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<title>暇を持て余したバングラ駐在員の脳の体操</title>
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<description>怠惰な生活に思考する習慣を付けるため、毎週何らか考えて書きたいことをだらだら書きます。時々暇すぎて作曲したりもします。</description>
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<title>マクロ経済①（実体経済）</title>
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<![CDATA[ <p>　例えば上司から「○○国のマクロ経済について教えてくれ」と言われた時に何を話せば良いのでしょうか。マクロ経済という言葉そのものはよく耳にしますが、マクロ経済について分析せよと言われても、何から話したら良いかわからない人も多々いるのではないでしょうか。</p><p>&nbsp;</p><p>　個人的には、マクロ経済を分析する時は、<span style="font-weight:bold;">①実体経済、②対外セクター、③金融セクター、④財政セクター</span>の4つに分けて考えると、少し頭が整理しやすい気がしています。</p><p>&nbsp;</p><p>　①<span style="font-weight:bold;">実体経済分析では、国全体の経済成長率（GDP成長率）やその成長を支えた各産業の動向を分析します</span>。マクロ経済分析＝経済成長分析と考える人も多く、一番馴染みやすい分野なのではないかと思います。</p><p>&nbsp;</p><p>　②<span style="font-weight:bold;">対外セクター分析では、国際収支の動向や外貨準備高を分析します</span>。恒常的な赤字に陥っている国は、たとえ一時的に経済成長を達成出来たとしても、中長期的に外貨準備の減少や為替レートの減価を通じて実体経済に悪影響があります。それゆえ、国の中長期的な安定性を見るためには対外セクター分析が欠かせません。</p><p>&nbsp;</p><p>　③<span style="font-weight:bold;">金融セクター分析では、中央銀行の金融政策及びそこから決定される金融市場の動向を分析します</span>。1990年代のバブル崩壊やアジア通貨危機の事例から金融セクターの失敗は実体経済に甚大な影響を与えることが分かっており、国の中長期的な安定性を見るためには金融セクター分析も非常に重要です。</p><p>&nbsp;</p><p>　④<span style="font-weight:bold;">財政セクター分析では、政府の財政収支の動向及び政府債務の現状を分析します</span>。財政支出はGDPの主要構成要素の一つとして実体経済に直接的に影響を与えますし、財政破綻の懸念は消費の減少などを通じても経済に悪影響を及ぼすため、財政を抑えておくことも必須と言えるでしょう。</p><p>&nbsp;</p><p>--</p><p>&nbsp;</p><p>　以上、前置きが無駄に長くなりましたが、とりあえず今回はバングラの実体経済についてつらつらと書いてみようと思います。</p><p>&nbsp;</p><p>　まずは直近のGDP成長率を見てみます。</p><p>&nbsp;</p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20171008/00/zoooooooooey/9b/b3/p/o0886061814043904280.png"><img alt="" height="293" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20171008/00/zoooooooooey/9b/b3/p/o0886061814043904280.png" width="420"></a></p><p>（出典）World Development Indicators</p><p>&nbsp;</p><p>　グラフを見てまず気づくのは、<span style="font-weight:bold;">バングラの経済成長の安定性</span>ですね。ほとんどの国がリーマンショックの煽りを受けて大きく成長率を落とす中、バングラは一貫して、6~7%前後の経済成長を維持しています。これは、一つにはバングラが国際的なバリューチェーンに組み込まれていないからという残念な理由も背景にはありますが、それだけでなく、不況時に拡張的な財政・金融政策を取れたことも一因とされており、平時から余力を持った財政・金融運営を行っていたことが功を奏し、危機時に拡張的な対策を取れたのだとも評価できるでしょう。</p><p>&nbsp;</p><p>　それでは、こうした安定成長はどのような産業に支えられているのでしょうか。まずはバングラの産業構成を見てみます。</p><p>&nbsp;</p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20171008/00/zoooooooooey/bf/b2/p/o0886059114043904296.png"><img alt="" height="280" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20171008/00/zoooooooooey/bf/b2/p/o0886059114043904296.png" width="420"></a></p><p>（出典）バングラデシュ中央銀行四半期レポート（2017年3月期）</p><p>&nbsp;</p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20171008/00/zoooooooooey/0d/22/p/o0886048314043904320.png"><img alt="" height="229" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20171008/00/zoooooooooey/0d/22/p/o0886048314043904320.png" width="420"></a></p><p>&nbsp;</p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20171008/00/zoooooooooey/13/59/p/o0886048314043904341.png"><img alt="" height="229" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20171008/00/zoooooooooey/13/59/p/o0886048314043904341.png" width="420"></a></p><p>&nbsp;</p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20171008/00/zoooooooooey/8b/90/p/o0886048314043904348.png"><img alt="" height="229" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20171008/00/zoooooooooey/8b/90/p/o0886048314043904348.png" width="420"></a></p><p>（出典）World Development Indicators</p><p>&nbsp;</p><p>　まず産業構成に目を向けると、<span style="font-weight:bold;">意外と農業の比率は高くない</span>ことに気づきます。