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<title>ya19810215のブログ</title>
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<title>第7章　昭和の父の背中、それから流した涙</title>
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<![CDATA[ <p></p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">最初は、旦那が仕事を転々としていたこともあり、昔気質な父が結婚に一番猛反対していた。けれど、結婚を認めてもらってからは、今度は義母の悪評（ホコリ）が次々と出てくる。娘を心配するあまり、今度は母のほうが父以上に反対する始末だ。</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7"><br></p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">ある日父から真っ直ぐに尋ねられた。</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">『お前はなんで〇〇と結婚したいと思ったんだ？』</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">私は迷わずに答えた。</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">『一緒にいて楽だから。』</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7"><br></p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">実は私の姉も結婚に猛反対されていた。相手がバツイチであることを結婚の挨拶の瞬間まで隠していたため、父は『縁を切る！』と激怒し、姉は本当に縁を切る形で結婚して家を出ていったのだ。</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">我が家の父は、昭和を絵に描いたような、ちゃぶ台をひっくり返す頑固親父。絶対的な権力者だった。そんな厳しい父が、私の時は違った。なんと、自ら進んで、旦那の父と二人で話し合いの場を持ってくれたのだ。私が結婚で来たのは、間違いなく、あの不器用で厳しかった父の『父親としての背中』のおかげだった。</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7"><br></p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">しかし、一難去ってまた一難。結婚の騒動が落ち着いた頃、母に病気が発覚した。</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">『私の結婚のせいで、お母さんにいっぱいストレスを溜めたせいだー』</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">目の前が真っ暗になり、私は激しい罪悪感に押しつぶされそうになった。母が病気になっても、父は相変わらず頑固で、今で言うモラハラのような態度を変えなかった。母は病床にありながらも、どうしても義母のことが許せず、私にずっと『あんな義母とやっていけるのか』と愚痴をぶつけ続けた。私が言わせてるんだ、私がそうさせてるんだ。私は母のその言葉を受け止め、心の中に澱（おり）のようにため込んでいった。</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7"><br></p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">結婚してから5年の間、私達夫婦の間はどこか上手く行ってなかった。</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">なぜなら、私は母から『旦那には話しちゃ駄目だよ』口止めされていた義母の数々の嘘や悪行を、旦那を傷つけまいと、ずっと一人で抱え込んで隠していたからだ。</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7"><br></p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">そして、母に話していいよと了解を得て言えなかったことを打ち明ける日が来たのだ。事実を知った旦那はひどく落ち込んだ。まさか、自分の親が…。『今まで本当にごめん…』</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">自分を責める彼を見て、私はたまらなくなり言葉を返した。</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">『自分の親を悪く言われて嫌な思いしないはずがない、私も嫌な気持ちにさせてごめんね。』