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<title>しろやぎくろやぎ、本を読む。</title>
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<description>シロヤギとクロヤギによる、徒然気まぐれ偏りぎみ読書日記</description>
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<title>遅ればせながら……『魔性の子』</title>
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<![CDATA[ <div>　しろやぎ＠お久しぶりです。</div><div>&nbsp;</div><div><a href="https://www.shinchosha.co.jp/book/124051/" target="_blank">魔性の子（新潮社）</a></div><div>&nbsp;</div><div>　十二国記シリーズの存在は知っていたのですが、何冊もあるのでなんとなくここまで手に取らずにきていたところ、先日、くろやぎおねえさんにお誕生日のプレゼントに『魔性の子』『月の影　影の海』（上・下）『風の海　迷宮の岸』をいただきました。ねえさんありがとうー！</div><div><br>　ちなみに私が十二国記について知っているのは、異世界ファンタジー。ぐらい（雑）。<br>　小野不由美作品は、ティーンのときに悪霊シリーズを１冊か２冊読んだかな。『屍鬼』と『鬼談百景』は読みました。屍鬼はあんまり……今となってはなぜ読もうと思ったのかも覚えていません。ふじりゅう漫画になったと聞いて、原作を読んだんだっけ。ゲームがあったんだっけ。SIRENと間違ってる？？　なんか忘れた。</div><div>&nbsp;</div><div>　それはともかく、まず一冊読んでみましたよ。<br>　いちばんエピソード番号の若い「魔性の子」から。</div><div>　お話は現代。教生（って初めて聞いた。教育実習の学生さんのこと）として母校に戻ってきた広瀬くん。担当のクラスに、まわりとちょっと違う生徒がいることに気づく。これが高里くん。この子にいけずすると祟るということで、なんとなく遠巻きにされている。<br>　まあでも高校生なんで（中学校が違ってよく知らない子たちとか）ちょっかいかけるもんだから、とんでもないことになるうえに「たたり」はどんどんエスカレートし、高里と、彼をかばおうとする広瀬は追い詰められていく。なんにも悪いことしてないのにーーー涙　「たたり」の正体は何なのか。二人の行く末は。</div><div><br>　このあと、ネタバレとか気にせず感想を書きます。</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>●すごい死ぬ<br>　まずびっくりしたのが、死ぬ人数と死に方。「もう死んでもいいよね」みたいな人々ばかりでなく、ちょっとからかったとか、ただそこにいて巻き込まれただけとか、心配して忠告してくれたとか。高校生やマスゴミたちの雑魚っぷりというかモブっぷりがすごい。死に方（殺され方）も陰惨。うげえってなる。<br>　でも、いつのまにか何かわからないモノが騎馬戦の馬になってたとか（人の形をしていたとすると、わんちゃんじゃなくておねえさんのほうかしら）、考えてみるとちょっとおもしろい笑<br>　この巻に関してはほぼホラーでした（ファンタジーに入れたけど）。理不尽さが怪談に近いかな。</div><div>　「き」を探している女性（廉麟）も、怪談風ですよね。数珠投げてかぷってやられたおばあちゃんかわいそう。ていうかね、「き」だけじゃわかんないよ、探す気あるんかよ。なんで今になって来たんだよとか、いろいろ思うことはあるのですが、多分、それは続刊でおいおいわかるのでしょうね。</div><div>&nbsp;</div><div>●化け物がけっこう怖い<br>　足がいっぱいあるムカデみたいなでっかい虫が出てくるのですが。あれは傲濫ではないんですよね。傲濫は表紙の赤い犬みたいのですよね。この犬も怖いけど。<br>　暗い海からももももって出てくるヘドロのお化けみたいのも、そこで見てたら怖いだろうなぁ。あと、すごいくさそう。</div><div>&nbsp;</div><div>●がんばれ広瀬先生<br>　なぜ高里の周りで「たたり」が起こるのか、少しずつ明らかになっていきます。どうして高里がこんなに超然としているかもわかってきます。<br>　シリーズのことほんのちょっとでも知っていれば異世界から来た存在なんだろうな、というのはわりと早くから（最初から）わかるわけなんですが、それでも異世界にいるどういう役割の人なのか、がわかっていく過程はミステリぽくもあって面白かったです。<br>　これでもかと起こる惨劇と、そのたびに居場所がなくなっていく高里。必死で守ろうとする広瀬（超一般人）。</div><div>&nbsp;</div><div>　この広瀬先生、口調や態度はほぼ三十路なのですが、教生ということは20代前半。「元いた（はずの）世界」に戻りたい、という幼少期の願望をまだ抱えていて確かにそのへんは若い。20年前の20代ってこんな感じだったのだろうか。<br>　故国喪失者と自分では思っているけれど、現実に戻っていかなければならない人です。つまり、読者に近い。仲間だと思っていた（思いたかった）のでどうにも見捨てられず尽くしてきたのに最後の最後にフラれる、気の毒な人です。ぜひ中2の夢から覚めていい先生になってほしい。</div><div>&nbsp;</div><div>●なんかある意味スッキリした</div><div>　一方、高里くんはガチの異世界人。<br>　彼が「人でない」存在で、事故でこちらの世界に生まれてきてしまった、とわかってからは、高里に対する人間たちのひどい行動も、なんかしゃあないなと。もちろん高里（泰麒）が悪いわけではなくて、異世界のシステムがおかしいんだと……なんでそんな思い込み激しい護衛つけるんだよとかそもそもなんだよ胎果ってとか。怪しい高校生とかマスコミとか、「相手が高里でなくてもこうだろうな」という人々の行動は確かにおぞましいのですが、それに勝ってなんつう迷惑だと思ってしまいました。よくおかんに殺されなかったな。<br>　だって、この子のために高里家は崩壊、何の罪もない高校生も多数死傷（彼らにも家族がいると思うんですけど）、最後なんか水害でいっぱい死んで。で、「ごっめーん、ぼく戻らなきゃ！」って言われてもなぁ。高里家に関しては、えらい冷たいお母さんだな、と私も広瀬と一緒に憤りましたが、あとになってお母さんの気持ちが少し描かれています。ほんの少しさし挟まれているシーンで、くどくどした説明はありませんが、このあたりがとてもうまいなと思いました。一方から見ればただの冷たい母親ですが、母親の方からみればもういたしかたない態度なわけです。お父さんは家のことかまってなさそうだし、絶対苦労している。<br>&nbsp;</div><div>　高里は人間ではなく、それを納得している。記憶が戻ったあとは、もとの世界に戻らなければと考えている。これで、自分が異世界の存在であることを受け入れられないとなるとものすごい悲劇ですが、人間として生きていく気はないわけです。一応、被害にあった人々に申し訳なく思っているけれど、なんとなく他人事。<br>　つまるところ、こちらの世界と向こうの世界ではロジックが違うわけで、怪談ぽく感じるのはここなのかも。理由や理屈はなく、たたりですらなく、わけわからんけどひどい目に合う。高里側も周辺の人々側もラスト付近まではつらいのですが、高里に「き」の記憶が戻ってからは、「じゃあ、高里くんがひどい目にあうのも、周りがひどい目にあうのも、まぁしょうがないか」となってかえって救われたというか、暗い気分にならなくてよかったです。これ、説明が難しいのですが、自分と異なる存在なら排除しても良い、ということではないんです。ただ、自分の中で、フィクションであるこの作品についてはそういうふうにオチがついた、ということです。読者は本を閉じればこちらの世界に戻ってこないといけませんからね。</div><div>&nbsp;</div><div>　でも、岩木くんは超いいヤツだったよ。不憫だ。</div><div>&nbsp;</div><div>●結論<br>　なんだかケチつけてるみたいですが、間違いなく面白かったです。とにかく次が気になってどんどん読み進められました。<br>　多分、本編とは少し毛色が違うんだろうなとは思いますが、あとになって「ああ、そういうことだったのか」というのがわかってくるのでしょう。<br>　逆に言うと、これを読んだだけでは、人間界に異世界の存在が混じりこむことがあって、異世界の力が干渉してくるととんでもない災厄が起こるということ以外あんまりよくわからない。まさしく序章ですね。<br>　これがエピソードゼロということで、本編はここから。続けて読んでみます。<br>　ねえさんありがとうございました。</div><div>&nbsp;</div><div>　ところで、「泰麒」とか「胎果」って単語登録してないのに変換候補にあるんですよ。グーグル日本語入力恐るべし。</div>
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<link>https://ameblo.jp/yagi66/entry-12575344568.html</link>
<pubDate>Sat, 15 Feb 2020 16:26:52 +0900</pubDate>
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<title>これはもっと有名になるべき！　冒険SF『ハンターズ・ラン』</title>
