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<title>KOTOMUKEのブログ</title>
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<title>灰色の群れ</title>
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<![CDATA[ YouTubeにアップした崇の音楽に多くのグッドが着いていて目を見開いた<br>それは井上陽水の夢の中へのカバーだった<br>曲は打ち込みで作り<br>歌は自分の声<br>映像は世界中の戦争や暴動を断片的な写真のカット、カットを繋いで作った物で<br>世界中の人から良い悪いは別にして寄せられたコメントにも感動した<br><br>ニコニコや他のサイトにも同じ動画をアップしたり、ポップテクノ風に作った川田とも子のあかね雲カバーを上げながら自作の歌も少しずつ上げた<br><br>自分になりたい<br>君の呼吸が聞こえなくても<br>ここで生きていられるように<br>君が誰の横で微笑んでも<br>それは僕の幸せだと<br>嘘ではなく思えるように<br><br>アコギの弾き語りで作った曲で<br>映像は自分のギターを弾く手元だけをスマホのカメラで撮った<br>音楽は震えると言うタイトルで<br>ワニモグラを自分の名前にしていた<br><br><br>初めは詐欺かと思った<br>売れていないアイドル、地下ドルの曲を<br>一曲作って欲しいと言う依頼がきた<br>具体的に聞くとアングラでオシャレな雰囲気なのにデスボイスも有り<br>一部ウケで良いと言う名前もランボル少女と掴み難かった<br><br>オシャレグロテスク<br><br>テーマとタイトルを決めた後は機械音で誤魔化して歌詞はデタラメで書いた<br><br><br>いじけたインパラ<br>デモ隊と衝突<br>ジェラルミンを貫け<br>砕けた盾に足跡をつけてやれ<br>我々の奇跡はいつかこう呼ばれるだろう<br><br>オシャレグロテスク<br>君の目に映り込む<br>オシャレグロテスク<br>朝陽は燃えているか<br>オシャレグロテスク<br>大人たちのおもちゃになるのは<br>もう勘弁だ<br>オシャレ<br>オシャレ<br>オシャレランボル少女部隊、部隊、部隊<br>マクロ、フォーカス、マクロ<br><br><br>これでOKが出るとは思っていなかった崇に充分なお金が振り込まれた<br>ランボル少女も少しずつ露出が増えほとんどの作詞、作曲を行っていた崇も注目され始めた<br><br>崇は日雇いに行かなくても生活が出来るようになってきたが本来、作りたかった曲ではなかったので岡田モグラ名義で同じレーベルから発売させて貰い予想以上のセールスを叩いた<br><br>少しずつテレビや雑誌などに取り上げられステージに立つ機会やライブも行い収入は充分過ぎる程になったので都心のマンションに引っ越し、車も中古しかなかったけれどカプチーノと言う車種に買い替えた<br>ネットに繋がった最新型のパソコン<br>セキュリティソフトも最新Ver<br>美しい彼女も出来た<br><br>そんな目まぐるしい日々、テレビ局の人間から電話があった<br>あれは息子じゃないか？と崇の出演番組放送日にテレビ局へ電話があったと言う<br>本名も出身地も誕生日もご存知でしたので本当のお母さんではありませんか？電話番号は控えているので、もしご対面されるのであれば場も提供しますとの話に崇は凍り付いた<br><br>許せない人間でしかない、何を今更とも思ったものの歳も歳だろうから一目だけ逢う約束をした<br><br>帽子をかぶり、杖を付きながら眼鏡のお婆さんが満面の笑みで手を振り近付いて来る<br>近くで見ると母と言う人に違いなかった<br>歯も抜けて歩くのもやっとなんだろうその人は笑ったり泣いたりしながら何かを言い続けた<br>崇は発作が起こり薬を飲んだが何も言わずに母の手を握った<br><br>翌々日にテレビで感動の対面として放送されたが崇はカメラが回っていた事も聞いておらず憤慨してテレビ局に抗議の電話を震えながらしていた最中、肺が痛くなり倒れ彼女が救急車を呼んだ<br><br><br>ステージ4、末期の肺ガンでした<br><br>医師がベッドの崇を見ながら言う<br><br>告知するしないは正直言って迷いましたが<br>３ヶ月あるかないかと思われます<br>お逢いしたい方がいらっしゃいましたらと思い告知に踏み切りました<br>ご入院頂くのも結構ですし<br>どこか行かれたい場所などあればご自由に向かわれて構いません<br><br>崇は点滴を受けながら話が飲み込めず周りを眼球だけで見回し<br>二回、息を吸うと涙が一筋こめかみを通り過ぎ<br>その瞬間、泣き叫びんだ<br><br>何で死なないけんの？<br>ヤブ医者やろ？<br>ヤブ医者じゃろが！<br>死にとうない死にとうない死にとうない<br>死にとうないけぇの！<br>たいぎい思いしてきたがじゃけぇ<br>許してぇよお<br>ごめんよお<br>ごめん<br><br>崇は癌が治ると言う宗教に片っ端から入信したり医者を回ったりしながら沖縄の海に行った後、もう動けない事が自分でも解ったので以前、住んでいた群馬のアパートの近くを流れる河原に担架ベッドを置いて貰った<br>彼女は見ているのが辛いと言う理由で癌が解った時にいなくなり一緒に日本中を回ってくれたのは母だった<br><br>母が泣きながら強く手を握って来たのでキラキラ光る川をやつれきった顔で眺めていた崇は一度母を笑顔で見るとまた川に目をやり歌った<br><br>宿はなし<br>今日も川の側<br>暮れ行く夕凪を眺めれば<br>飛び石のほら真ん中で笑う顔泣く顔<br>日も暮れた<br>宙ぶらりん千の<br><br>そこで崇の歌は終わりました
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<link>https://ameblo.jp/zombiesummit/entry-11768844115.html</link>
<pubDate>Mon, 10 Feb 2014 03:25:00 +0900</pubDate>
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<title>灰色の群れ</title>
