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<title>❀読書狂の駄文❀</title>
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<description>創作小説とか書いたりしてます小説一覧「小説」　男女5人の青春ミステリー「瞳」　死にたがり少女と妖怪の歪んだ物語「雪の結晶達」　大切な者達を取り戻す話基本、どの作品も恋愛要素は含みませんでもたまにサラッと入ったりするかもデス</description>
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<title>苦味　※短編・やや暗め</title>
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<![CDATA[ <p><font color="#0000ff">大人しく香苗の後をついていった場所は、何故か同窓会の受付だった。訳が解らない。</font></p><p><font color="#0000ff">「えっとね、そ・・・・・爽太は今日会った人はだいたい覚えてた？」</font></p><p><font color="#0000ff">何だ、ただ俺の名前を呼ぶためだけに随分とためらっている。珍しい。</font></p><p><font color="#0000ff">「名字だけならな」</font></p><p><font color="#0000ff">「そう、・・・・なら、ちょっとあの娘を頼んでいい？この同窓会に来てるってことは同じクラスに間違いはないんだけど、私も皆も覚えて無いみたいで・・・。ねッ、お願い!!」</font></p><p><font color="#0000ff">「・・・・あのさ、誰も覚えて無いって嘘じゃないのか？誰か一人くらい仲の良かった友達とかいるだろう」</font></p><p><font color="#0000ff">黙って俯く香苗。そんなに考え込むことなのかコレは。適当に皆の輪の中に入れて、適当に話させとけばいいんじゃないのか？そうすれば、仲の良かった友達も見つかるだろう。</font></p><p><font color="#0000ff">まぁ、仮に昔の友達がいなかったとかなら、そこはまぁ、『大人の対応』ということでいいんじゃないか？</font></p><p><font color="#0000ff">「・・・・・・・だよ。爽太に・・・け・・・・だから、―――」</font></p><p><font color="#0000ff">「おい、どうしたんだよ。大丈夫か、香苗？」</font></p><p><font color="#0000ff">いつの間にか震えている肩にそっと手を置いた。この震え方は泣く、よりも我慢の方だ。ゆっくり彼女の顔を覗きこんでみると、両目はきつく閉じられ、さっきまで潤ってキラキラしていた唇が色を失くすほどに強く噛み締められていた。</font></p><p><font color="#0000ff">酷いかもしれないが、ソレを見たときまず思ったのは「おもしろい」だった。だって、香苗はいつも・・・こう言っては悪いが、不気味なくらいニコニコしていた。まぁ、さっきみたいなジト目とかなら何度も見たことがあるが、こんな風に何かに対して、感情を露わにするのは初めて見た。</font></p><p><font color="#0000ff">でも、次に顔を上げた時は、いつものあのニコニコが貼り付けてあった。</font></p><p><font color="#0000ff">「うん、大丈夫だよ。ありがとう。じゃぁ、あんまり説明できてないけどあの娘のことよろしくね。たぶん、爽太なら何とかなると思うから。あと、あの娘が皆と話したいって言ったらさっきの場所に連れてきてね」</font></p><p><font color="#0000ff">この場面に会話など存在しなかったと俺は思う。そりゃあ、「え?」とか「ちょっと、待てよ」とかはあった。でも、香苗はそれを一切聞かず・・・というか聞いてなかった。そのまま、一方的に用件だけ喋ってまるで俺から逃げるように走って行った。</font></p><p><font color="#0000ff">香苗の存在は小さいはずなのに、俺の隣にあったものが抜け出した感覚はとても大きかった。</font></p><p><font color="#0000ff"><br></font><font color="#0000ff"><br></font></p><p><font color="#0000ff">まぁ、とりあえず俺は香苗のいう「あの娘」とやらと上手く会話をして、良いように皆の輪に入れてやれば良いと。</font></p><p><font color="#0000ff">うん、面倒くさい。</font></p><p><font color="#0000ff">まず、香苗も何で俺を選んだんだよ。俺みたいな半端な奴より、あの、何て言うんだ・・・そう、クラスにいる「マジきも～い」とか言われている男女にも、光輝く手を差し伸べることができる奴だ。あー、簡単に言うと香苗の男veｒみたいな奴だよ。人選間違っているだろ、絶対!!</font></p><p><font color="#0000ff">そうやって、</font><font color="#0000ff">あーだこーだ考えながら、俺は未だに未練がましく香苗が去っていた方を見ていた。背後から、忘れたくても忘れることができない「あの娘」が近づいていたことに気付かずに。</font></p><p><font color="#0000ff"><br></font></p><p><font color="#0000ff"><br></font></p><p><font color="#9370db">――――――――――――</font></p><p><font color="#9370db">どうも、また短くてすいません。何か色々あって予定が・・・・です。</font></p><p><font color="#9370db">苦味　ももう少し続きます。読んでくださっている方々本当にありがとうございます!!</font></p><p><font color="#9370db">あ、あと批評でも感想でももらえたら嬉しいなー・・・・すいません</font></p><p><font color="#9370db">で、ではまた次の話にーノシ</font></p>
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<link>https://ameblo.jp/yorugarasu96/entry-11533744262.html</link>
<pubDate>Sun, 19 May 2013 20:46:15 +0900</pubDate>
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<title>苦味　※短編・やや暗め</title>
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<![CDATA[ <p><font color="#0000ff">久し振りに会う同級生は新鮮だった。そう、それだけだった。</font></p><p><font color="#0000ff">放課後とかにずっと馬鹿やって遊んでいた野郎共、休み時間にからかったり話したりした女子。でも、皆どこか落ち着いてやっぱり『大人』になっていた。そりゃあ俺だって、もうちゃんと仕事に就いてそれなりに上手くはやっている・・・はずだ。</font></p><p><font color="#0000ff">でも、他人の変化というのは自分のそれとは違い見ただけで分かる。</font></p><p><font color="#0000ff">特に女子。おい、どうした女子。女子の『子』をどこに置いてきた、『女子』から『女性』に進化してるじゃないか、おい。俺は別に社交的じゃなかったとか、学生時代むちゃくちゃ暗かったとかコミュ障だったとかじゃない。どちらかというと明るく、クラスの真ん中でよく喋って皆を笑わす、『人気者』(？)だったはずだ。</font></p><p><font color="#0000ff">だけど、どうだろう、今少し動揺してしまった気がする。よし、昔みたいに明るく、皆の輪の中へ行こう!!</font></p><p><font color="#0000ff"><br></font></p><p><font color="#0000ff"><br></font></p><br><p><font color="#0000ff">タイミングが悪かったみたいだ。今は話したいけど話したくない人に見つかったらしい。</font></p><p><font color="#0000ff">「あ、爽太～久し振り。元気だった？」