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<title>ぺんてる ビクーニャ公式ブログ（仮）</title>
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<description>～世界一のなめらかさ。～油性ボールペン【VICUNA ビクーニャ】をご紹介します！　ビクーニャは「美しいボディ」「美しいインキ」「美しい書き味」の３つの美でできています。</description>
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<title>引越しのお知らせ</title>
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<![CDATA[ <p><font size="2">さて、突然であるが、当「ぺんてる ビクーニャ公式ブログ（仮）」はあくまでも（仮）の存在であって、公式に認められているのだかいないのだか、会社がやっているのだか個人がやっているのだか、というややアンダーグラウンド的なブログであったのであるが、この度、正式に公式ブログとして認められる運びとなった。めでたいことである。たぶん。</font></p><p><font size="2"><br></font></p><p><font size="2">ブログを書いている本人も知らぬ間に、着々とビクーニャ公式ブログの開設準備は進められ、そして現在。こんな内容が連載されるにはややためらうほどの、ちゃんとした正統なビジネスブログっぽいカチッとしたクールなデザインの公式ブログがスタートした。アドレスも一新である。</font></p><p><font size="2"><br></font></p><p><font color="#800080" size="2">ぺんてる ビクーニャ公式ブログ<br></font><a href="http://ameblo.jp/vicuna-pentel"><font color="#800080" size="2">http://ameblo.jp/vicuna-pentel</font></a></p><p><font size="2"><br></font></p><p><font size="2">すでに過去の記事は移行してあるが、こうしてみると、本当に外見と中身のギャップが激しすぎて困るね。こんなので公式ブログにしてしまった良かったのかなあ。</font></p><p><font size="2"><br></font></p><p><font size="2">ともかく。そうしたわけで、これからは新・公式ブログの方で引き続き、更新が行なわれる予定である。こういうときこそ、この文句で締めるのが適当だろう。</font></p><p><font size="2"><br></font></p><p><font color="#ff1493" size="2">サンダーたちの冒険は始まったばかり！</font></p><p><font color="#ff1493" size="2">ビクーニャ先生の次回作にご期待ください！</font></p><p><font color="#ff1493" size="2"><br></font></p><p><font size="2">──それでは、新ブログにて。</font></p>
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<link>https://ameblo.jp/vicuna0222/entry-10518215137.html</link>
<pubDate>Mon, 26 Apr 2010 09:26:05 +0900</pubDate>
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<title>ビビビ・ビクーニャ！ #026</title>
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<![CDATA[ <p>それからが大変だった。<br>リノさんが俺をどこに連れて行ったかといえば、それは──文具売り場であった。一店舗だけではない。店を出たらまた次の店へと、およそ普通の市民としてはありえないだろうコースをたどり、延々と筆記具コーナーを見物したのだ。休憩、と言ってカフェに入って一息、なんてこともなしに、ずっと。飽きもせずに、何時間も。</p><p><br></p><p>今まで、どう間違えても、文具売り場めぐりツアーなんて愉快なプランを一度たりとも実施した経験のない俺としては、まず、街のあちこちで文具が売られているという事実、それ自体が新鮮な発見だった。</p><p>先に「文具店めぐり」ではなく「文具売り場めぐり」と言ったように、文具は専門店以外にも、あちこちに売り場を持っている。小さな文具店から、全国チェーンの雑貨店、デパート、書店、コンビニ、ドラッグストア。コーナーの大小はあれども、基本的な筆記具は押さえられていて、だからこそ我々は普段、出先でうっかりペンがないよというときにだって、慌てず対処することができるというものだ。</p><p><br></p><p>そして、ワンフロアすべてが文具コーナー、というような広大な売り場は、改めて見ると、すさまじい種類の競合品がひしめきあっている戦場なのだった。意識しなければ、同じようなペンが棚に並んで、特に目を留めることなく通り過ぎてしまう場所。しかしながら、何らかの目的をもって、たとえばある特定の１本のペンを探すとなれば、たちまち各メーカーの各製品の各色のバリエーションあふれる大海に放り込まれ、のまれてしまう、底知れぬ場所。<br></p><br><p>人は、意識せずとも、見慣れたものに目がいってしまう性質があり、だから我々は人ごみの中から顔見知りを見つけることができるわけであるが、シャープペンシルの棚からジェイクラブシャープペンシルを探すのは、東京ドームの満員の観客席からクラスメイトを探すようなものだといっても過言ではない。過言かもしれないが、気分的にね。<br></p><br><p>ところで、俺は７年前の.e-Tintを除いて、筆記具の衝動買いをすることはなく、いつもマイ定番を指名買いするという方式を貫いていた。新製品が出ていないかなあと思って売り場をうろつくことはなく、よりよいペンを求めて、目に留まったものを試し書きしてみる、なんてこともなかった。</p><br><p>しかし、そういう俺とは違って、売り場ではじめて購入の意思決定をする人々も、もちろんいるのであって、いるどころか多数派なのかもしれなくて、だとしたら、これだけの種類の中から１本を選ぶ決め手はいったい、何なのだろうか。</p><p>全種類を端から試すのは物理的に難しそうだから、まず手に取るかどうか、そして試し書きしてみるかどうか、比較してみるかどうか、などと段階的に選別が行なわれているはずであって、その判断基準とは、いかなるものなのだろうか。</p><p><br>どのようにして、選んでいるのか。<br>──選ばれるためには、どうしたらいいのか。</p><br><p>「なにぼーっとしてんのサンダー、こっちこっち！」</p><br><p>珍しく、ぺんてる社員っぽく販売戦略に思いを馳せかけてみたりしたというのに、場をわきまえない元気な声によって雲散霧消である。世紀のアイデアが、ビビビッと浮かぶところだったかもしれないシーンで、まったく罪な先輩だ。まあ、ぼーっとしていたのは事実ですよはい。同じようなものの延々とした繰り返しっていうのは、催眠状態を誘うものなのです。</p><p><br>呼ばれるままに、油性ボールペンの一画へと向かう。これまで、あまりまじまじと見つめたことはないコーナーであったが、周囲を見回して、俺は思わず嘆息していた。</p><br><p>「よくぞ、こんなに……」</p><br><p>物珍しげにあちこちに視線を向ける俺の挙動に、リノさんはあきれたようにつぶやく。</p><br><p>「ふつう、メーカーに入ったら、売り場を気にして他社製品にも詳しくなるものなんだけどねえ。文房具屋さん、行かないの？」</p><br><p>「特に……興味はないです。自社製品は覚えましたけど」</p><br><p>「まあ、そのうち自然と詳しくなるわ。イヤでもね」</p><br><p>気のせいだろうか、最後の一言に妙に力を込めて言われた気がする。「油性ボールペン嫌い」発言が未だに尾を引いているのかもしれない。いや、そんな積極的に嫌いとか、そういうことはないんですけどね、なんて今更言うには遅すぎる。もう油性嫌いキャラをつき通すしかないんじゃないか俺。それってかなり異端じゃないか。先が思いやられるね。</p>