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<![CDATA[ <p>　クロヤギです。<br>&nbsp;</p><p>　今日は読了後、「これはもっと有名になるべき！」と思わず唸った小説『ハンターズ・ラン』のお話です。</p><p>&nbsp;</p><div contenteditable="false" style="border:1px dotted;padding:15px;border-radius:4px;"><table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" style="margin:0;table-layout:fixed;" width="100%"><tbody width="100%"><tr><td aligin="center" style="vertical-align:middle;" width="95"><span style="display:block;text-align:center;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=36543955" rel="nofollow" target="_blank"><img alt="ハンターズ・ラン (ハヤカワ文庫SF)" border="0" data-img="affiliate" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51vNN6zU14L._SL160_.jpg" style="max-width:95px;vertical-align:middle;margin:0;"></a></span></td><td style="line-height:1.5;padding-left:15px;vertical-align:middle;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=36543955" rel="nofollow" target="_blank">ハンターズ・ラン (ハヤカワ文庫SF)</a><div style="padding: 3px 0;">&nbsp;</div><div style="font-size:0.83em;">Amazon</div></td></tr></tbody></table></div><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>　とはいえ、2010年発行の本書、現在、紙の本としては絶版です！　古本は安く入手できますが。</p><p>　出版元のHPからも削除されてます。Kindleでは購入できるんだから、削除はひどいぜ早川書房……。</p><p>　とはいえ、紹介する本が絶版だったというのは以前にもあったこと。いまさら気にしません。</p><p>　それでは内容の紹介をば。</p><p>&nbsp;</p><p>　　『ハンターズ・ラン』はSF冒険小説でして、物語の舞台は人類が宇宙進出後、何世紀も経た未来です。</p><p>　といっても宇宙はすでに、人類よりもはるかに偉大なテクノロジーを有するいくつもの宇宙航行異種属たちによって征服されていたのですが。</p><p>　人類は説得されて異種属たちの通商連盟に加盟し（経緯については黒船による日本開国が引き合いに出されてる……）、出身地以外の星系への入植を認められます。とはいっても、許可されたのは不便で危険な惑星ばかり。</p><p>　サン・パウロはそんな植民惑星のひとつ。入植が始まってから二世代目に入ろうかというところですが、開発の過程で植民者はばたばたと死んでゆき、今でも荒くれものだらけ、未開の自然だらけ。</p><p>　主人公ラモンは地球出身だけど、この星でひとり山に分け入り鉱床を探す独立探鉱師をしています。</p><p>　</p><p>　このラモンがね。</p><p>　汚い言葉でお目汚ししてしまい大変申し訳ないんですが、<span style="font-weight:bold;">クソマッチョ野郎</span>としかいえないシロモノでして。</p><p>　正直、読み始めた時は「これは外れだな」と思いましたよ。</p><p>　愛人の家に転がり込んでるくせに、その女性に手を上げるし、稼ぎは全部飲んでしまい、飲み過ぎては喧嘩して（しかも喧嘩っぱやいことを恥と思ってない）、あげくに人殺しですよ。しかも野次馬に「喧嘩しろとけしかけられた」から殺してしまったんだと他人のせいにするし。</p><p>　「おれは男だ！」「浴びるように酒を飲み、喧嘩になれば容赦なく相手をたたきのめす」じゃないよ、このスカポンタン！　という気持ちにもなろうというものですよ、まったく。</p><p>　でもでも、ラモンが殺人のほとぼりが冷めるまでと町を抜け出し山に逃げ込んだところから俄然おもしろくなります。</p><p>&nbsp;</p><p>　なんとラモンは人里離れた山で謎の異種属と遭遇し、捕まってしまうのです。</p><p>　しかも喉元には生きたつなぎひもをつけられ、異種族たちのもとから逃げた人間を捕まえる猟犬の役割をしろと強制されます。いうことを聞かないとそのつなぎひもによって激しい苦痛を与えられるため、ラモンは承諾せざるを得ません。</p><p>　監視役として異種属のマネックがラモンと行動をともにするのですが、このマネック、人間には食事とか排泄とか睡眠が必要だという知識すらないものだから、ラモンは結構ひどい目にあいます。まあ、ラモンがああいう男なのでかわいそうにねぇと思いつつも、わりと心静かに読んでいられるんですけども（ひどい）。</p><p>　このふたりの追跡行は、異種属と人間の相互不理解も興味深いのですが、サン・パウロという異星の自然の様子、ラモンが自然の中では有能でダメ男じゃないことなどが分かってきておもしろいです。</p><p>　そしてあることを契機に物語が一変し、ここからがおもしろさ大爆発します！</p><p>&nbsp;</p><p>　異種属たちと人類の不平等な関係や、ラモンの性格、追跡の間にマネックとラモンの間に起きたできごとなどの要素が、たんにスリル満点な冒険物語としてだけではなく、ラモンという人間そのものに焦点を当てた物語として結実していき、「うおー！」ってなります。</p><p>　<span style="font-weight:bold;">クソマッチョ野郎</span>が<span style="font-weight:bold;">クソマッチョ野郎</span>だったことにはちゃんと意味があったのでした。</p><p>　あまり書くとネタバレになってしまうのでここらへんにしときましょう。<br>　ネタや展開ひとつひとつがすごく画期的とか意外とかそういうことじゃないのですが、とにかく心憎い配置なのです。もう完璧と言っていいタイミングで起こって欲しくないことが起き、起こってもおかしくないはずのことが読者のすっかり忘れていたタイミングで起きて、ページをめくる手が止まりません。食べなれた食材も調理法によっては素晴らしいご馳走になる。あれと同じですね。</p><p>　後半は心の中で「ひゃあっ」とか「あぁっ」とか呟きながら読んでいました。</p><p>　ラストもね、いい終わり方だったと思います。この物語にぴったりの最後。</p><p>　冒険小説、SF小説が好きという人に限らずおすすめできるエンターテインメント小説でした！</p><p>&nbsp;</p><p>　著者はジョージ・Ｒ・Ｒ・マーティン、ガードナー・ドゾワ、そしてダニエル・エイブラハムという三人で、合作小説です。</p><p>　ジョージ・Ｒ・Ｒ・マーティンといえば、日本でも人気の米ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作である『氷と炎の歌』シリーズの著者として有名なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか（私は読んだことないんですけどね）。</p><p>　ドゾワやエイブラハムは日本では無名に近いようですが、ドゾワは編集者としても評価の高い作家で、エイブラハムは短編がヒューゴー賞と世界幻想文学大賞の候補作になっている作家だそうです。</p><p>　三人の分担がどういうものだったのかは、著者と訳者のあとがきに触れられています（前者はネタバレがあるので読後に読んだ方がいいです）。</p><p>　多分これは分担制だったからこそできた小説だと思うのですが、三十年かかったというのはまあ本当に気の長いことです。ちゃんと発表されてよかったよかった。</p><p>　せっかくだから、もっとたくさんのひとに読んで欲しいなぁ。</p><p>&nbsp;</p><p>　ところでみなさん、<a href="http://honyakumystery.jp/" target="_blank">翻訳ミステリー大賞シンジケート</a>ってご存知でしょうか。</p><p>　翻訳ミステリーの情報公開を目的として設立されたそうで、たくさんの書評家や翻訳家、編集者、そして作家の方々が記事を寄稿されている情報量たっぷりの贅沢なサイトです。翻訳ミステリー好きには必読だと思います。</p><p>　そのなかに<a href="http://honyakumystery.jp/category/book_guide/book_guide14" target="_blank">冒険小説の感想記事の連載</a>がありまして、著名なミステリー評論家が選んだ本を冒険小説初心者の若い編集者が読んで感想を書くという企画でした（先月に最終回を迎えました）。</p><p>　この連載がとてもおもしろくて、『ハンターズ・ラン』もそこで紹介されていた本だったのでした。</p><p>　記事へのリンクは以下の通り。</p><p>　<a href="http://honyakumystery.jp/1300143854" target="_blank">冒険小説にはラムネがよく似合う【初心者歓迎】第八回 『ハンターズ・ラン』の巻 （執筆者・東京創元社Ｓ）</a></p><p>　これが大当たりだったので、他の冒険小説も読んでみようと思っています。</p><p>　次は『ロマノフ家の金塊』がいいかなぁ。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>　ちなみにジャンル分けを「SF」にするかどうか迷ったのですが、冒険小説として紹介されていた本なので「ミステリー・サスペンス」の方に入れておきました。</p><p>&nbsp;</p>
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<pubDate>Sun, 11 Feb 2018 16:13:51 +0900</pubDate>
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<title>Twitterはじめます</title>
