せた。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「奥様、ステキですね」と私は祖母を褒めた。<br>　「ええ、本当にね。あぁ、これを早く待っている夫と息子に早く届けなくてはね･･･」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　急に家から出ようとする祖母に、慌てた母が声を掛けた。<br>　慌てて言葉を紡ぐ。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「奥様、旦那様は戦地へ行かれていますので、軍に頼んで届けてもらう事にしましょう。それに、ウィリバルト様も幼年学校においでですから、長期休暇にしか戻って来られませんわ。今日はとても寒うございますから、私が学校へ送る手続きを取りますわ。それで如何でしょうか？」<br>　「･･･あぁ、軍と学校へ送るのね。お前が手続きを取ってくれるというの？」<br>　「はい。責任持って」<br>　暫く思案していた祖母は、「分かりました。それではお前に任せます」と言って包を母に渡すと、「･･･何だか少し疲れたから休みます」と言って、そのまま寝室へ行ってしまった。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「本当にどうするの、これ？」<br>　母の手の中の２つの包を見て、妹は溜め息をつき、私は「どうしようもないわ。元々は、誰かにあげるのもなんだし･･･。第一、受け取り手がいないのでは･･･ね」と肩を竦めた。<br>　「取りあえず･･･しまっておきましょう。腐る物でもないのだし･･･」と、母は居間の戸棚の一番上に入れた。<br>　ここなら、足腰の弱った祖母は、椅子を使っても取り出す事は不可能だったから。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「ねえ、お母様、お姉様。こうしたらどうかしら？私達でお祖母様にお礼の手紙を書くのよ。直筆だとバレてしまうかもしれないから、ワードプロセッサーで書くの。勿論、お父様やお祖父様になったつもりで。どうかしら･･･」<br>　「あら、マリアベル･･･それはいいわ」<br>　「でしょう、お姉様。お礼の手紙を見たら、お祖母様、お喜びになると思うの」<br>　「そうね･･･皆で書きましょうか」</font></p><p><font size="3">　母も同意し、私達３人は、２月の末ぐらいに、祖母に、祖父からと父からだと言って手紙を渡す計画を立てたのだった。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><font size="3"><p><br>　翌日の朝６時･･･。</p><br><p>　「あら、お母様、いい匂いね･･･」</p><br><p>　濃厚な鶏ガラスープの匂いに反応した私に、母は「ほら、お義母様がお好きでしょ。今朝は冷えるし･･･ね」と微笑んだ。<br>　スープの他に、焼き立てのブロートと温めたミルクが祖母の食事だ。<br>　我が家も父がいた頃は本当に住み込みの家政婦さんがいたのだけれど、父が行方不明になってからは、母は私達や父の母を連れ、自分の実家であるこの家に戻ってきたのだ。</p><p><br>　そして、「昔は･･･私は自分で料理をしていたのよ」と、家族の食事の支度を一手に引き受けた。<br>　私と妹は、そんな母の仕事を少しでも軽減させられれば･･･と思い、少しずつだけれど、料理や裁縫を覚え、３人で仕立物の仕事をしているのだ。<br>　<br>　「お祖母様･･･最近、食が細いでしょう？私、心配だわ･･･」<br>　「私も。ねえ、お姉様。お祖母様は果物も召し上がらなくなったでしょう？」<br>　「そうなのよね。少しでも食べて、体力つけて欲しいのだけど」と、母は、出来上がったスープをスープ皿によそった。</p><p><br>　最近、食が細くなった祖母は、果物を殆ど食べなくなっていた。<br>　そして、口にするものは、ブロートとスープ、そして温めたミルクだけだったのだ。<br>　祖母はミルクにブロートを浸して柔らかくして食べるのが好きなので、今日のスープは鳥ガラの濃厚なスープにしようと母は思ったようだ。<br>　祖母は、自分のベッドのある部屋で食べるのが好きらしい。</p><br><p>　「じゃぁ･･･今朝は私が運ぶわ」</p><br><p>　私がそう言うと、母は「それじゃぁ、お願いね」と、私にトレーを手渡した。</p><br><p>　「奥様、お食事をお持ちしました」</p><br><p>　私が声をかけると、既に起きていた祖母はにっこり笑った。<br>　<br>　「あら･･･誰だったかしら？」<br>　「え･･･と」<br>　「あぁ、家政婦さんだったかしら？」<br>　「あ･･･はい。奥様」</p><br><p>　私はベッド脇のテーブルに慎重にトレーを置く。<br>　祖母は「今朝は気持ちがいいこと。ところで今日は何日だったかしら？」</p><p><br>　「２月１４日です･･･」<br>　「そうだったわね。何か大事なイベントがあったような気がするのだけど、どうも思い出せないわ。･･･いやね、全く･･･。あぁ、そうそう･･･後で毛糸を持ってきておくれ」<br>　「毛糸ですか、奥様」<br>　「緑色と白、それから黄色をね。ウィリバルトにマフラーでも編んでやりたいの。この色はあの子の好きな色なのよ。ほら、あの子はとても寒がりでしょう？幼稚園でもあの子だけなのよ、もこもこに厚着をしているのは。でもね、そこがまた可愛いのよ」</p><br><p>　祖母は優しく微笑み、反対に私は顔が引きつりそうになった。<br>　どうも、祖母の行動と意識が･･･後退の速度が速まっているように思えたからだ。<br>　祖母の中で、父は「幼年学校生」からほんの小さな「幼児」にまで戻っているらしい。</p><p><br>　私は祖母のやりたいようにさせようと思い、「それでは、奥様。すぐに用意してお持ち致しますわ」と答えると、祖母の部屋を慌てて出て、母に祖母の事を知らせた。</p><br><p>　「･･･そう、本当にそうだったわね。あの人は寒いのが苦手で、よく、昔･･･赴任した事のあるカプチュランカの話をしてくれたっけ･･･」と、チラチラと雪の降り始めた窓の外に目を向けて、母は小さな溜め息をついた。<br>　「毛糸･･･この家にはないわ、お母様」<br>　私の言葉に母は頷いた。<br>　「緑と白･･･そして、黄色ね。本当にあの人の好きな色だわ･･･。まだ本降りではないから、これから毛糸を買って来ましょう･･･悪いけれど留守番を頼むわね」</p><br><p>　母は厚手のウールのコートを羽織って、寒空の中、近所の雑貨屋に出掛けて行った･･･。</p><br><br><br><br><p><strong>Ｄａｓ　Ｅｎｄｅ</strong></p><br><br><br><p><br>　１００のお題より、「バレンタイン」です。</p><p>　２００３年の８月に、私の父方の祖母が入院し、そして１１月に亡くなりました。<br>　祖母は９０歳でした。</p><p>　これを書いていたのはまさに２００３年で、メルカッツの母と私の祖母のイメージが重なっていました。<br>　メルカッツの年齢が、その当時の父の年齢と一緒だったからです。</p><p><br>　ただ、祖母は全くぼけてはいませんでした。<br>　大変だったのは、祖母は、片方の耳が聞こえなくなり、肝臓がんの影響からか、両目とも失明し、誰かの手を借りなければ、食事もトイレも、入浴もままならなくなりました。<br>　それまで、瀬戸内海の島で一人暮らしをしていましたが、さすがに限界で、呉市内の病院に入院する事になりました。</p><br><p>　その世話がとても大変だったのと、このままでは、母もダウンしそうな感じでしたので、私は急遽広島まで行き、呉のその病院で介護を手伝う事にしました。<br>　病院内のコインランドリーで洗濯したり、父や叔父や叔母の弁当の買い出しに行ったり･･･大した事は出来ませんでしたが、二週間近く病院に詰めていました。</p><p>　そして、メルカッツとほぼ同年齢の父を見ていて･･･。<br>　メルカッツの親が生きていてもおかしくない、となると、祖母ぐらいなんじゃないかな･･･と考えました。</p><p><br>　メルカッツの家族は原作には出てきません。<br>　辛うじて、娘がいるような事を示唆する文章が書いてあった程度です。（リップシュタット戦役で、貴族連合軍の司令官を拝命する直前の箇所に書いてありました）</p><p>　この物語のラストですが、当初は祖母が亡くなった後で戸棚のチョコを出して、３人で泣きながら無言で食べるというラストを設定していました。<br>　でも、あえてそこまで描かず、祖母の意識を更に後退させるにとどめました。<br>　それにね、シュナイダーが訪ねて来た時に、祖母は生きている設定も考えたので、この「バレンタイン」で、祖母を他界させる設定はボツにしました。</p><p>　カプチュランカ･･･私は行きたくありませんが、本当に氷の世界ですよね。<br>　<br>　メルカッツの娘はオリジナルです。<br>　長女がゾフィーで、次女がマリアベル。</p><p>　まぁ、その内に加筆修正してみてもいいかな･･･とは思います。</p><p>　<br>　<br>　<br>　</p><br><br><br><br><br><br></font></font></font></font>