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<![CDATA[ 枯葉剤をばら蒔いた<br>僕らは痛みも解らない<br>それはあったこと<br>それはあったこと<br><br>直接的過ぎて過激過ぎる歌詞を<br>いつもノートに書き溜めた<br><br>自分の存在価値の創造、自分と言う実感<br>どうにか出来ないか<br>それが崇にとっては歌だった<br>銀行員にもなれないし警察官にもなれない<br>パイロットにも<br>弁護士ならなれるかも知れないがそんなに覚えられる脳ミソは持って生まれてない<br><br>崇は歌詞とは逆に現実から目を反らすように音楽を作った<br>昔のバイト先の店長から貰ったパソコンに音を打ち込むには電気代を払わなければならない、その為には働かなければならない、その為にスマホを買って求人を見つけ易くした<br>パソコンをネットに繋ぐ事も考えたけれど派遣や日雇いの連絡はどうせ電話でしなければならない、であればネットを契約するよりもスマホが良い<br>生活や思考の根底がぼんやりと音楽だった<br><br>うたってみたYouTubeの投稿を見て<br>自分もと試みたがスマホでは余り上手くアコギの音が入らなかったのでマイクを買ってパソコンに入れたがネットに繋いでいないので結局、投稿出来ずにいた<br><br><br>岡田！グダグダやってんじゃねぇよ！<br>日雇いの建設現場でまた怒鳴られた<br>どんなにいかつい男に怒鳴られても崇は理不尽だと思えば言い返し最悪の場合はクビになった<br>我慢すれば緊張して苦しくなるが<br>怒る事でパニックの発作は起こらない<br>本当は臆病な自分へ臆病ではないと催眠術をかけるように崇は魂を剥き出して感情のまま生きた<br><br>この日もやってられるかとヘルメットを地面に叩き付けようと思ったが電気代の為に我慢して帰りの銭湯で吐いた<br>コンビニで電気代の支払いをして胃薬とラッキーストライクを買って飯も喰わずに睡眠薬を飲んで寝た<br>ある時、睡眠薬を飲まずに現場に出た時、足の震えが出て足場から落ちて怪我をした<br>睡眠薬には筋肉の緊張を緩和する作用もあったようでそれ以降、発作が出るまで熱中して音楽を作って2時間後に仕事の時でも遅刻を覚悟して必ず睡眠薬を飲んだ<br><br>翌朝もオンボロの軽で現場に向かった<br>近距離移動での車の運転は嫌いではなかった<br>一人で音楽を聴きながら歌いながら移動が出来るからだ<br>逆に例え１駅でも発作が出るので電車には乗れなかった<br><br>ある時、建設作業の休憩時間にゲームをやっている作業員が<br><br>言うよ？SDY3の788、入った？全部小文字<br><br>もう一人の作業員がスマホを見ながら言っている<br><br>なん、なんっすか、それ？<br><br>え？Vita<br>重いけどプレイステーションストアであいつもダウンロードしたいつってたから<br><br>ゲーム機をスマホに繋いでんすか？<br><br>ネットな？デザリング<br><br>デザリング？デザリング？って何だ？崇は早速、検索してスマホ経由でネットに繋ぐ方法と知識を得て、もしかしたら今、持っている自分のスマホにデザリング機能が付いていればパソコンの音をネットに流せる<br>そう思い設定画面を確認してデザリングの文字を見た時、喜びを越えて緊張が高まり発作の薬を飲んだ<br><br>その日の午後からどんな仕事をしたか覚えていなかった<br>崇は家に着くと生唾を飲み込みながらパソコンをネットに繋いだ<br>どこに何を投稿しようか胸板を破りそうになる心音を響かせながら震える手でマウスを握ったが緊張が自分の許容量を超えたので薬を飲んでセキュリティソフトを買ってからにしようと自分に言い聞かせ<br>その日は眠る事にした
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<link>https://ameblo.jp/zombiesummit/entry-11768783460.html</link>
<pubDate>Mon, 10 Feb 2014 00:31:00 +0900</pubDate>
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<title>灰色の群れ</title>
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<![CDATA[ 音が動きだすよ<br>違うな<br>音が回り出して<br>いや、違う<br><br>あ<br><br>布団から起き上がって一度男は背中を掻いた<br><br>湿気た布団が敷かれ布団の周りには<br>飲み食いしたゴミが散乱して<br>服も脱ぎ散らかっている<br><br>トランクスにランニング<br>風呂もあんまり入っていなさそうな<br>無精髭を生やした男は布団から出ると<br>しばらく正座して眼球だけ天井に向け呟いた<br><br>電気代<br><br>アクビをしながらコンビニのATMにカードを突っ込み残高照会を押す<br>627円<br><br>おお、どうしようもない<br>電話は<br><br>そう言って取り出したスマホはまだ使えた<br><br>アクビをしながらコンビニを出ると急に息苦しくなり震えながら安アパートの202号<br>徒歩3分の距離にある自分の部屋へどうにかたどり着くと口に薬を放り込み頭から布団をかぶった<br><br><br>パニック症候群…ですか？<br><br>そうですね<br><br>何ですそれ？<br>夏目漱石とか芥川龍之介が患ってた病気ですか？<br><br>んー、いや芥川は統合失調症でだいぶ違いますね<br>夏目漱石は神経症と言う大きな括りだったようなあんまり定かな記憶じゃないんですけど<br>今、何でも病名ついてますし性格とだけで考えられてた時代もありましたから<br>まあ、要は自分に厳しい人<br>と言うか自己嫌悪だったりね<br>それから来る焦燥感に駆られる人とか<br>育った環境で他人が苦手になった人とかね<br>まあ、なる人はなるみたいで<br>私もね内科なんで深くは解らないから<br>この近くの<br><br><br>パニックですね<br><br>ああ、やっぱりそうなんですか<br><br>そうです<br>それとやや弱めのうつ病ですね<br>パニック症候群って完治、根治ですね<br>そう言う物は正直に言ってないんです<br>好不調だとか、季節の変わり目だとか<br>急にふっと出て来たりする病気なんで<br>とにかく焦らずに上手く付き合いましょう<br>昔と違って今はある程度、心をコントロール出来る良いお薬がありますから<br>いつの間にか気付かないように必ずなります<br>えぇ心配しないようにして下さい<br>それまで発作が出るとスゴく苦しくなると思います<br>その時は発作用のお薬も出しますんで１日何回、飲んでも構いません<br>我慢しないで飲んで下さい<br>それとうつ病にも効果のあるお薬出しますから<br>ゆっくり頑張らないようにやりましょう<br>そしたら一週間後、この時間にまた<br>それまでに何かあったらいつでも来て下さい<br><br>岡田崇 