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<link>https://ameblo.jp/vicuna0222/entry-10515703603.html</link>
<pubDate>Fri, 23 Apr 2010 12:30:55 +0900</pubDate>
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<title>ビビビ・ビクーニャ！ #025</title>
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<![CDATA[ <p>月曜日から、カレンダー通りに５日間の勤務。そして今日は、待ちわびた休息、土曜日である。</p><p>思い返せば、大学時代は週３日登校しかも午前中のみ、みたいなものだったから、平日も休日もあまり気にしていなかったけれど、土曜日というのはこんなにありがたいものだったのだなあ、と社会人としての実感をかみしめるばかりである。</p><p>翌日も休みというのが、また日曜日にはない良さだね。ちょっとした小旅行もできてしまいそうだよ。まあ俺の場合は、あえて家でゆっくりと時間を過ごすことこそ、最高のぜいたくだと信じているけれど。８月の炎天下なんて、わざわざ好きこのんで体感せずとも、空調の効いた快適な室内から、他人事のように眺めるだけで十分だ。</p><br><p>……などという、気分でいたというのに。</p><p>土曜日は聖域であると、信じて疑わなかったのに。</p><p>朝っぱらから、俺は休日出勤モードであった。断っておくが、別にワーカホリックというわけではない。いわば、つきあい残業ならぬ、つきあい出勤みたいなものだ。なんだろうな、この社会人っぽさ。</p><p><br>実際、昨日の業務時間終了までは、こんなことは予定にはなかったのである。さて週末はのんびりとテレビ見て雑誌読んで、普通にだらだら過ごすか、という魅惑の娯楽タイムスケジュールが、俺の脳内で着実に組み上げられていた。<br>そのささやかな夢想をぶち壊しにしたのは、言うまでもなくリノさんであって、彼女は俺の肩をとんとんと叩くと、当たり前のような口調で、「明日、12時。ヒマな大学生っぽい格好をして駅に集合ね！　昼食は済ませてくること！」とのたまった。そして俺が何か言おうと口を開く前に、「じゃ、お先に～」とさっさと職場を後にしてしまったのだ。</p><p>ちょっと待ってくれ、俺の優雅なる週末の予定はどうなるんだ。何で、もう当たり前に了承した、みたいな流れになっているんだ。そのコスチューム指定は何なんだ。</p><p>言いたいことは次々と浮かんで尽きなかったが、すでに言葉のキャッチボール相手はいない。投げることのできなかった球を、俺は胸のうちに飲み込むほかなかった。</p><br><p>そして土曜。</p><p>現在時刻、12時。見上げれば、爽やかな夏の青空が広がっている。世間は夏休み真っ盛り、開放感あふれたいい笑顔ではしゃいでいる地元の小学生たちがうらやましいぜ。存分に少年時代を満喫するがいい。俺は仕事に励むからな。やれやれ、俺もできることなら、ずっと大好きなオモチャに囲まれた子どもでいたかったものだ、なんて現実逃避したくなるのも仕方がない。</p><br><p>しかし──とはいえ。</p><p><br>急な呼び出しでありながらも、そう悪い気分ではない、というのも確かである。眩しい太陽に照らされて、鮮明さを増した街の景色を眺めて、俺は思う。普段の土曜日だったら、間違いなく家の中でクーラーかけて、何も起こることなく怠惰に過ごしていたであろう、こんな日に、外に連れ出してもらえたことは、素直に感謝すべきことかもしれない。どうせ、だらだらとして、妹にさげすまれ、何となく一日を終えるだけなのだから。改めてみると、なんだかとても無駄な人生を送っているっぽい描写だなこれ。</p><p><br>それにしても、なぜ研究所ではなく、駅に集合なのだろう。なぜ、「オフの日の社会人っぽい格好」ではなくて、「ヒマな大学生っぽい格好」とのご指名なのだろう。いったい、どんな仕事が待ち受けているのだろう。<br>あれ、というか、今まで何の疑問も抱いていなかったが、もしかしてこれ、呼び出されたの俺だけ？　おーいシオさん、いるなら出てきてください。と、俺が周囲を見回したとき。</p><br><p>「やほーサンダー！　遅れず来たのね感心だわ！　社会人は時間厳守しないとね！」</p><br><p>陽気な声は、だいぶ遠くからリアルタイムで近づいてきて、頼むから公共の場でその愉快なあだ名を叫ぶのはやめてくれと思いつつ、俺は振り返った。<br>そこには、もちろんリノさんが立っていて、いつもどおりのポニーテールで、ただし、今日は白衣なしバージョンであった。当たり前か。休日らしいカジュアルファッションは、普段が「化学部の高校生」だとすると、今日は「休日の高校生」といったところだ。そのまんまだな。</p><br><p>「それじゃ行くわよ！　ついてらっしゃい！」</p><br><p>宣言すると、リノさんは迷いなく歩き出した。俺はまだ行き先も目的も聞いていないわけだが、説明は一切なしなんですね。まあ、たとえ説明されたところで、「それならやめます」なんて、言えるはずもないのだけれど。残念ながら、下っ端の俺には、先輩に抵抗するすべはない。<br>それに。<br>行き先も目的も聞いていなくても、俺は自分から、ここに来たわけだし。</p><br><p>「サンダー！　迷子になるわよ！」</p><br><p>かなり先の方から、振り返って叫ぶリノさん。わざとやってるんじゃないかと思うね、この人。ぼやぼやしていると、何度でも繰り返し呼ばれそうなので、通行人の方々の好奇の視線を感じつつ、俺は急いで、リノさんのもとへと走ったのだった。</p><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/vicuna0222/entry-10515130226.html</link>
<pubDate>Thu, 22 Apr 2010 12:23:52 +0900</pubDate>
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<title>ビビビ・ビクーニャ！ #024</title>