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<pubDate>Mon, 14 Feb 2011 23:49:49 +0900</pubDate>
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<title>ブーシュカ</title>
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<![CDATA[ <div style="text-align:center;"><object type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="200" data="https://stat.boo.ameba.jp/boo_images/20110214/17/a6/de/s/usake.swf"><param name="movie" value="http://stat.boo.ameba.jp/boo_images/20110214/17/a6/de/s/usake.swf"></object></div><div style="text-align:right;">  ⇒<a href="http://boo.ameba.jp/room/usake?guid=ON">うさけさんのﾌﾞｰｼｭｶを見る</a></div><br><br><br><br>久々に浮上して、ブーシュカのイベントに参加したらば、これまた久々に二人技を覚えてくれました。<br><br>良い事が起こりそうな予感だわ。
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<pubDate>Mon, 14 Feb 2011 17:03:46 +0900</pubDate>
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<title>次回予告・銀英伝二次小説（2/14）</title>
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<![CDATA[ <br><br><br><br><p><font size="2">　スッカリお休み癖が付いてしまった私ですが･･･頑張って更新を続けたいです。</font></p><p><font size="2"><br></font></p><p><font size="2">　ただ、まだ完全に落ち着いた訳ではないので（多分、今月中には完全浮上出来ます･･･はずです）、アップする予定でアップしていなかった作品と、新作を３点、合計４点をアップします。</font></p><p><font size="2"><br></font></p><p><font size="2">　</font><font color="#9370db" size="3"><strong>コメ下さった方に、お礼としてアメーバのプレゼントを進呈させて頂きますので、どうぞヨロシクです。（今週は下記の順番通りにアップします）</strong></font></p><p><font color="#9370db" size="3"><strong><br></strong></font></p><p><font size="2">　</font></p><p><font size="2">　①番目。</font></p><p><font size="2"><br></font></p><p><font size="2">　<font color="#0000ff"><strong>主人のいないメルカッツ家でのちょっとほろ苦いバレンタインの話。</strong></font></font></p><p><font size="2">　１００のお題から<font color="#ff0000"><strong>「バレンタイン」</strong></font>です。</font></p><p><font size="2"><br></font></p><p><font size="2">　②＆③番目。</font></p><p><font size="2">　<font color="#0000ff"><strong>原作終了後の世界でのコメディ作品。</strong></font></font></p><p><font color="#0000ff" size="2"><strong>　ビッテンフェルトと愉快な仲間（いわゆる部下達）が巻き起こす大騒動。</strong></font></p><p><font size="2">　タイトルは<font color="#ff0000"><strong>「ブリュンヒルト騒動」</strong></font></font></p><p><font size="2">　前編と後編から成り立ってます。</font></p><p><font size="2"><br></font></p><p><font size="2">　④番目。</font></p><p><font size="2">　<font color="#0000ff"><strong>フーセネガーの物語です。</strong></font></font></p><p><font size="2">　「蜘蛛の糸」の短編バージョン。</font></p><p><font size="2">　１００のお題から<font color="#ff0000"><strong>「サイレン」</strong></font>です。</font></p><p><font size="2"><br></font></p><p><font size="2"><br></font></p><p><font size="2">　どうぞヨロシクお願いします。ｍ（＿　＿）ｍペコリ･･･ｍ（＿　＿）ｍペコリ･･･　</font></p><p><font size="2"><br></font></p><p><font size="2"><br></font></p><br><p><font size="2">　</font></p>
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<pubDate>Mon, 14 Feb 2011 12:21:43 +0900</pubDate>
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<title>お久し振りです。</title>
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<![CDATA[ <br><br><br><br><br><p>　<font size="3">ちょっとリアルで色々あった為に、更新が全く出来ていなくて、勝手にブログをお休みしていました。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　私事以外に･･･まぁ、色々と嫌な事なんかもありまして、ここで書くのは、不特定多数の方が見ていますのです、説明するのも面倒だし、他人にも迷惑をかけそうなのでちょっとやめておきますが、まぁ、ブログどころではないなぁ･･･って感じで落ち込んじゃったりして。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　だけど、やめるのもなんだかだし、とりあえず、ひっそり、こっそりと･･･。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　まぁ、問題が山積みだったのですが、この数週間で落ち着きまして、今週から浮上出来る運びに。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　人間だから色々あるのですが、私にはこのブログがあって良かったなぁ･･･って。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　ただ、まだ完全に落ち着いた訳ではありません。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　それでも、前に進めるのはいい事だと思うし。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　アップする予定でアップを出来ていなかった作品をアップしたいと思います。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　アップ予定は別記事でお知らせします。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　何で更新されないんだ？？って思っていた方･･･とりあえず、私自身は大丈夫です。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　リアルで色々あり過ぎていた為に、買ったまま全く手つかずだったゲームの「逆転検事２」も今日からやります。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　いやはや･･･これからまた、自分の為に時間が使えそうです。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　こんな状態ですが、どうぞ宜しくお願いします。ｍ（＿　＿）ｍペコリ･･･</font></p><p><font size="3"><br></font></p><br>