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<![CDATA[ <p><span style="font-size:1em;">　クロヤギです。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1em;">　そろそろ一月も終わりそうですが、あけましておめでとうございます。</span></p><p><span style="font-size:1em;">　皆さんにとっても我々にとっても、よい年になりますように。</span><span style="font-size:1em;">　</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1em;">　</span><span style="font-size:1em;"><a href="https://ameblo.jp/yagi66/entry-12348195628.html" target="_blank">シロヤギさんの記事</a>にある通り、Twitterをはじめることにいたしました。</span></p><p><span style="font-size:1em;">　ブログの更新頻度が月一程度になってしまっていますので、もう少し気軽に本のことをつぶやけるといいなと思っています。</span></p><p><span style="font-size:1em;">　アカウントは</span><a class="ProfileHeaderCard-screennameLink u-linkComplex js-nav" href="https://twitter.com/sirokuroyagi66"><span class="username u-dir" dir="ltr">@<b class="u-linkComplex-target">sirokuroyagi66</b></span></a><span style="font-size:1em;">。お暇な時にでも覗いていただけると幸いです。</span></p><p>&nbsp;</p><p>　さてそれだけではなんなので、本の話もちょっとばかり。</p><p><span style="font-size:1em;">　年明け早々のシロヤギさんとの飲み会は毎年恒例でして、今年も日もまだ高いうちからビール＆本の話に耽溺してまいりました。</span></p><p><span style="font-size:1em;">　シロヤギさんは穂村弘の話をしそびれたそうですが、私はエッセイを一冊と『ぼくの短歌ノート』を読んだことがあるくらいです。でも『ぼくの短歌ノート』はとてもおもしろく読んで、特に短歌に興味はないのですが紹介されていた大西民子の歌が気に入って歌集を購入してみたりしました。</span></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><div contenteditable="false" style="border:1px dotted;padding:15px;border-radius:4px;"><table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" style="margin:0;table-layout:fixed;" width="100%"><tbody width="100%"><tr><td aligin="center" style="vertical-align:middle;" width="95"><span style="display:block;text-align:center;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=36477085" rel="nofollow" target="_blank"><img alt="ぼくの短歌ノート" border="0" data-img="affiliate" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51ajzY67VuL._SL160_.jpg" style="max-width:95px;vertical-align:middle;margin:0;"></a></span></td><td style="line-height:1.5;padding-left:15px;vertical-align:middle;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=36477085" rel="nofollow" target="_blank">ぼくの短歌ノート</a><div style="padding: 3px 0;">&nbsp;</div><div style="font-size:0.83em;">Amazon</div></td></tr></tbody></table></div><p>&nbsp;</p><div contenteditable="false" style="border:1px dotted;padding:15px;border-radius:4px;"><table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" style="margin:0;table-layout:fixed;" width="100%"><tbody width="100%"><tr><td aligin="center" style="vertical-align:middle;" width="95"><span style="display:block;text-align:center;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=36477083" rel="nofollow" target="_blank"><img alt="大西民子歌集 (短歌研究文庫)" border="0" data-img="affiliate" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51dxJN6tBXL._SL160_.jpg" style="max-width:95px;vertical-align:middle;margin:0;"></a></span></td><td style="line-height:1.5;padding-left:15px;vertical-align:middle;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=36477083" rel="nofollow" target="_blank">大西民子歌集 (短歌研究文庫)</a><div style="padding: 3px 0;">&nbsp;</div><div style="font-size:0.83em;">Amazon</div></td></tr></tbody></table></div><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1em;">　その時に話題に出た今村昌弘『屍人荘の殺人』、内容については<a href="https://ameblo.jp/yagi66/entry-12348195628.html" target="_blank">シロヤギさんが書いた通り</a>だと思うので私は特に何も言うことはございません（笑）</span></p><p><span style="font-size:1em;">　それでもあえて補足しますなら、</span> <span style="font-size:1em;">『屍人荘の殺人』は東京創元社が主宰する</span>第27回鮎川哲也賞に満場一致で選ばれ、 <span>デビュー作にして『このミステリーがすごい！』『週刊文春ミステリーベスト』『2018本格ミステリ・ベスト10』の三冠ということで、ミステリ界ではお祭り騒ぎだった小説です。</span>&nbsp;</p><p>　ミステリがお好きなら一読の価値はあると思います。逆に「ミステリも読むけど、トリックとか謎解きの過程とか、そういうのには興味ないんだよね」というタイプの方にはどうかな、という感じです。</p><p>&nbsp;</p><p>　それでは、今年もよろしくお願いいたします。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/yagi66/entry-12346926614.html</link>
<pubDate>Sun, 28 Jan 2018 22:19:40 +0900</pubDate>
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<title>○○○が×××……『屍人荘の殺人』</title>
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<![CDATA[ <p>お久しぶりです。しろやぎです。<br>年始にくろやぎ姉さんと、いつものビアレストランで密談してきました。<br><br>いろんなこと話したけれど、好きだってことが言えなかった。<br><br>穂村弘を。<br><br>忘れていました。あるいは、昨年かそれより前に言ったかもしれません。忘れた。</p><p><br>さて、それはともかく。<br>『屍人荘の殺人』です。</p><p>&nbsp;</p><div contenteditable="false" style="border:1px dotted;padding:15px;border-radius:4px;"><table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" style="margin:0;table-layout:fixed;" width="100%"><tbody width="100%"><tr><td aligin="center" style="vertical-align:middle;" width="95"><span style="display:block;text-align:center;"><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=36475847" alt0="BlogAffiliate" target="_blank" rel="nofollow"><img alt="屍人荘の殺人" border="0" data-img="affiliate" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51sA--0xEUL._SL160_.jpg" style="max-width:95px;vertical-align:middle;margin:0;"></a></span></td><td style="line-height:1.5;padding-left:15px;vertical-align:middle;"><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=36475847" alt0="BlogAffiliate" target="_blank" rel="nofollow">屍人荘の殺人</a><div style="padding: 3px 0;">&nbsp;</div><div style="font-size:0.83em;">Amazon</div></td></tr></tbody></table></div><p>&nbsp;</p><p>もうけっこう時間も経ったし、ネタバレしても大丈夫かなと思いますが、一応伏せておきます。