</font></p><p><font color="#0000ff">声を掛けてくれたのは嬉しいけど、香苗は声がでか過ぎる。</font></p><p><font color="#0000ff">でも、まぁ昔一時でも自分を思ってくれた人に冷たくするわけにもいかないから、うん、笑顔で応えておく。</font></p><p><font color="#0000ff">「うん、まぁまぁかな。にしても香苗はまた可愛くなったよなぁ」</font></p><p><font color="#0000ff">挨拶替りに香苗の頭をワシャワシャ撫でてやる。</font></p><p><font color="#0000ff">さっきも言ったが香苗は可愛い。顔立ちも幼くて、身長も俺の肩と同じくらいで、とても同級生だったとは思えない。だから、香苗に告白された時は妹に告白されたみたいで、得体の知れない罪悪感が俺を襲った。</font></p><p><font color="#0000ff">「・・・爽太は全く変わってないよね。女の敵だよ」</font></p><p><font color="#0000ff">やめろ、そのジト目。</font></p><p><font color="#0000ff">「はいはい、女の敵ですよ。で、用件は何？」</font></p><p><font color="#0000ff">だいたい香苗が『爽太～』と太の後をのばすときは何か用件があるときだった。それは今でも変わらないらしく、ちょっと顔が引きつっている。</font></p><p><font color="#0000ff">「うん、ちょっと・・・・この輪から抜けてから、ね」</font></p><p><font color="#0000ff">俺は大人しく華々しい輪から抜け、彼女の後をついていった。</font></p><p><font color="#0000ff"><br></font></p><p><font color="#0000ff"><br></font></p><p><font color="#0000ff"><br></font></p><p><font color="#9370db">――――――――――</font></p><p><font color="#9370db">中途半端なところで切ってしまい、すみません。</font></p><p><font color="#9370db">あと、多くて3話くらいつづくつもりです。お付き合いください!!</font></p><p><font color="#9370db">また、批評でも構わないのでコメで感想・評価をくださると作者として大変ありがたいです。</font></p><p><font color="#9370db"><br></font></p><p><font color="#9370db">では、ありがとうございました</font></p><p><font color="#9370db"><br></font></p><p><font color="#9370db"><br></font></p><p><font color="#0000ff"><br></font></p><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/yorugarasu96/entry-11521233819.html</link>
<pubDate>Tue, 30 Apr 2013 14:36:08 +0900</pubDate>
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<title>苦味　※短編・やや暗め</title>
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<![CDATA[ <p><font color="#ff1493">架空の世界で知らない人と話す――――――</font></p><p><font color="#ff1493">それは、私にとって案外楽しい事だった、今も昔も。その、昔に「知らない人と、何を話すのか」聞かれたことがある。その時の私は何て答えたんだろう・・・たぶん「特に、適当に思った事とかを・・・・」だとか言ったんだと思う。まぁ、実際はその時の気分で即興の話を自分で作って、「ね、鬱陶しいよね」とか「でもさぁ～××は、――」だの話し続けていた。こちらの日ごろ溜まった鬱憤を愚痴として話すのもおもしろかったし、向こうの話を聞くのも知らない世界に飛び込んだ様で、とても楽しかった。それに、・・・・まぁ、これは自分の中に仕舞っておこう。</font></p><p><font color="#ff1493">と、まぁ、私はその『架空の世界』にどっぷりとはまってしまったんだ。</font></p><p><font color="#ff1493">今だってほら、電車に揺られ、イヤホンをして機械的な音を聞きながら画面の向こうの人と会話している。この人とは確か・・・5年間こんな感じだ。確か相手は自分を『男』だと言っているが本当はどうかなんて解らない。けど、そんなの関係ない。ただ、お互いに自分の周りで起きた事、思った事、とか愚痴りたいだけだ。まぁ、向こうの本心なんて私には分からないけど。</font></p><p><font color="#ff1493">それにしても、ちょっとしたパーティドレスをした女性が一人で、パソコンを抱えたまま真顔で何かを打ち込んでいる、って他の人から見たらどうなんだろう。やっぱり、『うわ～電車で何やってんの、しかもその恰好で・・・』とかかな、それはちょっと傷つくな・・・いや、自覚はしてても、うん、やっぱ思い出しちゃう。できれば、思い出したくないけど。</font></p><p><font color="#ff1493">別に直接イジメにあったわけではない。学生時代を過ごしていたら、大抵の人が一度はある事だと思う。特に私みたいな『暗くてまじめで特殊な趣味を持つブス』は。</font></p><p><font color="#ff1493">そんな事を思って、『架空の世界』を少し放置していたら、画面の向こうの『彼』は随分とワタワタしていた。こんな事でも、私には微笑ましく感じる。病気だろうか・・・</font></p><p><font color="#ff1493">しかし、私は、今、何故こんな状況になったのか自分でもよく解らない。いや、私がした行動は覚えているから「お酒に酔って・・・」とかでは無いと思う。だけど、その時の『感情』を覚えて無い。「そんな、感情なんていちいち覚えてるわけがないだろう、馬鹿じゃないの？」うん、私の友達はそう言うし、私もそう思う。でも、はっきり言ってもう、思い出すのも嫌だった同級生達に会いに行く、というのは何かしらの感情がないとできない事のはずだ。</font></p><p><font color="#ff1493">うん、覚えて無い。</font></p><p><font color="#ff1493">まぁ、このところ勤めている図書館が改装だの、新人の教育だとかで色々疲れていたのは事実だ。だから、一緒に届いた郵便物と同じ様に、『同窓会の案内』を適当に参加するに丸を付けた、っていうのも可笑しい話では無い。でも、まぁ、もしそんな事ならこんなに考えているのも馬鹿らしくなる。</font></p><p><font color="#ff1493">でも、やっぱり行きたくない・・・な。</font></p><p><font color="#ff1493">あ、一つ注意することなんだが、基本的には私心の中ではもの凄く優しい言葉遣いだが、普通に口に出して喋るのならば、とても女子とは思えない位の汚さで喋るから、騙されぬよう。</font></p><p><font color="#ff1493">行きたくないなら行かなければ良いじゃないか・・・・あと一駅の時点でそれを考えた私って阿呆なのだろうか。うん、阿呆だ。</font></p><p><font color="#ff1493">今回、私が参加する同窓会は、私にとって一番嫌いだった人達が集まり、一番大好きだった人達の集まる会だ。</font></p><p><font color="#ff1493">良い思い出？あったんだろうか・・・</font></p><p><font color="#ff1493">よし、『彼』もやっと落ちたところだしそろそろ、パソコンをしまおう。(さっきから、五月蝿くて鬱陶しかった。)</font></p><p><font color="#ff1493">あ、あったいい思い出。下手に夢を見ずに済むようになった。これは、今でも良かったと思ってる。・・・思ってる。</font></p><p><font color="#ff1493">けど、この震えは取れてくれない。もう、何年も。あの人達が私の頭の中を駆け回るとき、瞼の裏で笑うとき、いつもいつもいつも―――</font></p><p><font color="#ff1493">あーあ、今度こそ大丈夫だと思ったのに、本当に。