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<link>https://ameblo.jp/usake/entry-10800678544.html</link>
<pubDate>Mon, 14 Feb 2011 12:11:27 +0900</pubDate>
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<title>蜘蛛の糸</title>
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<![CDATA[ <br><br><br><br><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　ガイエスブルク要塞をイゼルローン要塞にぶつける･･･。<br>　突然、司令官のケンプ大将閣下が言い出された時、まさか？と、私はほんの一瞬、我が耳を疑った。<br>　どちらかと言うと、閣下はトリック等の詭計がお嫌いだ。<br>　いつでも正々堂々と真正面から向かって行かれる。<br>　その閣下の意見とは到底思えなかったから、私は驚いたのだった。<br>　<br>　今回の作戦は、元帥閣下からの直接のご下命であった。<br>　そうでなければ閣下は、この作戦に従う事を絶対に渋られた筈だ。<br>　大体、今回の作戦はシャフト技術大将の発案。<br>　閣下はシャフト技術大将の尊大で鼻もちならない態度が昔からお嫌いだったらしい。<br>　だから、「上手くいくのだろうか･･･」と、閣下は作戦決行の日までその事に引っ掛かりを覚えておられたぐらいだ。<br>　<br>　要塞そのものをワープさせ、もう一方の要塞を攻略するなどという案は、閣下の頭の引き出しには存在し得ない･･･と小官は拝察する。<br>　ワープアウト当初は、敵も我々の大胆な行動にかなりのパニックに陥っていた。<br>　その為、慎重派の私もこれは案外上手く行きそうだ･･･と楽観視した。<br>　これは参謀長としては甚だ考えが甘かったと言わざる得ないが、喜んだのもつかの間、次に我々を襲ったのは底知れぬ恐怖だった｡</font></p><p><font size="3"><br>　それは、叛乱軍の司令官が、何度も我が銀河帝国軍に煮え湯を飲ましてきた、ヤン･ウェンリーであるという事実。<br>　そのヤンに、かつてアムリッツァ会戦でしてやられた記憶が、まざまざと蘇った。<br>　彼が司令官である以上、何か詭計があるのではないか？と、我々に抱かせる事自体が一番の恐怖で、気が付かぬ内に、我々の攻撃は統制を欠いていたのかもしれない。</font></p><p><font size="3">　そんなさなか、副司令官のミュラー大将閣下は、ヤンを「恐ろしい人物」だと言って、ご自分の麾下の艦隊３０００隻を割いて回廊内に配置した。<br>　勿論、それは理由があっての行動だった。<br>  戦闘中、たまたま捕虜にした敵兵士の一人が死ぬ間際、｢要塞内にヤン提督は不在｣だと言ったのを治療に当たった軍医が聞いたのだそうだ。<br>　その報告を受けたミュラー提督は、後顧の憂いを断ち切る為に、艦隊の一部を回廊内に振り分けたのだ。<br>　我々は今回の戦闘で、確かにヤンの旗艦のヒューベリオンが戦闘直後から敵中に存在していたのを確認している。<br>　司令官の旗艦である。<br>　間違いなくヒューベリオンは敵中にあったのだ。<br>　だが、そこにヤンが乗っているか乗っていないか･･･確かめる術はない。<br>　ヤンが不在と仄めかす事自体が陳腐極まりないが、我々帝国軍を混乱させる策＜て＞として有効だと思ったのだろう。<br>　副司令官とあろう者が、そんな小手先の策に引っかかるとは。<br>　ケンプ閣下は、ミュラー提督の独断とも受け取れる行動に激怒された。</font></p><font size="3"><p><br>　司令官はケンプ閣下であって、ミュラー提督はあくまで副司令官なのだ。<br>　自分への断り無しに勝手な行動を取ったと思われたようだった。<br>　言うまでもないが、我々には余裕兵力等あろう筈もない｡<br>　故にミュラー提督の兵力は貴重な存在だった。<br>　ケンプ閣下は｢振り分けた艦を元に戻せ｣と強く言い放ち、一瞬、スクリーン越しにも険悪なムードになった。<br>　階級は同じ｢大将｣だが、年長のケンプ閣下が司令官で、ミュラー提督は副司令官。<br>　それは変えようのない事実である。<br>　全権限は司令官に帰する。<br>　ミュラー提督は渋々であったが割いた分の艦隊を元の位置に戻され、私は漸くホッとした。<br>　しかしながら、ミュラー提督が艦隊を下げられた後も、ケンプ閣下の怒りは収まらなかった。<br>　そして、普段よりも逆に闘志が沸かれたようだった。</p><br><p><font size="3">　「･･･フーセネガー。あの恐るべき男が要塞にいないなどという話を卿は信じられるか？第一、死ぬ寸前の捕虜の言葉だというではないか。全く、ミュラーは一体何を考えているのやら」<br>　「念の為･･･と思われたのではないでしょうか？少々申し上げにくい事ながら、ミュラー提督は、今回、多少の失敗もおありですし。何としてでも名誉挽回を図られたのかもしれません｣<br>　「･･･ふむ、なるほど。まぁ、いい･･･。奴も懲りて勝手な行動を慎むだろう」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　閣下は強い口調でそれだけ言われると、私の顔を見て苦笑された。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「･･･ひどい顔だな、卿も」<br>　「はぁ･･･」<br>　「おい、ルビッチ！」<br>　「は･･･はい、閣下！」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　副官のルビッチ大尉が慌てて閣下の元に駆け寄る。<br>　ルビッチの目には大きな隈が出来ていた。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「･･･ふむ、卿の顔もひどいな。よし、２人とも１時間ずつ、タンクベッドで休息を取れ。いいな？」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　ルビッチ大尉は明らかに寝不足と分かる顔だった。<br>　目の周りに大きな隈を作っていたのを見て閣下は我々に休息を促して下さった。<br>　私達は閣下の言葉に大きく頷き、ルビッチ大尉は嬉しそうに中央司令室を後にした。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「他の者も交代で、1時間ずつで休憩しろ｣</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　この閣下の言葉に、居合わせたオペレーター達も笑顔になった。</font></p><p><font size="3">　･･･私が思うに、少なくともこの辺りまでは、閣下も部下を思いやる優しさを持っておられたのだ。</font></p><font size="3"><p><br>　だが、戦局が厳しさを増すごとに閣下の顔からは余裕の笑みが一切消えた。<br>　代わりに、苦渋に満ちた表情と鋭い言葉で我々を叱責するようになられた。<br>　そして、要塞に要塞をぶつける･･･という言葉が閣下の口をついて出られた時、私は閣下の精神状態が普通ではなくなっているのに気付いて戦慄すら覚えたのだが、この作戦案を知っているのは、今のところ私だけのようであった。<br>　作戦を口にされた直後、閣下の顔には笑みが浮かび、静かな自信を感じさせた｡<br>　そして、ガイエスブルク要塞へと撤退を始められたので、私はそれ以上を言う事が出来なかった。<br></p><br><p>　</p><p><br><font size="3">　「あの･･･閣下はどうされたのでしょうか？」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　不安げな表情を浮かべて私に声を掛けて来たのはルビッチ大尉だ。<br>　酷く顔色が悪い。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「どうなされた･･･とは？」　</font></p><p><font size="3">　私は少し声を顰＜ひそ＞めた。</font></p><p><font size="3">　「･･･ですから、要塞に要塞をぶつけるというのは、早い話が特攻をかけるという事でしょう？確かに今となっては、有効な手段であるとは思います。ですが、今更と言う気がしないでもなく･･･」<br>　「･･･ルビッチ大尉。閣下には閣下のお考えがあるのだ」<br>　「いえ･･･中将閣下、小官が言いたいのは作戦そのものではありません。大将閣下の体調や･･･」<br>　私はルビッチ大尉の言いたい事を悟って慌てて話題をすり替えた。