<br>ただ、筋が垣間見えていますので、未読の方はご注意ください。<br><br><br><span style="font-weight:bold;">◎雑なあらすじ◎</span><br>ミス研所属の主人公は、明智先輩と一緒に映研サークルの合宿に参加する。あとは予想の通り、合宿先で次々と殺人が起こるクローズド・サークルもの。<br>しかしながら、そのクローズド・サークル状態を作り出す仕掛けがたいへんに奇抜。トリックにもその他にも大活躍。<br><br><br><span style="font-weight:bold;">◎感想など◎</span><br>くろやぎさんに、久しぶりに単行本を買ったことをご報告。<br>くろやぎさんも、すでに読んでいらっしゃいました。<br><br><span style="font-weight:bold;"><span style="font-size: 1.4em;">「一種の祭りだよね」</span></span><br><br>というくろやぎさんの言葉が印象的でした。<br>おっしゃるとおりです。<br><br>そのお祭り騒ぎに乗せられて私も買ったわけです。<br><br>たしかにたいへん立派なクローズド・サークルものです。<br>トリックづくりも面白い。<br>この発想力はすごい。<br>過去のミステリ作品への敬意が随所に感じられる。<br>伏線の回収もとても丁寧。<br>とにかく読みやすい。<br><br>良い事だらけ。<br>そりゃこのミス1位になるわね。<br><br>しかし、なんだこの<span style="font-size:1.4em;">「あ、そうですか」</span>感は。<br>帯に、「あー、はい、面白い。これは面白い」という相沢沙呼さんの「声」が載っていて、これはごく普通にほめたものだと思うのですが、私も言葉にすればそんな感じでした。<br><br>面白いんですよ。<br>それは間違いないです。<br><br>でも、期待しすぎたのか、この頃のミステリについていけてないからなのか、私がミステリを読む時におそらくは無意識に期待している言語化できない質感というのか、そういうものはなかったです。<br>しかしそれは私の好みの問題で、この小説の粗ではありません。<br><br>キャラをどのぐらい好きになれるかということもあるかと思います。<br>登場人物というより「キャラ」が近いですね。<br>なんとなくわかっていただけますか、この空気。<br>でも、キャラ立ちだけのライトミステリでもないのです。<br><br>動機についてはクエスチョンが付きました。<br>この作品では動機が主眼でなかったということなのでしょうが、人を殺すということが非常に軽いな、という印象はあります。その動機で計画的に何人も殺すのかな……と首を傾げてしまう。いや、「その動機」自体が軽いわけではないのですが、扱いがちょっと軽い。<br>重要人物が重要な嘘をつく動機も、うーん……これについて何か言うのは難しいですね。<br>また、犯人について、最後、そんな方法で始末できるのか？　これは、たいへん疑問であります。別にいいけど。<br><br>なんだか不自然な点があるといえばそうかもしれませんけれども、そもそもクローズド・サークルなんてものが不自然の極みなので、それはあんまり気にしませんでした。<br>ここまでやってくれたら清々しいです。<br><br>ラストは続く気満々なのですが、続くのかな。<br><br>ということで、面白かったしとても楽しんだけれど、めっちゃ好きかというとそうでもない。<br>いえ、好みではないのですが、たいへん好感を持ったのです。だから、嫌いなわけではないのです。<br>難しいな。<br>ま、これだけ緻密なミステリを読んでおきながら、「結局何を読んだのかな？」というもやもやしたものが残ってしまうという不思議な体験をいたしました。<br><br>あと、この頃は、女性の言葉の乱暴さ（そういうキャラ設定）に面食らうことがあるのですが、こんなものかしら。<br>我ながら、もはや年寄りの説教のようですね（笑）<br><br><br>そんなこんなで今年もぼちぼち書いていきたいと思います。<br>Twitterも始めることにしていて、そちらは、もっと軽い、それこそつぶやきを投稿していく予定です。<br><br>すでに1ヶ月が過ぎようとしていますが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。</p>
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<pubDate>Sun, 28 Jan 2018 19:51:46 +0900</pubDate>
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<title>京大生の恋物語　『夜は短し歩けよ乙女』『鴨川ホルモー』</title>
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<![CDATA[ <p>　クロヤギです。</p><p>&nbsp;</p><p>　前回取り上げたのは出版から100年以上経った本（『オシリスの眼』 ）でしたが、今回は10年ほど経った本の話です。10分の一です。もう、「最近出版された」と言っていいような気がしませんか。しませんね。</p><p>　ええと、気を取り直して。</p><p>　森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』と万城目学の『鴨川ホルモー』です。</p><p>　どちらも映像化している有名な作品ですね。</p><p>　そしてともに著者は京都大学出身、主人公は京大生（『夜は短し』には明記されてませんが、学園祭の描写からしてそう解釈してかまわないと思います）で、同じサークルやクラブに所属する女性に片思いしているところも、現実の世界にファンタジーが入り込むところも一緒です。小説の雰囲気はけっこう違いますが。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><div contenteditable="false" style="border:1px dotted;padding:15px;border-radius:4px;"><table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" style="margin:0;table-layout:fixed;" width="100%"><tbody width="100%"><tr><td aligin="center" style="vertical-align:middle;" width="95"><span style="display:block;text-align:center;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=36228178" rel="nofollow" target="_blank"><img alt="夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)" border="0" data-img="affiliate" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51pCh7DRrGL._SL160_.jpg" style="max-width:95px;vertical-align:middle;margin:0;"></a></span></td><td style="line-height:1.5;padding-left:15px;vertical-align:middle;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=36228178" rel="nofollow" target="_blank">夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)</a><div style="padding: 3px 0;">&nbsp;</div><div style="font-size:0.83em;">Amazon</div></td></tr></tbody></table></div><p>&nbsp;</p><p>　『夜は短し歩けよ乙女』は話題になった当時、読んでみようとして挫折した記憶があります。</p><p>　再読して思い出したのですが、その時読み止めた理由はヒロインである黒髪の乙女の「オモチロイ」とか「お乳」とかの言葉の選択に引っ掛かりを覚えてしまったからでした。</p><p>　特に「オモチロイ」が駄目でして、今回の再読中も、この言葉が出てくるたび、乙女の後ろに「こういう言葉使うコかわいいよね…。ね…？」って同意を求めてくるオジサンの影が見えて困りました。</p><p>　きっと、乙女の天然で純真なところを強調するための舌ったらずな幼児言葉なのでしょう。でもねぇ、幼児相手以外にそういう言葉を使うのは、若い女性よりもむしろ、若い女性に自分を「パパ」と呼ばせたいタイプの中年男性なんじゃないかって思うんです。</p><p>&nbsp;</p><p>　初っ端から苦手なところを語ってしまいましたが、そこを除けば楽しめた小説でした。</p><p>　主人公が意中の乙女の好意を得ようと奮闘し、その努力に全く気付かない乙女が風変わりな人々と不思議な出来事に出会う春夏秋冬の物語が納められた連作短編集です。</p><p>　どの短編でも主人公と乙女は最後になるまで顔を合わせることなく、その身に起こったことがそれぞれの一人称で綴られます。その語り口が軽妙で、特に主人公のパートは心の中で「ふふっ」と笑い声が漏れるようなユーモアに溢れていておもしろかったです。</p><p>　私にとっては、ストーリーそのものより、そういう文章や作中に登場する「満艦飾の三階建電車」に「偽電気ブラン」、「緋鯉のぬいぐるみ」などの小道具が魅力的な小説でした。</p><p>　著者の他の作品も機会があれば読んでみようかと思います。