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<title>ストーリーズ</title>
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<description>one and only you…心に深い傷を持つ少女、松田侑子。 芸能プロ社長、崎本徹によって見出され、芸能界デビューするのだった。果たして、そこに待ち受けるのは希望か、それとも絶望か!?</description>
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<title>one and only you (262),最終話</title>
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「じゃぁ、払い戻しの手続きをしといてくれ。」徹は、スタッフと打ち合わせをしていた。徹の隣に居た祐介の動きが止まった。「侑子さん…」祐介の視線の先には、侑子が立っていた。侑子は、ゆっくりと歩みながら寄って来た。  そして、徹や祐介の間を抜けてステージに向かおうとしていた。「どこ行くんだよ！  そんなボロボロの状態で！」祐介は、侑子の右腕を掴んで制止した。「行かなきゃ…  みんなが待ってる…  徹さん、私、歌いたいです。」侑子は、ステージの方を向きながら独り言の様に呟いた。「だって、もう中止を発表し
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<title>one and only you (261),東京ドーム９</title>
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「徹さん…」侑子の声は、震えていた。  既に、泣きじゃくった後だった。「良かった、無事だったか。」徹は、ホッと肩を撫で下ろした。「…、徹さん、私、あの時、お父さんに殺されてた方が良かったんじゃないかと思うんです。  だって、こんなに辛い思いするなら、死んだ方がマシですよ。」侑子は、かなり思い詰めていた。そして、徹はゆっくりと続けた。「俺は、お前から沢山のモノを貰った。　十分過ぎる位にな。」「今度は、俺の方からお前に上げる番だよ。」徹は、何の駆け引きも無しに、ただ純粋に思う言葉を侑子に告げた。「私
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<title>one and only you (260),東京ドーム８</title>
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『ねえ、侑子さんは、誰とも話そうとしないんですよ。  &quot;点滴しますよ&quot;って言っても&quot;体温計りますよ&quot;って言っても。』『仕方ないじゃない。  だって、自分の父親に殺されかけたのよ。』侑子が、入院してる病室の向こうで看護婦が、ヒソヒソと噂話をしていた。『こんにちは、私はひまわり園という所で園長をしてます。  今日から、みんなと一緒に暮らしましょう。』『‥‥‥』『先生、公園で歌の練習をして来ます。』『行ってらっしゃーい！』『初めまして、僕は崎本徹と言います。  よろしく！』¨ドンッ、ドンッ、ドンッ¨「
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<title>one and only you (259),東京ドーム７</title>
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「仕方ない。  後、10分だけ待ってくれ、それでも戻って来なければ、中止にしてくれ。」徹は、そう言い、捜しに戻った。  何人かスタッフも、侑子を捜しに出た。そして、10分が過ぎコンサート中止の放送が、会場内に流された。「えー！  どういう事だよ、説明しろよ！」「何で中止なんだよ!?」「面倒くせー！」侑子のコンサートを楽しみにしていた客達は、スタッフ達に詰め寄った。  その対応で、受付は、一時パニック状態になってしまった。『え？  どういう事なの？』それは、ちょうど５年前の事だった。  侑子は、自
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<title>one and only you (258),東京ドーム６</title>
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そこに、祐介がやって来た。「どうしたんですか？  侑子さん、ステージとは反対方向に向かって行きましたよ。」その時、祐介は、徹が木下幸也を掴んでいる所を見て、状況を察した。「徹さん！  そんな事より、侑子さんを捜さないと！」祐介の言葉で、徹は我に返った。「クソッ！」徹は、一言吐き捨てて、侑子が走って行った方向に向かった。  ついで、祐介も後に付いて行った。「徹さん、コンサート開始まで15分しかありません。  みんなで手分けして捜しましょう！」徹は、うなずき他のスタッフ達に頼んだ。コンサート開始時刻
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<title>one and only you (257),東京ドーム５</title>
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侑子は、徹の後に付いてステージに向かっていた。通路には、関係者スタッフが何人か居た。  その人達を横切って歩いていた。その時、紺のスーツを着た男が居た。  ちょうど、侑子が男の目の前に来た、その時だった。「あんた、一度、死にかけたんだってな。」「調べさせてもらったよ。  五年前の一家心中事件の生き残りだったんだな。」その言葉を聞いた瞬間、侑子の顔から血の気が引いた。「貴様ー！  何のつもりだっ！」徹は、その男の襟首を掴んだ。  そして、そのまま首を絞め殺さんばかりとまで詰め寄った。「お前は、木下
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<title>one and only you (256),東京ドーム４</title>
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そして、５月３日。  東京ドームコンサート当日の朝を迎えていた。コンサート開始４時間前に、侑子と徹は会場に到着した。東京ドームの周りには、既にかなりの人が集まっていた。徹の車は、侑子を乗せて東京ドームの駐車場に入って行った。「なんか、やけに静かじゃないか？」駐車場の決められ場所に車を止め、サイドブレーキを上げた時、徹は呟いた。「何、言ってるんですか？  あんなに、にぎわっていたじゃないですか。」侑子は、徹をちょっと小馬鹿にした感じで言ってみた。徹は、どこか腑に落ちない顔をしていた。侑子は、リハー
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<title>one and only you (255),東京ドーム３</title>
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コンサートやライブを行う前日は、侑子は必ず決まって行く場所があった。「多香子さん。  明日は東京ドームでコンサートを行います。  天国から、見守っていてくださいね。」戸田多香子の墓参りである。  徹の話で、多香子の存在を知ってから、墓参りを欠かさず行っていた。ちょうど、その時、時を同じくして、「なんだ、侑子も来ていたのか。」「あっ、…徹さん。」多香子の墓の前で、徹と侑子は出くわした。「良く来ていたのか？」「そうですね。  イベント事ある時は、必ず。」徹は、侑子に尋ねた。  そして、返ってきた侑子
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<title>one and only you (254),東京ドーム２</title>
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そこに、少し離れていた徹が戻ってきた。「だって、祐介君が…」侑子が、ムッとしながら徹に言った。  しかし、徹は苦笑いしていた。「トコトン言い合えばいいんだよ。  そうする事で良いモノが出来上がっていくんだ。」「ちょっと、徹さん！」不機嫌そうな侑子に、満足そうな徹だった。「社長、電話が入ってます。」そんな、打ち合わせの最中、徹に電話が入った。「はい、代わりました。」『今度の東京ドームのコンサートは中止にした方が良い。』「一体、どういう事だね？  君は誰なんだ？」¨プツ、ツーツー…¨そう言って、電話
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<title>one and only you (253),東京ドーム１</title>
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『もしもし、侑ちゃん久しぶり！』「あー、桃ちゃん久しぶり！  最近、どうなの？」侑子に電話を掛けて来たのは、一ノ瀬桃香だった。一ノ瀬桃香と言えば、侑子と同じ高校であり、元ＮＪＫ３６のメンバーだった女の子である。  しかし、妊娠が発覚し、高校を中退し、芸能界も引退して、今は、地方に引っ越していた。『そうだね、大分落ち着いたよ。  それはそうと、侑ちゃん、今度は東京ドームでコンサートやるんでしょ！  凄いよー』「ありがとう。」『内の娘を連れて、家族三人で東京ドームに応援しに行くから！』「本当に！　あ
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