<br>　「要塞に乗り込むのは要塞要員と閣下の直属の部下だけだが、要塞には脱出シャトルもある。それにこの作戦は成功するだろう。したがって卿は何も心配する事はない。閣下も自信がおありなのだ」<br>　「そうですか。そういう事であれば、小官はケンプ閣下の副官ですから最後までお供します。あの･･･中将閣下は･･･」<br>　「卿も面白い事を言うな。お供するに決まっているだろうが。･･･参謀長が付いて行かんでどうするか」<br>　ルビッチは私に笑顔を向けた｡<br>　「そうですね。変な事を言って申し訳ありません。･･･小官はそろそろ、閣下の元に戻ります」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　そう言いながら私の元を去った閣下の副官の後姿を見送りながら、私は深い息を吐いたのだった。<br>　彼は閣下の精神状態が普通ではなくなっている事を、そばに控えている副官故に気付いていたのだ。<br>　有能で十分な気配りが出来る男であるが故に不安なのだろう。<br>　･･･ルビッチは優しい笑顔の青年だけに私は気が重かった。<br>　</font></p><p><br><font size="3">　一体何が起こったのか、最初は全く分からなかった。<br>　大きく息を吸い込むと息苦しさを感じて私は少し戸惑った。<br>　私は固く閉じていた目を見開いた。<br>　爆発のショックか、要塞内の全てのライトは消え、辛うじて非常灯がボウっと灯っている｡</font></p><font size="3"><p><br>　身体をあちこちにぶつけたのか、ひどく身体が軋む。<br>　頭を軽く振って何とか身体を起こし、壁に手を付こうとして、私はその時点になって初めて右腕が肘の関節の所から骨折しているのを知った。<br>　･･･骨折を認識した途端に激痛が走る。<br>　折れた事に気が付かなかったなど、馬鹿みたいな話だ。</p><br><p><font size="3">　熱と煙は、エア･コンディショニング･システムの処理能力をとうに超え、室内に充満していた。<br>　視界にはうっすらともやがかかっていた。<br>　配線システムがあちこちでダウンし、バチバチと異様な音と火花を散らし、この場が、最早まともに機能していない事を悟るには十分だった。<br>　何度も咳き込んだ私は回りを見る。<br>　視界が慣れてきたのか、内部の様子を知る事が出来たが、それはショッキングな光景だった。</font></p><p><br><font size="3">　私のすぐそばに、新任の航法士官のブルック少尉が倒れていた。<br>　彼は大きな配電盤の下敷きになっていた。<br>  私は助けようとして何とか少尉のそばまで這い寄ってはみたが、少尉は胸を圧迫されて既に事切れていてピクリとも動かない。<br>　私は暗澹たる気持ちで、見開いたままの彼の瞳をそっと閉じてやった･･･。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「まだ･･･若いのに」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　士官学校を出たばかりの前途有望な青年なのだ。<br>　私は身を切られるような思いにかられた。<br>　そして、ブルック少尉のすぐ側に、閣下の副官のルビッチ大尉が倒れていた。<br>　彼も壁面の下敷きになってはいたが、まだ息があった。<br>　肩で荒い息を繰り返しているが、助かるかもしれない！</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「おい･･･」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　何とか擦り寄って私は呼びかけたが、瞳を閉じたままのルビッチ大尉は殆ど反応を示さない。<br>　彼の口から出た言葉に私の目から思わず涙が溢れ出た。<br>　ずっと、｢母さん＜ムッター＞｣と言っていたのだ。<br>　私は心苦しくなって唇を噛み締めた。<br>　彼の腹部から下を覆う壁面はあまりにも重くて、私の力では動かしようがなく、動いたとしても、これでは手の施しようはないだろう。<br>　閉じられた瞳からうっすらと涙が滲み、まるで小さな子供のように、｢母さん＜ムッター＞ごめん･･･｣と数回繰り返して息を引き取った。</font></p><font size="3"><p><br>　最期の時を、ただ見守る事しか出来ない己の不甲斐なさが辛い。<br>　その辛さを紛らわす為に大声を上げたい心境になったが、急に閣下の事を思い出し､私は必死に閣下の名を呼んだ。</p><br><p><font size="3">　「閣下！ケンプ閣下！どこです！！？」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　阿鼻叫喚！<br>　まるで地獄絵巻そのものだ。<br>　･･･ここがガイエスブルク要塞中央司令室とは！！</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><br><font size="3">　漸く見つけたケンプ閣下は指揮卓から動かなかったが、私の声が届いたのか、｢･･･全員、この場から退却せよ｣という弱々しくしく低い言葉を発せられた。<br>　そのお声を聞いた途端に、私はその声音に顔が引きつるのを覚えた｡<br>　弱々しい声音など、剛毅で鳴らす閣下には似つかわしくなかった。<br>　自分自身の痛みをこらえて、私は慌てて閣下の側に駆け寄った。<br>　･･･正確には這い寄ったと言った方が良いが。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「閣下はどうなさるのです？」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　私の言葉に閣下は苦しげに微笑まれた。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「俺はもう助からん。これを見ろ」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　言われて閣下の姿を改めてみた私は愕然とした。<br>　右手で押さえられている閣下の右脇腹は、自身の血で真っ赤に染め上げられ、血が後から後から溢れ出し、真っ赤に彩られた骨の一部が大きく飛び出していた。<br>　爆発で吹き飛ばされた壁面が閣下の巨体を抉ったのだ。<br>　やがて閣下は疲れたのか、瞳を閉じて大きく息を吐かれた。<br>　その時、閣下の口から漏れ出たのはたった一言。</font></p><p><font size="3">　それも良く聞いていないと聞き漏らしそうなほど小さな声。　<br>　閣下は左手で、ポケット辺りを押さえられ、搾り出すように呟かれた･･･。</font></p><p><font size="3">　それはたったひとこと。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　｢イレーネ･･･｣</font></p><font size="3"><p><br>　それは、閣下の奥様の名前･･･。<br>　オーディンで閣下の２人の息子さん達と、閣下の帰りを待っていらっしゃる･･･私は目眩を覚えた。<br>　私は閣下が胸ポケットにご家族の写真を入れられているのを知っている。<br>　いつだったか、それが閣下にとっての「ラッキーアイテム」で、戦闘中はいつも胸ポケットにしのばせているとお聞きした事があったからだ。</p><br><p><font size="3">　･･･あぁ！！<br>　やはり、このガイエスブルク要塞は呪われているのではないか！？</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　先年、ここではジークフリード･キルヒアイス上級大将がローエングラム元帥閣下を守って暗殺者の手に掛かって横死しているし、元々、リップシュタット戦役で貴族連合軍の本拠地だった要塞なのだ。<br>　ブラウンシュヴァイク公を筆頭に、死んでいった貴族達の凄まじい怨念が渦巻いている･･･と言われても、今なら信じられる。<br>　このままここに留まっていれば、私も確実にヴァルハラの門をくぐる事になる。<br>　何としてでも助かりたい･･･。</font></p><font size="3"><p><br>　私は痛む身体に鞭打って何とか立ち上がった。<br>　そして、何度もよろめきながら司令室を後にした。</p><br><p><font size="3">　「総員退却！退却－－－－－-------」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　警報機の、感情の無い無機質な機械音声とけたたましいサイレンの音が身体中に突き刺さった。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　待機しているシャトルの場所は知っているが、身体が思うように動かない。<br>　ポートまでの距離が異様に長く感じられた。<br>　おまけに何度もよろめいてはあちこちぶつけ、更に身体は傷だらけになった。<br>　ポートに向かう間の通路は沢山の屍体で埋め尽くされていた。<br>　それは完全な固体ではなく、皆、どこかが欠落した屍体だ。