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<title>ゆらゆらちりん で パリンガシャン</title>
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<description>ちょっと書いたお話とか、日々の何かとか</description>
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<title>風景画の話</title>
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<![CDATA[ 赤い飛沫が舞った。<br>首を触ればぬるりとした感触。<br>手は赤く染まっていた。<br>気持ち悪い。<br>生命の消えていくような風景画が一つ。<br>ああ、また灯火が消えていく。<br><br>心が侵食される感覚。<br>ブラフは何処だ。<br>記憶の改竄、書き換わり。<br>風景に嘘が増えていく。<br>赤く薄く広がっては消えるような。<br><br>さぁ、この世界は偽りだらけ。<br><br>赤い飛沫の飛んだ夕日の風景画。<br>赤い赤い太陽の沈む海辺の風景画。<br>明るい空から赤い月の沈む海辺の風景画。<br>明るい空から赤い月の沈む海辺に佇む人の風景画。<br>明るい空から赤い月の沈んでいく海辺に佇む少女の風景画。<br>明るい空から赤い月の沈んでいく海辺に佇むワンピースを着た少女の風景画。<br>明るい空から赤い月の沈んでいく海辺に佇む白いワンピースを着た少女の風景画。<br>明るい空から赤い月の沈んでいく海辺に佇む白いワンピースを着て麦藁帽子を被った少女の風景画。<br>暗い空から赤い月の沈んでいく海辺に佇む白いワンピースを着て麦藁帽子を被った少女の風景画。<br>暗い海から赤い月の沈んでいく海辺に佇む白いワンピースを着て麦藁帽子を被った少女の風景画。<br>暗い海から赤い月の浮かんでいく海辺に佇む白いワンピースを着て麦藁帽子を被った少女の風景画。<br>暗い海から青い月の浮かんでいく海辺に佇む白いワンピースを着て麦藁帽子を被った少女の風景画。<br><br>全部嘘のようになっていくの。<br><br>目の前に横たわる死体が一つ。<br>ああ、これも嘘ならよかったのに。<br>
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<pubDate>Tue, 30 Oct 2012 14:33:01 +0900</pubDate>
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<title>春夏秋冬の話</title>
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<![CDATA[ 生まれる春、生きる夏、死に行く秋、消えた冬。<br>誕生と消失を繰り返す、不毛な世界。<br>生まれた命は受け継がれることなく、ただ死に消えるだけ。<br>過去など知ることもなく、どんな命がこの場所に消えていったかを知ることもなく。<br>世界は暗闇へ沈み、朝は夜へと変わる。<br>冬に抱かれ、雪に溶けて、夜へ消える。<br><br>世界は少しずつ形を変えて、世界自体が、冬へと向かっていく。<br>世界に芽吹く生命と共に、世界が消耗されていく。<br>それに気付く命もなく、ただ消えていく。<br><br><br>そんな世界に、価値はあるのか。<br>どんな思いで見つめればいいのか。<br><br>その終焉に気付く存在はいるのだろうか？
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<link>https://ameblo.jp/yukidon35/entry-11392257017.html</link>
<pubDate>Mon, 29 Oct 2012 23:59:59 +0900</pubDate>
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<title>異常であった普通の話</title>
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<![CDATA[ 好きな子がいました。<br>相手も私を好いていました。<br>可笑しな程に、それはそれは、歪になってしまった、さながら狂気のように。<br><br>彼女は私をただのお人好しだと勘違いしておりました。<br>ならば勘違いさせたままでいようと、彼女の前ではいい人を装いました。<br>彼女は益々私を盲信していきました。<br>そしてそれは、私にとってとても都合の良いことでした。<br><br>そんな時のことでした、彼女が自殺を図ったのは。