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><div contenteditable="false" style="border:1px dotted;padding:15px;border-radius:4px;"><table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" style="margin:0;table-layout:fixed;" width="100%"><tbody width="100%"><tr><td aligin="center" style="vertical-align:middle;" width="95"><span style="display:block;text-align:center;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=36228176" rel="nofollow" target="_blank"><img alt="鴨川ホルモー (角川文庫)" border="0" data-img="affiliate" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/514f%2BG7JeML._SL160_.jpg" style="max-width:95px;vertical-align:middle;margin:0;"></a></span></td><td style="line-height:1.5;padding-left:15px;vertical-align:middle;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=36228176" rel="nofollow" target="_blank">鴨川ホルモー (角川文庫)</a><div style="padding: 3px 0;">&nbsp;</div><div style="font-size:0.83em;">Amazon</div></td></tr></tbody></table></div><p>&nbsp;</p><p>　さて『夜は短し』は文庫裏に「恋愛ファンタジー」と書かれていましたが、次に紹介する『鴨川ホルモー』の方は「娯楽大作」とあります。</p><p>　私が読んだ感想としては、「青春ラブコメ」というのが適当じゃないかなと。</p><p>&nbsp;</p><p>　現代の京都の町を舞台に、ふつうの大学生であるはずの主人公が、密かに千年以上の長きにわたり伝えられ続けられてきた「ホルモー」という謎の競技と恋に奮闘する青春の日々を描いた物語です。</p><p>　「ホルモー」という競技がどういうものかは読んでのお楽しみということでここでは具体的な内容にはふれませんが、完全にファンタジーの範疇のものです。ですがそのファンタジー的設定は作中ではあまり深く掘り下げられません。なんとなくこういうものみたいだ、どうやらこういうものらしい、こういう風に伝わってる、みたいな。</p><p>　「ホルモー」の試合についてもさほど力点が置かれているようではありません。物語のクライマックスの戦いではあることが原因で主人公側が窮地に陥るのですが、正直それが「え、そんなことで？」っていうような理由で、解決策も「なんだよそれ！」と声に出したくなるような、非常に納得しにくい展開でしたし。</p><p>　その一方で、物語を推進するきっかけはほぼ恋なので、やっぱりこれは恋のお話と考えていいのではないでしょうか。</p><p>&nbsp;</p><p>　二作品とも短く、気負いなく読めるお話なので、年末の帰省や旅行のお供にいかがでしょうか？</p><p>&nbsp;</p><p>　あ、その前にメリークリスマスです。皆様、よいクリスマスを。</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/yagi66/entry-12338869174.html</link>
<pubDate>Sun, 24 Dec 2017 18:51:16 +0900</pubDate>
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<title>1911年発表の名作古典ミステリ『オシリスの眼』</title>
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<![CDATA[ <p>　クロヤギです。</p><p><br>　お久しぶりです。</p><p>　先日、シロヤギさんがお手紙と本を二冊送ってくれました。</p><p>　ありがとうありがとう。</p><p>　さっそく、そのうちの一冊、R・オースティン・フリーマンの『オシリスの眼』を読んでみました。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><div contenteditable="false" style="border:1px dotted;padding:15px;border-radius:4px;"><table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" style="margin:0;table-layout:fixed;" width="100%"><tbody width="100%"><tr><td aligin="center" style="vertical-align:middle;" width="95"><span style="display:block;text-align:center;"><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=35957093" alt0="BlogAffiliate" target="_blank" rel="nofollow"><img alt="オシリスの眼 (ちくま文庫)" border="0" data-img="affiliate" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51mrvv2L9aL._SL160_.jpg" style="max-width:95px;vertical-align:middle;margin:0;"></a></span></td><td style="line-height:1.5;padding-left:15px;vertical-align:middle;"><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=35957093" alt0="BlogAffiliate" target="_blank" rel="nofollow">オシリスの眼 (ちくま文庫)</a><div style="padding: 3px 0;">&nbsp;</div><div style="font-size:0.83em;">Amazon</div></td></tr></tbody></table></div><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>　エジプト学者であり、財産家でもあるジョン・ベリンガムが失踪し、生死不明のまま時が流れた、その二年後。彼の遺言書を巡って法廷闘争が起きようとしているさなか、各地でバラバラになった人の白骨が発見される。これはべリンガムの死体なのか？</p><p>　失踪者の美しき姪に心惹かれた若い医師の求めに応じ、法医学者ジョン・ソーンダイク博士が謎に挑む英国探偵小説の名作古典。</p><p>&nbsp;</p><p>　1911年発表の作品だそうです。100年以上前の作品です。今でもおもしろく読めるのはすごいですよね。</p><p>　物語はポール・バークリーという若い医師を語り部として進みます。彼は医者と患者としてジョン・ベリンガムの弟ゴドフリーと知り合い、その娘ルースに恋をします。</p><p>　そしてベリンガムが失踪したために彼らが困窮し、また相続問題で悩まされていることを知り、何とか窮地を脱する助けをしてやりたいと恩師でもあるソーンダイク博士に助けを乞うのです。</p><p>&nbsp;</p><p>　物語はバークリーの恋の話と探偵譚が絡み合うのですが、前者については訳者にあとがきで「やや陳腐で時代がかった印象」などと書かれてしまっています。私は好ましいと思ったんですけどね。</p><p>　知的で孤独な女性が心の奥底に秘めていた子どもっぽい想像の世界の慰め、それを打ち明けられて好ましく思う真面目な青年の恋。</p><p>　ちょっと前までハーレクイン系サスペンス小説を読んでいたせいか、すごくいいなって思いました。</p><p>&nbsp;</p><p>　肝心の探偵譚ですが、大筋はよかったんです。「おおー、なるほど」と思いました。</p><p>　でも一点、「（ネタバレなので反転注意)<span style="color:#ffffff;">1900年代初頭とはいえ、何千年前の骨と二年前の骨の見分けがつかないものなのか</span>」という疑問が頭にまとわりついてしまい……。そこについてなにがしか言及があったらよかったのですが。</p><p>　とはいえ楽しく読みました。</p><p>　ソーンダイク博士のシリーズは読んでみたかったので嬉しかったです。ありがとう、シロヤギさん。</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/yagi66/entry-12329213998.html</link>
<pubDate>Fri, 17 Nov 2017 21:47:24 +0900</pubDate>
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<title>爽やかホラァ『死と呪いの島で、僕らは』</title>