おかだたかし さんですね<br>じゃあお薬の説明をさせて頂きます<br><br><br>彼が病気と診断されたのは20代前半の頃<br>もう10年以上、病気が出たり引っ込んだりで定職にも就かずアルバイトしても長続き出来ないので日雇いだったりその場しのぎに暮らしていた<br><br>唯一、彼を支えたのは歌だった<br>バイト先の歓迎会などは発作が出るので余り行かなかったもののカラオケは個室なのでお呼びがかかれば2、3曲歌って盛り上げた<br>一般の人に比べ歌が上手く自信もあった<br><br>親と呼ばれる存在があった頃、父はところ構わず歌い、母は流行り歌を聞かせてくれた<br>父は誰とでも明るく丁寧に接したが<br>酒が入ると豹変し誰彼となく暴力を振るい<br>ある時、収監され自身の将来や家族の未来を悩んだ末、檻の中で自殺した<br>あんたの父親は逃げたとその日から母は言い続け崇が14歳になる頃、母と言う存在はどこかに前触れもなく消えた<br><br>何にも出来なかった少年は不良たちに混じって飯やタバコを貰い年齢を偽ってアルバイトをするなどして希望もなく生きた<br><br>歌手を目指して東京に出た事もあったが<br>顔が良くない、スタイルが良くない、また生来、引っ込み思案で緊張し易い性格であったのも良くなかった<br>路上で歌うにせよ、スタジオを借りて歌うにせよ本来の声が出せないまま早々に東京を諦め群馬の今、住んでいる場所に落ち着いた<br><br>その頃から時折、発作のように息苦しくなる、足の裏の冷や汗が異常に出る、不眠などに悩まされ、医者にかかった<br><br><br>布団の中、崇の震えは止んでいた<br>スマホを取って14時と呟いた彼はどうやら眠っていたようだ<br><br>仰向けになって天井の染みや木目をぼんやり見つめながら<br><br>音が震えるよ<br>新しいな、これ<br><br>と呟いた崇は夢を諦め切れず30歳を超えた今も歌を作っていた<br>
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<pubDate>Sun, 09 Feb 2014 22:52:00 +0900</pubDate>
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<title>本の上のライオンはいつも寝ている</title>
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<![CDATA[ 安田さん、またこんなにして！<br>ほら見てこれ、ねぇ<br><br>おばさん達がまた騒いでいる<br>なんでも今日はシャーペンの並び方らしい<br><br>何でこんな事も出来ないんですか<br>いい加減にして下さいよ<br>直す方の身にもなって下さい<br>ねぇ<br><br>いいいいいいい加減にしろってのは<br>あんたらだ<br>こっちは金払って雇ってんだから立場も弁えずに口だけ出すなよ<br>あんたらに何が出来るよ<br>金作れよ、客増やせよ<br>あんたらの態度で客離れてんだよ<br>こんだけ売上下がってんのにシャーペンもクソもねぇって<br>米飯が一番粗利高ぇのに入荷ん時、検品しねぇでカウンターん中でくっちゃべって<br>ちっちぇえとこグチグチ言うなって<br><br>いいんですか！本部に言いますよ！<br><br>言えよ、勝手にすりゃ良いじゃねぇか<br>こっちが我慢してたら調子に乗りやがって<br>あんたら勘違いした連中に騙されりゃ良いんだよ、うちの程度の低い会社も<br>こんなところやってられるか！<br><br>寝てなかったのと不安が僕を我慢出来ない精神状態に持ってったんだろう<br>僕はめんどくさくなって制服を叩き付けると職場を出た<br><br>lineの着信が入った<br>休み決まった？<br>舞桜からだった<br><br>もういつでも休めるよ<br>僕は送り返した<br><br>違う違う違う、一回、僕の家に来てた<br>あの時、夜勤明けで僕は寝ていた<br>コロコロと何かを買ってきた袋は近所のホームセンターの袋だった<br>そのホームセンターには合鍵を20分で作れる鍵屋さんがある<br>いや、それだと逢おうと言うだろうか<br>のぞみの話だとともだち屋の上の人間は<br>どうも灰色の人間ばかりでキナ臭いし<br>もし舞桜が鍵を作るように指示されていたらどうだろうか<br><br>舞桜、今から逢える？<br><br>僕は確認したくてそう送ったが返事が来ない<br><br>のぞみに<br>舞桜ってともだち屋でどんなポジションにいるか解る？<br>と送った<br><br>舞桜さんはともだち屋でもよく稼ぐ人で<br>上の方からも気に入られてますよ<br>上の人と付き合ってるように聞いてます<br><br>相変わらず早いレスで有難い<br><br>何か犯罪に巻き込まれたとか聞いた事はない？従業員か、客か<br><br>そう言うお話は私には入って来ないですけど、こう言うお仕事なのでトラブルはあると思います<br>カッちゃんさん、今、どこにいますか？<br>私は今、療養で鎌倉に来ています<br>こっちは風が気持ち良いですよ<br><br>僕は家に帰らずクレジットのキャッシングに寄ると鎌倉に向かった<br><br>のぞみさん、鎌倉のどこら辺にいるの？<br>鎌倉に向かう電車の中で打った<br><br>今、漁船の見える小屋みたいなところまで<br>散歩に来ました<br>もう19時を過ぎたので帰らないといけないんですけど少し疲れたんでここで休んでます<br><br>地図が添付されていた<br><br>カッちゃん、どこ？<br>舞桜からlineが入った<br>カッちゃん、家にいないんだけど？<br><br>家にいない？僕の部屋に入ってるのか？<br>僕は身動きも取れずに息を飲んだ<br><br>カッちゃん、逃げた？<br><br>逃げた？逃げたって何から？<br>舞桜のlineが怖くなってきた<br><br>カッちゃん、逃げられると思う？<br>ともだちだって言ったよね？<br>カッちゃん、良いの？<br><br>カッちゃん、今、電車？<br><br>カッちゃん、東京出た？<br><br>舞桜からlineがどんどんと入る<br><br>カッちゃん、解るんだよ<br>こっちからでも<br><br>カッちゃん、返事しないの？<br><br>怒るよ、カッちゃん<br><br>返事しろよ！