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<![CDATA[ <p><br>「それから、完成度を高めるべく、NAITは試行錯誤を重ねていたよ。その最中の2006年には、競合他社から、コンセプトを同じくする油性ボールペンが発売されてね……リノたちは社内で散々に否定されたわけだが、実際、よく売れているようだな」</p><br><p>店頭に行ってみるといい、きっと良い位置に陳列されているから、と成川さんは言って、皮肉げな微笑を浮かべた。</p><br><p>「この試作品と、同じように、なめらかな油性ボールペン……それが『低粘度』というジャンル、ですか」</p><br><p>「まあ、『同じ』であるかどうかは、実際に試して確かめてもらいたいところだがね。書き味をなめらかにするために、インキの粘度を下げるのは、分かる話だろう？　いま低粘度というと、せいぜい従来の油性ボールペンの1/10程度の粘度──だがそれも、これが世に出れば変わる」</p><br><p>静かに言葉を継ぐ成川さんは、膝の上に組んだ指に、わずかに力を込めたようだった。</p><br><p>「──変えてみせるさ」</p><br><p>視線を真正面にすえて、彼女は、言い切った。</p><br><p>……この７年間。<br>NAITの面々が、リアルタイムに変化していく市場の状況を、どう捉えていたのかは、知る由もないけれど。<br>他社の低粘度油性ボールペンが市民権を得ていくのを見て、どう感じていたのかは、知る由もないけれど。<br>現状のレベルで妥協してでも、即座に対抗品を出す、なんていう道を、彼らはとらなかった。<br>まるで、何事もなかったかのように。<br>「これまでにない油性ボールペンをつくる」ことだけを信念として。<br>実直に、慎重に、研究は続けられ──そして現在。</p><br><p>2009年。<br>その新製品は、ようやく、製品化の検討の場に登場することになった。「いけるはずだ」という、ある確信をもって。かつて果たせなかった思いを、もう一度、今度こそ、実現するために。<br>森野さんと成川さんにとって、これは６年前の「やり直し」なのかもしれない。先ほど、両者の間に交わされた視線の意味が、少しばかり、理解できた気がした。</p><br><p>感傷的な沈黙を振り払うかのように、成川さんは「……とまあ、昔話はこんなところで」と軽い調子で手を打った。</p><br><p>「そういうわけだ。再び試作品でモニター調査を行ない、会議にかける。流れは同じで、できれば違う結論が出てほしいところだがね」</p><br><p>それじゃ、そろそろ失礼するよ、と言って荷物を引き寄せ、成川さんはベンチを立った。半分ほど残っている玄米茶をバッグに入れ、代わりに空のペットボトルを取り出す。──ミネラルウォーターだ。それも、メジャーな銘柄ではない。<br>キャップとボトルをそれぞれの回収ボックスに投げ込むと、彼女はこちらに向き直って、</p><br><p>「玄米茶もいいものだな」</p><br><p>と、飲料会社のCM並みにキマった表情で言い残し、足音を響かせながら、華麗に立ち去った。</p><br><br><br><p>──ボックスに回収されたペットボトルキャップは、業者に渡され、リサイクルされ樹脂となり、それをぺんてるが絵の具キャップの材料として買取り、代金の一部が、世界の子どもにワクチンを届ける活動にあてられる。</p><p><br>回収ボックスに取り付けられた、そんな解説パネルの文字列の上に、俺は意味もなく視線をすべらせつつ、今の話を胸のうちで繰り返し再生していた。もう用は済んだのだから、早く持ち場に戻るべきだと、分かっていたけれど。６年前のこととはいえ、こんな話を聞いて、まだ自分の感じたことの整理もできていないままに、リノさんたちの所へ戻ったら──いつもどおり、普通になんて、ふるまえる自信はなかった。</p><br><p>玄米茶のキャップを、開けては閉める。単調な動作を何回か繰り返した後で、俺はようやく、平常心にて通常業務に戻ったのだった。</p><p>しばらく席を外してしまった俺を、しかし森野さんは、きわめて寛容かつにこやかに迎え入れた。</p><br><p>「おかえり、サンダー！　で、日本橋スイーツは？　いつ案内してくれるって？」</p><br><p>キラキラと目を輝かせて問うリノさん。関心はもっぱらそっちなんですね。心の中でため息をつくと、俺は成川さんとの雑談を思い返した。</p><br><p>「……えー、確か鯛焼きの四天王がどうとか、一匹ずつ焼くから養殖じゃなく天然モノがなんとか、とか……」</p><br><p>実にあいまいな答えであったが、リノさんは即座に思い当たったらしく、「くうぅぅぅうう……まったくあいつは！」と、心の奥底から「してやられた」感たっぷりに唸った。そして、勢いよくポニーテールを跳ねて顔を上げると、天を仰ぎ、</p><br><p>「とっくに知ってるわよ！　行ったわよ！　並んで買ったわよ！　おいしかったわよ！」</p><br><p>と両手を広げて叫んだ。</p><p><br>……やれやれ。</p><p>せっかく、昔話を聞いて、久々に心を動かされた後だというのに──そんなことは関係なく、やっぱり、リノさんはどこまでもリノさんのようだ。<br>そんなにおいしい鯛焼きなら、俺も一度、食べてみたいものだなあ。そんな、ゆるい感想を抱くくらいが、ここは適当なのかもしれない。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/vicuna0222/entry-10514044013.html</link>
<pubDate>Wed, 21 Apr 2010 12:55:44 +0900</pubDate>
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<title>ビビビ・ビクーニャ！ #023</title>
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<![CDATA[ <p><font color="#800080">しょっぱなに、この衝撃的なアンケート結果を見た後で、出席者から肯定的な意見が上がるはずもない。あの円グラフが全てを物語っているじゃないか、と言われれば、それまでなんだ。データが提示されると、人は簡単に流される。君も覚えておくといい。<br>その場で重役に配布された試作品の評価も、散々なものだったよ。８割どころではない、「とても嫌い」以外のコメントが出てこないくらいの調子だった。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「こりゃあ売れないね。個人的にも、こんな得体の知れない書き心地は嫌いだ。新油性ボールペンだって？　まったく、ふざけとる」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">相手にしていられない──と、そう評したのは、黒岩取締役。商品企画本部長だ。<br>開発側から上がってきた新技術を、実際に商品化へと進めるためには、必ず彼の承認を得なければならない。そういう人物からの、否定の言葉だった。これが何を意味するかは、君、説明するまでもないだろう？　</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「こんなもん、ボールペンとはいえんよ」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">言って、黒岩取締役は、ぽいとペンを放り投げた。<br>リノをはじめとするメンバーたちが、自信をもって新開発のインキをセットした、試作品第一号は、あまりに軽い音をたてて床に落ち、転がって、止まった。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「君たち、もっと真面目にやってくれんかね。