<br>　引きちぎられた腸だのが散乱し、通路は訳の分からないドロドロ･･･。<br>　目にした瞬間に激しい吐き気を覚えたが、何も食べていなかったので、出たのはひどい臭いを発する胃液だけだった･･･。</font></p><p><font size="3"><br>　何とかポートに辿り着き、私はシャトルの１号機に乗り込んだ。</font></p><p><font size="3">　実は中央司令室が一番ポートに近く、私が乗ったのがシャトル１号機は小型だが、将官用とされている。<br>　どうやら助かった将官は私だけのようで、私が乗り込むのと同時にシャトル１号機は上昇を開始した。<br>　ポートには、他にもう１台、大型のシャトルが待機中だ。<br>　要塞内の全員を収容出来る訳ではないが、ある程度の人数を収容出来る。<br>　このシャトルも既に発信準備が出来ている。</font></p><font size="3"><p><br>　私がシャトルに乗ってすぐに、シャトルの要員だという、レオポルド･ローゼンツヴァイク曹長の応急手当で腕に添木を当てられた。<br>　腕を吊ると少しだけ楽になり、漸く大きな息を吐いた。</p><br><p><font size="3">　「参謀長閣下。額も大きく切れていますので、消毒いたします」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　どうやら、私は額もざっくりと切っていたらしい。<br>　気を張っていたからなのか全く気が付かなかった。<br>　曹長は手早くスプレーで傷を凍結させて消毒し、額に大きな絆創膏を貼って、更に包帯を巻こうとした。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「いや･･･包帯はいい」<br>　「･･･包帯は巻かれた方が良いです。閣下が思われている以上に傷が深いです。傷口が開いたら大変です。止血の為にも固定した方が良いです」<br>　「卿は医療の心得が･･･？」<br>　「いえ、特には。しかし、一通りの救命講習は受けていますし･･･。応急手当ぐらいは出来ます」<br>　「･･･あぁ、そうだな。では頼む」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　私がそう言うと、彼はまたしても手際良く包帯を巻いて、それから蒸しタオルを手渡してくれた。　<br>　片手では少し不自由だったが、それでも顔を拭くと、ほんの少しだけ生き返ったような気がした。<br>　シャトルは全速力で要塞内から脱出したが、脱出の間際に、シャトルのテレビ・モニターにポートの様子が映し出された。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「この映像は･･･」</font><font size="3"><br>　私は思わず呟いた。<br>　「どういうシステムか分かりませんが、このシャトルにはカメラが埋め込まれてます。相互確認の意味なんでしょうが、ポートの映像が入るようになっているんです。あぁ、この映像は･･･２号機のですね」<br>　そう言ったのは、操縦士のリヒャルト･ドレスナー中尉だった。<br>　･･･そして、私を含めて全員が愕然とする羽目になった。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　堂々たる大きさのシャトル２号機が、定員の半分ほどを乗せた時点で発進しようとした為に混乱が生じた。<br>　機体には、乗り損なった幾人もの人達が、蝉のようにしがみ付いていたのだ。<br>　やがて、閉じたハッチが再び開かれ、殺到する兵士達。<br>　先に乗っていた兵士の１人がレーザーナイフを振りかざし、あとから乗ろうとしていた兵士の腕を切り落とした。<br>　片手を失った兵士はバランスを大きく崩し、シャトル搭乗口から床に一気に転落。<br>　そのまま、丸太のように動かなくなった。</font></p><p><font size="3">　シャトル１号機のモニターに映し出されたのはその映像だった！<br>　我々は息を飲んだ。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「これは･･･」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　私はそれだけ言って口を噤む。</font></p><p><font size="3">　誰も映像を前に口を開かなかった。</font></p><p><font size="3"><br>　自分だけが助かりたい人間のエゴ。<br>　身体の震えが止まらない。<br>　やがて怒り狂った他の兵士が、レーザーナイフを持った兵士の顔面を撃ち抜く。<br>　モニター画面では分かりにくかったが、多分、ブラスターで撃ち抜いたのだ。</font></p><p><font size="3">　２号機は再びハッチを閉じて急速上昇を開始した。<br>　だが、今度は乗り遅れた兵士がハンド･キャノンをシャトルに向けて撃ち込んだ。<br>　操縦席辺りを鮮やかなオレンジ色の炎が包み込む。<br>　そして、そのまま轟音を立ててシャトルは爆発炎上した。<br>　･･･機体の爆発によって、映像はここまでだった。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「･･･今の爆発では･･･シャトルはもう･･･」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　何も映さなくなったモニターの黒い画面を前に、漸くドレスナー中尉がくぐもった声で呟いた。</font></p><font size="3"><p><br>　１号機のシャトルの全員が息を飲んで中尉を見た後で、互いに顔を見合わせた。<br>　私はまたしても暗澹たる気持ちに沈み込む。<br>　あまりにも凄惨な光景に、皆、暫く無言であった。</p><p><br>　考えれば考えるほど恐ろしい光景で、気持ちが萎えてゆく。<br>　私は見てはならぬ物を見てしまった悔恨を覚えていた。</p><p><font size="3">　このシャトルが無事に危険宙域を脱して、ミュラー提督の旗艦、｢リューベック｣へと向かっていると、ドレスナー中尉に言われても、私はろくに聞いていなかった。<br>　無言のまま、前を見据えていた。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「閣下･･･痛みますか？」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　私が無言なのを、痛みの為ではないかとローゼンツヴァイク曹長は思ったようで、｢痛み止めを処方しましょうか？｣と心配げに声を掛けてくれた。<br>　「いや･･･大丈夫だ」<br>　私はそう答えて目を閉じた。</font></p><p><font size="3">　助かった事が罪深い気がした。</font></p><font size="3"><p><br>　閣下を助けられず、前途有望な若手士官達を死に追いやったのは自分の責任のような気がした。<br>　･･･参謀長として、閣下にもっと進言していたら！！</p><p><br>　忘れよう、忘れようとしても、脳裏から離れない映像。<br>　そして、ふと、ある物語を思い出した。</p><br><p><font size="3">　レーザーナイフを持った兵士があそこでナイフを振るわず、秩序を保って幾人かでもシャトルに乗せていたら、彼等は助かったのだろうか？</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　私が士官学校に在籍していた頃に図書室で見つけて読んだ、その古典小説のタイトルは、「蜘蛛の糸｣と言った･･･。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><strong>Ｄａｓ　Ｅｎｄｅ</strong></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　ケンプ艦隊きっての慎重派の参謀長、フーセネガー中将が見たケンプの最期･･･。</font></p><p><font size="3">　追悼作になっているか非常に怪しいですが、淡々としたフーセネガーの語り口調は彼らしい？</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　彼はこの後、ミュラーにケンプの最期の言葉を伝えるのですが、それは、また後で･･･ですね。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　フーセネガーはケンプ艦体の数少ない生き残りで、この要塞対要塞戦の２年後には、フェザーン大本営情報主任参謀というのになって、『回廊の戦い』なんかに参加していたりします。（あ･･･これは原作に出て来ます）</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　タイトルに使ったのは、芥川龍之介氏の名作です。</font></p><p><font size="3">　原作の３巻を初めて読んだ時、｢これは“蜘蛛の糸”だな｣と思っていたので、思い切ってタイトルにしました。