</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7"><br></p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">その事実を聞き、旦那は自分の足を力強く殴っていた。見るに堪えなかった。義母の嘘によってバラバラになりかけていた私達の信頼は、この日本当の意味で結ばれた。</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7"><br></p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">結婚する時の母の条件、『両家はこれっきり一切顔を合わせない。』もう一つあったのだ。それは『子供を作らない。』</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7"><br></p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">数年経ち、旦那の信頼を少しずつ取り戻してきた時、妹が母に『お姉ちゃんに子供を持つことを許してやり』と。母からその後、こう言われたと電話が来て、旦那と子供を持つ決心をする。</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7"><br></p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">我が家の妹は、私が一番最初で一番古い記憶、『おぎゃあおぎゃあ』の妹だ。</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">妹とは2歳離れていて、3歳の時に記憶がなくなり『０歳の赤ちゃん』に戻った私は、一緒に育っていくにつれ、いつの間にか私より妹の方がお姉ちゃんみたいに。</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">小学生の時に母から聞いたのだが『お姉ちゃんをいじめるな！お姉ちゃんは私が守る』って言ってたそうだ。</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7"><br></p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">まさかのここでまた妹に守ってもらう時が来るとはー。妹が先に結婚して赤ちゃんを産み、その赤ちゃんに会いに夫婦で行った時に、旦那が赤ちゃんを抱っこしたのだ。その時の旦那の顔は今までに見たことのない、すごく柔らかくて優しい顔だった。</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7"><br></p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">その時、初めて旦</p><p name="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7" id="eedb41ba-0ebf-4fcc-925b-638e2c3f28b7">那に自分の子を抱かせたいと強く思った。</p><p name="8bb6d401-eb12-4630-bd1e-696e7d1eb3f9" id="8bb6d401-eb12-4630-bd1e-696e7d1eb3f9"><br></p><p></p>
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<pubDate>Mon, 24 Aug 2026 20:09:43 +0900</pubDate>
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<title>第六章　ドロドロの視界線、嘘が混ざる音</title>
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<![CDATA[ <p></p><p name="5db65322-476e-4275-885d-0ab1ad7d5e61" id="5db65322-476e-4275-885d-0ab1ad7d5e61" data-pm-slice="1 1 []"></p><p></p><p name="b4606925-cd1b-4cd5-a4fc-a2eeffeb07bd" id="b4606925-cd1b-4cd5-a4fc-a2eeffeb07bd" data-pm-slice="1 1 []">私たちが２８歳になり、お付き合いをするようになり約束の30歳まで残りわずか。３０になるまでにやらなきゃいけないこと、『結婚の挨拶』</p><p></p><p></p><p name="5db65322-476e-4275-885d-0ab1ad7d5e61" id="5db65322-476e-4275-885d-0ab1ad7d5e61" data-pm-slice="1 1 []"><br></p><p name="5db65322-476e-4275-885d-0ab1ad7d5e61" id="5db65322-476e-4275-885d-0ab1ad7d5e61" data-pm-slice="1 1 []">挨拶の前に両親に結婚を前提に考えている人がいる事を伝えなくてはならない。<br>彼の実家は私の実家から車でわずか5分のところにある。