<br>幸い、タイミングよく、彼女を尋ねた私は、反応が無いことに違和感を感じ、合鍵を使って彼女の部屋に入り、何故か光の漏れている風呂場を不審に思い、風呂場の扉を開け、浴槽で眠るように溺れていた彼女に気がつき、彼女を風呂場から連れ出して、運良く自殺は未遂に終わり、事なきを得ました。<br><br>彼女の意識が戻ってから、泣きそうな顔をしてどうして自殺未遂なんてしたのと問えば、彼女は無言でポロポロと涙を流し、小さく震えて俯くのでした。<br>たとえそれが偽りの涙であろうとも、俯いた下で唇が弓なりになっていても。<br>私にとって、彼女のその表情は、堪らなく愛しいものでした。<br><br>それからも彼女は自殺未遂を続けました。<br>本当に死にそうなものから、ちゃんと死なないように調整していたものまで、それはもう色々と。<br>その度に、私は彼女を心配する素振りをして見せました。<br>本当はこれっぽっちも心配などしていませんでした。<br>何故ならば、彼女が私をおいて死ぬなんて事は有り得ない事だったから。<br><br>安心しつつも、良さげなタイミングで介入し、彼女にもっと、私を印象付けました。<br><br>そして私は、彼女の部屋に住むようになりました。<br>予定調和だったのです。<br>私にとっても、彼女にとっても。。<br><br>自殺しないように見張るという名目でした。<br>なんとも有りがち、ありきたり。けれどそれで良かったのです。ありきたりであればあるほど、それは異常とはかけ離れた正常という名の普通になり得るから。<br>普通というものは直されることや指摘されることはありません。<br>しかし異常というものは、周りに指摘され無理矢理直されるのですから。<br><br>包丁で自殺されない為に、料理は私がすることになりました。<br>食器棚には割れ物があるので鍵をかけ、尚且つ使う食器はプラスチックにしました。<br>包丁も、子供が手を切らないで済むようになっているプラスチックのものを出来る限り使いました。<br><br>洗剤を混ぜられたり飲まれら危ないという名目で、洗濯やお風呂掃除も私がすることになりました。<br>洗剤の入った棚には厳重に鍵をかけ、彼女が取り出せないようにしました。<br>混ぜても危なくない洗剤にしました。<br><br>オーバードーズで死なれたら困るから、薬の管理も私が全てすることになりました。<br>薬も全て鍵つきの物に入れて、幾ばくかだけを常に首から下げている小さなケースに入れました。<br><br>溺れられたら困るから、お風呂は一緒に入ることにしました。<br>お風呂の扉には鍵をかけて、勝手に入れないようにしました。<br><br>お酒をのみたいと言われた時は、一緒に飲むようにしました。<br>彼女に急性アルコール中毒になられない為でした。<br><br>出掛ける時は、彼女を一人きりに出来ないので、連れて歩くようになりました。<br>彼女は外に出る度に、他人に怖がる振りをしました。<br>私は騙された振りをしながら彼女を宥める素振りをしつつ抱き締めました。<br><br>彼女と私が離れる時間はほとんど無くなりました。<br><br>彼女は、私無しでは満足に生活すらできなくなりました。<br>それは彼女も望んでいたのでしょう。<br>彼女は甘んじてそれを受け入れました。<br><br>後少し、彼女が、私が完全におちたと思うまで、ほんの少し。<br><br><br>そうなったら、逃げられないのは彼女だ。<br>
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<link>https://ameblo.jp/yukidon35/entry-11390192527.html</link>
<pubDate>Sat, 27 Oct 2012 20:54:46 +0900</pubDate>
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<title>普通になった異常の話</title>
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<![CDATA[ いつだって好きなのは彼女一人だった<br>彼女が欲しくて堪らなくて<br>甘えて甘やかされたくて私を見てほしくて<br>彼女の目を向かせる為なら何だってした<br><br>バスタブで溺死しかけたり<br>首吊って窒息死しかけたり<br>飛び降りて重症になったり<br>お酒を一気飲みしてみたり<br>頸動脈を切りかけてみたり<br>手首を切って血まみれとか<br>致死量手前インスリンとか<br>練炭で二酸化炭素中毒とか<br>混ぜた洗剤の有毒ガスとか<br>睡眠薬飲んで中毒死未遂に<br>その他色々etc.<br><br>彼女は何時だって私を心配してくれた<br>彼女の目に映っているのは私ただ一人だけ<br><br>それが嬉しくて嬉しくて<br>彼女は私に何もさせないようにした<br>刃物に近づけさせないように<br>料理はしちゃいけないとか<br>洗剤混ぜたら危ないから洗い物禁止とか<br>薬の管理も彼女任せ<br>溺れたら危ないから基本一緒にお風呂<br>お酒は一緒にのむようになったし<br>一人きりになる時間が格段に減った<br>彼女が出掛けなきゃならない時は私も一緒<br><br>外に出て、他人に怖がる振りをしたら<br>彼女はコロッと騙されて私を宥めた<br>大丈夫だよと私を抱き締めた<br><br>彼女はなんともお人好しだった<br>私はそれに漬け込んで彼女の時間を奪った<br><br>あと少し、もう少し<br>彼女がこれを普通だと、日常だと思うまで<br>そうすれば、異常になった彼女は私のもの<br><br><br>絶対に逃がさない<br>