<br>　ただ･･･帝国では、お釈迦様は“大神オーディン”、極楽は“ヴァルハラ”と訳されてるんだろうな･･･。（それはそれで面白そう･･･？）<br>　主人公もベタに、カールとか、ハンスとか･･･になっていたりして。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　ケンプと一緒に、オリジナルのブルック少尉、副官のルビッチ大尉も殺してしまいました。<br>　ちょっと悲しいです。←なら、殺すなよ･･･後悔しても遅い･･･。</font></p><p><font size="3">　フーセネガー、ケンプ、ミュラー、ルビッチ以外はオリジナルです。</font></p><font size="3"><p><br>　ケンプ提督のご冥福をお祈りするとともに、彼のご家族にこの先、幸福が訪れますように･･･ううう･･･。</p><br><p><font size="3">　因みにこれを書いたのは2000年ぐらいだったと思う。<br>　うーん･･･10年ちょっと前ですか。</font></p><br><p><font size="3">　まだ１００のお題等に挑戦する前でね。<br>　何だか、ケンプがメチャ好きだった時代に書き連ねた話だったりします＾＾</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><br><font size="3">　<br>　</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p></font></font></font></font></font></font></font></font></font></font>
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<link>https://ameblo.jp/usake/entry-10783936814.html</link>
<pubDate>Sat, 29 Jan 2011 23:26:17 +0900</pubDate>
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<title>遭遇（ガイエスブルク要塞対哨戒艦隊）　後編</title>
<description>
<![CDATA[ <p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　<br>　宇宙暦７９８年(帝国暦４８９年）４月１０日。</font></p><font size="3"><p><br>　標準時間早朝、オースティン中佐はベッドから身を起こして顔を洗い、髭を整えて艦橋へ。<br>　マクレガー大尉は夜勤だった為、眠そうに何度も欠伸を噛み殺している。</p><br><p><font size="3">　「･･･何だか、眠そうだな」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　間抜け面の大欠伸に思わず笑ってしまうオースティン。<br>　マクレガーに声を掛けると、大尉は、また大欠伸をした後で、操作卓＜コンソール＞を叩く手を休めて、ゆっくり振り返り、肩を竦めた。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「おはようございます、艦長。艦長がお休みになられた後もバーンズ少尉の相手をしていたんですが･･･」<br>　「ほう。熱心だな･･･」<br>　「これが質問攻めにあいまして。疲れてしまいましたので、小官の裁量で仮眠を取らせました･･･」<br>　「仮眠･･･ね。それは構わんがすぐに起こせよ。休み癖が付いてはかなわん。･･･それで質問攻めとは？」<br>　「･･･士官学校も何を教えているんでしょうか？」<br>　「･･･ん？どうしたんだ？」<br>　「簡単な事を答えられないと思ったら、ここではどうでもいいような小難しい事を聞いてきたりで･･･」<br>　「まぁ、勉強と実地は違うさ。慣れるまでは仕方ない。それに、赴任してすぐこの勤務だしな」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　どうやら、バーンズ少尉は、実際の戦闘で宇宙に出るのはこれが初めてらしい。<br>　きっと張り切っているのだろう。<br>　初々しい･･･そして、自分にもそういう時分があったな、と、オースティンは少尉だった頃を考えてみた。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「それに、誰でも初めは･･･な。俺だって初陣の頃は、少尉と似たようなものだったぞ。貴官だってきっとそうだったと思うが･･･どうだ？質問で気を</font></p><p><font size="3">紛らわせていたのかもしれんだろうが？」<br>　「まぁ、そうですが･･･」<br>　「赴任して早々に･･･だからな。不安なんだろよ」<br>　「そりゃ、そうですが･･･。でも、質問攻めにあうのは、精神的に疲れますって･･･。お陰でこっちはグッタリで･･･」<br>　「まぁ、コーヒーでも飲んで･･･」<br>　「･･･もう、大量に飲んでいますよ」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　大尉は給茶機のインスタント･コーヒーを紙コップに注ぎ、流し込むように飲んだ。<br>　カップを握り潰してダスト･シュートに放り込む。<br>　ダスト･シュートの中は大尉の握り潰した紙コップだらけだ。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「･･･凄い量だな。紙コップもタダじゃぁないぞ。少しは遠慮して自分のカップを使ったらどうだ？」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　オースティンは「ケチ」ではないが、さすがにその量に呆れ返っていた。<br>　本当にダストシュートから、紙コップが溢れていた。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「じゃあ、そうします」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　オースティンは冗談のつもりだったが、大尉は真に受けた。<br>　本当に給湯室から自分の陶器のカップを持参し、また、コーヒーを注ぐ｡<br>　オースティンは、（参ったな･･･）と、顎に手を当てた。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「それにしても艦長。コーヒーを飲む以外に退屈しのぎもなくて。哨戒とは言え、平和ですね･･･」<br>　「･･･確かにな。だが、油断はするなよ」</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　この任務で、イゼルローンを出てから口をつくのはこの言葉ばかり･･･オースティンは苦笑した。<br>　カップ片手に大尉はゆっくりと席に戻り、計器を睨む。<br>　今のところは変化はないが、それでも計器から目は逸らない。<br>　オースティンではないが、確かに油断禁物だ。<br>　何度目かカップに口を付けた時、不意にモニターに不審なモノを発見した。</font></p><p><font size="3"><br>　マクレガーは慌てて操作卓＜コンソール＞の隅にカップを置いた。</font></p><p><font size="3">　･･･漸く、何かがあったようだ･･･。<br>　不謹慎だが、目が輝き、身体中にピリピリした緊張が漲る。</font></p><font size="3"><br><br><p><br>　「前方の空間にひずみが発生」</p><br><p>　しかし、マクレガー大尉は冷静さを失ってはいない。<br>　彼は、モニターを見つめながら、淡々と報告した。</p><br><p>　「何かがワープ・アウトしてきます。距離は３００光秒、質量は･･･」</p><br><p>　そこまで言いかけて大尉は固まってしまった。<br>　視線を投げかけたモニター画面上で、その物体についての計算がされているものの、俄かに信じ難い数値が並び始めたのだ。<br>　艦のコンピュータには絶対に狂いはないはずだが･･･これは！<br>　驚きのあまり、声が掠れて思うように出ない。</p><br><p>　「おい、どうしたんだ。報告を続けろ」<br>　「質量は･･･きわめて大･･･」<br>　「もっと正確に報告せんか！」</p><br><p>　オースティンは苛立ちのあまり、思わず怒鳴ってしまった。<br>　「きわめて大」とは、あまりにアバウトで、何が何だか分らないではないか。<br>　モニターを食い入るように見つめるマクレガー大尉。<br>　･･･モニターに映し出されたこの計算と数値が本当の数字であれば、それはとんでもない悪夢であった。</p><br><p>　（まさか、まさか･･･信じられない事だ！！）</p><br><p>　何度か咳き込んだ末に、彼は漸く声を張り上げた。</p><br><p>　「質量、約４０兆トン！戦艦などではありません」<br>　「･･･何だと！？」　</p><br><p>　今度はオースティンが愕然とする番だった｡</p><p>　質量４０兆トン！？