</font></p><p><font color="#ff1493">でも、今行かないともう行くこともないだろうし、決着をつけることもなくなるだろう。そうなれば、私はずっとこの街に近づくたび、あの人達を思い出すたびに震え怯え続けることになるんだろう。</font></p><p><font color="#ff1493">そんなのは、私のクダラナイ『プライド』というものが許さない。もう、錆びきってボロボロで今にも崩れ去っていきそうなのに、まだ私の中で動こうとしている。</font></p><p><font color="#ff1493">でも、そんなものさえも自分で崩して壊すのが恐いから、崩して壊した後に何も残らないのが恐いから、崩されて壊された後の自分が恐いから、ずっと触れず、触れさせずに守っていた。今も昔も。</font></p><p><font color="#ff1493">だけど、そんな風にいつまでも・・・大人になった今でも大切に抱えながら震えているのは、何かもう、嫌だ。</font></p><p><font color="#ff1493">だから、ほら、もう行こう。</font></p><p><font color="#ff1493">必要な物を入れた服装とは不釣り合いなトランクを持って、こけないようにゆっくりと歩いていく。</font></p><p><font color="#ff1493">8年振りの街へと――――――</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p>
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<link>https://ameblo.jp/yorugarasu96/entry-11513305419.html</link>
<pubDate>Wed, 17 Apr 2013 20:48:28 +0900</pubDate>
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<title>小説　１６話</title>
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<![CDATA[ <p><font color="#800080">「――ね。―――の――ミングで・・・・・・・くじらが合――分かった!!でも・・・・大丈――だよ」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">何だ、あいつらの声か？あぁ、また寝たのか俺は。全く、ここ最近おかしいぞ俺。決して睡眠不足というわけではないはずだ・・・同級生達とは違い、遅くても１２時には寝るように心掛けている。理由をつけるならば・・・そうだな、『睡眠不足はお肌の大敵よ!!』いや、これは本町が言っていたことだ。</font></p><p><font color="#800080">いやいや、今はそんなことはどうでもいい。今、俺が気にするべきなのは、俺の置かれている現状のはずだ。まぁ、桜峰はどうかわからないが、他の奴なら長年一緒にいたからか、大抵の行動パターンは分かる。この場合、あいつらは何か悪巧みをしているはずだ。</font></p><p><font color="#800080">基本的に俺はいつも仕掛ける派なんだが、本町が指示を出しているとなると・・・</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「いくよ―」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">『せーのッ!!!』―――――ぱっし――――ん!!</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">・・・・・・・・・・・痛ってええええええええええええ!!!</font></p><p><font color="#800080">そう、心の中で叫ぶ。痛さで声が出ないのだ。例えるなら・・・そうだな、誰もが一度は経験した事のあるあの、本棚の角で小指だけを打った後の様な</font><font color="#800080">何とも言えない痛さだ。声も出ずに、ただひたすらに打った小指を押さえ続ける。それの頭バージョンだと思ってくれればいい。想像するだけでも、痛いと思うのだが・・・</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「あーあ、ホームズったら情けないなぁ。声も出ないのかい？」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">よしくじら、たった今お前の処刑が確定した。たぶん、主犯は本町のはずなのだが俺は女子を問答無用で怒鳴りつけたり、叩いたりするほど外道ではない。・・・やったとしても、チョップ位だ。小さい頃は、自分より背の低い女子によくやってたな。本町にも・・・・あと、・・・あれ誰だっけ？まぁいいか。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「あの、足山君。何か・・・・ごめんね？」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「桜峰、謝るくらいなら最初からするもんじゃないぞ。あと何で、謝罪が疑問形なんだ。そこは、普通に謝れよ」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">俺のツッコミを苦笑いで返した桜峰よ、右手にあるスリッパは割と本気の力で握られているぞ。お前、大人しいキャラじゃなかったのか。いや違う、人は見た目で判断してはいけない。くじらがそのいい例だ。同じ男子として何度、『もったいない』とおもったことやら・・・・・学習すべきだな、俺も。</font></p><p><font color="#800080">だが、別に謝られても許すわけではない。特に―――</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「本町ーかくごぉ～～」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">と、間延びした声を上げながら俺は素早く手元に置いてあった週刊誌(くじらの物)を丸め、本町の頭に叩き込む。まぁ、力加減はちゃんとしている。一応は女子だからな・・・って本心は違う。ちょっとでも力を入れると後々面倒なことになる、ただそれだけだ。</font></p><p><font color="#800080">それでも、本町にとっては痛かったらしい。顔が引きつった笑顔になっている。これは本町の機嫌が悪いときのサインだ。怒っている・・・いや、違う。俺に一本取られたことが癪なだけだ。全く、プライドの高い奴はこれだから困ると、くじらに身振り付きでアピールをしてみるが、奴は困ったように首を横に振るだけだった。どうやら奴には、他に興味のあることがあったみたいだ。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「ところで桜峰さん、さっき何で泉美を助けなかったのかい？俺は今、そっちに興味があるんだけど・・・」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">お、どうやら奴はまだ桜峰を自分の中で認めてないらしい。その証拠に奴は、自分自身の一人称を『俺』にしている。くじらは基本、自分の認めた奴の前でしか一人称を『僕』としない。つまり、奴に認められてない人間は奴の一人称は当たり前のように『俺』だと思い込んでいる。まぁ、どうでもいいんだが・・・。俺はこの事実を知った時、唖然とした。自分の幼馴染は何て面倒くさい人間だったんだぁー、と妹に愚痴を聞言ってもらったのを今でも覚えている。</font></p><p><font color="#800080">余談だが、「何故、俺と本町は最初から『僕』で接してきたんだ？」と聞いたら、奴は無駄にイケメンな顔で微笑みこう言った。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">『君達には、最初から僕には絶対に手に入らないものを持っていたからね。認めたくなくても、認めざるおえなかったんだよ』</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">つまり奴は、本当は認めたくないないけど仕方無いから認めてやった、っていう事だ。その言葉を聞いた時俺は、ムカついたり怒ったりするよりも呆れてしばらくその場を動けなかった。</font></p><p><font color="#800080">そして、その不思議な『くじら合格ライン』に桜峰はまだ認めてもらえてない。いや、別に認めてもらわなくても構わないだろう、桜峰は。