ネイトだかナイトだか知らないが、遊びじゃないんだ。そんな集まり、いっそ解散──」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">沈黙するNAITメンバーに、黒岩取締役が決定的な言葉を投げつけかけ、瞬時に反応したリノが、思わず立ち上がって反論しかけた、その時。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「お待ちください。社長からのメッセージが届いています」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">割って入ったのは、代理人として出席していた社長秘書だ。冷静な声で場を鎮めると、スクリーンに接続されたPCを手早く操作する。<br>危うく、研究所側と本社側との全面衝突が繰り広げられるところだった、その絶妙のタイミングだった。場の全員が口をつぐみ、何事かと画面を見守る中、社長からのメッセージが表示された。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">『私は、面白いと思います』</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">これが、最初の一言。<br>新たな着眼点として評価できる。そう、社長の言葉は続いた。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">『ただし、このままでは、商品化にはほど遠い。これを改良し、従来の油性ボールペンを超える新製品であると断言して市場導入できるよう、さらに開発を続けてください』</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">その言葉によって、ひとまず、プロジェクトは解散をまぬがれた。黒岩取締役は、まだ納得のいかない渋い表情をしていたが、社長の言葉にあえて反対することはなかった。<br>だがね、社長のお墨付きを得たといって喜ぶ話では、これはないんだよ。このときのNAITは、実際のところ、解散寸前でなんとかこらえたというだけのことであって、何ら事態は好転したとはいえない。重役たちの前で、試作品はさんざんに否定されたからね。今後いかなる改良を施しても、いっそうに厳しい目で見られるであろうことは確かだった。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">先行きの見えない不安。それを開発陣の内に残したまま、会議は終了した。私はリノが心配だった。黒岩取締役に対峙したとき以来、彼女は固く唇を結び、拳を握って、ずっとうつむいていたからだ。周囲が次々に席を立って、会議室を後にしても、一人そのままで。<br></font></p><p><font color="#800080">声をかけるのを、ためらわなかったといえば、うそになる。アンケートを実施し、発表したのは私なのだから。どうしようもないこととはいえ、その私なんかに、彼女はなぐさめられたくなどないだろう。<br>それでも、放っておくのはなおのこと悪い。だから、できるだけそっけなく、一声かけたんだ。まったく、同期の顔色をうかがうなんて、私も昔は若かったものだね。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「リノ。……皆、行ってしまったぞ」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">それを、きっかけにして。あるいはリノが、抑え込んでいた感情を爆発させるのではないかと、私は思った。怒りをあらわにするか、悔し涙を落とすかと、状況に応じてのフォローの言葉も一応、考えていたよ。仮にもマーケターだからな。<br>しかし、リノの反応は、そんな私の予測を軽く、裏切った。<br>ふと、彼女は笑みを浮かべた。そして、はっきりと、心なしか嬉しそうに、こう言ったんだ。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「……良いじゃないの。これは良いわ！」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">そして、気持ち良いくらいの勢いで、机をばんと叩いて立ち上がった──</font></p><p><font color="#800080">──正直。<br>こいつは、すごい奴だと、私は思ったよ。</font></p><br><br><p><br>……成川さんは、そこで一口、玄米茶を流し込んだ。<br></p><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/vicuna0222/entry-10512387444.html</link>
<pubDate>Tue, 20 Apr 2010 12:00:00 +0900</pubDate>
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<title>ビビビ・ビクーニャ！ #022</title>
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<![CDATA[ <p><font color="#800080">NAITの一員とはいえ、私は本社に属するマーケターだから、リノたち開発側の主観がどうだったのか、実際のところは、分からない。その点を差し引いた上で、まあ、聞いてくれ。６年前、なにがあったのか。</font></p><br><p><font color="#800080">先ほど言ったように、何を作るかも決まっていない中で、「NAITプロジェクト」は発足した。初めて表舞台に登場するのは、発足から１年後。2004年のことだ。リノを見れば分かると思うが、特に探究心の強いメンバーで構成されていたためだろう、NAITは、早速、新インキによる油性ボールペンの試作品を完成させていた。</font></p><p><br><font color="#800080">「何か新しいインキをつくる」──なんて深遠で、あいまいな課題だろうね。しかし、彼らは最初の答えを出したのだ。</font></p><p><font color="#800080">きっかけは、油性ゲルの研究だった。水性ゲルインキは知っているだろう？　君のお得意の、ゲルインキボールペンだ。試作した油性ゲルは、油性なのに、ゲルインキのようななめらかさを持つ──まさに、世の中にない新しいインキだった。このインキ自体は実用化には至らなかったのだが、後の彼らに及ぼした影響は計り知れない。<br>ここからだったよ。彼らの中に、「なめらかな油性インキ」という方向性が定まったのは。組成は従来の油性ボールペンのインキと同様で、かつ、なめらかさを究める、というね。</font></p><br><p><font color="#800080">その研究メンバーには、もちろんリノもいて、「これはいけるわ！」と言ったかどうかは知らないが、自信満々であっただろうことは疑いようがないな。彼女はいつも前向きに堂々と仁王立ちだからな。</font></p><p><font color="#800080">１年で目指すものができあがってしまって、しかもそれは文句なしに「新しいインキ」で──まったく、うそみたいに順調な話だと思わないか。本当に、ここまでは何も問題はなかった。</font></p><br><p><font color="#800080">その試作品を預かり、社内モニター調査を実施したのが私だ。