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<title>MERMAN２のブログ</title>
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<title>行動　　１３</title>
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<![CDATA[ 自分の名前を言ってしまい、兄にまで迷惑をかけないだろうかちょっと不安になる。<br><br>「宮本君かぁ、知ってる？」<br><br>「知らなぁい。」<br><br>学年が違うのか、生徒が多いのかわからないがどうやら知らなかったらしい。<br>その方がレコにとっては都合がいいようだが。<br><br><br>そうこうしているうちにレコの、そして女子高生達の目的の駅に着いた。<br><br>「レコ君、これあげる。」<br><br>「？？？」<br><br>紙切れを手渡された。<br>『メグ』と名前と電話番号が書かれていた。<br><br>「何かあったら電話してねー。」<br><br>「おいおいメグ、小学生にも渡しちゃうの！？」<br><br>「お兄ちゃんカッコイイかもだし。じゃーねレコ君バイバーイ。」<br><br><br>レコ「・・・。」<br>バイバイと言う間もなく。<br>２人はハイテンションのまま去っていった。<br><br>今から学校に行きます、といった雰囲気ではまったくなかったが。<br><br><br><br>電車の中のヒマつぶしにはなったなぁ、と思いながらレコも電車を降りて歩き出す。<br><br>駅内の看板を頼りに『新幹線乗り場』へ。<br><br>
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<pubDate>Mon, 08 Dec 2008 11:38:23 +0900</pubDate>
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<title>行動１２</title>
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<![CDATA[ うつむいたままのレコに女子高生はおかまいなしに話しかけてくる。<br><br>「お兄ちゃんとかいないのー？」<br><br>「・・・いる。」<br><br><br>「うそー！？紹介してよー。」<br><br>「キャハハ！」<br><br>「お兄ちゃんいくつ？」<br><br>「１５・・・かな。」<br><br><br>「じゃー同じ高校生ジャン！マジで紹介してしてー！」<br><br>「キャハハ！」<br><br>「この子の兄弟だったら絶対カッコイイよねー？」<br><br>「うん、絶対いけてるよ。」<br><br>「ねーねー、お兄ちゃんどこの高校？」<br><br><br>「益田之庭高校。」<br>「えー！？マジで？」　「同じじゃん！！」<br><br><br>(えっ！？)<br>これにはレコもさすがに驚いたようだ。<br><br><br>「おい少年！　そういえば名前聞いてなかったね。」<br><br>「レコ。」<br><br>「へー、カワイイ名前ー。」<br>「違う違う、名字だよ。」<br><br><br>「宮本・・・。」<br>これから家出をしようとしているレコ、兄と同じ高校に通う女子高生の勢いにのまれてつい答えてしまう。<br><br><br>
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<pubDate>Sun, 30 Nov 2008 03:18:26 +0900</pubDate>
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<title>行動１１</title>
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<![CDATA[ レコはすでに電車の中、どれだけ教師達が探し回っても見つかるはずも無い。<br><br><br>その中の教師の一人、担任の三浦先生と歳も近く普段から親しい佐藤という女の教師が昨日の三浦先生との会話を思い出した。<br>(そういえば、レコ君のお家に家庭訪問に行くって・・・。そして今日２人がいなくなった、何かあったのかな・・・？？)<br><br>すぐに他の教師に事情を説明し、佐藤先生のクラスも自習にし、佐藤先生は三浦先生の家に、他の教師が一人レコの家にそれぞれ向かうことにした。<br><br><br>佐藤先生は向かう途中も何度も三浦先生の携帯電話を鳴らしたが、一度も出なかった。<br><br><br>(やっぱり何かあったのかな・・・？)<br><br><br><br><br>そして電車の中、各駅停車のため目的地まで何度か止まるレコの乗った電車。