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<![CDATA[ <p>しろやぎです。<br><br>夏なのでホラーの話でも。<br><br>ホラーってなんでしょう。<br>ホラーなのだから、怖い。少なくとも怖がらせようとしているものだろうと思います。<br><br>ところで、ダークファンタジーというのがあります。これは若干曖昧ですが、ファンタジーの中でも暗い雰囲気でときにはホラー風味だったり、主人公がいわゆる負の力を持っていたり、展開が不吉だったり、そういうことなのでしょう。<br><br>「ホラー映画」を検索してみると、『エクソシスト』『リング』『ソウ』『サイコ』『ゾンビ』『シャイニング』『悪魔のいけにえ』……そうそうたるタイトルです。<br>（比較的）最近見てわりと怖かったのは、『イット・フォローズ』。あと、『ドント・ブリーズ』。<br>スプラッターやグロいのはあんまり見ないです。<br><br>一方、ダークファンタジー映画で検索してみると、しろやぎが見た作品では『パンズ・ラビリンス』やら『デビルズ・バックボーン』、『シザーハンズ』なんてのもありました。「ホラー」で上がってくるものと比べるとわりと新しい作品です。<br>乱暴に言うと、ギレルモ・デル・トロやティム・バートンの世界のようですね。白塗りのジョニー・デップとか。<br>『スリーピー・ホロウ』はホラー寄りかなぁとも思いますが……うーん、何にせよけっこう好きなジャンルです。<br><br>遠回りしました。<br><br>ではホラー小説って何か。<br>Wikipedia先生によると、<br><span style="color:#0000ff;"><span style="font-weight: bold;">「ホラー小説（ホラーしょうせつ）は、恐怖を主題として、読者に恐怖感を与えるため（恐がらせるため）に書かれた小説。」</span></span><br>なるほど、簡潔です。私が想像していたのとあんまり違ってないです。<br><br>私が思い浮かべるホラー小説といえば……『ドラキュラ伯爵』かな。あとはラブクラフト作品。<br>あとは、スティーブン・キング作品とかなのかな？<br>日本人作家のはあまり読みませんが、貴志祐介や津原泰水はちょっと読んだかな。湿度があんまり高いもの、肉肉してるのは苦手です。小林泰三とか平山夢明とかはちょっと苦手。面白いんですけど。アンソロジーに入ってれば読みますが、よっぽどすごいテンションのときでないと買わない。<br><br>で、今回読んだ本。<br><br>『死と呪いの島で、僕らは』</p><div contenteditable="false" style="border:1px dotted;padding:15px;border-radius:4px;"><table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" style="margin:0;table-layout:fixed;" width="100%"><tbody width="100%"><tr><td aligin="center" style="vertical-align:middle;" width="95"><span style="display:block;text-align:center;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=35253028" rel="nofollow" target="_blank"><img alt="死と呪いの島で、僕らは (角川ホラー文庫)" border="0" data-img="affiliate" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51x1I1Ye5pL._SL160_.jpg" style="max-width:95px;vertical-align:middle;margin:0;"></a></span></td><td style="line-height:1.5;padding-left:15px;vertical-align:middle;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=35253028" rel="nofollow" target="_blank">死と呪いの島で、僕らは (角川ホラー文庫)</a><div style="padding: 3px 0;">&nbsp;</div><div style="font-size:0.83em;">Amazon</div></td></tr></tbody></table></div><p>&nbsp;</p><p>タイトルにしても表紙にしてもあんまりホラー小説ぽくはありません。<br>ホラーレーベルから出ているので、ホラーなんだろうとわかりますが、このレーベルでなかったら、ホラーと認識せず手に取ることもなかったと思います。<br>なおこのタイトルは改題後のもので、もとはもっとホラーホラーしていたようです。<br><br>内容はAmazon先生に聞いていただくとして。<br><br>島。（閉鎖的。しかし東京）<br>美少女。（巫女。かつ不吉と避けられている。島民から口をきいてもらえないというすごい差別を受けている）<br>沈没船の漂着。<br>死者が甦る。</p><p>謎の古文書。</p><p>なぜか自分にだけ秘密を話してくれない父ちゃんと兄ちゃん。</p><p>預言。</p><p>オカルティズム（もうこれも、「オカルト」でまっさきに思い浮かぶようなもの）。</p><p>そのうえ、XXXXX……<br><br>そして、<span style="font-weight:bold;"><span style="font-size: 1.4em;">青春</span></span>。<br><br>後半になって出て来るキーワードもあるのでそのへんは書きませんが、ちょっと詰め込み過ぎじゃないかと思うぐらいサービス満点の展開です。<br><br>ぱらっと最初の数ページを見ていいな、と思って買いました。<br>おまけのブックカバーに釣られたわけではありません。もうなくなっててもらえなかったけど、ちっとも悔しくなんかないんだぞ。つーか終わったんならポスター降ろしとけよ。ちぇっ。<br><br>で。<br><br>ものすごく怖い思いがしたい、理解できないものにゾッとしたい、という方には物足りないことでしょう。怪談のような後味もありません。</p><p>私はちっとも怖いとは思いませんでした。<br>著者本人が、きっちり結末を付けたいという意思のもとに書いたらしいので、当然といえば当然。<br><br>ホラー的要素は継ぎ穂されながら続いていく感じで（良くも悪くもエピソードが継ぎ足されていく印象です。思い切り盛られますが全部畳まれますから、それはすごい）、軸は青春小説。<br><br>好きな子と一緒に修学旅行に行きたい（小説の始まり時点で杜弥が椰々子を好きなのかどうかは不明ですが）。<br>そこからてんやわんやで事件が起こり、そんなことはすっかり忘れ去られます。<br>でも、ずっとあるのは、杜弥が椰々子を助けたい、という気持ち。<br>椰々子のほうも、いつのまにか杜弥がいると心強い……と思っている。<br>ここまでスッキリしているともう爽やかの一言です。<br><br>しかし、継ぎ足されていくホラー的要素が非常にホラー的なので、怖くないけれどもホラー小説を読んだなぁという感覚はそれなりにありました。<br>島の風景描写がとてもしっかりしているので、かえって後の方の展開が浮いたようにも思いますが、それは仕方がないかな。</p><p>&nbsp;</p><p>それより何より、杜弥（←めちゃくちゃいい子）と椰々子のストーリーが爽やかで、あまりにも美しいおしまいにもひんやりした気分にならず済みました。</p><p>……歳を取っただけかもしれませんね。<br><br>理不尽に立ち向かうという意味においては、呪いも差別も同じ。</p><p>好きな子のためにそれができる若さが清々しい。</p><p>（ちょっとネタバレのため反転）<span style="color:#ffffff;">実はこの島の呪い、解決されたわけではなくてこれからも続いていくことが示唆されています。</span></p><p><span style="font-size:1.4em;">しかしそんなことどうでもいい！</span></p><p><br>というわけで、たいへん爽やかなホラー小説という不思議なものを読めました。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>せっかくなので映画もご紹介。</p><p>&nbsp;</p><div contenteditable="false" style="border:1px dotted;padding:15px;border-radius:4px;"><table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" style="margin:0;table-layout:fixed;" width="100%"><tbody width="100%"><tr><td aligin="center" style="vertical-align:middle;" width="95"><span style="display:block;text-align:center;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=35253026" rel="nofollow" target="_blank"><img alt="イット・フォローズ [Blu-ray]" border="0" data-img="affiliate" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51vXwe5t2qL._SL160_.jpg" style="max-width:95px;vertical-align:middle;margin:0;"></a></span></td><td style="line-height:1.5;padding-left:15px;vertical-align:middle;"><a alt0="BlogAffiliate" 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style="line-height:1.5;padding-left:15px;vertical-align:middle;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=35253024" rel="nofollow" target="_blank">パンズ・ラビリンス [Blu-ray]</a><div style="padding: 3px 0;">2,700円</div><div style="font-size:0.83em;">Amazon</div></td></tr></tbody></table></div><p>スペイン内戦の頃のお話。</p><p>悲しく美しく。すばらしい。</p>
