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<title>山中伊知郎の書評ブログ</title>
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<description>できるだけ数多くの書評を書いて更新します。</description>
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<title>おにぎりの理由　シベリア抑留の真実と抑留者それぞれの戦後</title>
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　これは山中企画の新刊。我が山中企画の「芸風」からはだいぶ離れた本だが、実は私の高校の同級生が、自分の父親に話を聞いて、自費出版するつもりで書いていた本。つまり、父親はシベリア抑留経験者で、ぜひその話を残したいと考えていたわけだ。だったら私に出版させてくれ、と話がまとまった。　その彼が、亡くなったお父さんの話だけでなく、何年もかけて丹念に資料も調べた上で書いた本だけに、とても丁寧に当時の状況が浮かぶ内容になっている。満州からの引き上げの、特に一般市民の悲惨さ、シベリアでの春夏秋冬の壮絶さだけでな
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<dc:date>2026-07-27T12:27:50+09:00</dc:date>
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<title>やくざと芸能と</title>
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　著者は元タレントのなべおさみ。「オレはこんなにすごい人たちを知ってる」と勝新やら渡辺プロ創業者の渡邊晋やら、ヤクザの世界の有名な親分を次々に引き合いに出す「自慢話」。日本人のルーツはユダヤにあり、とか日本の「カースト制度」として被差別関係のことを持ち出すような「とんでも話」。そうした二つの流れがまぜこぜになって、やたらと肥大した承認欲求が目立つ本になっている。こういう人と会ったら、「洗脳される」か、「拒絶する」かどっちかになっちゃうかもしれない。どっちにせよ、こういう自慢話のキツイ人は、私はあ
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<dc:date>2026-07-09T14:06:04+09:00</dc:date>
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<title>くすぶり中年の逆襲</title>
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　何で読んでみたいと思ったんだろう？　中年になってブレイクした漫才コンビ「錦鯉」の半生を、お互いの対話によって振り返る本。新潮社でありながら、山中企画の本と変わらないくらい、ユルユルのレイアウト。売れないくせに、「芸人」でいるのが心地よくて、ズルズルとお笑いを続けてしまった経緯も、ソニーミュージックに移って、ハリウッドザコシショウから「バカになれ」とアドバイスをされて「開眼」した様もある程度、想像がついた。　しかし、環境さえハマれば、40になっても50になっても、まだチャンスは残されているんだな
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<dc:date>2026-06-29T00:03:22+09:00</dc:date>
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<title>ストリップ劇場のある街、あった街</title>
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　「ある街、あった街」といっても日本中を回っているとかではなくて、浅草、新宿、船橋、札幌の四か所に絞って、その地のストリップ劇場の栄枯盛衰について語っている。著者もストリッパーとして舞台に立っていた人。読む前には、かつてのストリップ全盛期をノスタルジックに綴るようなものか、いわば「ひとりよがり」に、ストリップを美化して至上の芸術のように謳いあげるものか、逆にその世界のドロドロした暗部をことさら強調した露悪趣味的なものか、そういったものを想像していた。　全然違った。まるで、オーソドックスな「歴史本
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<dc:date>2026-06-27T01:15:37+09:00</dc:date>
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<title>ジャンヌ・ダルク</title>
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　どうやら日本きってのジャンヌ・ダルク研究家らしい著者の岩波新書本。ジャンヌについて、けっこう知らなかったことがいろいろ出てきて、「へー、そうだったの?」と感心しつつ読んでいった。　たとえば、彼女についての最も大切な資料として、彼女を処刑する際に残された『処刑裁判記録』と、死後、彼女の名誉を回復するために開かれた復権裁判の記録が両方残っていること。これがあるために、裁判においてジャンヌがどんな態度をとり、またどういう経緯で火刑に処された後に名誉が回復されて行ったのかが、ある程度までよくわかるらし
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<dc:date>2026-06-10T22:21:19+09:00</dc:date>
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<title>バカ論</title>
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　今から9年前にビートたけしが、世の中にのさばる様々な「バカ」について語った本。えらそうに中身のないコメントをするバカなテレビコメンテーターやら、相変わらず「自分探し」みたいなことを言ってる「バカ」な迷い人やら、出てくる。中にはバランスをとる意味で「オレの好きなバカ」として、「教養なき天才」さんまや、「若い頃に放送事故寸前の事件を何度も起こした鶴瓶の話をはさんだりして。　ただ、私としては、その中で、弟子志願の「バカ」な若者たちの話が最も興味があった。「どうしたら漫才師になれますか?」「どうしたら
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<dc:date>2026-06-02T11:31:04+09:00</dc:date>
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<title>お笑い世代論　ドリフから霜降り明星まで</title>
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　さすがに最近は聞かなくなったものの、数年前にちょっと出てきた「お笑い第七世代」という言葉にはずっと違和感があった。いったいどんな根拠で世代分けが行われて、そもそも分けることにどんな意味があるのか？　この、5年くらい前に出た、「第七世代」についてもろ肯定し、分析している本を読んでも、ますますよくわからなくなった。「テレビ芸」を確立したドリフ、欽ちゃんが第一世代で、師匠の下に修業したが、そこから跳ねて当たったたけしやさんまが第二世代、さらに師匠もなくお笑い学校やシロートから飛び出したダウンタウンや
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<dc:date>2026-05-24T19:59:46+09:00</dc:date>
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<title>タモリと戦後ニッポン</title>
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　まあ、祖父が満州に住んでいた、とか、ちょうど学生紛争の時代に学生生活を送った、とか、タモリと「昭和史」を強引にシンクロさせようとしたあたりはちょっと鼻についたものの、「テレビお笑い史」の中で、タモリがどんなポジションにいたか、についての分析はうなずけるところが多い。「お笑いタレントでありながら文化人としての側面をもった存在」として新たな領域を開拓したのは確かだろう。タモリ本人は森繁を尊敬していたらしいが、森繁が「お笑いから大物俳優」になりあがったパイオニアなら、タモリは「お笑いから大物文化人」
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<dc:date>2026-05-12T20:03:49+09:00</dc:date>
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<title>歴史の表舞台に立った天皇</title>
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　古代の崇神天皇から、天智天皇、後醍醐天皇などをへて近代の明治天皇、昭和天皇など、歴史の表舞台に立った天皇を、一人10ページずつくらいでまとめた本。新書版の、よくある「お手軽ライト歴史本」の類なのだが、ちょくちょく、意外にひっかかる箇所が出てきたりもする。　たとえば大和の纏向遺跡は大和朝廷のもので、三世紀はじめ、吉備から移住してきた有力な集団が朝廷を開いたのに違いない、と言い切ってたり。こうなると「大和朝廷&#61;邪馬台国&#61;大和」ってことになる。また本能寺の変についても「皇室に思いを寄せる一部の公家が
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<dc:date>2026-05-09T16:50:31+09:00</dc:date>
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<title>父が子に教える昭和史</title>
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　戦前から戦中、戦後にかけての「昭和史」36のキーワード、「昭和恐慌」「満州事変」から「朝鮮戦争」「講和条約」についても一項目6～8ページくらいの長さで、さまざまな人たちが綴っている。保坂正康、半藤一利といった昭和史の定番作家もいれば、「戦前暗黒史観」について俳優でもある池部良が反論したり、「戦場の兵士」について漫画家・水木しげるが自らの経験について語ったり、「共産党」について、あのナベツネこと渡邉恒雄が自分が入党し、やがて抜けていった経緯を吐露したり。さすが文藝春秋の連載記事だっただけあって、
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<dc:date>2026-04-23T23:01:28+09:00</dc:date>
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