<br>ある駅で隣のおばさんとおじさんは降りていき、向かいには２人組みの制服を着た女子高生が乗ってきた。<br>２人とも髪の毛は茶色っぽく、スカートは短め、今風といった感じだろうか。<br>ずっと楽しそうにキャッキャッと話している。<br><br>しかしレコは別に気にしない、どうでもいいといった様子。<br>２人も会話にもまったく気にもとめていなかった。<br><br>そんなことより(新幹線ってどうやって乗るんだろう。)と、先のことばかり考えていたら、急にドサッ！っとレコの両脇に人が座ってきた。<br>見ると向かいに座っていたはずの女子高生だ。<br>レコを真ん中に挟むように座ってくるなりジロジロとレコの顔を見てくる２人。<br><br>「ほんとだ～、かわいい顔してる～。」<br><br>「ね、キレイな顔してるでしょ～。」<br><br>いきなりの出来事にキョトンとするレコ。<br><br>「ねぇねぇ、君キスしたことある？」<br><br>「キャハハ、なに言ってんのメグ～！？」<br><br>勝手に盛り上がる女子高生達。<br><br>レコは確かにキレイな顔をしていて、学校の女子達にもなかなか人気があるよう少年だった。しかし性格が内気、内向的でほとんど女子と会話したことがなく、しかも今回は接した事など一度も無い『女子高生』で、顔すらまともに見れないでいた。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/ym3ym3ym3/entry-10200092634.html</link>
<pubDate>Wed, 05 Nov 2008 10:14:55 +0900</pubDate>
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<title>決意と行ドウ　10</title>
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<![CDATA[ ガタンゴトン・・・。<br><br><br>電車の中はパラパラと空席があるくらい、何人か立っている人もいる。<br><br>レコは空いてる席に座った、私服のおばさんとスーツのおじさんの間に。<br><br><br>乗ってから気付いたレコ。<br>(こんな時間にランドセルも背負ってない制服の小学生が電車に乗っているのは不自然かな？)<br><br><br>なんとなく視線が気になるような感じもしたが別に話しかけられるわけでもないのでほっとくことにした。<br>そんなことなんてどうでもいい。<br>もう頭の中は旅行のことでいっぱいになっていた。<br><br><br>レコの学校では修学旅行は一泊二日で京都、大阪、奈良を回る予定だったのだが、レコは一人で三つとも回るつもりなのだろうか？<br><br><br><br>その頃学校では、レコのクラスは自習になっていた。<br>担任が連絡もなく休み、レコがホームルームの後に急に消えて誰も見ていないからだ。<br>担任の三浦先生も心配されたが、まずは子供であるレコが優先ということになった。<br><br>しかし家に電話しても誰も出ない。<br>レコの父親の仕事先は誰一人知らない。<br><br>教師達が心配して数人外に出て探すほどだった。<br>
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<link>https://ameblo.jp/ym3ym3ym3/entry-10200092626.html</link>
<pubDate>Sun, 02 Nov 2008 02:38:37 +0900</pubDate>
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<title>決意と行動９</title>
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<![CDATA[ 先生が学校を休んだ。<br>自分の親のせいで休んだ。<br><br>体が痛くて？<br><br>心が痛くて？<br><br>もう来ないの？<br><br>来れないの？<br><br>誰にも会いたくないの？<br><br>僕に会いたくないの？<br><br>どうしたらいいの？<br><br><br>レコの頭の中は答えのわからない疑問でグチャグチャである。<br><br>ホームルームの内容など聞いてもいない。<br><br>どうでもいいホームルームが終わると同時に教室を飛び出した。<br>思いつめた顔でそのまま学校からも飛び出し、<br>ヒト気のない所まで走っていった。<br><br>人気のある先生とクラスのみんなのことを思うと誰にも顔が合わせれなくなってしまったのだ。<br><br>ということは、レコにとっては誰にも会えなくなってしまったということでもある。<br><br>学校にしか友達はいない、頼る先生もいない、親戚など会ったこともない。<br>家にはあの兄がいるが、あの父もいる。