</font></p><p><font color="#800080">俺が頭の中で、いろいろとネジを繋げている頃、桜峰が微笑みながら口を開いた。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「えーと、何ていうのかな・・・直感かな。足山君は手加減が必要な時にはちゃんと手加減してくれるような人だと思ったからかな。・・・・あれ、これじゃあ説明になってないね」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">うん、説明になっていないぞ。ほらみろ、くじらと本町が顔をしかめている。勿論、俺もだ。</font></p><p><font color="#800080">いやいや、いつまで微笑んでいるつもりだ、察しろ。お前が何か言わないと、こっちも何も言えないんだから・・・。そして、困った様に微笑んだままこっちに視線を送るな、頼むから。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「桜峰、先に言っておくが、俺がこいつに手加減したのはたぶん、お前が想像している様な理由ではないぞ。」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">今日に限って、どうしてこんな面倒くさい話題になるんだ、くじらよ。視線を送ってやるんだから、反応くらいしろ。そして、本町よ。睨むな、怖いから。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">この話題は絶対長続きするんだろう。帰ってこい、穏やかな話題よ・・・ハァ。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><br><br><br>
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<pubDate>Tue, 30 Oct 2012 21:40:55 +0900</pubDate>
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<title>停止します!!</title>
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<![CDATA[ <p><font color="#0000ff">えーと、テストなんで１週間くらい小説更新できませぬ<img alt="汗" src="https://emoji.ameba.jp/img/user/so/soukou/6087.gif"></font></p><p><font color="#0000ff"><br></font></p><p><font color="#0000ff">はい、それだけです<img alt="てへ" src="https://emoji.ameba.jp/img/user/be/bell-tree-911rira/1049.gif"></font></p><p><font color="#0000ff"><br></font></p><p><font color="#0000ff">では、失礼します(　・д・)/－－＝≡(((卍</font></p>
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<link>https://ameblo.jp/yorugarasu96/entry-11386739956.html</link>
<pubDate>Tue, 23 Oct 2012 16:34:08 +0900</pubDate>
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<title>小説　１５話</title>
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<![CDATA[ <p><font color="#800080">手とは実に不思議なものだ。と、俺は思っている。今、このシャーペンを回しているこの手には自分が覚えてないような、ほんの僅かな記憶も感触として覚えている。だからといってその感触は、もう一回触らないと思い出せない・・・いや、一回触っただけでも思い出せない場合もある。ひどい場合は全く思い出せない。こんな話、技術の時間にする話でもないのだが・・・。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「う～ん、そうでもないよ。むしろ今この時間だからこそよかったよ、ホームズ」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">そう、俺がこんな事を考えるのもちゃんとした理由がある。</font></p><p><font color="#800080">さっき技術の時間といったが、正しくいえばただの自習だ。やる事などほとんどない、つまり暇なんだ。いや、暇なのは良い。ただ―――</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「何でこのメンバーなんだ？」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">まぁ、自習だからといって席を立ち上がる奴はそんなに珍しくもないだろう。ただ、その中で何人かのグループもしくは塊が出来る。もちろん、一人で言われた通り黙々と自習をする奴もいる。その中で俺達は前者だった。そう、前者だった・・・ただ、曲のある者ばかりが集まった、前者の塊だった。</font></p><p><font color="#800080">正しく言えば俺以外・・・だな。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「まぁ、いいじゃん！自習ってあまり・・・やる事ないし、ネッ」</font></p><p><font color="#800080"><br></font><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">ネッ、って言われてもなぁ・・・それに俺は別に桜峰がいることに文句があるわけではない。居てくれて、大いに結構。俺にはまだ、こいつ等が居てくれる。そう、思える。</font></p><p><font color="#800080">『来る者は拒まず、去る者は追わず』、いつのころからは憶えてない無いが俺はこの姿勢を貫いてきた。この姿勢を人に話してみたところ、――お前、最低だな――と言われたことがある。事実そいつが、俺から離れていったとき俺は何とも思わなかった。結構仲良かった方だとは思うのだが、本当に何にも思えなかった。</font></p><p><font color="#800080">だから、今俺の周りにいる奴はそんな俺でも一緒に居てもいいっていう数少ない奴等だ。だから、別に来るなとは言わない。</font></p><p><font color="#800080">ただ、その中で一人だけ俺の姿勢に文句をつけてくる奴がいる。いや、実際には言わない。口よりも、視線が語っている。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「本町、言いたい事があるなら言ってくれ。だから、睨むのは止めてくれ」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">そう、本町はこいつ等の中で唯一俺の姿勢を否定し続けている。否定といっても、本人自ら口にすることはなく、今の様に俺の発言に無言で睨む。だから余計に怖い。何年も前から――止めてくれ――と言っているのだが、一向に止める気配を見せない。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「別に、何もないけど？」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">そう言って、満面の笑みで首を少し傾ける。俺やくじら以外の男子いわく、本町のこういうたまに見せるデレがいいらしいのだが・・・全く分からない。いつもがツンなんて可愛い言葉で表せない程怖いので、たまに見せるデレが気味が悪くて仕方が無い。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「何も無いなら睨まないでくれ、だろうホームズ？泉美も飽きないねぇ、いいかげん諦めたらどうなの？」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">だから、このやり取りを毎回見せられているくじらは、いつの頃から俺と本町の仲裁(？)役になっていた。そして、くじらは俺を説得するのは諦めて本町を説得し始めた。まぁ、それもあまり効果は無かったみたいで、俺と本町の関係は一向に変わらない。