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<title>夢京市右京区青空通虹彩上ル自由ヶ丘町</title>
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<description>雑感を纏めた詩。雑記もあります。京都から発信。</description>
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<title>琥珀　（Poem No.372）</title>
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 まるで 恋人同士のように絡まっている 琥珀にくるまれた二匹の羽虫を 手に取る 組織のつま先である 片田舎の現場仕事で得られる 悲喜の繰り返しが 地層のように表面に降り積もった手で 琥珀にくるまれた二匹の羽虫を 手に取る 思いを致しても 僕の手に降り積もった地層のことには 目もくれず眠っている まるで 恋人同士のように絡まっている 琥珀にくるまれた二匹の羽虫は 膨大な時を内に抱えて 今もなお何にも目をくれずに 現在進行形で眠っている 
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<dc:date>2012-06-09T18:32:18+09:00</dc:date>
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<title>近況報告を兼ねて　夕景（Poem No.371)</title>
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    バス停の向かい側には 地形に従順に上り坂を描く車道に沿って 注文住宅が並んでいる バス停のすぐ隣には 猫の額ほどの児童公園があって 小学校に通い始めた頃の男の子らが ボールを蹴って遊んでいる 親父が帰ってくるには まだまだ　まだまだ　早い時刻 陰口にも負けず 後ろ指にも負けず 誘惑をはねのけるだけの 丈夫な精神構造を持ち あらゆる人付き合いを取り込み そして静かに笑っている めいめいに高みを得た者たちが ここで育む人となっている 昔話でしか連帯できない 断絶亀裂の三十代 水面が夕景に輝く
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<title>Toy Box （Poem No.370）</title>
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 想像してみようじゃないか街のアチラコチラに蚕糸で出来たようなのっぺりした壁の純白に統一された巨大な箱がある風景箱の中には人が住む利口ではないかもしれないがすべての害毒や悪意から解放された存在神が作りし存在箱の鍵を持つ特定の人間が箱の中と外を行き来する箱の側壁には小さな出窓がついていて箱の中の人々にとっては　唯一彩色を認識できる場所街の人は箱の中に人が住むことを知っている同時に最大幸福のために彼らが箱の中に居るべきと認識している箱の鍵を持つ人々は特別視される箱の鍵を持つ人々には資格が与えられ厳格
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<dc:date>2012-03-06T22:57:04+09:00</dc:date>
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<title>さくらのはか　（Poem No.369）</title>
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とおめからみればちょうどふじさんのようにりゅうれいなえんすいけいのおかのうえにさくらのろうぼくがいっぽんそびえたちしほうはっぽうにぞんぶんにえだをのばしてこどくにはながさきほこるおとこのこのてをひくははにこれはなんですかとたずねるこれはさくらのはかなんですにほんじゅうのがっこうからばっさいされたさくらがここにねむっているのですこのこはもうすぐことしからしょうがっこうにあがりますろうぼくのはなはかなでるようだはくがいをへてのがれのがれきたしょうすうみんぞくのしらべをなつやすみがおわるころにさきほこ
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<title>Erase　（Poem No.368）</title>
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 消してしまいなさい　消してしまいなさい哀れな少年だった　あの男を消し去ってしまいなさい生かさぬ程度に　殺さぬ程度にできるだけ残虐に　できるだけセンセーショナルにできるだけ多くの人の目に触れるようにできるだけその断末魔の叫びを多くの耳に味あわせるようにできるだけ長く　長くいたぶり続けて自然に息絶えるように　消し去ってしまいなさいいずれ刑場の露と消えるならば草刈り場にしてしまいなさい　踏み場にしてしまいなさい目的のために　しゃぶりつくしてしまいなさい蜜をかけて　しゃぶりつくしてしまいなさいそして　
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<title>半ドン　（Poem No.367）</title>
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今は時代の異物として葬り去られた独特の高揚感と開放感校課を終えた　土曜日の午後母の手抜きの袋ラーメンを数分でかっこんで炎天下の草野球に飛び出していく連絡帳にびっしりと埋め込まれた小言の行列もめんどくさい作文の宿題も遠く遠く青空の一点に吸い込まれる三塁の守備につく僕はたった今怖いものなしだ祭日を翌日に控えた金曜日に四月からの新入社員たちの話題を耳にしたもうすぐあいまみえる彼らはあの独特の高揚感と開放感を果たして知っているのだろうか今年は祭日の土曜日が3日もあって、今の感覚で言えば休みも三日も消され
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<dc:date>2012-02-25T17:41:03+09:00</dc:date>
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<title>神様が作りし存在　（Poem No.366）</title>
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私らが一般的に 共有していると 思い込んだ方法論によって接すると 激しく泣いて応えるのだ 存在そのものを否定されそうで 知らない街で傘を持たずに遠くの雨雲を見上げるように 焦りばかりが募る毎日 私らが目にしているのは これからも何も変わらず 何を足されるわけでもなく そのまま年老いていって 人知れず消えてしまう存在なんだ 私らが取り込もうとしていかに躍起になろうとも 存在は屹立しますます個性を深めるのである 神様が作りし存在なのだと 言わざるを得ない なぜ神がその存在を欲したのかは 激しく泣いた
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<title>完全なる世代　Vol.2　（Poem No.365）</title>
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 疑念に際して　まあいいや 侮蔑に際して　しょうがない 理不尽食らって　こんなもん 隠蔽目的　虚偽に改竄無事に成人式を迎え　世間的にはオトナと呼ばれる 完全なる世代が見てきた先達のすべて成人したあかつきに引かれた手を振りほどいた若者たちが絶望とため息で日干しレンガをこさえて　円形の高い壁を築き上げた壁の中では互いに内側を向きあう一義的には物質的充足より精神的平穏とともに暮らすのを是としているもちろん　壁の中の生活に退屈を覚えて外に出ていった連中も多い壁の外に広がっているのは一見複雑で豊かな生態系
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<dc:date>2012-01-28T20:36:42+09:00</dc:date>
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<title>点灯　（Poem No.364）</title>
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暖房のきいた部屋のソファに座りしままに見える大阪湾岸の高い鉄塔曇天に白煙を吐く工場の煙突群視座を百二十度ほど時計回りに回転させれば流麗な京都タワーのシルエット仮に天を衝く存在にだけ光の恩恵が許されるとすれば僕はこの位置から淡い蝋燭の光を見つめることとなる二本の光の塔　天球儀に立つように白地に赤抜きで店名が描かれるショッピングセンターと隣り合わせた冬枯れの畑冬枯れの雑木林花はない赤さびた単線のレールの上を快速列車が通り過ぎた高速道路も伸びてきていた冬枯れの畑と冬枯れの雑木林がなだらかにうねる丘の向
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<title>完全なる世代　（Poem No.363）</title>
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ラッシュアワーの通勤電車は あらゆる人種の坩堝だが 唯一欠落しているのが まだスーツを窮屈そうに着ているような 二十代サラリーマンという人種 男の子たちよ　どこに隠れているのだ 降り立った街はまるで森 分け入っても　分け入っても　年寄り 分け入っても　分け入っても　年寄り つまるところは　年寄り 弱者を標榜して甘い汁をむさぼってきた連中を糾弾したくても 拳を振りかざしてみれば既に老いていて 本物の弱者と化していた 疑念には　まあいいや 侮蔑には　しょうがない 理不尽には　こんなもん 満ち満ちたこ
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<dc:date>2012-01-15T22:27:01+09:00</dc:date>
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