<br><br>あの父親のおかげでここまでレコを悩ませ、追い詰めたのだから。<br>元々大嫌いだった父親の存在が、実在する生きた悪魔のように思えてきた。<br><br><br>仲間も、頼る人も、行く場所もなくなった。<br><br>(あ、修学旅行も行けなくなっちゃった。)<br><br>涙が<br><br>出てきた。<br><br>トボトボと目的地もないまま歩くレコ。<br><br>３０分ほど歩いただろうか。<br><br>本能がそうさせたのか、誰かが導いたのか。<br>何も考えずに歩いているつもりだったが、ふと前を見るとそこにはさびれた地元の駅が。<br><br>駅前にはコンビニが一つあるだけの小さな駅。<br><br>駅。<br><br>電車。<br><br>どこでも行ける。<br><br>ポケットには渡せなかった修学旅行費。<br><br>・・・・・。<br><br><br><br>(修学旅行に行こう！一人で！)<br><br>答えが出るのは意外にも早かった。<br><br>兄と何度か電車に乗った事はあったので、切符の買い方、電車の乗り方、新幹線の走っている大きな駅への行き方はなんとなく覚えている。<br><br><br>ここにいても誰にも会えない、会いたくない。<br>昨日の出来事はやはり小学生には荷が重すぎた。<br><br>しかししょうがなく行くわけではない。<br>確かに思い出したくもないような出来事がきっかけだった。<br>耐え抜いてきた父親からも解放されたい。<br><br>どこか遠くへ逃げてしまいたい。<br>どうせ遠くへ行くなら、みんなと一緒に行けなくなった修学旅行先に行ってみたい。<br>その単純な考えは小学生のレコの素直な願望だった。<br><br>学校を抜け出し、誰にも内緒で一人旅。<br>当然ドキドキする、でもワクワクの方が大きいかな。<br><br>そして次の電車に迷いもなく乗り込んだ。<br><br><br>制服のまま。<br>学校にランドセルも忘れたまま。
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<pubDate>Wed, 29 Oct 2008 16:01:24 +0900</pubDate>
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<title>けつい8</title>
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<![CDATA[ レコは泣きながら叫び続けた。<br><br>しかしこの場合は逆効果だ、父親にしてみれば標的が泣き叫んでいるのは望み通りで、むしろ楽しくなっていた。<br>死なない程度に、気絶しない程度に『おもちゃ』で遊ぶ父親。<br>そしてこの悲惨な状況は楽しんでいる人間、父親が飽きるまで続く。<br><br><br>「ふぅ。」<br><br>やっと飽きたのだろう、父親は座って何も無かった様にテレビを見だした。<br>その顔は自分の子供をいたぶった後とはまるで思えない、素に戻っていた。<br><br>数分が経ってからゆっくり動き出したレコ。<br>どうせ行く場所もない、父の機嫌が落ち着いたなら、と今日は外へ逃げるように出て行くのはやめて自分の部屋に入ることにした。<br><br><br>部屋にはテレビもゲームもなく、時間を潰すといったら兄がたまに買って帰るマンガを理解もせずパラパラとめくる程度。<br>虐待を受けた日は何も考えずボーっと時間だけが経つ事が多かった。<br><br><br>この日もする事が見つからない、父親の顔も見たくないので風呂には入る気がしない。<br>結局、布団に入り兄の帰りを待つことにした。<br><br><br><br>ほんの短時間の間に色んなことがあったおかげで濃い１日となったせいか、レコは知らない間にそのまま眠りについていた。<br><br><br><br><br>次の日、目が覚めると兄は帰っていた。<br>眠りについた時間が早かったせいか時間はまだ五時過ぎ、兄も父親もまだぐっすり眠っている。<br><br>兄が起きるのはいいが、父が起きるのは困る。<br>昨日のことが当然まだ許せていないレコは今のうちに学校に向かうことにした。<br><br>起こさないように静かに用意をするレコ、ふと机の上をみると『レコへ』と書かれた封筒が置かれてあった。<br>中身はお札が数枚、小学生にはかなり大金だ。そして一枚の手紙が、(修学旅行費だ。ちゃんと先生に渡すんだぞ。落とすなよ。)と兄の字で書かれてあった。<br><br>すぐにでも兄を起こし、お礼を言いたい気分だが、グッと我慢し置手紙を書くことにした。<br>(ごめんね。ありがとう。)<br>薄っぺらい内容だが気持ちを込めて書いた。<br><br>大事そうに封筒をランドセルの奥の方へ入れ、寝ている兄にペコっとお辞儀をして家を出たレコ。<br><br><br>(兄ちゃんはすごいな。まだ高校生なのに。兄ちゃんが父さんだったらいいのに。いつか恩返ししなきゃな。)