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<title>世界一ふざけた大富豪の教え</title>
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<title>考える自分、感じている自分、気づいている自分</title>
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<![CDATA[ 満天の星空の下、大富豪は言った。<br><br>「君は、成功したいんだったよね。」<br><br>ぼくは、ワインを飲む手をとめて、はい、と答えた。<br><br>「だったら、ひとついいことを教えよう。<br><br>実は、人間の頭の中に浮かぶ考えは、自分で選ぶことができないんだよ。」<br><br>えっ、と僕は驚いた。<br><br>「君が自分で考えていると思っている頭の中の考えは、全てまっさらな意識から送られてくる海の波のようなもので、<br><br>選ぶことができない自然現象のようなものなんだよね。<br><br>なぜかというと、そもそもこの世に実在しているのはたったひとつのまっさらな意識だけで、<br><br>いろいろなことを考えていると思っている「僕」や「君」というのは、本当は実在しないからなんだ。」<br><br>いつものように、ぼくはあっけにとられてしまった。<br><br>「成功する人の頭には、まるで自然に送られてくる波のように、成功する考えが浮かぶんだ。<br><br>そしてもっと言うと、それが自然な状態なんだよ。<br><br>そのことに努力が必要だということが、本当はおかしいんだよね。<br><br>それは、自分の持ち家に住んでるのに、家賃を支払わないといけない、と思っているのと同じなんだよ。<br><br>しかも大勢の人はものすごい多額の努力という家賃を支払わないと、成功という家を追い出されると思っているんだ。<br><br>自分の家なのにね。」<br><br>ぼくは少し笑ってしまった。<br><br>「じゃあどうすれば、成功の波がやってくるのか、ということだよね。<br><br>答えは簡単で、「不自然な努力」をやめればいいんだ。<br><br>つまり、払う必要のない家賃を払うのを、やめるだけでいいんだよ。」<br><br>ぼくは、なんだか安心した。<br><br>「じゃあ、具体的にどうすればいいのかと言うと、「考える自分」よりも、「感じる自分」に集中していればいいんだよ。」<br><br>ぼくは身を乗り出した。<br><br>大富豪はワイングラスをかたむけると、優しく笑って続けた。<br><br><br>「人の中には、「考える自分」と「感じる自分」の２つがあるんだ。<br><br>「感じる自分」は、恥や罪悪感、悲しみや恐怖、欲望、怒り、プライド、といったような心の重りをたくさん抱えているんだ。<br><br>ぼくはそういうのを「心の漬け物石」と呼んでいるんだよね。<br><br>成功者というのは、心の中にそういう「心の漬け物石」が全くといっていいほど無いから、すごく心が軽いんだ。<br><br>だから、まっさらな意識から、勇気、愛、喜び、平和、といったような成功のアイデアの波が頭にどんどん入ってくる。<br><br>正直に言うと、僕たちはそのことに努力はまったく必要ないんだ。<br><br>だってそれは自然現象のようなものなんだから、「自分」の力では無いんだよね。」<br><br>ぼくは感心してしまった。<br><br>大富豪は明るく笑って続けた。<br><br>「でも多くの人は、「心の漬け物石」をたくさん抱えながら生きているんだ。<br><br>なぜかと言うと、「考える自分」が、それを隠そうとしてしまっているからなんだよね。<br><br>そんな「心の漬け物石」を抱えた状態で速く走ろうと思っても、それは難しいよね。」<br><br>なるほど、とぼくは思った。<br><br>「「考える自分」は、「心の漬け物石」を感じるのではなくて説明して修正したがるんだ。<br><br>だってそんな事を感じているなんて知られたくないし認めたくないからね。<br><br>でも、「感じる自分」は常に残酷なくらい正直なんだ。<br><br>いくら「心の漬け物石」を隠しても、必ず外の世界に鏡のように投影されてしまう。」<br><br>ぼくは少し怖くなった。<br><br>大富豪は優しく笑った。<br><br>「じゃあ、どうすれば「心の漬け物石」を手放すことができるのか、という事になるよね。」<br><br>ぼくは、はい、と答えてワインをごくりと飲み込んだ。<br><br>「答えは簡単で、はじめに言ったように「感じる自分」に集中していればいいんだよ。<br><br>なぜかと言うと、「心の漬け物石」は、感じられると、すぐにエネルギーを使いきって消えてしまうからなんだよね。