私の母は近所でそれとなく評判を聞いて回ったのだ。しかし返ってきたのは祝福とはほど遠いとんでもないものだった。<br>誰も彼もが口を揃えて同じ事を言う。　<br>『あの人は平気で嘘をつく人だよ』<br>それは、これから私の『義理の母』になるはずの人の噂だった。母から猛反対。<br>私は『噂は、所詮、噂』と結婚の意思は揺らぎなかった。まさかそれが後に大変な心の傷になるともその時の私には知る由もなかったー　</p><p name="29e52d87-ee51-4ff4-8715-b98122aedce1" id="29e52d87-ee51-4ff4-8715-b98122aedce1">なんとか許しを貰えた。我が家に挨拶に行く前に旦那の要望でデパートに。『用事があるからブラブラして待ってて』<br>私はすぐにピンときた。『婚約指輪？』興味本位でこっそりジェエリーショップを覗きに行った。<br>私の感は当たったのだ。旦那が何やら下をのぞき込みながら店員さんと話ている。<br>ふふふ</p><p name="5cacffc6-4f58-4653-bec3-e676cac607d9" id="5cacffc6-4f58-4653-bec3-e676cac607d9">旦那が私の視線に気付いて慌てて指輪を買う。<br>私は知らんぷり。<br>いよいよ我が家に挨拶。</p><p name="6aa06e08-bcb1-4020-a1b6-3f4f17b9cf19" id="6aa06e08-bcb1-4020-a1b6-3f4f17b9cf19">挨拶の帰りに車の前で『手を出して』<br>私はそっと手を差し出すー。指輪を薬指に…ぶかぶかだね…『貴方が降りてくるから慌てて小指の大きさでお願いしたよ』と『直しが出来るみたいだから明日直しに行こうか』<br><br>本来ならここで感動ですね。<br>しかし、私は違った…一生懸命選んでくれた彼にこんな事を言ってしまったのだ。<br>私の趣味じゃない…旦那はお腹を殴られたようにガックシ…旦那ふてくされて『もうサプライズしない！ふんっ』</p><p name="cd410164-cbe6-4ee9-bb96-b3b29d88d599" id="cd410164-cbe6-4ee9-bb96-b3b29d88d599">よく女の人は彼氏からサプライズでプレゼントされても趣味じゃないって突きつけると聞いたことがある。まさにその時の私がそれだだたのだ。だが、今もその婚約指輪は私の薬指にー<br><br>彼と別れて私は家に。<br>母から挨拶の内容を教えてくれた。『〇〇さんを守ります』とのこと。母はこう答えたそう。<br>『雅子様の結婚の挨拶の時と同じ言葉だね』と。そこまではすごく幸せだった。まさかあのとんでもない『義理の母の噂』がこれから自身で体験することになるとはー<br><br>それは結納を無事に済ませ、結婚式の準備の期間の時のこと。<br>ついに、義母の本性が出たのだ。<br>自分が言ったことを言ってないと言い始めたのだ。私達に限らず、結婚式の人にまでー<br>とにかく、韓国ドラマ以上に今でもフラッシュバックが起きるほどドロドロだった。<br>母はまた結婚に反対し始めたのだ。『やっていけるの？』と我が子を大切に思うがゆえの反対ー　<br>彼は私が苦しむ姿を見て『親とは縁を切る！』と私は『それは貴方が苦しむからしたら駄目』<br>両家は一切お付き合いしないと父が約束させての結婚になったのだ。今でも私は義母と挨拶以上の会話をしない。向こうは罰が悪そうに胡麻をすってくるがー<br>旦那にもきちんと伝えてある。。『挨拶しかしないからね』『それでいい』旦那に本当に申し訳ない。<br></p><p></p>
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<pubDate>Sun, 23 Aug 2026 20:05:31 +0900</pubDate>
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<title>第五章　凍える秘密の文字、そして約束</title>
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<![CDATA[ <p></p><p name="97853576-7ee8-4988-b02a-d0856be4d99b" id="97853576-7ee8-4988-b02a-d0856be4d99b" data-pm-slice="1 1 []">時は少しさかのぼり私が１８歳の時のこと。実家を離れて東海へ就職した。会社に入ってすぐの事同じ寮に住む聾唖者（ろうあしゃ）の先輩がわざわざ私の部屋まで来て、こう誘ってくれたのだ。　<br>『ねえ、手話サークルに来ない？』　<br>その瞬間、小学生の時に一人で覚えたあの『指文字』が、何年も時を越えて私を助けてくれた。基礎が出来てたおかげでわずか半年位で会話に困らない『手話』が上達した。私の閉ざされた世界が『手話』を通じてどんどん広がっていく。仕事は楽しく、一生の宝物と言える親友にも出会えた。</p><p name="12169162-0f48-41a8-b1f6-af5b918fdd89" id="12169162-0f48-41a8-b1f6-af5b918fdd89">けれど、私が就職した東海の冬は、私の身体にはあまりにも残酷だった。<br>脳腫瘍の手術の後遺症のせいで、冬が来るたびに頭が割れるような激しい頭痛に襲われた。毎年のように冬の寒さの中泣きながら痛みに耐えた。