<br><br><br><br>カッちゃん、見っけ<br><br>本当かどうかは解らないけれど<br>勝手にアプリを入れられてGPSで監視されている可能性もあるので僕はスマホの電源を落として電車の中の人間を見回した<br><br><br>鎌倉に着いた僕は海岸に向かった<br>もう21時を過ぎている<br><br>のぞみがまだあの地図の場所にいるか<br>確認しないまま諦め半分で歩いた<br><br>海岸が見えた時にスマホの電源を入れた<br>舞桜の鬼のようなlineが入ってくる<br>それを無視してのぞみの送ってきた地図をナビで検索した<br>ずいぶん遠く奥まった所のようで街灯の無い海岸沿いの道を3時間かけて地図の場所に着いた<br><br>のぞみさん、まだ小屋の近く？<br><br>小屋を見つけて打ってみた<br><br>珍しく返事がない<br><br>小屋を開けると蜘蛛の巣が張られて<br>ずいぶん使われてない様子だった<br>真っ暗で何も見えない<br>僕はスマホのカメラを付けてフラッシュを着けた<br>その灯りで周りを照らしながら狭苦しい小屋を奥へ進んだ<br>何かを踏んだので足元を照らすとそこには舞桜がいた<br>驚いた僕は背中を小屋に打ち付けた<br>目を開けて顔中から血を流して微動だにしない舞桜に近付いて舞桜、舞桜と声をかけながら脈をとった<br>冷たい腕には脈がない<br><br>僕は吐き気をこらえて小屋を走り出た<br><br>考えろ、考えろ<br>どう言う事だ<br>舞桜は俺に連絡をして来ていた<br>スマホは他の人間が使っていた？<br>誰が？呼び出した人間？のぞみ？<br>のぞみは地図を貼ってきた<br>のぞみにも何かあったとしたら？<br><br>僕はツイッターを開いた<br>のぞみはアカウントを消している<br><br>つまり？<br>つまり、つまり、つまり？<br>舞桜がともだち屋に合鍵を作らされて<br>ともだち屋が僕の財産を奪った<br><br>僕が恨みを買う何かをした？<br>いや舞桜が邪魔になっていた？<br><br>僕がフラフラと道路に出た時、急ブレーキでクラクションをけたたましく鳴らしながら車が停まった<br><br>危ないだろ！<br>タクシーのようで運転手が怒鳴っている<br>僕は右手を前に出しながらタクシーに近付き乗せて下さいと言った<br><br>運転手は眉間に皺を寄せたままドアを開けてくれたので駅までと言った後、財布を出して手持ちを確認した<br>舞桜の血が着いた震える左手でタバコを吸いながら、もう一度、舞桜が殺されなければならなかった理由を探る為にともだち屋のサイトを開いたがエラーで開けない<br><br>これにもし理由が無いとすれば？<br><br>僕や他の客から金を採る遊びの延長<br>だったとしたら？<br>邪魔になった舞桜を殺して誰かに罪をかぶせようとしたら？<br><br>ラジオから古い曲が聞こえる<br>彼の車に乗って<br>恋の終わりを知っていた<br><br>ああああと言いながら運転手がラジオのチャンネルを変え<br>ごめんなさいね、泣かせちゃって<br>と続けた<br><br>どう、僕は泣いてないですよ<br><br>いや、おたくの彼女さん？右の方が泣いてるでしょう<br><br>停めろ！停めてくれ！<br><br>僕は一万円を投げ付けるように運転席に出すと車から崩れ落ちて側の自動販売機まで這って行った<br><br>タバコに火を着けて自動販売機に凭れるとサイレンを鳴らすパトカーが目の前で停まった<br><br>安田さんですか？<br>車から降りてきた警官が聞くので、はい、と答えた<br>沖 恵理子さん殺害に関してお伺いしたい事がありますので、ご同行願えますか<br><br>沖 恵理子？…舞桜の事か<br><br>解りました<br>僕は何が何やら解りません<br>巻き込まれたのか何をしているのか<br><br>僕が呟くように言うと警官が歩み寄って来て座り込み頷いて言いました<br><br>大丈夫、ともだちだろ<br><br><br><br>                             終
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<link>https://ameblo.jp/zombiesummit/entry-11750823681.html</link>
<pubDate>Wed, 15 Jan 2014 22:01:00 +0900</pubDate>
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<title>本の上のライオンはいつも寝ている</title>
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<![CDATA[ 帰り道、偏頭痛が出始めたので<br>上着のポケットに入れているロキソニンを手に取った<br>何か飲み物を買わないと、そう思って自販機を探そうと顔を上げた時、僕は薬を地面に落とした<br><br>lineの着信音が鳴った<br>カッちゃん、ペナルティ出たけど何かしたの？<br>舞桜からだった<br><br>ほとんど同じ時、のぞみから<br>無事に着きました<br>それとすいません<br>私とホテルに入った事でご迷惑をおかけするかも知れません<br>と連絡があった<br><br>舞桜へ返事を返す前にのぞみに送った<br><br>無事で良かったです<br>ホテルに行ったって何で解るんですか？<br><br>あのともだち屋さんから配られたスマホ、今、カッちゃんさんと連絡を取ってるこれにはGPSが着いてて、どこに何時間行ったかって言うのが解るようになってるんです<br>私からも一応、気分が悪くなったので介抱して頂いてましたって報告はしたんですが、ともだち屋さんは風俗関係のお仕事もされてる怖い所なんで、あんまり信用してくれないんです<br><br>のぞみからの返事は相変わらず早くて納得がすぐに出来た<br><br>もう逢えなくなるんですか？と僕が送ると<br>それは大丈夫だと思うんですが幾らか違反金額請求が行くと思います。と返事があった<br><br>それを見て少し安心出来たので舞桜に<br>のぞみさんと逢ってた時、気分が悪くなったみたいで、休ませようと思ってホテルに連れてったんだけどペナルティってそれみたい。ともだち屋って案外、怖い所だね<br>と送った<br><br>のぞみ？あの娘か<br>あんまり関わらない方が良いよ<br>舞桜がいるんだし<br>次、いつ遊ぶ？