調査は簡単なアンケートで、試作品を使ってみて、「好き」か「嫌い」かを５段階で問うというシンプルなもの。<br>当然、「好き」が圧倒的多数を占め、この結果を後ろ盾として重役会議にて製品化を提案、満場一致で可決され、次のステップへ進む──そういう展開になる、はずだった。少なくとも、開発メンバーは、そう信じていた。それだけの、自負があった。</font></p><br><p><font color="#800080">中央研究所にて開かれる、定例の重役会議は知っているか？　社長も本社のPCで中継を視聴する、極めて重要なこの場において、NAITの研究成果はお披露目となった。<br>リノも、「いよいよだわ！」といって、いつになくはりきっていたな。</font></p><p><br><font color="#800080">しかし、モニター調査の結果を発表すべく、スクリーン前に立った私は、とても──そんな気分ではいられなかった。この場で初めて発表する、自分の集計した資料が、どういう結果をもたらすのか、もう分かっていたから。</font></p><p><br><font color="#800080">「……リノ。悪く思わないでほしい」</font></p><p><br><font color="#800080">直接に、伝えることはできなかったけれど。心の中で、私は謝っておいたよ。そんなことをしても、何の意味もないのに。</font></p><br><p><font color="#800080">確か、君は心理屋だったな。知っているだろうが、一般に、５段階評価では、真ん中にあたる「普通」あるいは「どちらでもない」という項目の回答者が最も多くなる傾向がある。両端の２つは、よほどのことでなければ、選択されないといっていい。<br>まして、油性ボールペンの書き味を問う設問だよ。世に出回っている油性ボールペンの書き味に、大差のないことを考えれば、いくら新開発インキとはいえ、そう大きく好き嫌いは分かれまい。誰もがそう予測していた。この新油性ボールペンがいかに画期的であるかを、一番理解していた、NAITの面々でさえもね。<br>しかし──そんな彼らの予測に反して、スクリーンに映し出されたのは、一種異様とさえいえる集計結果だった。まあ、それをやったのは私なのだが。</font></p><br><p><font color="#800080">「とても好き」「とても嫌い」が、ほぼ８：２で、きれいに円グラフを２分していたんだ。中間の評価は、ほとんどない。</font></p><br><p><font color="#800080">予想外の結果に、一瞬、開発メンバーは歓声をあげかけて、そして、次の瞬間に、己の目を疑った。<br>８割を占めていたのは、「とても好き」ではなかった。「とても嫌い」の方だったからだ。<br>言葉を失う、とは、まさにこういう場合のことを指すのだろうな。</font></p>
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<link>https://ameblo.jp/vicuna0222/entry-10512371021.html</link>
<pubDate>Mon, 19 Apr 2010 12:01:28 +0900</pubDate>
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<title>ビビビ・ビクーニャ！ #021</title>
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<![CDATA[ <p>「ろ──６年、前？」</p><br><p>「そう、まだ世の中に『低粘度油性ボールペン』なんて概念がなかった頃。リノたちは本当、すごいよ。……今にして思えば、それが逆効果に働いてしまったわけだが」</p><br><p>最後のほうは、特に聞かせようと思って紡がれた言葉ではなかったようで、成川さんはどこか遠い目をして口をつぐんだ。</p><p><br>７年間の研究の、１年が経ったところで──初の「なめらかな油性インキ」は、できあがっていた。<br>それでも。<br>６年前に、このインキを使った新製品が、世に出ることはなかった。<br>それが、何を意味するのか、なんてことまでは、俺の考えの及ぶところではない。<br>ナルカワさんの言う、「逆効果」がいったい、何を意味するのかも、分からない。</p><p>分かることといえば、何も分からなくても分からないなりに、驚いたり感銘を覚えたりすることはできる、ということだけだ。</p><br><p>初耳のことに「へぇー」というような顔をしている俺の態度に、妙なものを感じたのだろう。成川さんは、訝しげにこちらを見つめる。</p><br><p>「聞いていないのか？　それなら、もしかして、君は『ネイト』が何かも知らないということか？」</p><br><p>「はぁ。それは何でしょうか」</p><br><p>「……ちょっと確認。現在の低粘度油性ボールペン市場の動向については、把握しているな？」</p><br><p>頼むよおい、といった表情で問うナルカワさん。</p><p>そう言われましても、と戸惑う俺。</p><br><p>「あの……『低粘度』っていうのは、どんな……？」</p><br><p>そして俺は、人がリアルに「だめだこいつ早くなんとかしないと」と思ったときにどういう表情の変化を見せるのか、という貴重なシーンを、目の前で独占的に鑑賞することとなった。</p><br><p>「いやはや……確かにリノは『あいつ油性インキのこと何も知らないのよ』とか言っていたが……そりゃあインキのプロフェッショナルの彼女から見れば、誰もが素人扱いになってしまうだろうと、私はそういう理解をしたのだが……なるほどね」</p><br><p>「なるほどね！」という爽快な様子にはあまり見えなかったが、独り言のうちに、成川さんは何事かを納得したらしい。彼女の頭の中で展開されているとみえる論理に、何度か小さくうなずく。<br>そして、「隠す必要もないだろうに」と言って、彼女は説明してくれた。「ネイト」はイコール、「NAIT」であること。そのNAITとは何であるかというと、</p><p><br>N＝なにか<br>A＝新しい<br>I＝インキを<br>T＝つくる</p><p><br>以上の略語。異議は受け付けません。</p><br><p>「すなわち、NAITプロジェクト。今でこそ、リノやイチギの面々、商品部にマーケティング部からメンバーを集めた一つの企画となっているが、決して、順調に進んできたプロジェクトとはいえない。暗中模索、試行錯誤。まあ開発っていうのは、おおむね、そういうものではあるけれどね」</p><br><p>成川さんの話によると──プロジェクトが立ち上げられたのは、７年前。彼女と森野さんは、数少ない、初期からのメンバーだという。その時の彼らの使命は、本当に、「何か新しいインキをつくり、油性ボールペンの新製品を出す」ということであったというから驚きだ。「何か」って、そりゃ少々あいまいすぎないか。<br>しかし──そんな、自由度の高すぎるでたらめな課題こそ、あの人が一番、本領を発揮する適所であるような気がする。</p><br><p>「中心は、リノ。彼女から始まって、もう７年間、我々は追い求め続けているんだ──世の中を変えるほどの、驚きと、感動をもたらす──新油性ボールペンを」</p><br><p>７年続いてきた、プロジェクト。６年前、なぜか発売されなかった新製品。そこには、きっと、俺みたいな素人には考えもつかないドラマが繰り広げられていて──新入りごときでは、何の役にも立てないに違いない。だから、１ヵ月以上を過ごしても、彼らが何をやっているのか、俺にはさっぱり分からなかった。