過去「黄金のベンガル」とも称され、肥沃な土壌の元に農業が中心を占めているのかと思いきや、意外とそうでもないんですね。</p><p>&nbsp;</p><p>　また、1990年代以降に欧米の繊維工場がこぞってバングラに進出しており、低所得国の割には製造業も比較的増えているのかなぁとも思ってましたが、依然として製造業の割合はGDP比20%以下。例えばタイが今のバングラと同じ所得水準だった頃（1990年頃）どうだったかを見てみると、1990年のタイではすでにGDP比27%を製造業が担っていたことを考えると、<span style="font-weight:bold;">経済発展の水準を勘案したとしても、バングラの製造業の成長は遅れている</span>ようです。</p><p>&nbsp;</p><p>　次に、各産業セクターの成長率を見てみます。</p><p>&nbsp;</p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20171008/00/zoooooooooey/95/1c/p/o0886069314043904365.png"><img alt="" height="329" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20171008/00/zoooooooooey/95/1c/p/o0886069314043904365.png" width="420"></a></p><p>（出典）バングラデシュ中央銀行四半期レポート（2017年3月期）</p><p>&nbsp;</p><p>　うまくデータがとれなかったので寄与度分析はしてないですが、先ほどの産業構成比率と合わせて考えると、<span style="font-weight:bold;">バングラの経済成長の担い手は工業、特に製造業・建設業が成長を牽引している</span>ことがわかりますね。また、サービス業の多くの割合を占める<span style="font-weight:bold;">卸売・小売業や運輸・通信業も経済成長を下支えしている</span>ようです。</p><p>&nbsp;</p><p>　最後に、製造業の中でどういった業種が伸びているのか、直近の鉱工業生産指数を見てみましょう。</p><p>&nbsp;</p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20171008/00/zoooooooooey/c1/90/p/o0756049614043902049.png"><img alt="" height="276" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20171008/00/zoooooooooey/c1/90/p/o0756049614043902049.png" width="420"></a></p><p>（出典）バングラデシュ中央銀行四半期レポート（2017年3月期）</p><p>&nbsp;</p><p>　上の図は四半期ごとに中央銀行が公開している鉱工業生産指数で、生産高が伸びている項目は緑〜黄色で表され、逆に生産が減少している項目は赤く表示されています。また、各項目の製造業全体に占める割合は左から2列目のWeightに示されます。</p><p>&nbsp;</p><p>　ウエイトの大きいものから見ていくと、まずは繊維・アパレル産業の影響が非常に大きいことがわかります。2015年度はマイナスになっているところもありますが、基本的には堅調な伸びを示しており、<span style="font-weight:bold;">製造業を支えているのは繊維・アパレル産業</span>で間違いないでしょう。</p><p>&nbsp;</p><p>　また、次にウエイトの大きい<span style="font-weight:bold;">食品加工業</span>を見てみると、少なくとも2016年度までは非常に堅調な伸びを示しており、経済成長を支えていたようです。<span style="font-weight:bold;">製薬業</span>は時により非常にバラツキがありますが、基本的には急速に成長しており、今後の成長を握る主要セクターの一つと言えるでしょう。それ以外だと、現時点でウエイトは小さいですが、<span style="font-weight:bold;">電子機器や機械などが急速かつ安定的に成長しており、今後の製造業を担うセクターに成長する可能性を秘めている</span>と言えそうです。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>--</p><p>　以上、興味の赴くままにデータを取って書きたいことをつらつら書いたので非常にまとまりない文章になってしまいましたが、まとめると以下のような感じですかね。</p><p>&nbsp;</p><ul><li>バングラデシュは近年非常に<span style="color:#ff0000;">安定した経済成長</span>を達成している。</li><li>経済成長を支えているのは主に<span style="color:#ff0000;">製造業</span>。その他では、<span style="color:#ff0000;">建設業</span>や<span style="color:#ff0000;">卸売・小売業</span>、<span style="color:#ff0000;">運輸・通信業</span>も経済成長を下支えしている。</li><li>製造業の中では、特に<span style="color:#ff0000;">繊維・アパレル業</span>のウエイトが大きく、経済への寄与度が大きい。その他では、<span style="color:#ff0000;">食品加工業</span>や<span style="color:#ff0000;">製薬業</span>の比率も大きく、注視が必要。さらに、<span style="color:#ff0000;">電子機器</span>や<span style="color:#ff0000;">機械</span>などは近年急速かつ安定的に成長しており、今後経済成長を担う新しいセクターになる可能性を秘めている。</li></ul><p>&nbsp;</p><p>では。</p>
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<pubDate>Sat, 07 Oct 2017 23:59:59 +0900</pubDate>
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