<br><br>隠そうとするからいつまでもあるだけで、ただ感じていればすぐに消えるんだ。<br><br>確かに、恥や罪悪感、悲しみや恐怖、欲望、怒り、プライド、といったような感覚は不快な音楽のようなもので、<br><br>できれば聞きたくも感じたくもないよね。<br><br>でも、「考える自分」に修正も説明もさせないで、ただ「感じる自分」に集中していれば、<br><br>そうした感覚の向こう側にあるエネルギーは底をついて、消えてしまうんだ。<br><br>だからなにか不快なことがあったら、「どう思うか」ではなくて、「どう感じるか」に集中するんだ。<br><br>最初は大嫌いな音楽を無理矢理聞かされているような気持ちになって、「考える自分」が修正しにやってくるけれど、<br><br>「なぜそうであってはいけないの？」っていうことなんだよね。<br><br>ただただ感じていればいいんだ。<br><br>それは究極的には雨とか台風と同じで、やがて消える自然現象だからね。<br><br>恥や罪悪感、悲しみや恐怖、欲望、怒り、プライドが起きるにまかせて、ただ演奏が終わるのを待てばいい。<br><br>ジャイアンリサイタルだとおもえばいいんだよね。」<br><br>僕は笑ってしまった。<br><br>「もしくは、ストレッチだと思えばいい。<br><br>最初はキツいけれど、やがてどんどん簡単になる。<br><br>だから、恥や罪悪感、悲しみや恐怖、欲望、怒り、プライドを感じているときは、<br><br>修正しようとせずに心のストレッチが効いてる効いてる！と思えばいいし、<br><br>嫌なやつは専属のインストラクターさんなんだと思えばいいんだよ。<br><br>だって、「心の漬け物石」は隠すのやめて手放せば、消えてしまうんだからね。<br><br>ただただ説明も修正も加えずに、「感じる自分」に集中する。<br><br>そうして「心の漬け物石」をどんどん手放し続けていると、階段を上っていくような感じで、<br><br>心はどんどん軽くなっていくんだ。<br><br>そうすれば、心はまっさらなより高い意識を反映するようになって、勝手により機能するようになるんだよ。<br><br>そうなれば、成功しているのが自然な状態なんだ。」<br><br>ぼくは、なんだか心が晴れたような気がした。<br><br>「成功は、人それぞれにいろんな形があるし、いろんな道があるから、本当は教えようがないんだ。<br><br>だから、単純に「感じる自分」に淡々と集中する。<br><br>すると、台風がやがてすぎさって晴れてくるように、成功というのは自然にやってくるんだ。<br><br>そうなれば、もう「不自然な努力」という高い家賃を払わずに、成功という我が家で、みんなが自由にくつろげるようになるんだよ。<br><br>そして、そもそもそれが、「心の漬け物石」の無い自然な状態なんだよね。」<br><br>ぼくは、なんだか楽しくなってきた。<br><br>空になったぼくのグラスを見て、大富豪はたちあがった。<br><br>「恥や罪悪感、悲しみや恐怖、欲望、怒り、プライドが沸き上がってきても、それはみんな、<br><br>まっさらな意識から送られてくる自然の波で、命の潮なんだよ。<br><br>修正したり説明を加えようとせずに、「どうしてそうであってはいけないの？」とそのまま感じて手放すだけでいいんだ。<br><br>ちょうどきみが、この超高級ワインを遠慮なくどんどんと飲み干している勢いでね。<br><br>もう一本持ってこないといけないね。」<br><br>大富豪はそう言って笑った。<br><br>ぼくは、少し恐縮してしまった。<br><br>「そう！まさに今、僕がワインをとりに行っている間、その罪悪感を感じる自分にしっかり集中するんだよ！」<br><br>僕たちはふたりで大きく笑った。<br><br>空には、満天の星空が広がっていた。<br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/wsoh/entry-12300148801.html</link>
<pubDate>Wed, 09 Aug 2017 17:09:36 +0900</pubDate>
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<title>見たいものを観る</title>