<br>　一瞬聞き違えたのかと思ったが、顔面蒼白で首を横に振る大尉の様子に、それが現実だと悟る。<br>　一万隻の戦艦で構成された大艦隊ですら、ここまでの質量は無い･･･最悪だ！<br>　それも、艦隊等の集合体の質量ではなく、たった１つの質量がその数値なのだというのだから･･･。<br>　勿論、愕然としてばかりもいられない。</p><br><p>　「艦長！これは、計算間違いなどではありません！」</p><br><p>　マクレガーが喉を掘るような声で叫ぶ。<br>　オースティンは僅かな身震いの後、イゼルローンへの緊急報告を指示し、更に命令を下した。<br>　<br>　「急速後退しろ！時空震に巻き込まれるぞ！」</p><p><br>　一方、戦艦「ヒスパニオラ」の艦橋内でも同様の事が起こっていた。<br>　凄まじい振動で、指揮シートから、思いっきり投げ出されるギブスン。</p><br><p>　「･･････つぅ･･････一体何が起こって･･･」</p><br><p>　床に強かに打ちつけた側頭部を押さえて立ち上がる。<br>　こちらも、相手の質量に愕然として、イゼルローン要塞へ緊急報告するように指示すると、全艦に急速後退を命じた。<br>　とにかくこの場から急いで“逃げる”しかなかった。</p><br><p>　「･･･おい！もっとスピードは出ないのか！」</p><br><p>　指揮卓を思いっきり叩いて怒鳴る。<br>　だが、航法士官のベレンジャー中尉が、振り向きながら叫んだ。</p><br><p>　「これが、ギリギリなんです、艦長っ！」</p><br><p>　全艦、エンジンが許す限りのスピードで、異変の生じつつある宙域から必死に遠ざかろうとした。<br>　逃げるしかなかった･･･それも急いで！</p><br><p>　「要塞への報告はどうしたか！」<br>　「･･･か、艦長、妨害電波がひどくて、イゼルローンへ情報が送れません！と･･･とにかく後退しないと！！逃げましょう！」</p><br><p>　通信士官のブラウン中尉が、真っ赤な顔で喉を掘るように叫ぶ。<br>　必死に通信網を開こうとしているが、計器類が全く役には立たず、この状況では、通信ポッドを使える訳も無い。<br>　悲痛な表情で計器類と睨めっこするしかなかった。　　　　　　　　　　　<br>　この背筋が凍るほど恐ろしい状況を作り出したのは、目前に突如現れた、アレのせいに違いない。<br>　ギブスンは「悪夢だ･･･」と呟いた。</p><p><br>　スクリーンを睨み付けたオースティンは大声を張り上げた｡</p><br><p>　「な･･･なんという事だ！」</p><br><p>　各艦とも必死にスピードを出しているが、時空震の影響の為か、思ったほどスピードは出ない。<br>　最悪の場合は･･･。<br>　今回の哨戒に懐疑的だった彼の全身の血液を瞬く間に凍らせた。</p><br><p>　「とにかく後退しろ！出来るだけ遠くに！」</p><br><p>　オースティンは眩暈を覚えていた。</p><p><br>　全天スクリーンには同型巡航艦の｢グレムリン｣、｢ワイオミング｣等が見えるが、どの艦も動きが鈍い。<br>　･･･彼等にも、無事にこの宙域から脱出してほしくて、彼は心の中で祈った。<br>　突如、艦全体が激しく振動する。</p><br><p>　「大丈夫か！？」<br></p><p>　オースティンはそう声を発しようとした。<br>　しかし、見えざる手が、心臓を握り潰すかのような激痛が皆の身体を走り、苦痛の為に、悲鳴すら出なかった。<br>　そして、マクレガー大尉の操作卓＜コンソール＞の隅に危なげに置かれていたカップが床に落下。<br>　それは、異様な音を立てて粉々に砕け散った。</p><p><br>　それでも当初の目的･･･哨戒任務を、彼等は忘れた訳ではない。<br>　苦しい息の下でも、決してモニターから目を離す事無く索敵を続け、何とか、命からがら、全艦、危険宙域から脱出したのである。</p><br><br><br><br><p>　「ワープ・アウト完了･･･無事成功の模様です、閣下」</p><br><p>　空間の歪みが正常値に戻り、参謀長のフーセネガー中将は安堵した表情を浮かべる。<br>　そして、指揮席に座る司令官のケンプ大将を仰ぎ見た。</p><br><p>　「敵の哨戒部隊はどうした？」<br>　「･･･撤退した模様ですが」</p><br><p>　敵の哨戒艦隊は壊滅させられなかったが、ガイエスグルク要塞は、無事にイゼルローン回廊内へのワープに成功したのだ。<br>　銀河帝国軍は、かつて自分達の前線を守る要であったイゼルローン要塞を自由惑星同盟に奪われ、それを再奪取する為に作戦を練った。<br>　そして、こんなはるばるまで、同じ規模の要塞、ガイエスブルクをワープさせる作戦に出たのである。<br>　シャフト技術大将の考案であり、要塞の外周に１２機のワープエンジンを取り付けたのだが、まずは成功と言っても良い。</p><p>　この要塞の主砲である『ガイエス・ハーケン』は、イゼルローン要塞の主砲の『トゥール・ハンマー』に匹敵するほどの威力を持っており、互角ならば、十分な勝ち目はあるのだ。</p><p><br>　攻略戦に参加したのは、司令官のケンプ大将と副司令官のミュラー大将である。<br>　要塞の中に旗艦を収容してワープが出来るのだが、最終のワープの段階で、帝国軍の能力＜ちから＞を見せる為に、全艦隊を要塞の外側に配置して、要塞ごとワープしたのであった。<br>　現在、ケンプの旗艦の『ヨーツンハイム』の全天スクリーンには、真っ赤な巨大な要塞と、貴下の艦隊、そして、副司令官のミュラー大将の旗艦の『リューベック』と、彼の艦隊とか映し出されていた。　</p><p>　　<br>　「ふむ･･･小物は取り逃がしたか。奴等も索敵員なら、この事を･･･報告しているだろうな」<br>　「多分、パニックになっている事でしょう。まさか、自分達の鼻先に要塞ごと来るとは考えないでしょうし･･･」<br>　「･･･全くだな」</p><br><p>　帝国軍のカール・グスタフ・ケンプ大将は、無事にイぜルローン回廊に入れた事に、まずは満足したようだ。<br>　そして、腕を組んだまま、不敵な笑みを浮かべた。</p><br><p>　「閣下、副司令官のミュラー大将閣下からの通信です。･･･スクリーンを切り替えますか？」</p><p>　脇に控えていた副官のルビッチ大尉から、タイミング良く報告が入り、ケンプは大きく頷いた。</p><br><p>　「･･･うむ。繋いでくれ。ワープした事は喜ばしいが、それが最終目標ではないからな。気持ちを切り替えよう･･･」</p><br><p>　ケンプは、一瞬、ニヤリとした後で、急いで表情を引き締めた。</p><br><br><br><p>　「おい！要塞との連絡はついたのか！」</p><br><p>　ギブスンの問いかけは何度目か分からなかった。<br>　床に打ち付けた側頭部はまだズキズキと痛むが、痛みなどにかまっていられない状況である。<br>　問われる度に、｢ま、まだです！！｣と、否定的だったブラウン中尉が嬉々とした声を上げた。</p><br><p>　「あ･･･艦長、繋がりました！！」</p><br><p>　スクリーンに、イゼルローン要塞のオペレーターが現れる。<br>　ギブスンは何とか息を整えて報告を開始した。<br>　きっと、皆、驚くだろうと思いながら･･･。</p><br><p>　「本日、０７１２＜マルナナヒトフタ＞、本哨戒部隊は、敵要塞、及び敵の凡そ２万隻の艦隊と接触。･･･ワープアウトして出現した物体は、その形状からして要塞であり、“移動型要塞”と思われます」<br>　「移動要塞だと！？」<br>　「要塞の形状は球体、または、それに属するもの。材質は合金とセラミック。質量は概算で４０兆トン」<br>　ギブスンここで大きく息を吸い込んだ。<br>　「直径４０キロないし、４５キロ。その表面は、要塞全体を覆っている訳ではありませんが、真っ赤な流体金属層で覆われています」<br>　「･･･という事は･･･イゼルローンのような要塞･･･？」<br>　「･･･そうです。詳しい状況はまだ分かりませんが、形状と質量から、イゼルローン級の要塞主砲を持っていると考えられます」<br>　「た･･･大変だ！！すぐに司令官代理に報告する。哨戒部隊もすぐにイゼルローン要塞に帰投の事！！」<br>　「･･･了解」</p><br><p>　予想していたオペレーターの狼狽振りを見ながら、ギブスンは溜め息を付いて通信を切った。</p><br><p>　「全艦、急速前進！要塞まで逃げるんだ！」</p><br><p>　先程同様の猛スピードでイゼルローン要塞を目指した。</p><br><br><p><br>　この時点では、確かに帝国軍は、同盟軍に衝撃を与える事には成功していた。<br>　ガイエスブルク要塞と遭遇した哨戒部隊の報告は無事に司令部に伝わった。<br>　だが、ヤン不在の時に起こった如何ともしがたいこの事実｡<br>　謹厳な参謀長のムライ少将は、｢帝国軍は新しい技術を開発させたとみえる｣と生真面目に言い、要塞防御指揮官のシェーンコップ少将も腕を組んだ。<br>　しかし、吐き捨てた。</p><p><br>　｢スケールを大きくしただけのことだろう。それも、どちらかというと､あいた口がふさがらないという類だ｣</p><p><br>　帝国軍の行動を、馬鹿馬鹿しい見上げた努力と、呆れ顔である。<br>　キャゼルヌは、｢意表を突かれたこと、敵の兵力が膨大であること、これは確かだ｣と言ったが、「しかし、イゼルローン要塞が現在の同盟軍の要である以上、呆れてばかりもいられない」と困惑気味だ。