</font></p><p><font color="#800080">一度、俺の姿勢の何が気に入らないのかと、問いただしてみたところ―――</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「駄目よ、足山が『俺の周りには何もしなくても、人が集まってくれる』みたいな事を平気な顔して言うのはどうしても、許せないの!!」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">という事だそうだ。</font></p><p><font color="#800080">桜峰はこの様子についていけるのだろうか？いや、ついてこれなくてもいいのだけれど。</font></p><p><font color="#800080">俺がこう心配するのは初めてではない、前例はたくさんあった。そうだな・・・例えば、学年一の秀才『松岡君』なんかそうだったはずだ。</font></p><p><font color="#800080">確か２年の始めの方だったと思う。クラス替えがあって最初の一ヶ月はだいたいどの学校でもグループ決め的なものがあるだろう。自分がどこのグループにいたら一番居心地がいいか、とか何とか(本町＋俺の妹論)。いろいろ人があっちこっち動くのだが、俺はいつも通りごく自然にくじらと・・・くじらに引っ付いてきた本町と一緒にいた。俺達は小学校の頃からこんな風だったため、誰も何も言わなかった。</font></p><p><font color="#800080">それが、２年の始め。俺達に初めて新しいメンバー(?)が増えた。それが、『松岡君』だ。後日談だが、妹曰く・・・『松岡君』は俺達と仲良くしたかった訳ではなく、『本町　泉美』と仲良くなりたかったらしい。</font></p><p><font color="#800080">そんな『松岡君』は、最初の方こそ面白かったものの、途中から俺達の話についていけず、何故か</font><font color="#800080">本町にばっかり話しかけだした。俺は特に何の疑問も湧かなかったが、くじらや妹からするとだいぶおかしかったらしい。そして、異変に気付いた本町自身が『松岡君』と放課後、何かを話したらしい。それから一週間後、『松岡君』はいつの間にか俺達から離れていった。</font></p><p><font color="#800080">こんな事があったからこそ、桜峰は大丈夫なのかと思ってしまう。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「そうだよ!!足山君。そんな事言っていいのは、世界中から愛されている人だけだよ。」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「・・・・・・・・・・・・・は？あ・・・あぁ、何でもない。ちょっと昔の事を思い出してただけだ。悪い。」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">嘘だ。思いだしてたんじゃない。過去の声と全く同じだったんだ。</font></p><p><font color="#800080">桜峰の声と同時に聴こえた、俺の頭の中にある過去の声。二つの声は全く同じ声で、同じ言葉を言ったんだ。いや、そこまではおかしくない。問題はその声の合間に入る、雑音だ。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">「大丈夫かい？ホームズ。」「大丈夫なの足山？」「大丈夫？ホームズ!!」</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">三つの声が耳に入る。入るのだが響かない。聴こえるのはあの過去の声。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">その声は、間違いなく桜峰の悲鳴だった――。</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><br></p><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/yorugarasu96/entry-11383544250.html</link>
<pubDate>Fri, 19 Oct 2012 19:30:38 +0900</pubDate>
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<title>瞳　５話</title>
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<![CDATA[ <p><font color="#ff1493">あ―――、と思った時にはもう遅かった。誰かが私に真正面からラリアット(？)をしてきたのは覚えてる。問題はその後だ。何なんだ、この・・・どこかの少女漫画にあります的な状況。うざいくらいに鬱陶しく、面倒な状況。</font></p><p><font color="#ff1493">簡単にいうと、ラリアットをくらった上にベッドに叩きつけられ、上から見下されている。何とも不愉快な状況だ。</font></p><p><font color="#ff1493">本来なら、奴の首を掻き毟ってやっていたが動きを封じられ、仮にも男に馬乗りされていれば何も出来ない。それに、どこぞの少女漫画なら今頃主人公が『ドキドキ』して顔を真っ赤にしているところだが、そんな生易しい雰囲気ではない。まず、奴の目が違う。確実に、もの凄く怒っている。おいおい、そんな顔すると折角の女子受けの良い端正な顔が台無しだぞ。って、冗談も吐けない状況だ。</font></p><p><font color="#ff1493">しかし、まぁ、そんな私より色白で女っぽい手で、私の手首２本も掴めるものだな。さすが妖怪、感心してしまう。いやいや、そうじゃない。もう一方の手が・・・首を掴もうとしてる。あー、このまま死ねるなら別にこいつでも構わないな。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「あ、安心していいよ。君・・・じゃなかった、泉月の望みを叶える様なことしないから。―――ただ、まだ僕の目的を話してなかったよね、ちゃんと話してあげるから大人しくしてくれる？」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">言いながら、顔色一つ変えずに首を絞めていく―――やばい、ちょうど意識が途切れるか途切れないかのところで止められている・・・。こいつ知っている、人の殺し方を。</font></p><p><font color="#ff1493">――――――悔しい。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「ハハッ、泉月って本当に悔しそうな顔が似合うよね。あぁ、これは普通に褒め言葉として受け取ってほしいね、本当だよ。ってこんな事話してる場合じゃなかったよね、早く話さないとねぇ～だから、ちょっと待ってね」</font></p><br><p><font color="#ff1493">言いながら、何かカプセル的なものを口に放り投げた。何だ、何を食べた？</font></p><p><font color="#ff1493">唐突だが、人の目について話をしよう。人間は瞬きなどの目を瞑る行為をする。それが、例えば目に何か異物が入るのを防ごうとして・・・や眩しくて目を瞑るなど防衛本能も多少は入っている訳で。しかし、どうだろう。単に目の前のものが恐ろしくて目を瞑ったとしよう。そして、もう一度目を開けてみると目の前にいたものが全く別のものに変わっていた場合、人はどう反応するだろうか。単に驚いて、声を出し叫ぶ？それとも、どうにかして逃げようとする？はたまた、全く動じず、普通の顔で首をコテンと傾げるだけなのだろうか・・・。</font></p><p><font color="#ff1493">さぁ、この少女の場合どうなるのだろう？</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「ハッ・・・アッハハハッハハッ・・・・・ハハッハ――ハッアハハッ」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">笑っていた。狂ったように笑っていた。自分ともう一人・・・いや妖怪を一人というのはおかしいが、人間は自分しかいないこの病室で狂ったように笑っていた。</font></p><p><font color="#ff1493">しかし、この異常な笑いも『御瞳』という存在によって止められることになる。無理やりではあるが。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「ねぇ、君さぁ何か勘違いしてない？僕は別に消えたわけじゃないよ。