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<![CDATA[ 満天の星空の下、大富豪は言った。<br><br>「きみは、お金持ちになりたいかい？」<br><br>ぼくは、すばやく「はい。」と答えた。<br><br>「じゃあまず、大切な前置きを話そう。<br><br>まず、この世界は、本当は幻なんだ。<br><br>どのように幻なのかは、量子物理学者達や、悟りに至った先人に説明をゆずろう。<br><br>ただ、本当は「意識」だけがあって、あとの全ては、その中に映る、存在はするけれど実在はしないものなんだよ。」<br><br>ぼくは、いきなり面食らった。<br><br>大富豪は、驚くほど明るく笑った。<br><br>「まあ、何言ってるのかな、と聞き流してくれればいい。<br><br>解るときがくれば、必ず解るようになっているからね。<br><br>でも、本当はただ「意識」だけが実在で、それ以外のすべて、<br><br>つまり「ぼく」や「きみ」を含んだすべては、ウサギのツノのような、<br><br>それを観ている「だれか」にとっては存在はするけれども、実在するものではないんだよ。」<br><br>ぼくは、返事もできなかった。<br><br>でも、なにか、胸の奥で、ほっとする感じがした。<br><br>「ぼくが以前話した「何も無さ」というのは、このまっさらな「意識」のことなんだ。<br><br>本当の何も無さというのは、「無い」ということ自体が無い、つまり全て有る、という存在でもあるんだよね。<br><br>まあ、そんなこともあるのかなぁ、と知っていてくれるだけでいいよ。<br><br>だから、お金持ちになる、ということも、<br><br>所詮はウサギのツノが欲しい、という実在しない存在を求めている話なんだっていうことなんだ。<br><br>そういう気楽さがまず大切なんだよね。<br><br>そうじゃないと、ひとはすぐに「価値観」という妄想に引き込まれて、「価値」という幻の虜になってしまうからね。」<br><br>大富豪はそう言うと、心底気楽そうに、でも深く満足げに、ゆっくりとワイングラスをかたむけた。<br><br>「じゃあ、そういう幻のおとぎ話として話すよ。<br><br>まず、お金もちが最も考えないことはなんだと思う？」<br><br>なんだろう、とぼくは考えた。<br><br>大富豪は続けた。<br><br>「それは、お金持ちになりたい、ということだよ。<br><br>リンゴがリンゴになりたい、とは思わないように。」<br><br>まあ、それはそうか、とぼくは思った。<br><br>「この世界は、意識がすべてを生み出しているんだ。<br><br>お金持ちになりたい、という思いは、いま足りない、という意識をつくりだす。<br><br>でもその反対に、深い満足感や感謝の思いは、充分に有る、という意識をつくりだす。<br><br>すると、世界はそのようになる、そうしてぼくは大富豪で、きみもそうならそうだろう、<br><br>という、これだけの話なんだ。」<br><br>ぼくは、なんだか、納得できなかった。<br><br>「望みをすべて叶えたものが絶対に持っていないもの、それは「望み」なんだ。<br><br>だってすべての望みがかなっているんだからね。<br><br>そこに残っているものはなんだろう？深い感謝だけだ。<br><br>そこで、多くのひとはこう考える。<br><br>あの人は、すべての望みを叶えたから、深い感謝だけが残ったんだろう、って。<br><br>でも、違う。本当は逆さまなんだ。<br><br>深い感謝がまずあって、それがすべての望みに置き換わっていっただけなんだ。<br><br>それが、「望み」が叶うということなんだよ。」<br><br>なんだか、ぼくはハッとした。<br><br>「望みをもっちゃいけない、と言っているんではないよ。<br><br>きみがやりたい、と思うことをすればいい。<br><br>自由意志というのも、原初の何も無さがうみだした幻のひとつだ。<br><br>ほんとうは、「きみ」が選んでいるわけじゃない。」<br><br>えっ、とぼくは驚いた。<br><br>「つまり、ぼくたちも幻のひとつで、すべては「意識」が生み出している。<br><br>この「意識」を、かみさまとか、宇宙とか、どう呼んでもいい。<br><br>上着のことを「ベスト」とよぶか「チョッキ」とよぶかの違いくらいしかない。<br><br>でも、究極的には、自由意志というものも、存在はしているけれど実在はしていないんだ。」<br><br>ぼくは、どう受け止めていいかわからなくなった。<br><br>それなら、もしぼくがこの船で盗みを働いても、それは宇宙の意志なんですか？<br><br>とたずねた。<br><br>大富豪は、愉快そうに笑った。<br><br>「そうだろうね。そしてぼくがきみを船から追い出したとしても、それも宇宙の意志だ。<br><br>でも実際はきみはそうしないだろう。<br><br>そのような質問をわざわざしたという事がその証拠だね。<br><br>きみは、盗みを働かない。<br><br>なぜなら、実在はしなくても、幻としての自由意志はちゃんとあるからだ。<br><br>もしきみが過ちを犯したら、それは「宇宙の」意志だ。