<br>『まずはここで十年頑張るんだ。』そう自分に言い聞かせて必死に踏ん張っていた。</p><p name="ae8c0782-f79b-4a84-b2e8-bd83639a3d58" id="ae8c0782-f79b-4a84-b2e8-bd83639a3d58">そんなある日、何度も離婚を迎えていた両親からいつもと明らかに違う明らかな『離婚』の話が出てきた。<br>身体が限界を訴えていたときの事、家族の大きな転機が重なったこと。私は十年と言う目標の途中で、仕事を辞め、ふるさとへ戻る決意をした。</p><p name="0dd5d2fc-3151-403b-96e7-1cb2e6a6c62a" id="0dd5d2fc-3151-403b-96e7-1cb2e6a6c62a">私の心をいつも遠くから支えてくれていたのは、あの成人式の二次会で再会した彼だった。<br>友達関係が始まって何年かした頃、彼がふと照れくさそうにこんな事を言った。<br>『お互い36になって結婚してなかったら結婚しない？』<br>36？その年齢は遅すぎるなぁ、と思った私は、数年後、彼の言葉を自分の都合のいいように勝手に書き換えて彼に突きつけてみた。<br>『あのとき、３０になっても結婚してなかったら結婚しないって言ったよね？』<br>彼は『そうだったね、そう言えばそんなこと言ってたね〜』と自分が言った年齢を覚えていなかった。私の可愛い嘘に彼はまんまと引っかかってくれたのだ。</p><p name="67a42e3e-850d-4a2c-88c3-708e24397460" id="67a42e3e-850d-4a2c-88c3-708e24397460">そうして、２６歳の時両親が落ち着き、家を出て就職した所で、なんと『モテ期』が…。4歳下の男の子と１９歳年上の男の人から告白されたのです。それを彼に報告しました。焦った彼は28歳の時にわざわざ内緒で私の家まで来て『結婚を前提に付き合ってください。』とOKしたら後ろに回ってネックレスをつけてくれた。<br>ようやく暖かい春の光が差し込もうとしていたー。</p><p></p>
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<link>https://ameblo.jp/ya19810215/entry-12976492474.html</link>
<pubDate>Sat, 22 Aug 2026 19:45:26 +0900</pubDate>
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<title>第四章　十年の足跡とバレンタインの冗談</title>
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<![CDATA[ <p></p><p name="e0819902-6ea7-4fbe-b1a0-a33457cb869b" id="e0819902-6ea7-4fbe-b1a0-a33457cb869b" data-pm-slice="1 1 []">彼が手にしたガラケーのカメラで、パシャリと撮った１枚の写真。それが私達が取った最初のやり取りだった。</p><p name="42463183-f83d-49dd-b5ea-e23e0d2cf7bc" id="42463183-f83d-49dd-b5ea-e23e0d2cf7bc">二次会が終わった後一通、二通御礼のようなやり取りのメールを交わしただけで、その時のメールは一度途絶えてしまった。お互い、離れた街での日常に戻っていく。やっぱりあの再会は一瞬の気まぐれだったのかなーそう思いかけていた2月、私のガラケーが静かに震えた。</p><p name="3adee1a1-c54d-4cd9-8abf-f636c8a59e84" id="3adee1a1-c54d-4cd9-8abf-f636c8a59e84">彼からのメールだった。<br>成人式から一ヶ月。久しぶりの連絡で盛り上がって、私は少しおどけた調子で、冗談交じりの返信をしてみた。<br>『バレンタインチョコ欲しかったら取りにおいでよ』</p><p name="2366e4e1-7e8f-4ebe-95da-f1f8720ea48b" id="2366e4e1-7e8f-4ebe-95da-f1f8720ea48b">東海と関西。簡単に行き来出来る距離ではない。ただのからかいのつもりだった。けれど、画面に返ってきた彼の言葉は、私の予想を裏切るものだった。『行くよ。』</p><p name="ed5a4156-db42-46f9-aaed-cbd53d95bbf7" id="ed5a4156-db42-46f9-aaed-cbd53d95bbf7">その一言から私達の不思議な関係が始まった。恋人という甘い関係ではなく、お互いの人生の背景にいつも当たり前に存在する、心地のいい友人関係。気がつけば十年という長い歳月を数えていた。</p><p name="9530f13b-222c-4179-8703-b6a16791941f" id="9530f13b-222c-4179-8703-b6a16791941f">十年間、私達は友達として、お互いの嬉しかったこと、悲しかったことを見つめ、歩幅を合わせるように生きてきた。その確かな足跡が、のちに夫婦になる私達の、何よりも頑丈な土台になっていくー。</p><p></p>