ほら、君の枕も</font><font color="#ff1493">」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">言うか言わないかの時点で、枕を刺した。躊躇なく・・・確実に貫いた。自分でも思う、我ながら素早い動きだったと。今生で一番素早かった・・・はずだ。</font></p><p><font color="#ff1493">しかし、まぁこれは奴を捕える事は出来なかっただろう――いや、普通の人間なら確実に逝っていたはずだ。つまり、嫌でも奴が人間じゃないことは分かった――だが、どこにいるかは分からない。まぁ、どうせ妖怪というものはそれなりの特殊能力でも持っているんだろう・・・がッ!!</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「え・・・何で僕がここにいるって分かったの？気配は完全に消し「消せれてなかったお前のミス。ただ、それだけだ」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「でも、いいのこれ？病院の枕と掛布団・・・面倒な事になるんじゃないの？それに君、結局俺の事刺せなかったし・・・って！いきなり何すんの？」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">また、長々と喋り出しそうな勢いだったので鋏を投げてやった。何かだんだん鬱陶しくなってきた。目的なんかどうでもいいから、さっさとこの場から立ち去ってくれ――という私なりのアピールだったのだが、通じなかったらしい。何とも残念な事だ。しかし・・・なら今奴はどこにいる？</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「そうだ！泉月に僕の目的を教えないとならないね。そうだな、その目的には順序というものがあるのだけど・・・まぁ、単刀直入に言うね」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">いつの間にやら、奴は私の目の前にいたらしい。見下ろされるのは不満だが、幼い子に目線を合わすのと同じように屈まれるのはもっと不満だ。</font></p><p><font color="#ff1493">そんな、私の心情など知ったこっちゃないように・・・(まぁ、普通に知らないはずなんだがな)奴は右手の親指の腹で、私の左目の少し下をなぞる。背中を何匹かのムカデが走り抜けたような気がした。気のせいだろうか。</font></p><p><font color="#ff1493">そうして、奴は私の左目を自分の右の親指の腹でなぞりながら言い放った。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">その端正な顔に、不気味な笑みを浮かべながら、</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「僕の目的はね・・・ううん。僕の欲しいものはね、この君の瞳なんだ―――」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><br><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><br>
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<link>https://ameblo.jp/yorugarasu96/entry-11376416083.html</link>
<pubDate>Wed, 10 Oct 2012 21:46:07 +0900</pubDate>
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<title>瞳　４話</title>
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<![CDATA[ <p><font color="#ff1493">妖怪―――しかも、欠陥している？</font></p><p><font color="#ff1493">動揺を悟られぬように下を向こうとした、が、奴の手がそれを許さなかった。顎に当てられた手はかなり冷たく、人間の手なのにその手には人間とは思えない程の重さと力があった。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「・・・・・・放せ」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">目の前で奴が笑う。口角を上げ、目は少し細くなった。皮肉な笑い方――これがこいつの本当の笑顔だ。無邪気というには程遠く、妖艶で魅力的、人を惑わす笑顔。吐き気がする。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「大丈夫、僕はこれ以上何もするきはないしさっきの話を信じろとも言わないよ。ただ・・・そうだ、自己紹介をして、お互いの目的をしろうよ。知りたいでしょ、君だって」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">鼻先に奴の息がかかってくすぐったくて、気持ち悪い。顔を逸らそうとしても顎にあてられた手のせいでできない、それに今目を逸らすと負けたみたいで嫌だ。</font></p><p><font color="#ff1493">腕を放してくれない分、さっきより強く睨む・・・・帰ってきた眼光はさっきとは比べものにならないくらい強く瞳だけで殺されるような気分だった。眼光が強くなると同時に、腕と顎を持つ手が強くキリキリと締まってくる。普通だが痛い、正直もう限界というぐらい締められている。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「フフッ痛い？まぁ、我慢して聞いてよ。君が自己紹介してくれそうにないから、僕から言うね。名は『御瞳』種族は妖怪、年は・・・確か１５７くらいだったと思う、で、当たり前だけど性別は男だよ・・・まぁこんなものかな」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">御瞳―</font><font color="#ff1493">―そう名乗った奴は、次は君だよという風に手で締めてくる。というか、いつの間にか顎じゃなく頬に上がっている。この状態では喋れないではないか！しかも、御瞳の奴分かった上でやってやがる・・・。その証拠にいつも以上に肩を震わせて笑っている。本当に嫌な奴。何でこんな奴に自己紹介なんかしないといけないんだ!!</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「あ、ごめん。これじゃ喋れないよね、うっかり忘れてたよ」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">嘘つきやがれ。やっと手が放れたとこで、松葉杖で一発お見舞いしてやった。――神様、自殺未遂をした愚かなこの少女にも殴る事くらい許してください――</font></p><p><font color="#ff1493">腹に松葉杖を直撃された彼は、何故か鳩尾を押さえて蹲った。まぁ、いい。今のうちに自己紹介を済ましてやろう。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「観野　泉月。１７歳の・・・世間一般でいう女子高生っていうやつ。目的はご存じの通り、死にたいってこと。これくらいでいいよね。―――もう、用が済んだのなら帰ってくれ。今から目的を達成するところだから」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">そろそろ立つのも怠くなってきた・・・私を迎えいれてくれたベッドは病院の物にしては柔らかく、私の密かなお気に入りの一つでもある。このまま横になりたい気持ちを抑えて、座っとく。座っていたつもりが、枕側の壁によりかかった体勢になってしまった。あぁ、至福の時。</font></p><p><font color="#ff1493">―――ていうか、御瞳。あいつはいつまで蹲っているつもりか？あぁ、もう帰ったのか『妖怪の世界』とやらに・・・それなら大変よろしい。褒美をあたえねば・・・ってふざけている場合でもないな。</font></p><p><font color="#ff1493">精神的にも肉体的にも怠くなってしまった体を起こし、松葉杖を使いながらゆっくりと立った。</font></p><p><font color="#ff1493">見たところ、いなくなっていた。が、一応声を掛けてみる。奴は侮れない、と学習したばっかりなんだ。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「おい、み・・・御瞳。