<br><br>自分を責めなくていい。<br><br>もしきみが思いとどまったら、それは「きみ」の意志だろう。<br><br>自分を誇りに思うといい。<br><br>いずれにせよ、それは「りんご」か「アップル」かの違いでしかない。<br><br>だって、そのふたつの正体はまっさらな「意識」なんだからね。<br><br>ふたつは、同じものなんだよ。」<br><br>ぼくは、頭がこんがらがった。<br><br>大富豪は、優しく続けた。<br><br>「たとえ幻の自由意志であったとしても、ぼくたちにとってはそれはある。<br><br>だとしたら、なんであれ見たいとおもうものを自分の中に観ればいいんだ。<br><br>きみが見たいと思うものは、宇宙がきみに見せたいと思っているものなんだっていうことだよ。」<br><br>ぼくは、やっとなんとなく解った気がした。<br><br>「っていうところまできたら、具体的な話にうつろうか。」<br><br>ぼくは、気をとりなおして、聞き入った。<br><br>「まず、きみはお金持ちになりたいんだったよね。<br><br>ということは、「望み」があるわけだ。<br><br>お金持ちになりたいという望みを叶えた人が持つはずがない「望み」、これが、きみを望む状態から遠ざけている一番の反発なんだ。」<br><br>えっとぼくはおどろいた。<br><br>「じゃあどうするか。<br><br>答えは簡単。その「望み」を、「感謝」に置き換えればいい。<br><br>つまり、自分は金持ちに「なりたい」ではなくて、<br><br>　　　　自分は金持ちで「感謝」」に置き換えるんだ。<br><br>不足という意識から生み出された「望み」が「感謝」に置き換わったらどうなるか。<br><br>無限の豊かさという意識が、そこに現れる。<br><br>すると、「現実」という幻はひとたまりもなく変わりはじめるんだよ。<br><br>そもそも、きみがそう思ったということ自体、無限の豊かさという意識が、きみにそう思わせた、ということなんだ。」<br><br>ぼくは、うーむ、とうなった。<br><br>大富豪は笑って続けた。<br><br>「じゃあ、さらに具体的に、「望み」や「不満」を「感謝」におきかえるにはどうしたらいいか、<br><br>その方法を教えるよ。」<br><br>ぼくは、身をのりだした。<br><br>「まずは、月並みだけれど、いまある「当たり前」に感謝をする。<br><br>なんでもいい。感謝というのは、すごいエネルギーを持っているからね。<br><br>何も思いつかない、という人は、とにかく自分に感謝する。<br><br>なにがどう、ということ無く、思えなくてもいいから自分に「ありがとう」と感謝する。<br><br>むしろ、なにもしていない時、とても感謝できない時ほど自分に「ありがとう」と感謝する。。<br><br>すると、自分の「存在価値」に感謝の意識が注がれていく。<br><br>それだけでも、自分の銀行口座に莫大な財産を振り込んでいる以上の価値がある。<br><br>なぜなら、その人からはやがて自然と周りに対する感謝があふれてくるからだ。<br><br>そうした感謝は、無限の豊かさという意識によって、無限に豊かな現実という幻を生み出し始める。<br><br>きみは、ただそれを目撃するだけでいい。<br><br>深い感謝と共にね。」<br><br>ぼくは、なんというか、息をのんだ。<br><br>「もうひとつ、さらに具体的な方法がある。<br><br>それは「言葉」だ。<br><br>言葉ほど、意識を変容させるものはないといっていい。<br><br>じゃあどんな言葉を言えばいいのか。<br><br>それはこうだ。<br><br>金持ちって、ええわ～！」<br><br>ぼくは、あっけにとられたあと、笑ってしまった。<br><br>大富豪も笑っていた。<br><br>「これは本当に大切な奥義だよ。<br><br>○○ってええわ～！と、実感を込めていうんだ。<br><br>深い満足と感謝をこめて、現実のものとして、金持ちって、ええわ～、とね。<br><br>いまの現状がどうであっても関係ない。それは所詮幻だから。<br><br>今のきみがどういう意識で、どんな思いを注ぐか、それで現実は決まっているんだよ。」<br><br>ひとしきり、ふたりで笑ったあと、<br><br>大富豪は言った。<br><br>「本当は、お金というものは、何かと何かを交換する時の道具でしかないんだ。<br><br>ずーっと物々交換じゃあ不便だったからね。<br><br>でも、お金というもの介せば、いちいち交渉しなくても直接交換できる。<br><br>そういう、「道具」なんだ。<br><br>それを使って、どんな生き方をしたいのか。<br><br>それが、本当の目的なんだよね。<br><br>だから、家族ってええわ～！とか、<br><br>平和ってええわ～！とか、<br><br>そういうより豊かなものをきみも、たくさん見つけられるといいね。<br><br>そのためにはどうする？」<br><br>ぼくは、すかさず「本当の豊かさと共に生きてるぼくって、ええわ～！」とつぶやいた。<br><br>大富豪は、ひとしきり笑ったあと、乾杯をして、こう言った。<br><br>「この世界はすべて幻。でも、感謝している。<br><br>こんなに素晴らしい夜を過ごせるんだからね。」<br><br>空には、満天の星が煌めいていた。<br><br><br><br><br><br>