<br><br><br>さすがにまだ早いのでフラフラと時間を潰しながら学校に向かう。<br>学校に着く間にランドセルの中が気になって３回も確認した。<br><br>教室に着いたのも一番だったレコ。<br>「おはよう。」<br>だんだんとクラスのみんなも集まってきた。<br>教師達はもうほとんど来ているだろうと思い、封筒を持って職員室へ。<br><br>しかし担任の先生はまだ来ていないらしい。<br>他の教師が「どうしたの？」と聞いてきたが、昨日のことも謝りたいレコは封筒もまだ渡さず教室に戻ることにした。<br><br>チャイムが鳴り、ホームルームの時間。<br>ガラガラっと扉を開けて教室に入ってきたのは担任とは違う教師だった。<br><br>「えぇ、三浦先生は今日はお休みですので、僕が今日一日受け持ちまーす。」<br><br><br><br>(！？)<br><br>小学生のレコは今頃になって昨日起きた出来事のコトの重大さに気付いた。<br>
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<pubDate>Sun, 26 Oct 2008 10:49:46 +0900</pubDate>
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<title>決意　７</title>
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<![CDATA[ 自分の知っている女性が自分の家から飛び出してきた、服が乱れていた、涙が流れていた、そして靴だけがポツンと残っている。<br><br>助けるつもりでやった行為が正しかったのかもわからなくなってしまった。<br><br>そっと家の中を覗くと何事も無かったかのように父親がタバコを吸っている。<br>小学生には当然理解し難い状況だった。<br><br><a href="http://image.blog.livedoor.jp/yam333/imgs/8/f/8f09740e.jpg" target="_blank"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/9f/74/10135030852.jpg" width="159" height="225" border="0" alt="8f09740e.jpg" hspace="5" class="pict" align="left"></a><br><br><br>次に自分がどんな行動をとればいいのか考えてもわからない。<br>そんな状態のレコに父親から話しかけた。<br>「おい、入って来い。」<br><br>なにも考えずすっと家の中に入るレコ。<br>「こっちにきて座れ。」<br>まだ何も考えれないレコは言うとおりにした。<br><br>しかし次に喋りだしたのは意外にもレコだった。<br>「先生に何をしたの？」<br>質問の答えはすぐ返ってきた。<br>「黙れっ！」<br>怒鳴り声と同時に父親の強烈な蹴りまでセットで付いてきた。<br><br>酔った大人の足はレコの胸の辺りをめがけて飛んできて、体重の軽い小学生は３メートルほど後ろに転がり壁にぶつかって止まった。<br><br>それでもまだスッキリしない父親は寝転がったままのレコの頭を踏みつけながら落ち着いた口調で話しかけた。<br>「なんで邪魔したんだ？なんで言う事聞かなかったんだ？わざとか？」<br>怒鳴ってはいないが逆に怖い喋り方だ。<br><br>何も反応しないレコにさらにイラ立ってきた父親は踏みつけていた足でドン！ドン！と蹴りはじめた。<br>「口がないのかお前は？謝り方を忘れたのか？」<br>口調がだんだんときつくなり蹴る力まで強くなってきた。<br><br>痛み、恐怖、屈辱。<br>まるで当たり前のように涙が出てきたレコは、自分でも意識の無いまま口が勝手に動いていた。<br>「ごめんなさい！ごめんなさい！ごめんなさい！ごめんなさい！ごめんなさい！ごめんなさい！ごめんなさい！ごめんなさい！ごめんなさい！ごめんなさい！」<br><br><br><br>
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<pubDate>Fri, 24 Oct 2008 16:39:48 +0900</pubDate>
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<title>決意6</title>