<br>NAITという存在自体を知らされていなかったことも、それはそうだろうなあ、と思える。もともと部外者なので、疎外感はおぼえないが、また、自分の知る世界の小ささを実感するばかりだ。</p><br><p>しかし、成川さんは首をひねる。</p><br><p>「私見では、君はNAITに入るためにイチギによこされたのだと解釈していたんだがね。リノも、その件には前向きであるようにみえたし……けれど、組織には色々な考え方の人間がいるからな。おっと、ここか。案内ありがとう」</p><br><p>３台の自販機が並ぶ休憩コーナーに到着し、成川さんはベンチに荷物を置くと、エレガントな動作で顎に指をあてて、飲料のラインナップを眺めた。ちなみにもう片手は腰である。なんだかこう、芝居がかったポーズが絵になる人だよね。「この世は舞台」を地でいってる感じだな。</p><br><p>「ありますか？　そのミネラルウォーターは」</p><br><p>何事かを思案しているらしい成川さんに、俺は問うた。目当てのモノがなかったとしたら、また次の自販機コーナーへご案内しなくてはならない。俺は構わないが、無駄足を踏ませてしまうのは純粋に申し訳ない。できれば、ここで手に入ると良いのだが。</p><br><p>「んー。ちなみに、サンダー君の好きな飲み物は？」</p><br><p>「玄米茶です」</p><br><p>「じゃあ私もそれにしよう」</p><br><p>はい？　</p><p><br>戸惑っているうちに、成川さんはさっさと携帯をタッチして、玄米茶を購入している。ガコンガコンと商品の落ちた音が響く。電子マネーとはさすがマーケターですね、なんて月並みな感想を抱いていると、成川さんは玄米茶のボトルをを２本取り出し、こちらに向き直った。</p><br><p>「君、何もう自分の役目が終わったような顔をして、立ち去ろうとしているんだ。まあ１本やろうじゃないか、ここはおごるからさ」</p><br><p>言って、成川さんはベンチに腰を下ろす。飲まないのか？　というように、玄米茶のボトルを軽く差し出して。<br>え、いや、俺はただの案内人なので──と遠慮の言葉を口にしかけた俺をさえぎって、成川さんは更に言葉を重ねる。</p><br><p>「まさか、君、水先案内させるためだけに連れ出されたなんて、思ってはいないだろう？」</p><br><p>思ってました。<br>構わず、成川さんは腰掛けたベンチの自分の隣に玄米茶の１本を置く。座れ、飲め、ということか。そして、もう片方の玄米茶のボトルキャップに手をかけて回しながら、成川さんは格好良い微笑を浮かべた。</p><br><p>「昔話をしてあげようというんだよ。君の今後のためにも、聞いておいて損はないと思うけれどね？　サンダー君」</p><br><p>──ミネラルウォーターへのこだわりの話は、どうやら、でまかせだったらしい。</p><br><p><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/vicuna0222/entry-10509868000.html</link>
<pubDate>Fri, 16 Apr 2010 12:23:52 +0900</pubDate>
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<title>ビビビ・ビクーニャ！ #020</title>
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<![CDATA[ <p>成川さんは軽く伸びをすると、「よーし、任務完了。帰ろっと」と軽く言い、森野さんは「本社に帰るまでが任務なのよ」とたしなめる。遠足に行った小学生の会話じゃないか。<br>意に介すこともなく、成川さんはすっかり休憩モードである。平気な顔でリノさんに問う。</p><br><p>「ところで、自動販売機はどこかな？　私は、中研には詳しくなくてね」</p><br><p>「来るとき、棟の入口にあったでしょ」</p><br><p>「私は飲み物にはこだわりがあるんだ。あの自販機には、いつも指名買いしているミネラルウォーターがなかった。希望としては、それが見つかるまで、敷地内の全ての自販機を案内してほしいのだが」</p><br><p>無茶な頼みごとに、さすがの森野さんもあきれ顔である。「つきあってらんないわね」と言い捨て、さっさと持ち場に戻って仕事の再開を試みる。しかし、辣腕マーケター（推測）成川さんも、この程度で引き下がる相手ではない。</p><br><p>「頼むよリノ。代わりに今度、本社近くの美味しい日本橋スイーツを紹介するから」</p><br><p>「…………」</p><br><p>その取引条件は、少なくともリノさんにとっては効果大であったらしい。手を止めて真剣に検討するリノさん。スイーツにつられて、技術者が現場を離れて良いものか否か。あいにく、他の人々も手いっぱいである。</p><br><p>……やれやれ。</p><br><p>心の中でため息をつくと、俺は椅子から立ち上がった。「よかったら、ご案内しますけど」──俺がそう口にした時の、女性二人の顔に浮かんだ表情の、にこやか晴れやか具合といったらなかった。はじめから、俺に役割が回ってくることは分かっていたようなものだな、これじゃ。</p><br><p>「それでは、サンダー君はしばらく借りるよ」</p><br><p>成川さんは森野さんにそんな挨拶を残し、俺と共に廊下に出た。とりあえず、表の自販機ではダメだと仰るのだから、向こうの棟の休憩所に行けばいいか、などと思案しつつ歩き出す。<br>「悪いね」「いえいえ」なんていう会話があって、それより俺は、成川さんがここへ来た目的が気になっていた。うかがい知れる限り、彼女は本当に、荷物の受け渡しのためだけに来た、という様子だからだ。関東近郊の中研と、中央区日本橋の本社はそれなりに距離がある。ここで特殊な会議が行なわれるという時くらいしか、俺はこれまで、本社の方の姿を見かけたことはなかった。</p><br><p>「社内での定期的な交換便システムがあるのに、わざわざ本社からいらしたのは、これが重要機密だからですか」</p><br><p>成川さんに渡された手荷物で、今は俺の腕に抱えられているそれを指して、俺は尋ねた。成川さんは、どちらかといえば正義の味方というよりは悪役めいた感じでニヒルに笑うと、</p><br><p>「いいや。私が来たかったから来ただけさ。それに、噂のサンダー君に一度、会っておきたかったからな」</p><br><p>と仰った。うーん、どういう意味だろうね。というか、何も言っていないのに俺のことを普通に「サンダー」呼びしたということは、既にイチギのどなたか経由で、俺のことはご存知だったというわけか。<br>俺の疑問に答えるように、成川さんは「同期会で、話を聞いたからね」と付け加えた。</p><br><p>「私とリノは同期なんだよ。社歴は、まあトシがばれるからぼかすとして、５～10年程度と言っておこうか。とはいえ、我々の年齢は多少違うけれどね。彼女は飛び級をしているから」</p><br><p>飛び級ときたか。リアルにそういう経歴を持つ人と知り合いになったのは初めてだ。リノさん、ますます年齢不詳だな。素直に驚き、また同時に、彼女の既存の枠にとらわれない気質は、そういう履歴を持つにふさわしいように思えて、深く納得もする。</p><br><p>「リノも、このインキ開発にたずさわって──もう７年か」</p><br><p>感慨深げに、ため息をつく成川さん。本社と研究所という場は違えど、同期ゆえに、様々な思いが胸に去来しているに違いない。</p><br><p>──７年前。自分は、何をしていただろう。