いるか？いるなら出てこい、迷惑だ。」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">よし、これであいつに何かあったとしても、私には何の責任もない。</font></p><p><font color="#ff1493">病室の入口を確認する。お手製の鍵はしっかりかかっている。こういう時に、一人部屋というのは非常に便利だ。両親には感謝しておかないと・・・今までの分も含めて。遺書は残して・・・いない。残していたら、『あぁ、この子はこの世にまだ未練があったんだなぁ・・・』と思われそうで、吐き気がする。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「では、皆さん。さようなら」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">廊下の方に恭しくお辞儀をする。これで、全ての過程が終了した。</font></p><p><font color="#ff1493">窓際に近寄る。７階にもなると、窓には何等かの障害物がある。すでに撤去済みだ。そこら辺は抜かりなくしておく。</font></p><p><font color="#ff1493">松葉杖を放し、用意しておいた台に足を掛ける。すると、あっという間に飛び降りの準備が出来た。前と同じように、今度は空き缶を投げる。これは、もう一種の儀式だろう。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">体を前に傾ける・・・今度こそは邪魔されない。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">自分の体が宙に浮いたのを感じた。やっと、やっと、やっと、やっと、やっと、やっと、やっと、やっと、やっと、</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">終われる―――――――、と人生初めてのラリアットを極められた。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><br><p><font color="#ff1493"><br></font></p><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><p></p><p></p><p></p>
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<link>https://ameblo.jp/yorugarasu96/entry-11374330681.html</link>
<pubDate>Mon, 08 Oct 2012 13:44:27 +0900</pubDate>
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<title>瞳　３話</title>
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<![CDATA[ <p><font color="#ff1493">「どう、体調は？大丈夫？」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">自分の娘が自殺未遂をしたというのに・・・第一声がこれか。まぁ、たぶん自分の娘がそんな事するはずないって現実を受け止めれないだけんなんだろうけど。自分の母親の言動が分かりやすくて困ります、はい。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「うん、まだ痛い所もあるけどまぁ、大丈夫かな」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">笑ってみる。母はこれが愛想笑いっていうことをたぶん知らない。私達だけなのかそれとも世間一般の『母娘』がこんなのか・・・どっちなんだろう？</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「そう・・・まぁ、何かあったら言ってね。いつでも行くからさ!!」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">いつでも・・・ねぇ？母さんの事だから、『いつになるかは分からないけど――』とか笑顔で言いそうだったのに。多少は心配されているということなのか・・・な。</font></p><p><font color="#ff1493">って人が考えている間に帰っちゃったし、薄情な奴なのかどっちなんだか、訳が解らない。</font></p><p><font color="#ff1493">それよりも、まだ完全に怪我が治ってない娘を一人、売店に置いていくのはどうかと思う。まぁ、あれから２ヶ月経った今では何とか松葉杖があれば歩けるようになった。限度はあるが。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「へぇー随分元気になったんだね。で、どう？自殺への道。少しは進んだのかなぁ」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">うん、今２ヶ月前に聞いた覚えのある幻聴が・・・ってさすがに無理があるか、肩に手を掛けれたら。</font></p><p><font color="#ff1493">しぶしぶ振り向いてみたら、あぁ今時の女子高生に囲まれてキャーキャー騒がれそうな顔。つまらない顔だ。まぁ、それはいいとして―――</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「あ、久しぶりーまたお見舞い来てくれたんだぁ～。もうっ、言ってくれれば迎えに行ったのに・・!!ほーらっ、こんな所で立ち話ってのも難だし病室行こうよ。早く！」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">振り返るや否やこんな機関銃のような言葉を彼に浴びせかけ、半ば強引に手を引っ張りエレベータに連れ込んだ。その時のエレベーター内に誰もいなかったのは幸か不幸か・・・。松葉杖で体勢を立て直し、一息ついたところで唐突にもあいつが喋り出した。</font></p><p><font color="#ff1493">しかも、笑いながら。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「さっきの変貌ぶりったら・・・今思い出しても笑えるよ・・・ククッ・・・クフッ・・・君って案外面白い人なのかな～」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">間違いない・・・この喋り方に笑い方、確実にあいつだ。２ヶ月前、私の邪魔をしそれを愉快そうに笑って、意味不明な言葉を残したあいつだ。</font></p><p><font color="#ff1493">声からして男という事は分かっていたが、ここまでつまらない奴だとは思いもしなかった。さっきだって、たまたま売店だったから身の危険を感じて場所を移動しようとしたが、もういい。もう十分だ。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「私はこのまま病室に戻る。あんたは、どこから来たのか知らないが帰ってくれ・・・いや、違う。とりあえず・・・私の病室に入らないでくれ。いいな」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「それは、無理な話ですよ。僕は君のお見舞いに来たんですから、君の生活状態やどれくらい回復しているのか、教えてもらわないと。ねぇ・・・」</font><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">と今度は気味の悪い顔でこっちを見てくる。吐き気がするからその顔は止めてほしい。</font></p><p><font color="#ff1493">そっと三歩退くと、向こうは５歩位近付いて来る。無論、エレベーター内なので５歩も近づかれると・・・圧迫感が半端じゃない。しかも、背的には相手の方が高いから余計に、だ。見下ろされて怯えていると思われたらたまらないので、キッと下から睨んでやった。</font></p><p><font color="#ff1493">しかし、それは逆効果だったらしく奴は私を見下ろしながら、肩を震わせている。嫌な奴。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「もう、７階に着くんだが・・・どいてくれないか？あんたがそこにいると邪魔なんだ」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">言った途端に扉が開いた。