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<pubDate>Tue, 14 Feb 2017 11:43:02 +0900</pubDate>
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<title>第2夜　「何も無さをみる」</title>
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<![CDATA[ 満天の星空の下、大富豪は言った。<br><br>「まず、シンプルに話をすると、この世に価値というものは無いんだ。」<br><br>ぼくが驚くと、大富豪は言った。<br><br>「どういうことかと言うと、「価値」というもの自体、人間が勝手に考えたただの幻なんだよ。<br><br>例えば、人類が誕生する前、地球にはただ自然があっただけだったんだよね。<br><br>もっと言うと、「自然」という名前すらなく、ただ「在った」だけだったんだ。<br><br>そこに人類が誕生して、この石はダイヤモンド、この石はサファイア、ダイアモンドはサファイアより価値がある、とかって後から勝手に言い出しただけなんだ。<br><br>例えて言うなら、ヒーローごっこをしている友達に、俺は仮面ライダー1号、君はV3ねっ、て勝手に言われてるのと同じで、<br><br>本当は仮面ライダー1号でもV3でもないんだよ。」<br><br>確かに、と頷くぼくに、大富豪は続けた。<br><br>「そして、価値があるとか無いとか言うってことは、それを決めている何か基準があるってことだよね。<br><br>その基準のことを、「価値観」って言うんだ。<br><br>で、この人間の「価値観」ほど、いい加減で曖昧なものはないんだよ。」<br><br>大富豪はニコリと微笑んだ。<br><br>「牛売りの兄弟っていう話があってね、ある兄弟が市場に向かって牛をひいて歩いていたんだ。<br><br>すると、前からやって来た人に、歩くよりも牛にまたがって行けばいいのに、と言われたので、<br><br>それもそうだと思った兄弟は二人で牛にまたがって進んでいたんだ。<br><br>するとまた、前からやって来た別の人に、二人もまたがって牛が可哀想だと思わないのかって言われたので、<br><br>それもそうだと思った兄弟は、お兄ちゃんだけ降りて歩くことにしたんだ。<br><br>するとまた、前からやって来た別の人に、年長者の兄にだけ歩かせてひどい弟だと言われちゃったので、<br><br>今度は弟だけ降りて歩くことにしたんだよね。<br><br>これで大丈夫だろうと思っていたら、前からやってきた別の人にこう言われたんだ。<br><br>小さな弟だけ歩かせて、なんてひどい兄なんだって。」<br><br>ぼくは少し笑ってしまった。<br><br>大富豪は構わずに続けた。<br><br>「人の価値観っていうのは、こういうものなんだよ。<br><br>絶対的な正解なんて、はなっから無いんだ。<br><br>しかも価値観というのは、小さい頃に親が言っていたことや学校で先生が言っていたことが元になって、知らない間に入って来ちゃっているものがほとんどなんだよ。<br><br>いや、全部がそうだと言ってもいい。<br><br>だから、「価値」というもの自体、<br><br>「価値観」という何のあてにもならない妄想が勝手に産み出している幻なんだ。」<br><br>大富豪はぼくを見つめると、言った。<br><br>「そして、色々な価値観に価値があると判定されると、優越感が産まれ、<br><br>価値が無いと判定されると劣等感が産まれる。<br><br>この優越感や劣等感に、本当に多くのひとが振り回されちゃっているんだよね。<br><br>でも何度も言うけれど、<br><br>「優越感」も「劣等感」も、いい加減な「価値観」という妄想が勝手に産み出す、なんの足しにもならないただの錯覚なんだよ。<br><br>でも、錯覚というのは恐ろしいもので、本人にはそうである様にしか見えなくなっちゃうんだ。」<br><br>なるほど、とぼくは頷いた。<br><br>「僕たちのような人間は、劣等感が無い代わりに、優越感というものも無いんだ。