<br>俺は高校生で、何となく部活の朝練をしたり、大学受験に備えて勉強したり、さぼってゲームをしたり、映画を観たり、.e-Tintを買ったりしていた。まだ、心理系に進もうとも、それどころか文学部を目指そうとも決めていなくて、だから言うまでもなく、ぺんてるに入社するだなんて未来、これっぽっちも、ちらりとも予感などしていなかった。<br>あの頃から──リノさんは。<br>そんな頃から。</p><br><p>「……長い、ですね」</p><br><p>まだ入社半年にも満たない俺にしてみれば、７年間の会社勤めというのが、まず実感のわかないことであるし、７年かけて何か一つのことをするというのが、途方もないことのように感じられる。</p><p>一言で言えば、俺は、「７年間」という言葉の重さに圧倒されたのだ。</p><br><p>「７年目にして、ついに、こんなになめらかな油性ボールペンができた──のですね」</p><br><p>確かに、これまでの油性ボールペンの概念をくつがえすような、あんな書き味のインキを、そう簡単に作れるはずもない。それは、これまで長い間、油性ボールペンといえば重い書き味、というのが、なかば諦めを含んだニュアンスで常識とされてきたことからも、容易にうかがい知れる。もっとなめらかに、力を込めなくてもいいように、かすれないようにと、望んだところで、それは叶わぬ夢だったのだ。</p><p><br>それを、森野さんたちは、７年間で変えた。<br>俺がこの手で試し書きをした試作品は、それだけの年月を経て、ようやく形になったものなのだ。きっと、少しずつ少しずつ、配合や作り方を変えて、ここまでのなめらかさに近づけたに違いない。思うと、これらの試作品が社内の交換便ではなく、手渡しで扱われてこそ、ふさわしいような気がしてくる。それだけの重みが、ここにはある。</p><p>──これは、もしかしたら、文具界における歴史的瞬間なのではないか。</p><p>そこに、俺は立ち会っているのではないか。</p><p>緊張にやや固くなった手で、俺は紙袋を丁重に持ち直した。</p><br><p>しかし。</p><br><p>そんな俺を、成川さんは、きょとんとした顔でまじまじと見つめる。えっ、何でしょうか、とこちらが戸惑うくらいに。</p><p>そして、次の瞬間には、</p><br><p>「あっははははは！」</p><br><p>と大笑いしていた。それも腹を抱えての大ウケである。<br>え、俺いま無意識のうちに、そんな高度なギャグ飛ばしてた？　だったらすごい才能だな。自分の発言録をたどってみても、思い当たるふしはないのだけれど。</p><p><br>成川さんは、しばらくひたすらに笑い続け、この人大丈夫だろうか、と失礼な心配を俺がそろそろ抱きかけた頃、ようやく、少しばかりの平常心を取り戻してくださった。それでも、まだおさまらないといった感じで、息を切らしつつ、「あー、これは傑作だ」と独り言。どうやら、かなりツボに入ったらしい。そんなツボを心得た発言をしたはずの本人は、まったく状況がつかめていないんだけどな。</p><br><p>「あの……なにが…？」</p><br><p>きわめて控えめに問う俺の言葉に、成川さんは、やれやれ、と外資系経営コンサルタントめいた仕草で額に片手を当てると、嘆かわしげに首を振る。</p><br><p>「おいおいサンダー君、しっかりしてくれよ。君も当然、聞いているだろう？　この超低粘度インキは、６年前には、もうできあがっていたじゃないか！」</p><br><p><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/vicuna0222/entry-10509025395.html</link>
<pubDate>Thu, 15 Apr 2010 13:23:31 +0900</pubDate>
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<title>ビビビ・ビクーニャ！ #019</title>
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<![CDATA[ <p>「君。森野社員はいるか？」</p><p><br>休憩中に突如、現れた乱入者は、一言で言うと、「デキる女性」であった。外見で人を判断してはいけないが、第一印象というのは会って３秒で決定するというから、仕方がない。何にしても彼女は、初対面の相手にそういう印象を抱かれるには十分に値するだけの、数々の記号をまとっていた。</p><p>俺とそう変わらないんじゃないかと思われる長身。ストレートボブの艶めく黒髪。スタイリッシュなグレーのスーツに、これを着こなせる日本人はそういまいと思える真っ赤なカットソーを合わせて、それが見事に似合っているというのだからすごい。見たところ銃は携帯していないようであるが、いざとなれば見事な格闘技を披露してくれそうな感じだ。どんな感じだろうね。</p><p><br>FBI捜査官がぺんてる中央研究所に何の御用でしょうか。などという思いはさておき、俺は問いに応える。</p><p><br>「あ、お昼なので皆さん、外で食事やキャッチボールされてますけど。多分もうすぐ戻って」</p><p><br>「あっれー、早かったのねルカ！」</p><p><br>噂をすればである。お昼から戻ってきた森野さんは、突然の訪問者を当たり前のように歓待し、彼女と親しく会話をし始めた。<br>続いて室内に入ってきた西尾さんも、「ああ、どうもお世話様です」と、にこやかに頭を下げている。隣の机までやって来た彼に、俺は密かに尋ねた。</p><p><br>「……すみません、あの方はどなたですか？」</p><p><br>「本社、マーケティング部の成川さん。今は新作のエナージェルユーロに関して、店頭導入策やプロモーション展開、キャンペーン企画などを担当されているよ」</p><p><br>本社──それも、響きからして格好良さそうな、マーケティング部。どうりで雰囲気が違うわけである。雑誌の「やり手の女性マーケターへ、成功の秘密をインタビュー！」なんてコーナーに普通にご登場しそうな感じだものな。会社が人を見て配属を決めた結果か、人が配属された環境に適応した結果かは知らないけれど。<br>マーケティングの仕事というのは、何となくのイメージはあるが、具体的にどういうものなのかはよく分からない。ちなみにイメージというのは「なんかすごそう」という程度である。これはドラマなんかで培われたステレオタイプだなきっと。あと「心理学と関係がある」くらいか。本当にただのイメージだな。ついでに言うならば、心理学ってのは心の科学といわれるが、実質、人間や動物のありとあらゆる行動全般を幅広く取り扱う学問であるから、「心理学と関係がない」と断言できるジャンルの方が、少ないんじゃないかと思えるのだけれど。</p><p><br>そういう、正体不明なマーケターが目の前にいて、なにやらリノさんと親しく話している。昼休みは終わり、すでに午後の業務開始時間ではあるが、自然と意識がそちらに引き付けられてしまうのも、仕方のないことであろう。<br>それでなくとも、ナルカワさんなる人物の滑舌の良いハスキーボイスは、中学校の教室くらいの狭い室内によく通って、耳にするなという方が無理というものだ。余裕たっぷりといった風に、彼女は自分の担当する製品を語る。</p><p><br>「……いや、ユーロはもう好評すぎて困ってしまうよ。既に１月に先行導入した欧州で好調な売れ行きを記録しているから、まあ予測の範囲内ではあるけれどね。私も現地を視察してきたが、万年筆文化の彼らには、あの書き味が非常に好意的に受け容れられていたね。そうそう、先日、国内での本格発売を前にして、ある店舗で先行販売を行なったのだが、筆記具として異例の売上数量を達成してしまった。