<br><br>まだ次のシフトが出てないから<br>解ったらまた連絡する<br><br>そう返事を送って家にゆっくり帰った<br><br>家に着いた後でクレジット会社に残高照会の電話をして、まだ問題なさそうだったのでロキソニンを飲んで眠った<br><br>翌日、仕事から帰った時、何か違和感を感じた<br>何の違和感か解らなかったので風呂に浸かって寝る為に耳栓をしようと思ったけれど耳栓がない<br>起きたらノートパソコンの脇に置くようにしているのに無い<br>いや、ノートパソコンそのものが無い<br>どこかに昨日か今日かに閉まったのか記憶にない<br>ネット環境がないので無くても特に困る事はないけれど耳栓は無いと困る<br>服に紛れたのか玄関先に耳栓は転がっていた<br><br>翌日もまたサービス早出、深夜勤務の16時間労働を終えて帰って久し振りにDVDでも見ながら寝ようと思ったがデッキがない<br>PS3とHDレコーダーがない<br>テレビ自体も無くなっている<br>嫌な予感がした<br>僕は通帳と年金手帳、銀行印を置いているラックを確認した<br>全部がない<br>寝るに寝れずコンビニに行って銀行残高を確認したが843円しかなかった<br><br>引き落とされてる？<br><br>家に帰り着いて僕は警察に連絡しようとしてソファーに座って考えた<br><br>僕には家族がいない<br>この部屋に入れる人間には限りがある<br>僕かこのマンションの管理者か<br>物に関しては盗まれたと言い張っても<br>警察は信じないだろう<br>レシートなんか持っていないし<br>でも銀行の口座からお金が引き落とされたとしてそれは解るだろう<br>銀行の防犯カメラに映ってるだろうし<br>いや、相手の特定は出来ないのか？<br>僕の名前で引き落としてるんだから<br>自作自演と思われるだけかも知れない<br><br>何がどうなってしまったんだろう<br>ダメだ、会社に行く時間だ
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<link>https://ameblo.jp/zombiesummit/entry-11750695828.html</link>
<pubDate>Wed, 15 Jan 2014 16:49:00 +0900</pubDate>
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<title>本の上のライオンはいつも寝ている</title>
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<![CDATA[ それから僕は仕事へ行く前に<br>部屋の掃除をするようになったけれど<br>３日ほど舞桜から連絡もなく<br>こちらから連絡する事もなく過ぎた<br><br>何か喉に刺さった魚の骨がある<br>のぞみの存在だ<br>日に日に何だかあの表情が気になり出した<br>特に連絡も無かったのぞみを貰ったTwitterのIDと名前で検索して見つけた<br>僕と同じようにのぞみはフォローもフォロワーもツイートもない<br>とりあえずフォローして<br>のぞみさん元気ですか？とツイートした<br>ホントは直接メールをしたかったけれどフォローしていないとダイレクトメールは出来ないなどの文言を読んで訳も解らずにリアクションを待った<br><br>元気ですよー<br>10分足らずであった<br><br>覚えてますか？舞桜さんに紹介して貰って<br>一緒にカラオケに行ったの<br>と送り返した<br><br>覚えてますよー<br>カッちゃんさん<br><br>僕は早いレスポンスが嬉しくて<br>そうです。覚えていてくれてありがとうございます。あの、ともだちになって貰えませんか。<br>と送った<br><br>一時間ほど経ってから<br>私でも良いんですか？とのぞみから返事があった<br><br>はい、のぞみさんとともだちになりたいんです<br><br>30分ほど経って来た<br>あの、お金かかりますよ？と言う返事に<br>大丈夫です、ともだちになりたいんです<br>と送った<br><br>ともだち屋ってそれでお金を稼ぐんじゃないんだろうか<br>相手を心配するって何を思ったんだろう<br><br>少し経って1万円クレジットカードから落とされたとGmailで届いた時<br>報告したんでたぶん請求されたと思いますけど大丈夫ですね？<br>そうのぞみから連絡があった<br><br>僕が望んだ事なので大丈夫です<br>近いうち逢ってお話し出来ませんか？<br><br>あの、なかなか時間が出来なくて<br><br>でも逢わないとともだち屋にお金が行かないし、のぞみさんにも行かないんじゃないんですか？<br><br>そう、そうなんです<br>本当にそうなんです<br>でも難しいんです<br><br>何かあるんだったら僕がそちらに向かいますけど<br><br>嬉しいんですけど、私が行かないと違反になるんで頑張って行きます<br><br>いや、なんだったら近くまで行きます<br><br>申し訳ないです。いつが良いですか<br><br>僕は明後日休みですから明後日どうですか<br><br>いつも舞桜は僕の家の周りまで来てくれるが、のぞみの場合は何か言えない事情がありそうだったので僕が近くまで行く事にした<br><br>すいません<br>もう少ししたら着くと思います<br><br>待ち合わせ場所の最寄り駅でのぞみから連絡があった<br>20分ほど待った後、青白い顔で作り笑いをするのぞみが駅から出てきた<br><br>さすがに僕も何かあるんじゃないかと思いカラオケに連れていった<br><br>マイクも音楽も音は全て消して話だけを聞こうと僕は努めた<br>それでものぞみは小刻みに震えて、たまに口へハンカチを宛がい、トイレにも頻繁に行くので僕は何も言わずにカラオケから近くのビジネスホテルに連れ出した<br><br>落ち着かないのぞみをベッドに寝させ<br>冷や汗だらけの左手を握り<br>飲み物、持ってこようか？と聞いた<br>その左手の手首は傷だらけで自傷癖があるのは解った<br><br>薬、薬飲みましたから<br>もう少しで、もう少しで大丈夫です<br><br>のぞみは必死に答えてくれて<br>確かに10分ほどで汗も震えもマシになった<br><br>起き上がりアクエリアスを飲みながら呆然と斜め右下を見るのぞみの顔を覗きこんでいると<br>びっくりさせてすいません<br>のぞみは口を開いた<br><br>これがあるのでふ、普通の仕事が出来なくて<br>嫌、嫌でもお金が、お金が欲しくてキャバクラとか、とか色々、やってみたんですけど、これがでると、長続き、長続き出来なくて<br>だから自分のペースで出来ると、と思ってこのお仕事ならって、ひ、やっぱりダメでしたね、すいません<br><br>謝る事でもないですよ<br>僕はのぞみから目を反らした<br><br>あんまり、あの、ほんとにごめんなさい<br>のぞみはハンカチを口元に当てて言いました<br><br>手首、昨日ですか？