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<link>https://ameblo.jp/yagi66/entry-12301314030.html</link>
<pubDate>Mon, 14 Aug 2017 00:14:17 +0900</pubDate>
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<title>なんとも不思議なミステリ短編集『夜の床屋』</title>
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<![CDATA[ <p>　クロヤギです。</p><p>&nbsp;</p><p>　すっかり夏本番ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。</p><p>　私はひたすらビール飲んでます。暑くても食欲が減らないうえ、ビールの消費量が増えるタチなんで、夏は大変です（財布も体重も）。しょっぱいおつまみもいいですけど、胡瓜にテンメンジャン（中華料理の調味料の一種。甘い味噌）つけてもいけますよね。ぽりぽり。</p><p>&nbsp;</p><p>　さて、今日紹介する本がそんな夏にぴったり……なのかどうか。文庫化する前は『インディアン・サマー騒動記』というタイトルの単行本として世に出たというし、短編の半分は夏が舞台だし、ちょっとぞっとするところがあるし、そう言っていいかなぁ。</p><p>　いや、夏にあうかどうかより、私は面白かったけど誰も彼もにおすすめしていいのかなって思っちゃう連作ミステリ短編集、沢村浩輔の『夜の床屋』。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><div contenteditable="false" style="border:1px dotted;padding:15px;border-radius:4px;"><table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" style="margin:0;table-layout:fixed;" width="100%"><tbody width="100%"><tr><td aligin="center" style="vertical-align:middle;" width="95"><span style="display:block;text-align:center;"><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=35147069" alt0="BlogAffiliate" target="_blank" rel="nofollow"><img alt="夜の床屋 (創元推理文庫)" border="0" data-img="affiliate" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51rVQzwGFdL._SL160_.jpg" style="max-width:95px;vertical-align:middle;margin:0;"></a></span></td><td style="line-height:1.5;padding-left:15px;vertical-align:middle;"><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=35147069" alt0="BlogAffiliate" target="_blank" rel="nofollow">夜の床屋 (創元推理文庫)</a><div style="padding: 3px 0;">&nbsp;</div><div style="font-size:0.83em;">Amazon</div></td></tr></tbody></table></div><p>&nbsp;</p><p>　　</p><p>　面白そうなタイトルですよね。最初の一作目のタイトルです。</p><p>　ミステリを読みなれた人なら、「ふむふむ、床屋が営業しているはずのない時間帯になぜか開いていたという謎を解く、日常の謎系ミステリかな？」と思うのではないでしょうか。</p><p>　それは当たってます。当たってますけど、本を最後まで読むと「当たってる……のか？」ってなります（意味深）。</p><p>&nbsp;</p><p>　あー、面白さを説明しづらい。というより予備知識なく読む方が楽しめると思うので、読んでもらうために何を書けばいいのか悩むんですよね。</p><p>　連作であってこそ、というか最後の一篇まで読まないと意味がない本なので、とりあえず最後まで読んで欲しい。正直、私はそんなに日常の謎系って魅かれないので、中ほどの『ドッペルゲンガーを捜しにいこう』で中ダレを感じたんですけど、そこで読み止めずにいてよかったです。</p><p>&nbsp;</p><p>　最後まで読んで「なんじゃこりゃ（怒）」となるか、「なんじゃこりゃ！（喜）」となるか、人によるのではないでしょうか。雑食な人の方が楽しめるかな。いずれにせよ、なかなか忘れがたい読書体験になるんじゃないかと思います！</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/yagi66/entry-12297177460.html</link>
<pubDate>Sun, 30 Jul 2017 21:52:35 +0900</pubDate>
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<title>さすがの九冠　アン・レッキー『叛逆航路』はおもしろい！</title>
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<![CDATA[ <p>　クロヤギです。</p><p>&nbsp;</p><p>　　 デビュー長編ながら星雲賞、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞などを総なめにしたSF小説、アン・レッキーの『叛逆航路』。おもしろいとは聞いていましたが、本当におもしろかった！</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><div contenteditable="false" style="border:1px dotted;padding:15px;border-radius:4px;"><table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" style="margin:0;table-layout:fixed;" width="100%"><tbody width="100%"><tr><td aligin="center" style="vertical-align:middle;" width="95"><span style="display:block;text-align:center;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=34794886" rel="nofollow" target="_blank"><img alt="叛逆航路 (創元SF文庫)" border="0" data-img="affiliate" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61oTNJwgIbL._SL160_.jpg" style="max-width:95px;vertical-align:middle;margin:0;"></a></span></td><td style="line-height:1.5;padding-left:15px;vertical-align:middle;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=34794886" rel="nofollow" target="_blank">叛逆航路 (創元SF文庫)</a><div style="padding: 3px 0;">&nbsp;</div><div style="font-size:0.83em;">Amazon</div></td></tr></tbody></table></div><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>　　話の大筋は、銀河全域に人類が広がった遠い未来を舞台に、上官の復讐のため、主人公が巨大な敵に戦いを挑むというストーリー。スペースオペラ的といってもいいと思いますが、いわゆる勧善懲悪ものではありません。「そうくるかー！」という展開に唸らされます。</p><p>　ストーリー自体もおもしろいのですが、この物語を特別にしているふたつの要素があり、これらが大変すばらしく、読者をわくわくクラクラさせてくれます。</p><p>&nbsp;</p><p>　まずひとつめは、主人公が「属躰（アンシラリー）」といって、人間に宇宙戦艦のAI人格を強制的に上書きした艦の装備品であること。一隻の戦艦には属躰が数百数千と存在するけれど、どれも元々の人格は失われ、肉体は戦闘用に改造されて、戦艦AIの人格と記憶を共有しています。</p><p>　主人公ブレクは〈トーレンの正義〉という兵員母艦の属躰だったのですが、任務中に裏切りにあって上官と艦を失い、ただひとり生き残ります。そして復讐を胸に秘め極寒の辺境惑星に降り立ったところから物語は始まります。</p><p>　もうこの設定だけで「読む！」となりますよね。</p><p>　え？　ならない？</p><p>　仕方ない、それじゃあ、もうひとつのもっとすごい魅力についてもお話ししましょう。</p><p>&nbsp;</p><p>　ブレクが属した〈トーレンの正義〉は、強大な武力を有する専制国家ラドチの軍艦です。ラドチはアナーンダ・ミアカーイという絶対的支配者を戴き、家系が能力よりも優先される強固な階級社会ですが、一方でその言語にはジェンダーを区別する言葉がないのです。</p><p>　ラドチャーイ（ラドチ圏の住民）も人類なので当然、生物学的な性差はあるのですが、社会的に男女を区別することがなく、三人称は常に「彼女」――原作では ”she”――で表されます。「兄弟」という言葉はなく、親を同じくするものはすべて「姉妹」、「姉妹」の子どもはすべて「姪」、「ヒーロー」は存在せず「ヒロイン」しかいない、親は「母」しかおらず子は「娘」しかいません。</p><p>&nbsp;</p><p>　これを訳すのは、言語によってはとても大変だったようです。