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<link>https://ameblo.jp/yukidon35/entry-11389433020.html</link>
<pubDate>Fri, 26 Oct 2012 21:30:26 +0900</pubDate>
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<title>進めない話</title>
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<![CDATA[ 歩き続けて、私はどこへ行くのだろう？<br>わからなくて、立ち止まる。<br><br>振り返る先に見えるのは、道とも言えないような世界。<br>求めるように歩いてきた。<br>漠然とした偶像にすがり付きながら。<br><br>曇り空を見上げる。<br>どこへ行けば満たされるのだろうか。<br>いつになれば青空を見れるのだろう。<br><br>時折思う、昔に戻りたいと。<br><br>あの頃の私は偶像を夢見て憧れていた。<br>純粋にこの先も幸せだろうと。<br><br>今はどうだろうか？<br>転けて、挫折して、諦めて。<br>とても幸せだなんて思えない。<br><br>あの頃に一度だけ、戻れたならば。<br><br>あの頃宝物にしていたモノ達。<br>お金になんてなりはしないけど、私にとって何より価値のあるものだった。<br><br>今でも時々、思い返しては涙する。<br>あとどれだけ歩き続ければいいのだろう。<br><br><br>何処までいけばいい？<br>何処へ行けば満たされる？<br><br>進めなくて、立ち止まった。<br>
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<pubDate>Thu, 25 Oct 2012 21:56:25 +0900</pubDate>
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<title>進んで行く話</title>
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<![CDATA[ 母が私に、優しく笑いかける風景。<br>幼い私の記憶の欠片。<br>見るもの全てが輝いて見えた頃。<br><br>友達と私が、楽しそうに笑いあう風景。<br>私の記憶の欠片。<br>何かが美しく見えていた頃。<br><br>立って 転んで 挫折して 立ち直って。<br>歩いて、歩いて、歩いて、歩いて。<br>やっと、此処まで来たんだよ。<br><br>何度も迷って、悩んで、立ち止まって。<br>それでも、ここまで来れたよ。<br><br>ふと立ち止まって、空を見上げる。<br>綺麗な、青空が広がっていた。<br>あの日々と変わらない。<br>あの日々より綺麗かもしれない青空。<br><br>何処まで行くのか、わからないままに。<br>ただ歩いてきた道を、振り返る。<br><br>立って 転んで 挫折して 立ち直って。<br>歩いて、歩いて、歩いて、歩いて。<br>何度も迷って、悩んで、立ち止まって。<br>それでも歩いてきた道。<br><br>私が道にしてきた旅路を思い返す。<br>小さな私が思い描いていたような<br>そんな大人になれただろうか？<br><br>時折、思い返しては、考える。<br><br>そりゃあ、世界はそれほど甘くはない。<br>世間は厳しいし、辛いこともある。<br>けれど、それでも私は、幸せだと思える。<br>なら、それでいい。<br><br><br>今度は、何処まで行こうか？<br>考えて、また歩き始める。<br><br>何処かへといくために……
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<link>https://ameblo.jp/yukidon35/entry-11388020290.html</link>
<pubDate>Wed, 24 Oct 2012 23:59:59 +0900</pubDate>
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<title>そんな話</title>