今日ですか？<br>窓ガラスの向こうのビルが白く歪んで見える<br><br>まい、毎日です<br>怖くて怖くて<br>お仕事に行かなきゃって行かなきゃって<br>思っても行けない自分が憎くて怖くて<br><br>僕に僕に何か出来る事はありませんか？<br>別に強要はしません<br>ベッドも歪んで見え始めた<br><br>いえ、私の、弱さが、弱さがいけないんで<br>大丈夫です<br>ハンカチを膝に置いて唇を一文字につむんだ<br><br>…また逢えますか？<br>何を聞いてるんだろう<br><br>のぞみは少し笑って<br>まだ、このお仕事、続けてたら<br>逢いたいですね<br><br>ホテルを出てタクシー代をのぞみに渡すと<br>僕は思った以上にお金を使ったので歩いて家まで帰った<br><br>その日の請求額は4800円だった
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<pubDate>Wed, 15 Jan 2014 03:18:00 +0900</pubDate>
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<title>本の上のライオンはいつも寝ている</title>
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<![CDATA[ 安田さん、何回言ったら解るんですか？<br>ちゃんと陳列は昔からのルールに<br>きちんと従って下さい<br>皆、おたくの事おかしいって言ってますよ<br><br>アルバイトさんにまた雑誌の並べ方で怒られた<br>昔と今は並べ方も違うし雑誌は粗利も低いから<br>もっと米飯の品出しスピードと<br>清掃に力を入れて欲しいんだけど<br>何度言っても伝わらない<br><br>お客さんの前で店員同士が言い争ったら雰囲気の悪い店と思われるのに<br>大手のコンビニが周りに出店して売上も下がってるのに<br><br><br>面白くない<br><br><br>家に帰るとドアの前に舞桜がいた<br>lineでもHPでも今日、依頼した覚えがない<br>驚いている僕に舞桜は左手を挙げて<br>ちょいーっす<br>あんまり連絡ないから見に来たよ<br>そう言った<br>連絡…って言っても、まだ３日くらい<br>僕が口にした言葉を消すように<br>開けてくれー<br>と舞桜は言った<br><br>仕方なしドアを開けると<br>うぎゃあ、タバコくせぇ！と叫んで<br>舞桜は僕の部屋へ勝手に入って窓を片っ端から開けた<br><br>ああ、ごめん<br>部屋汚く<br>僕が口にした言葉を消すように<br>汚いっ！カッちゃん、これは人の住む所じゃない！<br><br>そう叫ぶと上着をソファーに投げて服の裾を捲し上げゴミを集めだした<br>カッちゃん、ゴミ袋！掃除機は？あとコロコロも！<br>ああ、ああ、とゴミ袋を差し出しながらコロコロはないよと言った<br>コロコロないの？くっそぉと言いながら僕の手からゴミ袋を奪い取ってゴミを詰め出した<br><br>僕は身を潜めながらベランダに出てタバコを吸いながら流れる雲を眺めた<br>部屋の中からは<br>食器にカビぃ！いつから洗ってないの！カッちゃん！と叫ぶ声が聞こえた<br><br>すぐあとに掃除機をかける音がした<br>どうも台所は諦めたようだ<br>スゴスゴと掃除機で吸い終わったソファーの部位に邪魔にならないよう座ったつもりが真横でする掃除機の音になんだか落ち着いて来ていつの間にか寝ていた<br><br>カチャカチャと言う音で目が醒めた<br>諦めたのではなく台所の食器は後回しにしていたようだ<br>申し訳なくてトイレと風呂場くらいはと僕は何ヵ月ぶりかにスポンジを持った<br><br>起こした？<br>舞桜が風呂場を洗う僕の背中に言った<br><br>振り返らずにいや、ごめんねと言った僕に<br>カッちゃん仕事で疲れてるんだから寝ときなよと舞桜は言った<br><br>良い、良い、これくらいはすると言ったけれど、どうせ今からお風呂入るし、ついでに洗うからと舞桜が言うものだから手を止めてバスタオルを取りに行った<br><br>硬っ！カッちゃん、バスタオル硬いんだけど？どうやったらこんなになるの？<br><br>いや、ごめん<br>僕は笑いながらソファーに戻って気がつけば寝ていた<br><br>目が醒めた時シャワーの音もしないので<br>もう帰ったなと思ったら僕の横で舞桜は丸くなって眠っていた<br><br>なんだか安心して舞桜の上着を寝ている舞桜にかけた<br>僕がタバコに火を着けた時<br>何時？と舞桜が言った<br>20時…くらい<br>…でやあぁぁ…と伸びをして帰んなきゃと舞桜は言った<br><br>コロコロ、買って来たから<br>次、来た時にかけるしおいといて<br><br>芳香剤とコロコロの入ったビニール袋を指差しながら舞桜は起き上がった<br><br>ごめん、何も出来なくて<br>ありがとね<br><br>僕が言うと<br><br>ともだちでしょ？<br>そう笑顔で言って舞桜は出て行った<br><br>今日の請求額は2200円だった
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<link>https://ameblo.jp/zombiesummit/entry-11749541798.html</link>
<pubDate>Mon, 13 Jan 2014 23:32:00 +0900</pubDate>
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<title>本の上のライオンはいつも寝ている</title>