<br><br>ただそうなんだ、というだけで、振り回されるという事がない。<br><br>じゃあ、どうすれば振り回されないようになるのかと言うと、答えは簡単で、<br><br>「自分には無限の価値がある」という価値観で生きればいいんだよ。<br><br>でもそんなの妄想じゃないか、と思う人がいるかも知れないけれど、<br><br>「そんなの妄想だ」という価値観もただの妄想なんだから、<br><br>どうせ同じ妄想を見るなら、より幸せな妄想を見て生きたほうが素敵だよねって話なんだ。<br><br>それが、「自分には無限の価値がある」という価値観を選んで生きるという、自立した生き方なんだよ。」<br><br>大富豪は言った。<br><br>「じゃあ、具体的にどうすればいいのかというと、<br><br>すべての感情や観念の向こうに、「何も無さ」を見るようにするんだ。<br><br>全ては、何も無さから生まれてくる。<br><br>劣等感、怒り、優越感、焦り、その元々にあった「何も無さ」に目を向けるんだ。<br><br>静寂、とかって言ったらカッコ良すぎるから、ただ単純に、元にあった何も無さを見る。<br><br>本当は人はこの「何も無さ」という静寂、平安を求めているんだよ。<br><br>なぜかっていうと、そこには元々何も無かったからなんだ。」<br><br>ぼくは、はあ、と答えた。<br><br>大富豪は笑って言った。<br><br>「まあ、深く考えず、そんなものかな、と思ってもらえればいいよ。<br><br>どんな時も、元々にある「何も無さ」を見る。<br><br>すると、その何も無さの上に浮かぶ価値観が、ただの幻だということがだんだん解ってくる。<br><br>そうすれば、自分が見たい幻を選べるようになるし、人が見ている幻を尊重してあげられるようになる。」<br><br>ぼくはそんなものかな、と思った。<br><br>大富豪はゆっくりとワイングラスをかたむけると、言った。<br><br>「そうすると、豊かな気持ちで生きられるようになる。<br><br>豊かな気持ちの人が豊かになるのは、ごくごく自然なことだよ。」<br><br>空には、満天の星が輝いていた。<br><br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/wsoh/entry-12243680542.html</link>
<pubDate>Wed, 01 Feb 2017 18:15:24 +0900</pubDate>
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<title>世界一ふざけた大富豪の教え　第1夜　「大事な前置き」</title>
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<![CDATA[ 満点の星空の下のクルーザーの上で、<br>大富豪は、言った。<br><br>「僕の話は、本当はひとつだけ。<br><br>この世は全て幻で、<br>それを話してる「ぼく」も、<br>聞いている「あなた」も、<br>本当は夢見られている幻のうちのひとつに過ぎないんです。<br><br>だから、ぼくの話は本当はそれで終わりなんだよね。<br><br>後の話は、こういう風にするとウサギのツノにささっても痛くないよ、っていうような話と同じで、<br><br>本当はウサギにツノなんてないんです。<br><br>だから、そういう話だと思って聞いて下さい。」<br><br>はい、と頷くと、大富豪はニヤリと笑ってさらに付け加えた。<br><br>「あと、ぼくは世界一ふざけてる大富豪だから、ぼくの話を聞いて腹がたったら、安心してください。<br><br>あなたはまともです。<br><br>でも、ぼくの話を聞いてちょっと心が軽くなったとしたら、あきらめてください。<br><br>あなたもぼくと同じ、ふざけた人か、真面目すぎる人かのどちらかです。<br><br>ぼくの話は、そういう人に向けた話だからね。」<br><br>はあ、と答えると、大富豪はグラスの中のアンリ・ジャイエという名前のワインをひと口飲んだ。<br><br>すごくリラックスしていて、なんだか笑ってしまいそうになるほどだった。<br><br>「じゃあ、はじめようか。夜は長いからね。」<br><br>空には、綺麗な星が瞬いていた。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/wsoh/entry-12241135442.html</link>
<pubDate>Tue, 24 Jan 2017 18:38:22 +0900</pubDate>
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