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<![CDATA[ 暗い暗い闇に紛れてみる。<br>闇に溶けるように、ひたすらに消していく。<br>闇、何もない、暗く物音一つしない闇になる。<br>呼吸の音さえ闇に溶かして。<br>光なんて無い暗闇へとける。<br>光があるから余計な物を見る。<br>光が無ければ何も見えない。<br>音なんて無い暗闇へとける。<br>音があるから余計な物を知覚する。<br>音がなければわからない。<br><br>余計なことは知りたくない。光りも音も不必要。<br>溶け、られるだろうか。<br>生を刻む限り、光が付きまとう。<br>逃げ切れやしない。溶けきれやしない。<br><br>呼吸を消して、鼓動を溶かして。<br>もっともっと希薄にして。<br><br>そして、本当に闇に溶けたときに<br>個という存在は、消え去るのだ。<br><br>あと少し、もう少し<br><br>ああ……やっと鼓動が消えた。<br>
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<link>https://ameblo.jp/yukidon35/entry-11386996427.html</link>
<pubDate>Tue, 23 Oct 2012 21:01:30 +0900</pubDate>
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<title>方言彼女の照れ隠しの話</title>
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<![CDATA[ はいはい、ごくろーさん。<br>目障りやさかい居のうなってくれへん？ごっつ邪魔やわ。<br><br>冷めた目線を俺に向ける彼女は、心底ウザそうに、邪魔だと言う。<br>それが気に入らなくて、反論すれば……<br><br>なんじゃ、ギャーピーギャーピーやかましいのぅ。<br>なんか文句あるん？言うてみぃや。聞ぃたるから。<br><br>ほら、こうだ。プチっといきそうになるけれど、そうなった時、返り討ちにあうのが目に見えてるから我慢する。<br>我慢しつつもう一度反論。そこまで言わなくてもいいだろうとか、色々と。<br><br>……あ？何言うてんの？アホ言うんもええ加減にせぇよ。<br>終いにゃシバくぞ、このチビ。<br>あんたみたいな糞がきゃー、部屋ん隅でガタガタ震えてママー！ってどこぞの金持ち坊っちゃんみたいに怯えとりゃええねん。<br>喧しいさかいほたえんな。<br>鬱陶しいさかい邪魔すんな。<br><br>チ、チビ……人が気にしてることをまぁアッサリ言いくさりやがってからにぃ！いてこましたろかゴルァ！<br>っと、落ち着け。<br>……ついでだけど、さりげなく某青狸の出る国民的アニメのス〇夫を貶すのはどうかと思うんだよね。あと声はやっぱり大山の〇よの方が好きだなぁ。<br>で、五月蝿いから騒ぐな、鬱陶しいから邪魔すんなって……俺はオマエのなんですか？オイ。俺、オマエの彼氏だよね？<br><br>秒速136kmで飛んできた豆腐の角で頭ぶつけてまえ、ドアホ。<br><br>いや、それ下手すると死なない？というか死ぬよねたぶん。<br>《彼女の照れ隠しがキツすぎて胃薬欲しくなってきたなう。》<br>とかツイートしようかなぁ……<br>この照れ隠しさえ無きゃ可愛いのに、はぁ……<br><br><br>そしてこの話をした友人に言われた一言<br><br>《勝手にやってろバカップル》<br>
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<pubDate>Mon, 22 Oct 2012 16:28:39 +0900</pubDate>
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<title>許せなくて赦されない話</title>
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<![CDATA[ 終わらない物語に捕らわれる。<br>何をしても繰り返す、何をしても終わらない、何も無かった事になる。<br><br>寝て、目が覚めればそれは昨日の朝。昨日は今日となり、ただ今日を繰り返す。<br>毎日毎日走り回り、そして希望さえ見いだせぬまま今日を繰り返す。<br><br>何故こうなったのかさえ思い出せない。<br>何故此処に居るのか、何故繰り返すのか、その記憶は、沢山の今日に蝕まれていった。<br>どうにも出来ない私は、この今日に捕らわれて、今日を繰り返す。<br>狂うことすら許されず、ただ繰り返す。<br>小さな罅すら入れられぬ今日にただ悲観して。けれど、今日は淡々と繰り返す。<br><br>囁きが聞こえた。赦さない、と。<br>私は何かをしただろうか？思い出せない。<br>繰り返す今日と今日の間、そこに響く囁きは、今日と共に繰り返される。<br>許されない気がしてきた。何をしてもここからは抜け出せないのだと悟る。<br>何年、何十年、否、何百年、この今日を繰り返しただろうか？<br>今日と今日の境目、ああ……また今日が始まる。<br><br>赦さない。私と同じになるまで、私はあなたを赦さない。<br><br>繰り返す世界、終わらない世界。<br>そうだ、世界が終わらないなら、私が……<br><br><br>揺れる四肢、終わらない終焉は繰り返す。<br>また朝が訪れれば、彼女は夢を見るのだろう。<br>繰り返す、今日という終わらない終焉の幻影に囚われながら。<br><br>幻影を手放すまで、彼女はその世界に囚われる。<br>