間違いなく、ユーロはこれからのゲルインキボールペンのスタンダードとなり得るね。エナージェルシリーズの未来は明るいよ、ははっ」</p><p><br>油性ボールペンインキ開発陣のど真ん中で、ややキザなボディランゲージをまじえつつ、ゲルインキボールペンを褒め称える成川さん。その挑発的な行為に、リノさんは思い切り不機嫌そうな顔をすると、声を低めて成川さんに詰め寄る。</p><p><br>「……あんた喧嘩売りに来たわけ、ルカ？」</p><p><br>こうしてみると、クールな女性教師に抗議する化学部の女子高生の図にしか見えないな。こんな口の利き方をする教師も生徒もいないだろうがな。</p><p>軽くあしらうように、成川さんはひらひらと手を振る。</p><p><br>「まさか。『ネイト』の皆さんにはぜひがんばって、油性ボールペンの新境地を切り開いてもらわなくては。ひとつ、マーケにとって戦略の立て甲斐のある、面白いものを頼むよ」</p><p><br>「ネイト」とは何ぞや。また「イチギ」「ジグ」に続く意味不明な単語が出てきたが、会話の当事者でない俺には、質問をはさむ権利は与えられていない。後で調べよう。</p><p>それはともかく、といったジェスチャーをするや、成川さんはそれまでの軟派な調子を改めた。打って変わって、毅然とした態度で森野さんに対峙する。</p><p><br>「──さて、それではモノをいただこうか」</p><p><br>この一言にともなって、森野さんもモード切替。真剣な面持ちで小さくうなずくと、場面は一気にシリアスの様相を呈する。<br>森野さんは、うやうやしく、重そうなアタッシェケース、ではなくてぺんてるロゴマーク入りの紙袋を捧げ持つと、無言のうちにも強い意志を秘めた瞳で成川さんを見据えた。両者のうちに、何事かの了解が、視線に乗せて交わされる。</p><p><br>「はい。これが、最新の試作品。よろしく頼んだわ」</p><p><br>「オーケー、頼まれた。任せてくれ」</p><p><br>紙袋が、森野さんから成川さんの手へと渡る。誰も、あからさまに安堵のため息をつくわけではないが、張り詰めていた空気は、ふと緩んだようであった。</p><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/vicuna0222/entry-10508202191.html</link>
<pubDate>Wed, 14 Apr 2010 13:10:00 +0900</pubDate>
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<title>ビビビ・ビクーニャ！ #018</title>
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<![CDATA[ <p>「……油性、ボールペン」</p><br><p>俺は無意識のうちに、告げられた単語をオウム返しにしていた。</p><br><p>「そ。極秘の新開発インキよ。これから社内でモニター調査して、その結果をもって会議にかけて、世に出せるかどうかが決まるわけ」</p><br><p>まるで現実味のない話に、思考を停止している俺の手から、森野さんは「じゃ、そゆことで」と、その外見だけ.eボールであるところの、極秘の新製品を抜き取る。そのまま、リノさんは軽やかな足取りで部屋を後にした。<br>気付けば、もう昼休みになっていたらしい。皆さん、続々と部屋を出て行く。俺は弁当持参派であるが、食堂を利用する人、外へ食べに行く人など、さまざまである。<br>どこか夢見心地のまま、俺はルーチンワーク的に弁当を取り出すと、いつものように、中庭に出て行った。</p><br><p>木々のそよぐ、のどかな中庭で過ごす昼休みは、しばしボールペンのことも試験管のことも忘れて過ごす、貴重なリラックスタイムである。通常であれば、ぼーっと雲を眺めてみたり、花壇の様子を観察して回ったり、あるいは妹から借りた本をぱらぱらめくって睡魔に襲われてみたり。そんな現実逃避的に緩慢な時間を過ごすのであるが、今日だけは違っていた。<br>ある、一つの思いが、頭から離れない。</p><br><p>──油性ボールペンだというのか。</p><br><p>先ほどの、試作品である。あの書き味は、今も手の中にリアルな感覚として残っている。木陰で弁当を食べている最中だというのに、小鳥の平和なさえずりも、キャッチボールを楽しむ人々の歓声もどこか遠く聞こえて、妙に落ち着かない。<br>結局、食事を終えるなり、俺は昼寝を楽しむこともなく室内に戻った。あの不可思議なペンがで記した筆跡が、そこの電話メモに残されている。独り、紙片を眺めつつ、俺は追想するのだった。</p><br><p>あの書き味は、俺の中の「油性ボールペン」の概念にはないものであった。<br>力を込めなくとも、ペン先が滑るように進んでいく。<br>それも、カラ滑りするのではなく、はっきりとした筆跡を残して。</p><p><br>油性ボールペンは、ボールに付着したインキを紙面に押し付け、転写することによって線を書く。知った上でみれば、従来の油性ボールペンは、そうやって書いている仕組みを「なるほどね」といって理解できる程度の書き味の重さ、筆記抵抗を備えているといえよう。<br></p><br><p>しかし、先の試作品は──あの書き心地が、油性ボールペンの筆記システムの上に成り立っているとは──感覚的にいって、受け容れがたい。まるで、ペン先を触れたそばから、インキが紙に浸透して筆記できる、水性ボールペンのごとく、紙面との抵抗を感じさせないのだ。</p><p>事実、俺はゲルインキだと思い込んで書いていたのだから、筆圧はごく軽いものであったはずだ。それでも、カスレることも途切れることもなく、線は続いていた。<br></p><br><p>本当に、ゲルインキじゃなかったのか。<br>そんな疑念が頭をよぎる。しかし、残された筆跡を見ると、確かに油性ボールペンのそれなのだから、混乱する。<br>これは、油性ボールペンというより、──何か別の、新たな種といったほうが、納得がいくくらいだ。</p><br><p>そういう思いで、くるくると描かれた筆跡を見つめていると、不意に扉がノックされた。俺は反射的に顔を上げる。</p><p>自分の部署の扉をノックして入る人は、ここにはあまりいないので、俺は今まで、この扉がノックされる場面に立ち会ったことはなかったのである。</p><p>しかし、対応に困ることはなかった。俺が何かしらの返答をする前に、扉は勢いよく、開け放たれていたからだ。</p><br><p>一瞬。<br>ここは何もやましいところではないし、俺は何もやましい人間ではないというのに、なぜか、脳裏には反射的に「踏み込まれた」という文字が浮かび、俺は意識するより前に、背筋に緊張を走らせた。下っ端がアジトの留守番をしていたら、張り込んでた刑事に踏み込まれちゃってどうしよう、といった心境だな。ドアが開いて、現れた人物の姿を認めて、３秒間が経過する中で、俺は名もなき下っ端の哀れな心のうちを、存分に堪能した。<br>もちろん、入ってきた人物は、トレンチコートの刑事などではない。そもそも今は、世間ではクールビズ真っ最中の７月であるし、警察官に刑事なんて役職はないからな。そういう問題じゃないか。</p><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/vicuna0222/entry-10507250295.html</link>
<pubDate>Tue, 13 Apr 2010 12:00:00 +0900</pubDate>
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