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<![CDATA[ ともだち屋へようこそ<br><br>話を聞いて欲しい、何も考えないでいたい<br>日常とは違う時間を過ごしたい<br>そんな皆さんにおともだちを簡単に<br>ご紹介するサイトです<br><br>ご自分のプロフィールを入力後<br>年齢、性別も豊富なともだちの中から<br>この人と思ったともだちをクリック<br><br>どこでどう逢うかを選んで下さいね<br>運が良ければ今すぐにでも逢えますよ<br><br>※ご注意下さい<br>このサイトはあくまで<br>架空のともだち紹介サイトです<br>疑似恋愛や出会い系サイトではありません<br>ともだちに嫌われるような事をすると<br>ペナルティ金額の請求が発生します<br>ともだちにも二度と逢えなくなりますよ<br>ルールを守って楽しんで下さいね<br><br>こんなトップ画面だった<br>見返してみると胡散臭い<br>詐欺めいたサイトだな<br>ともだちのともだち紹介オプションてなんだろう<br>そう思って僕はその画面を開いた<br><br>ともだちのともだち紹介オプション<br>ともだちにはともだちが沢山います<br>気に入ったともだちをあなたが選んで<br>ともだちに紹介して貰う場合は追加金額がかかります<br>初回のみ1万円＋ともだち料金<br><br>但したまにともだちからともだちを紹介して来るラッキーな事もあります<br>その時は追加金額はかかりません<br>どんなともだちに逢えるかお楽しみに<br><br>※ともだち料金は親密度によって変動します<br>交通費、コスチューム代など含みます<br><br>コスチュームってなんだろう<br>前の4800円って高いんだろうか<br>色々と解らないけどともだちと<br>実際に逢うと料金が発生するのは解った<br>僕の次の休み、舞桜と逢う予定を入れた<br><br><br>いつものようにスタバの前で待ち合わせて<br>雑踏の中、舞桜の姿を探した<br>遠くから手を振る舞桜の横には<br>舞桜より少し小柄な女の子がいた<br><br>お待たせ<br>今日はカッちゃんに紹介したい子がいて<br>ほら、名前言いなさいよ<br><br>あ、あ…はじめまして<br>のぞみです…<br><br>小柄な女の子は目を余り合わさずに言った<br>これがともだち紹介か<br><br>ごめんね、カッちゃん<br>この子、人見知りで<br><br>ともだち屋のサイトにはこの子はたぶんいなかった<br><br>取り敢えず寒いしカラオケでも行こうか<br>僕たちは近くのお店に入った<br><br>のぞみはずっと歌わず、僕に喋りかける事もなく、たまにひきつったような笑顔を浮かべたり、おしぼりで机を拭いたり落ち着きがなかった<br><br>舞桜はいつも通り僕に喋りかけては<br>のぞみをチラチラ見ていた<br><br>のぞみ、何か歌えば？と舞桜が言った時<br>僕はなんだか割って入りたくなって<br>のぞみさんのlineかTwitterのID貰える？<br>と聞いた<br>ああ、はい<br>ちょっと、ちょっと待って下さい<br>と言うとのぞみとTwitterの名前とIDを交換した<br><br>その日、別れた後で舞桜から<br>今度、また新しいともだち紹介するから<br>とlineが入った<br><br>でも良い子そうだったし、良い出逢いを有難うと僕はすぐに送り返した<br><br><br>その日の請求額も4800円だった
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<link>https://ameblo.jp/zombiesummit/entry-11748902343.html</link>
<pubDate>Sun, 12 Jan 2014 20:42:00 +0900</pubDate>
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<title>本の上のライオンはいつも寝ている</title>
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<![CDATA[ 頭が数回揺れて僕は目が醒めた<br><br>耳栓をするようになってから<br>スマホをマナーモードにして<br>アラームの振動を目覚ましにしていた<br><br>どこが一番目覚ましになるか探った結果<br>頭の下に敷いて寝て、頭を揺すって貰うのが一番効果的だと結論付けたけれども<br>電磁波が身体に良くないとYahoo!ニュースで見て少し見直そうかと思った<br>それでも遅刻が怖いので頭の下にやっぱり敷いて寝ていた<br><br>お風呂に入って温もったら偏頭痛が今日も出たので薬を飲んだ<br>季節の変わり目だからか<br>だいたい毎朝、頭痛がひどい<br><br>鼻の根元を押さえながら僕は今日も職場に向かった<br><br>面白くない<br><br>…あれ？安田くん、今日はどうしたの<br><br>主任がそう言ったのでシフトを確認したら<br>手書きで出勤日修正がされていた<br>最近、よくある急なシフト変更で今日は休みになっていた<br><br>働くのが好きだなあ、安田くん<br>シフトの確認が出来ない人間に<br>スケジュール管理が出来るとは思えないし<br>働き過ぎて風邪でもひかれたら面倒だから<br>ちゃんと休める時は休んで欲しい<br><br>そう言う主任に空笑いをすると僕の予定も宛もない休日が始まった<br>16時間後にはまた来なければならない<br>ここは僕のいるべき場所なんだろうか<br><br>タバコが切れたから缶コーヒーとタバコを買いに大手のコンビニに入った<br>内部ではウチと同じなんだろうか<br>おばちゃんばかりで愚痴とかめんどくさそうだなとか考えながら店内を一周して<br>タバコを買って外に出た<br><br>あ、コーヒー<br><br>あれ？カッちゃん？<br><br>コーヒー買わないと<br><br>カッちゃんでしょ？<br>ねえ、カッちゃん<br><br>声は明らかに僕に向かっているし<br>僕は安田克彦だからカッちゃんと呼ばれてもおかしくないけど呼ばれた試しがない<br><br>やっぱりカッちゃんだ<br>忘れた？舞桜、舞桜<br><br>声の先を見ると笑顔で女の子が僕を見ている<br>まお？いや知らない<br>好みの顔立ちでとても美人ではあるけれど<br>僕にこんな知り合いは絶対いない<br><br>何年ぶりだろうね？元気してた？<br><br>昔に逢った？覚えがない<br><br>あ、スタバで何かおごってよ<br>小豆のかソイのが良い<br><br>スタバで席に着くとガラスの向こうの人通りを僕たちは見ながら話した<br><br>どこで逢いましたっけ？<br><br>覚えてない？あたしが静岡からこっち来て何にも解んなくて困ってる時、最初に助けてくれたのがカッちゃんだった<br><br>思い出した<br>そうだ、この子<br>この子を僕は選んだ<br><br>昨日、正確には今朝、寝る前の朦朧としている時、今日が休みだと会社から帰る前に一回、確認して覚えていたんだ<br>それで例のともだち屋に登録したんだ<br>選んだのがこの子で逢う予定を入れた<br>今日、スタバの前で<br><br>思い出して何だか楽になった<br>割り切って疑似ともだちと話せば良いんだ<br><br>ああ、そうだったっけね<br>元気にしてた？