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<![CDATA[ 先生は一瞬、初めて聞いた言葉かと思うほど意味がわからなかった。<br>変わった人間だとは思っていたが、その言葉を聞いて自分の身の危険を感じた。<br><br>そんな相手に顔色など気にもせず喋りだす父。<br>「いい体もしてるし。彼氏はいるのかい？」<br><br>直感で逃げないと危ないと感じた先生は「今日は帰ります。またお酒を飲んでない時に伺いますので。」と焦った様子で早口で告げ、すぐに立ち上がり玄関に向かった。<br>急いで靴を履こうとしていると、右手でガッと髪の毛を掴まれ左手で左腕を掴まれた。女性の助けを求める本能で声を上げようとすると、今度は髪の毛を掴んでいた右手で口をふさがれてしまった。<br>必死に抵抗するものの、そのまま男の腕力で家の中まで戻され布団に押し倒された。<br>しかしその瞬間、口の手がはずれとっさに大声で助けを呼ぼうとする。<br>「たす・・・！」<br>バチン！<br>全く叫ぶことすらできないまま張り手をくらった。<br>耳がキーンとなり、頭がクラクラとするほどの本気の張り手だった。<br><br><br>怯える先生を見て、おとなしくなったと思った父親の顔はニヤついていて、その顔に罪の意識などみじんも感じられない。<br>さらに「抵抗すると取り返しのつかないことになるぞ。」と脅してきた。<br><br>(このまま私は・・・。)と、想像したくもないことが頭をよぎった瞬間、急に涙が溢れ出してきた。<br>生徒の父親が冷酷な悪魔に見える。<br><br>先生は「お願いします。やめてください。」と泣きながら訴えた。<br>そんなことなど聞こえない父親はもう止まらなかった。<br>先生の白いブラウスのボタンが悪魔にの手によって引きちぎられる、その瞬間インターホンが鳴った。<br><br><br><br><br><br>レコだった。<br>不安で不安で耐え切れなくなったのだ。<br>自分の父親から逃げてばかりのレコが生まれて初めて逃げずに行動に移した瞬間だった。<br>自分のことなら逃げていただろうが、憧れの先生の危険を考えるといてもたってもいられなくなり、家に戻ってきた。<br>しかし玄関の扉は不自然にも鍵が閉まっていて、インターホンを鳴らすしかない。<br>ガチャガチャと取っ手を動かし、ドンドンドンと扉を叩き続ける。<br>「お父さん！先生！」その声は震えながらも必死に叫んでいた。<br><br><br>さすがに父親も誰かを呼ばれたら困ると思い、我に返った。<br>先生も父親の力が抜けたその一瞬を見逃さず、手で突き放し玄関に走った。<br>諦めて追う気がなどなさそうな父親に、先生はその数秒は本能がそうさせたかのように、まさに必死の形相で何も考えず行動していた。<br><br><br>急に扉が開いたと思うと先生が飛び出してきた。<br>驚いたが、さらに驚いたのは心配していたその先生の服が乱れ、そしてその目には涙が流れていたこと。<br><br><br>一瞬目が合ったかと思ったが先生はそのまま一心不乱に走って行った。<br>靴すら履いていないそのうしろ姿は、呼び止める隙など無かった。<br><br><br><br><br><br>
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<pubDate>Thu, 23 Oct 2008 08:23:04 +0900</pubDate>
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<title>ケツイ5</title>
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<![CDATA[ レコの父親に事情を説明する先生。お金や家庭の話などはまだせず、今まで出来なかった家庭訪問ということで話しをしようと持ち掛けてみると父親は意外にもあっさり承諾し、家に招き入れようとするが、その足元はかなりおぼついていた。こんな状態でまともに会話ができるのか不安になったが、可愛い生徒のためと覚悟を決めた。<br>レディーファーストのつもりだろうか、扉を開け先に先生を中に入れる、そして不安な顔のままのレコが入ろうとすると、フラっとレコの前に立ちふさがる父親。<br>先生には背を向けた状態、そして小声でレコに言った。<br>「大事な話しをするから外で待ってろ。」予想外のセリフだった。<br>しかしその目はレコに何も言い返せないよう睨みつけていた。<br>この目で睨まれるとレコは恐怖からなんでも言う事を聞かざるをえなくなる。<br>「はい。」<br>小声で答えた瞬間バタンと扉を閉められた。<br>先生がその音で振り返ると半笑いの酔った男が一人だけ立っているという予定外の状況に。「レコ君は？」不安になり思わずそう聞くと、「お茶を買いに行かせたんです。今うち何も無いんでね。」<br>こんな状況では何を聞いてもウソくさいが信じるしかなかった。<br><br>座らされ軽く周りを見渡すと、大量のビールの空き缶、灰皿に溜まったタバコの吸い殻、タバコで黄ばんだ壁、長い間洗ってなさそうなグシャグシャの布団、その全てが先生を不安にさせるための材料になった。<br><br><br><br>外ではレコが何も言い返せず、なんでも言いなりになってしまう自分にむかついていた。<br>頭の中で不安がよぎる。どんな父親かバレる、バレればその後が怖い、どんな目に遭わされるだろうか。