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<link>https://ameblo.jp/ya19810215/entry-12976402347.html</link>
<pubDate>Fri, 21 Aug 2026 20:29:06 +0900</pubDate>
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<title>第三章　成人式の奇跡と遠距離メール</title>
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<![CDATA[ やがて年が過ぎ、二十歳の年になる頃です。正月ー。成人式が終わってすぐの事。お昼に開催された二次会の会場で私達は思いがけない再会を果たす事になる。<div><br></div><div>たまたま私の前に座っていた男の人と言葉を交わした。</div><div>『見たことある顔！』</div><div>そんな風に和気あいあいと盛り上がっていると、その男性の隣に居た男性に携帯を渡し『写真撮って』とお願いしていた。</div><div><br></div><div>携帯を手に取り男性と私のツーショット。その写真を撮ってくれた男性こそが記憶の片隅に居た彼だった。</div><div><br></div><div>撮影が終わり賑やかな輪の近くで一人ぽつんと座っている彼。</div><div>何となく気になって名前を聞いてみる。返ってきたその名前に、私の記憶の中の名前がパッと繋がった。</div><div><br></div><div>『その名前覚えてる！珍しいって思ってたんだ！』</div><div>中一の時心の中で呟いたあの名前だった。一緒に写真を撮った男性から番号交換しようとのこと。その流れでその珍しい名前の男性にも番号交換する事にー</div><div><br></div><div>それが、私達の物語が本当に動き出した瞬間だった。</div><div>その後彼から一通のメールが届いた。その時はそれっきりだった。当時、私は東海で働いていて、彼は関西だった。</div><div>離れた街でそれぞれの日常を送りながら、私たちの時間は静かに流れていく。</div><div><br></div><div>この「それっきり」の関係が、まさか10年という歳月をかけてゆっくりと動き出すなんて、この時の私はまだ想像すらしていなかった――</div>
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<link>https://ameblo.jp/ya19810215/entry-12976398063.html</link>
<pubDate>Fri, 21 Aug 2026 19:35:52 +0900</pubDate>
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<title>第二章　転々と変わる景色と手話との出会い</title>
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<![CDATA[ <p></p><p name="15e59b5d-f5c1-479f-8905-4532429d76ca" id="15e59b5d-f5c1-479f-8905-4532429d76ca">私は音は聞こえるため補聴器を付けていない。ちなみに小3の時数日だけつけた経験がある。音が大きくなるだけで体調を崩すため私には合わなかったのだ。</p><p name="b7f3b34a-63d3-44f0-906e-210ff0965662" id="b7f3b34a-63d3-44f0-906e-210ff0965662">その為、自分から伝えない限りほとんどの人が気付かない程度だった。だからこそ周りと同じ『普通』を装うためのエネルギーを幼いながらにたくさん使っていたのかもしれない。</p><p name="9460be3c-76fc-4fd7-8ac8-bc3a3638fc20" id="9460be3c-76fc-4fd7-8ac8-bc3a3638fc20">そんな私に、新しい扉を教えてくれたのは、小学三年生の時に出会った友達だった。<br>『ねえ、手話クラブに入るの？』　<br>友達から差し出されたその言葉に私はクエスチョンマークだった。『しゅわ？何それ?』それが手話との出会いだった。</p><p name="2963ea45-8285-4916-b585-2b5493a9be85" id="2963ea45-8285-4916-b585-2b5493a9be85">そのあたらしい世界をもっと知りたかったけれど、『我が家は３年毎に環境が変わる』と言う父親の転勤族のルールがあった。引っ越した新しい小学校は残念ながら手話クラブは存在しなかった。</p><p name="6b281e68-89aa-4c35-bc81-765dde5f44a4" id="6b281e68-89aa-4c35-bc81-765dde5f44a4">転校するたびにリセットされる人間関係。寂しさを紛らわせる様に、六年生の時に母に頼んで一冊の手話の本を買ってもらった。</p><p name="a2a85da2-0916-420e-ada1-849fc67c9ca5" id="a2a85da2-0916-420e-ada1-849fc67c9ca5">『自分でやってみよう』そう決めて本のようにみようみまねでやってみる。