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<title>コイコイの小説ブログ</title>
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<description>私のX上の知り合いから名前等をお借りしました。実際のご本人とは全く関係のない、架空上の人物です。名を使われた方々には深くお詫び申し上げます。とある時に募集？をかけ、話にのった方のお名前をお借りしていますが、不快でしたら書き換えますのでご連絡ください。</description>
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<title>私は麻婆になりたい〜其の一〜</title>
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<![CDATA[ <p></p><p id="L1">なにか不満があるわけではなかった。</p><p id="L2">代わり映えしない仕事の日々。仕事が終わるとスポーツジムに行き筋トレを行い、空いた時間にカフェでスイーツを堪能し、可能ならSNSでその様子を発信する。</p><p id="L3">これが彼の日常だった。</p><p id="L4"><br></p><p id="L5">彼はSNS上で、ちゃーるずと名乗っていた。</p><p id="L6">勤めていた会社を辞め、プログラマーとしてフリーランスで働く日々だ。</p><p id="L7">会社勤めの時はフリーランスの自由そうなイメージに憧れを持っていたが、実際に自身がフリーランスになると、自由さと引き換えに様々な煩わしさを感じるようになった。</p><p id="L8">仕事を確保するための営業、確定申告、仕事上の人との付き合い。書いていくとキリがないが、様々な事が会社の中で分担されていた事を実感した。</p><p id="L9"><br></p><p id="L10">そんな日常の中で彼は、自身を癒すキャラクターを見つけた。そのキャラクターは、ピンクの肌、小さな尻尾、かわいらしい耳を持ち、胸元にハートのマークが特徴の擬人化されたウサギのキャラクター、名はラブラビットという。</p><p id="L11">その名の通りラブ、愛をモチーフとしたキャラクターだ。</p><p id="L12">にしむらゆうじという人気のクリエイターが描くそのキャラクターは、ラインスタンプから始まり、現在は各種グッズが発売されるようになった。</p><p id="L13">たまにネット上でマンガで描かれる事もあった。</p><p id="L14">特にマンガでのラブラビットは、生き生きとしたその生態を、ちゃーるずに見せてくれる。</p><p id="L15">様々な人や物に惜しげもなく愛を与える。ラブラビットはそんなキャラクターだ。時には過激になりがちなその愛情表現は、一部のファンから熱狂的な支持を集めていた。</p><p id="L16"><br></p><p id="L17">ちゃーるずはラブラビットのグッズが発売されると即購入し、愛でる事で自身の癒しとしていた。</p><p id="L18">また彼が普段持ち歩く鞄の中には、常に手の平サイズのラブラビットのぬいぐるみが入っており、出先のちょっとした瞬間をぬいぐるみと共に撮影するのが習慣だった。</p><p id="L19">いわゆる、「ぬい活」と言われる行為だ。</p><p id="L20"><br></p><p id="L21">何をきっかけにぬい活をするようになったのか。</p><p id="L22">彼自身には記憶になかった。ふと思いつきでぬいぐるみを購入し、ふとしたきっかけで撮影するようになったのだろう。それは自然発生的な始まりだったのだろう。</p><p id="L23"><br></p><p id="L24">過去、会社勤めの時はぬい活など思いもよらぬ、働きづめの毎日だった。</p><p id="L25">夜遅くまで、下手したら徹夜で働き、その代償として一般的なサラリーマンより多めの給料を受け取り、その疲れを癒すためにその給料を使い果たす。そんな日々だった。</p><p id="L26">消費社会を象徴するようなそんな生活は彼の心を疲弊させていった。</p><p id="L27"><br></p><p id="L28">しかしフリーランスとなった今は自身の裁量で働く時間を決め、ある程度の自由さを手に入れた。</p><p id="L29">だがフリーランスになると収入の不安定さや、振りかかる様々な雑事が煩わしくなったりもした。</p><p id="L30"><br></p><p id="L31">会社での仕事が嫌になりフリーランスになったのに、結局形を変えて仕事に追われている。</p><p id="L32">そんな自分を、たまに笑いそうになる。</p><p id="L33"><br></p><p id="L34">そんな忙しい日々において、ラブラビットを愛でる瞬間は一時、雑事を忘れさせてくれた。</p><p id="L35">もちろんラブラビットは単なるキャラクターだ。ぬいぐるみや絵でしか見ることはできない。</p><p id="L36">しかし、ちゃーるずにとってラブラビットは生きているのも同然、生活の一部になっていた。</p><p id="L37"><br></p><p id="L38">ある日、人気の高いカフェで少し仕事を行ったのち、彼はいつものぬい活をすることにした。人気のスイーツ、コーヒーと共に並べられるピンクのラブラビットのぬいぐるみ。当たり前のように数枚、スマホによる写真の撮影を行った。</p><p id="L39">写真を撮り終えたあと、画像を確認する。いつものラブラビットのぬいぐるみとおいしそうなスイーツ。しかしその中の1枚に、いつもの写真と違う点がある事にちゃーるずは気づいた。スイーツの奥側、テーブルの下からなにか小さくピンクの棒状の物が写り込んでいた。</p><p id="L40"><br></p><p id="L41">まるでラブラビットの耳の先っぽのようだ。ちゃーるずは直感的にそう思ったが、あまりの非現実的な考えにおもわず吹き出しそうになった。</p><p id="L42">あくまでラブラビットは創作上のキャラクターだ。そんなことは彼自身よくわかっている。</p><p id="L43">まさか何もないはずのテーブルの下からラブラビットの耳が出てくるはずもない。そんな事を考えてしまうとは、もしかしたら彼自身疲れが溜まっているのだろうか…</p><p id="L44"><br></p><p id="L45">彼はそう考え、とりあえず写真の事は忘れる事にした。</p><p id="L46"><br></p><p id="L47">彼自身思いもよらなかった。この１枚が後の大騒動の始まりになるとは。</p><p></p>
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<pubDate>Tue, 14 Jul 2026 09:24:02 +0900</pubDate>
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