レコもまた虐待やいじめに遭っていて誰にも相談できない少年達の典型的な考え方になっていた。<br>さらに今回は自分の父親が先生にまで何かしないだろうか？という不安もあった。<br>それでも行動に移せず、悔しいと思うことしかできない自分にまたむかついていた。<br>兄を待ってもまだ時間は夜の７時前、まだまだ帰ってこない。<br>(何も無い事を信じるしかない。ごめん、先生。)<br><br><br>家の中では父がタバコを吸いながら先生に酒を勧めていた。<br>当然断ったが、父はすでに酒が入っているにも関わらずさらに一人で飲み始めた。<br>家庭訪問と伝えたはずなのに父親のその態度と無神経さに驚いた。<br><br>酒を断られた瞬間ムッとした態度をとったかと思うと今度はレコの担任の教師である女をヘラヘラと見つめている。<br>しかも目線は顔だけでなく、明らかに胸や足などもじっくりと見ているようだった。<br>その態度は誰が見ても人の話を聞くような態度ではない。<br><br>レコが本当にお茶を買いに行ったのかもわからない、すぐ帰ってくる保証などないと思い、早めに質問だけしてこの場から逃げる事にした。<br>「いきなりで申し訳ありませんが、レコ君の修学旅行費についてなんですが。」<br>話を聞く気があるのかもわからない父親に対し、真剣な表情で話し出す先生。<br>「今日初めて合ったから知らなかったけど・・・。」と、ダルそうに喋りだした。会話をする気はあるようだ。<br>「先生さぁ、可愛い顔してんだな。」<br>
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<pubDate>Thu, 23 Oct 2008 03:05:57 +0900</pubDate>
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<title>ketui4</title>
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<![CDATA[ 「あら、レコ君。」<br>先生もさっき着いたところらしい。<br><br>なんで急にうちに来たのかという質問に「家庭訪問だよ。」とすんなり答えた。<br>「４月の家庭訪問はレコ君のお父さんの都合が合わなくて行けてなかったからね、でも急でごめんね。」当たり前のような顔ですらすらと先生のペースにもっていかれていくレコ。<br><br>頭の中ではどうやってこの場を去ってもらうか必死に脳を高速回転させていた。<br>この時間は父が家にいるのかいないのか、酒を飲んでいるのかいないのか、機嫌が良いのか悪いのか、いつもバラバラの父の行動がまったく想像つかない。<br><br>なにより早い話が合わせたくない。<br>「お父さんまだ帰ってないよ。いつも遅いから。」どうにかして帰ってもらいたかった。そう言われるとわかっていた先生は「じゃ～お兄ちゃんは？」と切り返してきた。それなら話しは別だ、兄なら合わせれる。ただ兄はほとんど毎日アルバイトで帰りが遅い。<br><br>「お兄ちゃんもバイトでいつも遅いんだ。」と正直に答えるしかなかった。しかしそれは先生にしてみれば全てを拒否しているようにしか聞こえない。不信感が増すだけだった。<br><br>レコとしては父が家の中にいるかもしれない、いなくても家で待たれては困るという<br>状況のため、帰る気がなさそうな先生に対しこの場で時間稼ぎをしてから帰ってもらうのが一番マシな方法だと考え、関係ない質問などをし始めた。<br><br>先生としてもここまで来て、家庭になにか問題があり、悩みを抱えているかもしれない生徒を一人の教師としてほっておくわけにはいかないという気持ちから、帰る気などないため、レコの作戦は裏目に出ていた。<br>明日の時間割や授業内容など、不自然な質問を繰り返すレコに、都合のいい先生は笑顔で答えていく。<br><br>元々この教師に憧れのという感情があったためレコもこの場がだんだんと楽しくなっていた。どんどんと話しに夢中になっている２人は気付くのが遅れてしまった。<br>「どちらさまかな？」レコには聞き覚えのある声、その声は聞くだけでレコの顔を引きつらせ頭の中を真っ白にさせた。<br><br>とっさに振り向いた先生もレコの反応から直感ですぐ父親だとわかった。<br>「レコ君のお父様ですか？」慌てた様子で聞く先生に「あぁそうですが。」と余裕の面持ちというどころか大柄な態度で答える対照的な父親。<br>その目は明らかに酒を飲んでいるのがすぐにわかった。<br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/ym3ym3ym3/entry-10200092631.html</link>
<pubDate>Thu, 23 Oct 2008 00:24:05 +0900</pubDate>
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