<br><br>僕は空々しく言った<br>舞桜は笑いながら<br>あんまり元気じゃないと言った<br><br>何でも前の彼氏とクリスマスに別れて<br>今、なんとなく辛い。と言う設定なのか<br>そんな話だった<br><br>舞桜の趣味、音楽と映画の話を聞いた<br>僕も少し解るからゴダールの話を少しして<br>lineのIDを交換して別れた<br><br>家に帰るとGmailが届いて入会金と今日の請求額がクレジットから引かれていた<br>合わせて15000円<br>ちょっと高かったけど<br>ちょっと楽しかった<br><br>珍しくlineが鳴った<br>舞桜だった<br><br>次、いつ逢える？今度は遊びに連れてって<br>もちろんカッちゃんモチで(笑)<br><br>既読を着けた僕はすぐに返すのも<br>何か恥ずかしくて1時間くらい後で<br>火曜日が休みだからゲームセンターでも行こうかと送信した<br><br>僕の文章が既読になって１日…２日…３日<br>何回か既読のトークを返事が来てないのに<br>見たけども舞桜から連絡があったのは日曜の深夜だった<br><br>ゲームセンター!!どこの？<br>カッちゃんUFOキャッチャーで何か取って<br><br>僕は職場のトイレで待ち合わせ場所を送った<br><br>ゲームセンターで無駄に真剣にレースゲームをしたりエアホッケーをしたり<br>UFOキャッチャーは3000円でラリックマの<br>危ないストラップを取って二人で笑った<br><br>次、また逢えるかな<br><br>僕はなぜか聞いた<br><br>ともだちだもん、当たり前<br><br>その日の請求額は4800円だった
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<link>https://ameblo.jp/zombiesummit/entry-11748172235.html</link>
<pubDate>Sun, 12 Jan 2014 02:05:00 +0900</pubDate>
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<title>本の上のライオンはいつも寝ている</title>
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<![CDATA[ クリスマスも正月も<br>バレンタインも嫌いだ<br><br>面白くない<br><br>毎日、毎晩、理不尽な職場で<br>鬱積するモヤモヤを<br>どうにか発散したいと色々思案したり<br>趣味を探したけども<br>どうにもしっくり来ない<br><br>彼女でも作れば気持ちも替わると言っても<br>正直なところ僕は不細工だ<br>背も高くないし平たい顔で脂性<br>35歳、独身、年収250万弱<br>最近、抜け毛が気になり出した<br>出逢う機会も無ければ自信もない<br><br>安田くん、いつも言うけど<br>君の持ち場は汚いな<br><br>白昼夢から目が醒めた<br><br>僕の会社は<br>四国に本部がある中規模クラスの<br>コンビニチェーンで<br>フランチャイズも含めると<br>一応、全国に店舗がある<br><br>2～3年に一度、転勤があって<br>僕の場合は直営店の中でも<br>関東方面を中心にぐるぐる回って各店の<br>主任補佐としてアルバイトさんの延長の単純作業をこなしている<br>この会社も売上至上主義とは名ばかりで<br>実際は上に上手く取り入った者が勝つ<br>そんな職場だから臆病で卑怯者な嘘つきが<br>だいたい僕の上に立つ<br><br>もっと上の人間はフランクなのに<br>主任クラスは座に居座ろうと権力を笠に<br>必死に下を蹴落としている<br>そう考える時点で僕は学生なんだと思う<br><br>ああ…主任<br>申し訳ありません<br><br>何度も言うけどこれ位、自分で考えて<br>始めて終わらせて結果を残さなきゃ<br>ただ口だけだと誰も認めてくれないよ<br><br>そう言う主任は<br>自分の持ち時間にバイトさんを多く入れて<br>僕の時はだいたい少な目か酷い時は<br>僕一人で店を回さなければならない<br>その直後か最中に持ち場が汚い<br>と言われる事にも馴れてきた<br>アルバイトさんの一人と付き合う主任から<br>公私混同は有り得ないとか<br>チェーンストア理論を口にしたクリスマスイブに半休で早上がりして翌日、売り場が汚いとお店に残った僕と僕と同い年の男性アルバイトさんが叱責された事もあった<br>行列の中、18時間労働の二人でどうにか切り抜けた後だったからアルバイトさんには怒って欲しくなかったし、申し訳ないとも思った<br>月に一度の飲み会にも誘われた事がない<br>僕も望んではいないけれど飲み会の翌日は<br>僕の被害妄想だろうけれどアルバイトさん達が僕に冷たい気がする<br>何か僕の事を酒の肴にしたのかもと始めは悩んだけれど最近はその部分に関して鈍感になってきた<br><br>夜勤明けの空はいつもうるさい<br>耳栓をして広くないアパートで<br>3時間寝たらまた仕事が待っている<br><br>面白くない<br><br>僕はいつも仕事場への行き帰り呟いた<br>今日も何の通知もなかったスマホを帰り道に触りながら呟く<br>lineの知り合いかも？には今日も誰もいなかった<br><br>面白くない<br><br>呟いた時スマホを地面に落としてしまった<br>夜勤明けは物を落とすようになって来たので極、自然に拾った画面はGoogle検索画面になっていた<br><br>ともだ…ち…屋？<br><br>目に入った検索結果に見慣れない文字列があったので<br>なんとなくそのURLを開いてみた<br><br>画面には会員制だとか<br>希望にあった友達を選べるとか<br>料金プランとか色々と<br>詐欺めいた文字が浮かんでいた<br><br>怖いけれど僕はそのサイトを<br>寝るまで眺めていた
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<link>https://ameblo.jp/zombiesummit/entry-11748148942.html</link>
<pubDate>Sat, 11 Jan 2014 21:04:00 +0900</pubDate>
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