</p><p>　第一、ヤンがここに不在なのは事実であって、呼び戻すにしても、ハイネセンからここまでは、実に３、４週間はかかるのだ。</p><p><br>　その不在の間、留守番の者達だけで守らねばならず、慌ててばかりもいられず、至急、首都ハイネセンに連絡を取った。<br>　査問会に出席しているヤンの召喚である･･･。<br>　ヤンを無駄にハイネセンへと呼び出しをかけた査問委員達が、要塞の危機に素直に応じてくれれば良いのだが。</p><br><p>　「多分、すぐにでも提督を解放するでしょうな。･･･よほどの馬鹿でない限りは。大体、イゼルローンあっての同盟ですからな」</p><br><p>　シェーンコップは不機嫌だった。<br>　ヤンを要塞へ送らねばならないのは、軍の上層部だって分かるだろう･･･それでも、開放しなかったら同盟も終わりだな･･･と、キャゼルヌも思った。<br>　キャゼルヌは司令官代理とは言え、自分が｢平時｣の司令官代理でしかない事を改めて痛感していた。</p><p>　このままでは、要塞砲同士の撃ち合いになるのは必至であった。<br>　そうなれば、いくら強固なこのイゼルローン要塞とて無傷では済むまい。<br>　そして、次第に現実味を帯びてきたその想像に、皆の背筋が凍り付いた。</p><br><p><br>　イゼルローン要塞は、帝国軍のケンプ提督の目論見通り、上を下への大パニックに陥っていた。</p><p>　だが、ヤンがハイネセンからイゼルローン要塞に戻って来た時･･･。<br>　まさか、帝国軍が惨敗するとは、ケンプ以下、この時は、帝国軍の幕僚の誰もが、まだ予想だにしていなかった･･･。</p><br><br><br><p><br>　<strong>THE END</strong></p><br><br><br><p><br>　ガイエスブルク要塞と同盟軍の哨戒グループの遭遇です｡<br>　今回の主人公はギブスン大佐とオースティン中佐(オリジナル)です。</p><p>　ギブスン大佐は原作ではＪ･ギブスンとあったので、ファーストネームを｢ジェラルド｣としてみました。<br>　そして、通称は、「ジェイ｣｡<br>　親友のオースティン中佐は｢ウィリアム｣にしたので、通称は「ビル｣です。<br>　･･･ふふっ！<br>　マイナー･キャラ故のお遊びが出来る訳ですね！<br>　でも、ビルなんて言うと、何だかお気楽なアメリカ映画みたいですが･･･。</p><p><br>　あ･･･他に登場するキャラも私のオリジナルです･･･。</p><p>　今回のは、オリジナルのオンパレードですね･･･それこそ艦名までもが。（ユリシーズ、コルドバ、ヒスパニオラ以外は）</p><p><br>　そして、ケンプ艦隊の登場です｡<br>　それと、参考になるかと思って見たＯＶＡ･･･今回の小説の参考に全くならなかったです。<br>　それよか、逆に腹が立ちました･･･。</p><p>　だって、ＯＶＡで登場する哨戒艦隊ってユリシーズなんだもん！<br>　貴重なギブスン大佐の出番を奪ってしまったのです～！<br>　まぁ、特に重要なセリフがあった訳ではないので、ユリシーズの哨戒って事に変更させられたんだな。<br>　これで、戦艦ヒスパニオラは出番はなくなり、哀れ･･･模型すらありませんです。</p><p>　ユリシーズのニルソン中佐も好きですが、ギブスン大佐の為に、苦肉の策で艦を故障させちゃいました･･･許せ、ユリシーズよ･･･。</p><br><p>　原作だと哨戒部隊は全滅･･･みたいな書かれ方をされてますが、ＯＶＡでは、遭遇したユリシーズはしっかりと生き残っていましたので、その部分だけを参考にさせて頂きまして、ギブスン大佐や他のメンバーも、結局、全員を助けてしまいました。</p><p><br>　そして、これが、後々、他のお話で生きてきます。(意味深でしょ？でも、たいした話ではないんだな、これがｗｗ）</p><p>　･･･ってな訳で、ギブスン大佐は、「ユリシーズの箱舟大作戦」にちょこっとだけ登場してます。</p><br><p><br>　　<br></p><p><font size="3"><br></font></p></font></font>
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<link>https://ameblo.jp/usake/entry-10782909843.html</link>
<pubDate>Fri, 28 Jan 2011 23:42:45 +0900</pubDate>
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<title>ヌスブロート･･･酸っぱさがたまりませぬ！</title>
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<![CDATA[ <br><br><br><br><br><p>　<font size="3">最近、輸入食材を扱うお店で、本場ドイツのブロートを幾つか食してみました。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　日本のパン屋さんで、「ドイツパン」として売られているモノは、確かにライ麦を使っているのですが、日本人の舌に合わせて、小麦の配合比率が高くて、確かに黒っぽくはあるけど、ブロートとは言えない気が。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　そんでもって、ライ麦１００％だと、まず･･･カタい。</font></p><p><font size="3">　ボソボソしている･･･。</font></p><p><font size="3">　そして、独特の酸味が･･･。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　本場のは･･･ライ麦１００％なんてのは当たり前。</font></p><p><font size="3">　勿論、小麦が配合されたモノもありますが、ライ麦１００％はツワモノです･･･その酸っぱさが、半端じゃないので。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　でも、慣れちゃうと、意外にも美味しいんですよね･･･そんでもって、かたいから･･･ずっと噛んでる＾＾＠</font></p><p><font size="3">　あまりにも酸っぱいので、お口の中がキューってなってしまう事もありますが、何だか好きです。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　最近、食べてみたのは、「ヌスブロート」と「プンパーニッケル」と「ロジーネンブロート」です。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　その中でも、「ヌスブロート」の酸っぱさは半端じゃないです。</font></p><p><font size="3">　でも、アーモンドやヘーゼルナッツなどの木の実がふんだんに入っていて、美味しいです。</font></p><p><font size="3">　スライスされているのが３枚入って３００円前後ですが、最初は、高いなぁ･･･って思ったのですが、他に売っている所が殆どないので、酸っぱいのが食べたくなったら、駅ビルまでダッシュ！！です。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　「プンパーニッケル」は酸っぱさは、「ヌスブロート」よりも穏やかです。</font></p><p><font size="3">　ライ麦が詰まっている感じです。</font></p><p><font size="3">　食べやすいです。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　あと、「ロジーネンブロート」は、３種類のレーズンが入っています。</font></p><p><font size="3">　レーズンが甘さを出していますが、砂糖などは一切入っていないので、やっぱり酸っぱい･･･そして、カタイ。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　フランスパンは、表面が固いだけですが、ドイツパンは、もう全体が硬くてボソボソ･･･甘さが全くなくて酸っぱいんですが、食べ慣れるとやみつきです。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　ブルーチーズに匹敵するほど、クセがありますが、私は好きです＾＾＠</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p>　</p>
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<link>https://ameblo.jp/usake/entry-10781933589.html</link>
<pubDate>Thu, 27 Jan 2011 23:54:32 +0900</pubDate>
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