あ、い、う、え、お。誰に教わるわけでもなく、私は一人で『指文字』を小六のうちに全て完璧にマスターしたのだ。言葉の壁を乗り越えるための、私だけの秘密の武器のようだった。</p><p name="8c77afe1-5936-4f64-a21c-459baab61169" id="8c77afe1-5936-4f64-a21c-459baab61169">やがて中学生になり、転勤先に実家を建てたことで『３年毎の放浪の旅』はようやく終わりを告げた。そこが私の本当の『ふるさと』になった。</p><p name="136b12e6-8991-44f8-be95-9718d00cf570" id="136b12e6-8991-44f8-be95-9718d00cf570">そしてその『ふるさと』で一人の男の子に出会う。　　　<br>『珍しい名前…』<br>当時の印象はそれだけだった。言葉を交わした記憶さえない、それだけの存在だった。</p><p name="b8b782b4-1ebb-474a-a6a0-d6bf99440484" id="b8b782b4-1ebb-474a-a6a0-d6bf99440484">それが、まさか未来の『私の旦那さん』になる人だとは当時の私は知る由もなかったー</p><p name="56059b20-104d-46fb-b195-c037564a2ec6" id="56059b20-104d-46fb-b195-c037564a2ec6"><br></p><p></p>
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<pubDate>Fri, 21 Aug 2026 14:45:32 +0900</pubDate>
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<title>第一章　消えた記憶とすり替わる言葉</title>
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<![CDATA[ <p></p><p name="2d8d6b39-d2ad-4308-8dda-9611fbbde523" id="2d8d6b39-d2ad-4308-8dda-9611fbbde523">ガラガラガラ…。おぎゃあおぎゃあ…。<br>これが、私の一番古い一番最初の記憶。<br>当時、私は3歳になる一ヶ月前だった。<br>その音は私が手術室へ入っていく時の重い扉の音だった。<br><br>赤ん坊の泣き声は母が生まれたばかりの妹を抱えて妹が泣いているシーン。今でも薄っすら覚えている。その風景の中私は手術室に運ばれる。<br>それが私の知る全ての世界であり終わりであり新しい世界の始まりだった。<br><br>私は脳腫瘍にかかり、手術の後1週間程意識が戻らなかったそうだ。<br>その1週間の間にカラスがきて母は不安に覆われたそう。母の姉がカラスの神様が見守ってくれてるんだよと言ってくれたそうだ。<br>やがて目を覚ました時、私の頭の中は真っ白だった。それまでの３年間の記憶が全て消え去っていた。目の前にいる女性が自分を命がけで産んでくれた『お母さん』ということでさえも当時の私にはわからなかった。なのに、手術室に入る前の光景が覚えているのが不思議でしょうがない。<br><br>脳の関係で視界が狭くなり手術により視界は広くなったけど、世界は片目ずつでしか捉えられない斜視の世界へ変わっていた。<br><br>そして３歳の誕生日を病院で迎え、ようやく退院が見えてきたときのこと私の耳が聞こえてないことに周囲が気付いて慌てたそうだ。『この子、聴こえてないかもしれない』退院を目前に控えた突然の発覚だった。<br><br>私はただ耳が聞こえないだけではない。脳が傷ついたことによって言葉がすり替わってしまうのだ。音が形を変えて脳に届く『脳のいたずら』分かりやすく言うと『たまご』が『タバコ』に…。母音がにている言葉がパズルのように入れ替わる。手帳には『５０％以上そう聴こえる』と書かれている。それが記憶をなくした私の新しい世界のルールだった…。<br><br>しかし、私の手元にその『障害手帳』が届くことは長年なかった。母は我が子を世に『障害者』として世間に出すことをかたくなにこばんだ。。『普通の子』として育てたい、世間の冷たい目から守りたいという、母なりの愛情だったのかもしれない。けれど実際、生きづらさを抱えている私の本音は違った。『最初から手帳を持たせてほしかった。』その手帳は私にとって世間のレッテルではなく、自分の苦しさを証明し、守ってくれる盾のように思えてならなかったのだ。<br><br>結局、その手帳を持ったのはそれから１５年後もたった高校3年生の時だった。<br>就職を目前に控え、将来を心配した学校の先生が母を説得してくれた。母は納得し１８歳にしてようやく自分の『名前』と『障害』が記された手帳を受け取ったのだった…。</p><p name="f7b7ead6-8546-4ecb-9853-f5a95d11edba" id="f7b7ead6-8546-4ecb-9853-f5a95d11edba"><br></p><p></p>
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<pubDate>Fri, 21 Aug 2026 13:20:07 +0900</pubDate>
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