&nbsp;</p><p>　それについては出版元のHPに、　<a href="http://www.webmysteries.jp/sf/leckie1512.html" target="_blank">”「彼女はたぶん男だろう」――あらゆる登場人物が女性形で呼ばれるアン・レッキー『叛逆航路』、５カ国語でどう訳す？”</a><span style="font-size:1em;"> という記事があります。ネタバレはないので未読でも問題なくお読みいただけますし、各言語における文法上のジェンダーの違いがうかがわれて大変興味深いのでおすすめです。</span></p><p><span style="font-size:1em;">　ここでは日本語版の翻訳者の発言についてのみ引用させてもらいましょう。</span></p><p>&nbsp;</p><blockquote><p>「主人公ブレクはラドチ圏の外で、ジェンダーの使い分けを間違わないよう気を遣いますが、日本語訳では逆に、できるだけ曖昧にするにはどうしたらよいか、で悩みました。」<br><br>「一方、三人称のsheに関しては、日本語訳でも当然女性を指すので、日本の読者は『女性らしくない話し方≒男性』と推測した人物が『she（女性）』で示されると、当初はおそらく違和感を覚えるでしょう。しかし、それがむしろ、物語世界に対する読者のイマジネーションを刺激し、膨らませてくれるのでは……と、いまは期待しています。」</p></blockquote><p>&nbsp;</p><p>　訳者のこの狙いは、少なくとも私にとっては大当たりでした。</p><p>　『女性らしくない話し方』から無意識に男だと思い込んでいたキャラクターが「彼女」と示されると、違和感というか、はっとするんですよ。「ああ、そうだった、この人物は男女どちらか分からないんだった」と。</p><p>　自分が小説を読む時、登場人物の性別にいかにこだわって読んでいたか初めて意識しましたし、ジェンダーが無視されるだけでこんなに地に足のついていないような感覚に陥るものなのかと色々と考えさせられました。とてもおもしろい体験でした。</p><p>　そしてジェンダーが影響しない人間関係、我々とは違う社会制度における人間関係とはどういうものであるか、想像力をぐいぐいと刺激されます。</p><p>&nbsp;</p><p>　興奮のあまり長くなってしまいましたが、そういうわけで大変おもしろい小説です。</p><p>　ハードSFではないので化学式や細かい数字や科学用語がでてくるわけでなく、難しい科学知識とも無縁です。いっそファンタジーを読むような感覚で読むことも可能に思いますが、本作は主人公の一人称で書かれているため説明なくSF的ガジェットが出てきます。ネット上の感想を見ると、SF小説に不慣れなひとはこのせいでついていくのが大変なようです。</p><p>　でも大丈夫。あなたがSF初心者なら、僭越ながらワタクシメがSFを読む時の秘訣をひとつお教えいたしましょう。</p><p>　書いてあることをすべて理解する必要はありません。ぼんやりと「こういうことかなぁ」と思うどころか、「なに書いてるんだろうなぁ」状態でも読み進めれば意外とおもしろくなってくるのがSFです。後から「ああ、そういうことか」と分かるような仕様になっていることも多々ありますしね。</p><p>　ワタクシ、自分を振り返っても、周囲やネット上のSF読者の感想を見聞きしても、多くは作家の書いていることを全部分かろうなんて最初から思っていないと断言しちゃいます。「何書いてるのかよく分かんないけど、おもしろいからOK」、意外とそんなものです。</p><p>　本作も、「フライヤー？　ちらしじゃないよな、飛行体？　北西の牧草地に行くっていうんだから空を飛ぶ乗り物かな？」でいいし、「アーマー？　鎧兜？　属躰にしか見えなくて弾丸を通さないはずのものというなら、人間には不可視の防御シールドかな？」、「インプラント？　義歯じゃないよな、何か埋め込み式の便利なものみたいだな」で問題ないです。少なくとも私はその程度の理解で十分楽しめました。</p><p>&nbsp;</p><p>　SFというのは馴染みがないものがやたらと出てきてとっつきにくいかもしれませんが、馴染みがないものが出てくる世界だからこそおもしろいんです！</p><p>　異世界を描くといえばファンタジーですが、「よくこんなことを考えるなぁ、作者の想像力はどうなってるんだろう」と私が最も感心させられるのはSFです。</p><p>　この本に限らず、ぜひ多くの人にSF小説を手に取ってもらいたいなぁ、と思っています。</p><p>&nbsp;</p><p>　『叛逆航路』は三部作の一作目。</p><p>　二作目『亡霊星域』は、『叛逆航路』を読んでる途中に買い求めました。はやく読みたいような、すぐに読むともったいないような気持ちでいますが、読後にまた感想を記事にしたいと思います。</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/yagi66/entry-12282636513.html</link>
<pubDate>Sun, 11 Jun 2017 00:54:31 +0900</pubDate>
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<title>クリスティ作品をおススメ！　その３　『ナイルに死す』</title>
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<![CDATA[ <p>　クロヤギです。</p><p>&nbsp;</p><p>　「このキャラクターはこんな人だったなんて！　真相を読んで驚き、でも納得」のクリスティ作品、最後のおススメは『ナイルに死す』です。</p><p>　</p><p>&nbsp;</p><div contenteditable="false" style="border:1px dotted;padding:15px;border-radius:4px;"><table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" style="margin:0;table-layout:fixed;" width="100%"><tbody width="100%"><tr><td aligin="center" style="vertical-align:middle;" width="95"><span style="display:block;text-align:center;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=34668996" rel="nofollow" target="_blank"><img alt="ナイルに死す (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)" border="0" data-img="affiliate" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51ZNTJ5X13L._SL160_.jpg" style="max-width:95px;vertical-align:middle;margin:0;"></a></span></td><td style="line-height:1.5;padding-left:15px;vertical-align:middle;"><a alt0="BlogAffiliate" href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=34668996" rel="nofollow" target="_blank">ナイルに死す (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)</a><div style="padding: 3px 0;">&nbsp;</div><div style="font-size:0.83em;">Amazon</div></td></tr></tbody></table></div><p>&nbsp;</p><p>　　莫大な財産と素晴らしい美貌の持ち主であるリネットは、結婚したばかりの夫サイモンとともにエジプトを旅していた。幸福なはずのハネムーン。だが友人のリネットに婚約者を奪われたジャクリーンが、行く先々に現れふたりにつきまとう。</p><p>　三人と同じナイル河観光船に乗り合わせたポアロは、拳銃を取り出し「自分を傷つけた相手を殺すことがそんなに悪いことかしら？」と言うジャクリーンを戒めるのだが、ポアロの心配は的中し、リネットは殺されてしまう。</p><p>　しかし、最も疑わしきジャクリーンには鉄壁のアリバイがあった！</p><p>&nbsp;</p><p>　クリスティにしては長いお話。それにも関わらず、殺人が起こるのは話が半ば過ぎようというところ。</p><p>　小さな不穏がいくつもいくつも、形の歪んだ積み木のように危なっかしく積み重なっていって、緊張感が最高潮に達した時、惨劇が起こります。</p><p>　事件がなかなか起こらないなと思わせず、するする読ませてしまいます。</p><p>　勿論、サスペンスを演出するためだけではなく、説得力ある謎解きはこの部分があってこそ。</p><p>　</p><p>　肝心の真相ですが、犯人を知ってびっくり、トリックを読んでびっくり＆感心して、最後に犯人の動機に「ああ、そうだったのか……。そうだ、そうだね。この人はそういう理由で殺人を犯す人物だ」と、しみじみしてしまいます。</p><p>　この動機の部分が、この小説をたんに「トリックがすごいミステリ」に止まらせることなく、読者の胸を打つ物語にしているのだと思います。</p><p>&nbsp;</p><p>　それにしてもクリスティの書く男性って、しょうもないのが多いと思うのは私だけ？</p><p>　サイモンも女ふたりで取り合うほどいい男だとはとうてい思えなかったわ！</p><p>　そしてこの小説、わりとロマンス花盛り（クリスティはロマンス好きよね）なんだけど、一番いい男だと思った登場人物には恋の花は咲かなかった……。</p>
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<link>https://ameblo.jp/yagi66/entry-12276953366.html</link>
<pubDate>Thu, 25 May 2017 19:35:03 +0900</pubDate>
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