ほら、というように相手の肩を少し押すと、意外にもすんなりどけてくれた。</font></p><p><font color="#ff1493">足早にエレベーターを出て自分の病室に進む。少し後ろから来る靴音を不快に思いながらも進む。『あと少し、あと少し』と思いながら進む。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「ねぇ、君何をそんなに急いでいるんだ？」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">後ろから聞こえる声も振り切り、病室に入り―――――</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「うわッ、何ソレ・・・自分で作ったの!?」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">慌てて後ろを振り向く・・・案の定そこには奴がいた。</font></p><p><font color="#ff1493">やばい、足が肩が全身が震えている。『何故だ?』その言葉が頭の中で何度も回る、踊るそして『事実』という重い判が押される。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「ふーん、お手製の錠と鍵か・・・結構な力作だな。・・・あ、もしかして僕がこんな物で此処に入れないって思ってた？やだな～前にも言ったじゃないですかぁ～ちゃんと覚えててって</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">そうだ、あの時確かにこいつは言った。はっきりと自分の目の前で言ったじゃないか・・・</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">ね、思い出したでしょ」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">奴はやけに嬉しそうに笑う。その笑顔は今まで見たどんな笑顔よりも無邪気で明るく、優しい『春』みたいだった。でも、その笑顔の中でも一際目立ち真っ黒な本性を見せている・・・いや、『魅せている』に近いのかもしれない光があった。</font></p><p><font color="#ff1493">思わずその光に手を伸ばしてしまった――慌てて引っ込めようとしたその手を奴は捕え自分の方へと引っ張った。</font></p><p><font color="#ff1493">足元が揺れ、顔をつと上げてみると間近に奴のいやに整った顔がある。動揺を悟られぬ様に先ほどと同じように睨む。睨んだ先の瞳こそが手を伸ばしてしまうほどの光を宿した場所であった。奴はその光の宿った瞳で、先ほどの分も含めたように睨み返す。</font></p><p><font color="#ff1493">鼻先が触れ合いそうな距離で、もう一度奴の言葉を聞いた。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「僕は人間じゃない、妖怪だ。欠陥品だけどね―――」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><br><p><font color="#ff1493"><br></font></p><br><br><p></p>
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<link>https://ameblo.jp/yorugarasu96/entry-11370557523.html</link>
<pubDate>Wed, 03 Oct 2012 20:47:46 +0900</pubDate>
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<title>瞳　２話</title>
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<![CDATA[ <p><font color="#ff1493">ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">機械的な音が聞こえてくる・・・なんで？</font></p><p><font color="#ff1493">私は死んだはず・・・・なのに何で『感覚』があるの？</font></p><p><font color="#ff1493">起き上がろうとすると何で体が痛むの？私は、私は、私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は――――</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「死んでないよ、君」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">声がした。男の声だ。</font></p><p><font color="#ff1493">でも、起き上がれない。体中が痛くて痛くてたまらない。知りたい、こんな状況の私を嘲笑っている人を・・・悔しさを通り越して、知りたかった。</font></p><p><font color="#ff1493">でも、私の意思とは裏腹に私の口も目も手も足も頭も、何もかも動かない。私は今知りたいのに。声の主を、私なんかに声を掛けてくれる人を。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「駄目だよ、君は今動ける状態じゃないんだから。それに、僕は別に君のためにお見舞いに来たわけじゃないから。そこ、覚えておいてね」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">そんな事、今更言われなくても分かっている。そうじゃなくて、私のところに来たのは何が目的なのか。私はそれを知りたい。だけど―――</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「君、声も出ないんだね。哀れだよねぇ自殺しようとしても生き残ってるなんて・・・。で、君が今知りたいのは何？僕の事？それとも君が何故死ねなかったのか・・・いや、違う。何故死ぬべき命が助けられたか、かな」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">死ぬべき命が助けられた―――？</font></p><p><font color="#ff1493">つまり、私はあのまま普通に死ねたっていうことなのか・・・そして、何者かに邪魔をされ私は今この状態って事か。ここまで言われたら、私じゃなくても普通に分かる。私の邪魔をしたのが誰なのか。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「分かっているとは思うけどさ、僕だよ。君を助けてあげたのは・・・フフッ、感謝してほしいね。あ、そっか君は死にたかったんだよね・・・じゃあ僕はただの邪魔ものだったね」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">そうだ、こいつのせいで私は死ねなかった。こいつが居なければ私は死ねた。思い通りに死ねたんだ、こいつのせいで。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">「フフッ、悔しそうだね。まるで今にも僕を殺そうとしているみたいだ。うん、君にはお似合いの顔だよ・・・あー別に顔を覗き見てるわけじゃないから、安心してよ。人間じゃない僕には、そんな方法使わなくてもいいんだよ。あ、コレ覚えといてね！重要だから」</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">そういって、あいつはまるで眠る前の赤ん坊に読み聞かせるように優しく、穏やかに囁いた。</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><p><font color="#ff1493">『僕は人間じゃない、妖怪だ。欠陥品だけどね』</font></p><p><font color="#ff1493"><br></font></p><br>
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<link>https://ameblo.jp/yorugarasu96/entry-11364708958.html</link>
<pubDate>Wed, 26 Sep 2012 21:14:55 +0900</pubDate>
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