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<pubDate>Fri, 19 Oct 2012 23:18:26 +0900</pubDate>
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<title>手から零れた話</title>
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<![CDATA[ <br>彼女と二人で作った、稚拙なメロディ。<br>オルゴールとピアノの音色を奏でる為に、エレクトーンを鳴らす。<br>どうか目覚めてくれるようにと、願いを込めながら、一つ一つ、メロディを確かめるように、鍵盤を沈めていく。<br>踊るように、翔るように、沈むように、笑うように、泣くように、悲しげに、虚ろに、ただ心を映すように。<br><br>あの幼い日々の鏡のように、二人で作ったメロディに、音を乗せていく。<br><br>「私が消えたら、君は笑ってくれる？」<br><br>ふと、頭に響いたその言葉を掻き消すように、ひたすらに音を鳴らし続けた。<br><br><br>私は特別になりたかった。<br>それは、彼女に私をもっと見て欲しかったから、彼女に「すごいね」って褒めて欲しかったから。思い始めた切欠は、ただそれだけの事だった。<br>だから小さな見栄を張った。私は出来ると。<br>そして、その見栄が見栄ではなく事実になるように、私は私なりに努力をした。<br>さらに私は、努力を重ねた。それが当たり前であるように。当たり前に出来るように。<br>やがて最初の思いすら螺曲がり、否、ねじ曲げて、私は特別であらねばならないと思うようになった。私は特別でいなければならないと、小さな見栄は、意地になった。<br>周りは、こんな私を信用して頼った。<br>努力は、した。今思っても、やれるだけのことはやっていたと思う。<br>けれど、張った見栄に追いつけない実力に、私は焦り始めていた。<br><br>手を伸ばせど届かぬ事に焦った私は、彼女を蔑ろにして、もっと手を伸ばし、足掻き、焦った。<br>焦れば焦る程に、手からは色々なモノが零れ落ちていった。<br>それを見た周りの人間は、今までが嘘のように、掌を返して私を嘲笑った。所詮は見栄を張っただけ、何も出来ない凡人だったのだと。<br>悔しかった、納得がいかなかった。少なからず、そうあろうと努力したのに、していたのに、思っていたのに、それすら踏み潰されてしまった。<br>けれど、彼女が居るならば、笑われようとも耐えられた。<br><br>彼女だけは私の側から居なくならないと、勝手に思い込んでいた。<br>しかし、結果として彼女は手から零れ落ちた。<br>一番大切な人だと、失いかけて、否、失ってから気が付いた。<br>私は、彼女が居ればそれで良かったのだ。<br>彼女という友人は、親友は、どれだけ私の支えになっていたのだろう。<br>彼女の居ない私は、後悔しか出来なくて、前になど進めなくて、ただただ無力で、祈りすがることしか出来ない。<br>彼女が居て初めて、私は手を伸ばせていたのに。彼女が居るから安心して、私は見栄を張れたのに。<br>そうあろうと、そうあらねばならないと思ってした行動は、彼女を蔑ろにし、彼女を傷付け、彼女を死の間際まで追いやった。<br><br>彼女は私に「私が消えたら、君は笑ってくれる？」と、泣き笑いながら言った。<br>そしてその日、彼女は、屋上から投身自殺を図る。幸い命に別状は無かったものの、彼女は意識不明となり、目を覚まさなくなった。<br>小さな見栄を張った結果が、こんな結末だと言うのなら、私はなんと愚かなのだろうか。<br><br><br>指先から、メロディが紡がれる。<br>祈るように、願うように、懺悔するように、嘆くように。<br><br>ああ、目覚めぬ君へ、手向けの音を……<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/yukidon35/entry-11383622805.html</link>
<pubDate>Thu, 18 Oct 2012 23:59:59 +0900</pubDate>
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